Webマーケティングの効果的なPDCAサイクルとは?販促内容別の具体的な運用方法


自社のWebマーケティングで、なかなか結果が出せずに悩んでいませんか。

マーケティングで結果を出すには、課題の抽出から改善、実行を繰り返すPDCAサイクルをいかに早く回せるかが重要なポイントとなります。

この記事では、Webマーケティングの販促内容別に、どのようにPDCAサイクルを回すと結果を出せるのか、具体的な運用方法についてご紹介します。

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目次[非表示]

  1. 1.効果的なWebマーケティングのPDCAサイクル
  2. 2.コンテンツマーケティングのPDCAサイクル
  3. 3.Web広告のPDCAサイクル
  4. 4.SEO対策のPDCAサイクル
  5. 5.SNS運用のPDCAサイクル
  6. 6.なぜPDCAサイクルが必要なのか
  7. 7.WebマーケティングのPDCAサイクルを回すのに便利なツール
  8. 8.効果的・効率的なPDCAサイクルで、Webマーケティングを成功させよう!


効果的なWebマーケティングのPDCAサイクル

一口にWebマーケティングといっても実務内容はさまざまです。

PDCAには、「PLAN=計画」「DO=実行」「CHECK=確認」「ACT=改善」の4つの要素があります。

  • それぞれのフェーズで、具体的にどんな運用を行えばよいか?
  • どのぐらいの頻度でPDCAを回せばいいのか?

下記Webマーケティングの施策ごとにまとめました。リンクから各章に飛べますので気になる施策について、ぜひ参考にしてみてください。


コンテンツマーケティングのPDCAサイクル


オウンドメディア運用をはじめとしたコンテンツマーケティングでは、自社サイトの改善がWebマーケティング実務における肝になります。

その他にも、ホワイトペーパーや動画、事例取材記事、サービス紹介資料、ブログ記事配信など様々な実務がある中で、どのようにPDCAを回すと良いかをご説明します。


PLAN:最適化する内容を決め、骨子をつくる

コンテンツマーケティングにおけるPDCAサイクルでは、提供しているコンテンツが最適かを判断し、必要に応じて改善を施します。

まずは、あなた自身が狙っているターゲットユーザーになったつもりで、自社のコンテンツを客観的に見てみましょう。興味を引く企画なのか、提供する情報に不足はないか、情報が分かりやすくなっているか。ユーザー視点で確認しながら、コンテンツ案を検討します。

コンテンツ案のイメージができたら、それを企画の骨子に落とし込みましょう。作成した骨子は、以後のコンテンツづくりのベースになります。


DO:実際に作りこむ

骨子ができたら、今度は骨子に沿って文言やビジュアルを考えます。ポイントは、常にターゲット目線でどう感じるかを軸にすることです。

ユーザーはコンテンツに対し少しでも違和感や疑問を感じると、以降のページを読み進めなくなり、サイトから離脱してしまいます。常にターゲット視点で、知りたい情報を網羅的に伝え、かつ冗長表現や誤字脱字は修正し、読みやすいコンテンツを目指しましょう。

外部のデザイナーやライターに委託する場合は、事前に骨子を共有し、認識を揃えておく必要があります。期日を決め、作成の途中段階で進捗確認を設けながら、適切に自社の意図を実現するコンテンツを作り込んでもらうのが良いでしょう。

また、コンテンツを作り上げる段階で、成果指標も決めておきましょう。具体的な目標を設定し、改善した結果どの数字に変化が出ると良くなったと言えるか、またどのくらいの期間で結果が出るかを考え、コンテンツ配信後の分析の予定を立てておきましょう。


CHECK:分析を行う

企画したコンテンツを具現化・配信できたら、配信後の分析を行い、結果を可視化しましょう。
コンテンツマーケティングにおける基本的な指標をいくつかご紹介します。

コンテンツマーケティングにおける主な指標

指標
内容
UU(ユニークユーザー数)
特定のサイトやページに訪問したユーザーの数。
アクセス数(セッション数)
特定のサイトやページに訪問された回数。
ユーザーひとりで複数回訪問すると、回数分カウントすることになる。
PV(ページビュー)
特定のページが表示された回数。
1回の訪問で複数ページ閲覧する場合は数が増える。
離脱率
サイト訪問後、ブラウザを閉じたり別サイトに移動したりする割合。
分析ツール次第で、何ページ目で離脱したかや、ページのどこで離脱したかまで調べることもできる。
記事更新数
ブログ媒体など情報発信ツール上でのコンテンツの更新回数。
立ち上げ当初の指標としてよく見られる。


調べたい指標によって、使うべき分析ツールも変わります。たとえば、Google アナリティクスは無料で使える上に、アクセス数やページ遷移など、基本的な分析指標はほぼ網羅的に調べられる優秀なツールとして有名です。

どのツールが良いか分からない場合は、まずはGoogleアナリティクスを登録してみるとよいでしょう。

Googleアナリティクス
https://analytics.google.com/analytics/web/provision/#/provision


サイトのページ単位で顧客の行動履歴まで深く調べるなら、ヒートマップツールを導入するのもおすすめです。ヒートマップツールは、ユーザーのサイト滞在時間やマウスの動きを解析し、サーモグラフィーのように色付け・可視化します。ユーザーがページ内のどのコンテンツに注目しているのか、どこで離脱しているのかを知ることができます。

▼無料のヒートマップツールサービスを展開する会社のひとつ「ミエルカ」
https://mieru-ca.com/heatmap/


ACT:分析結果から改善策を検討する

可視化された分析結果から、自社のコンテンツマーケティングにおいて何が課題となっているかを検討します。実施施策の成果指標目標と乖離していないか、月単位、週単位で見て、施策前後での数値の変化がないかと調べていくと解決策が見えてきます。

改善策を検討するときは、まずは仮説をたくさん立ててみましょう。最初から効果や実現可能性に縛られず、いったん自由に案を洗い出し、その中からマーケティングの目的とゴール、現在の社内リソースを加味して、効果的な策に絞って選んでください。


どのくらいの頻度で回すか

コンテンツマーケティング自体が様々な実務を含んでいるため一概には言えませんが、自社サイトの改善であれば、まずは3ヶ月に1回サイクルを回すところから始めましょう。

1ヶ月でPLAN→DOまで行い、1ヶ月運用してみてCHECK、その後ACT→PLAN→DOを1ヶ月で行い、繰り返すイメージです。

必ずしも毎回何かを改善しないといけない訳ではありませんが、課題点にすぐ気づけるよう、CHECKフェーズは定期的に実施するのが理想的です。

関連記事:【開催レポート】オウンドメディア運営企業3社が語る!BtoB企業が実施すべき「コンテンツマーケティング」の極意

関連記事:オウンドメディアを運用する目的とは?目標・戦略設計のやり方


Web広告のPDCAサイクル


Web上で自社の商品やサービスを認知させるのが広告の役割。よりターゲットイメージを明確にし、ターゲットに響く訴求をすることが求められます。

Web広告にはさまざまな種類があります。主な種類は以下のとおりです。

  • 検索エンジンにテキスト広告を表示する「リスティング広告」
  • 複数の媒体で形成されたネットワークに広告を配信する「アドネットワーク広告」
  • サイトに訪れたユーザーに広告を配信する「リターゲティング広告」
  • FacebookやTwitterなどの「SNS広告」
  • バナーや記事の広告枠を買って掲載する「純広告」


PLAN:媒体選定と広告の内容、目標指標を決める

Web広告におけるPLANのフェーズでは、媒体の選定が重要です。なぜなら、どんなに訴求の強い広告でも、求めているターゲットがその媒体を閲覧していなければ、いくら出稿しても無意味だからです。

まずはターゲットのイメージを明確にし、ターゲットが最も集まる(閲覧している)媒体を探すことに全力を注ぎましょう。

広告出稿は費用もかかります。広告で達成したい目標CV件数に対し、どのくらいの費用対効果が期待できるのか、予め確認しておくと良いでしょう。

また、媒体にどんな競合がどんな広告で出稿しているか、競合調査することも効果的です。ターゲットになんという言葉で振り向いてもらうか、競合と比べて魅力的かを意識し、情報を収集しましょう。

ここまで検討ができたら、コンテンツマーケティングと同様に、以後広告づくりの軸となる骨子を作成します。

▼Web広告における企画の骨子例

項目名
詳細
企画のテーマ
アドネットワーク広告の配信
マーケティングのゴール
自社で提供している倉庫管理システムを年間で1000社に導入してもらう
自社の提供価値
AIを用いた倉庫管理システムの導入〜運営までサポート
ターゲット
倉庫管理に人件費がかかり困っている管理職の方
現状の課題
自社サイト内でサービスの紹介をしているが、受注件数が伸び悩んでいる。
企画の目的
自社サイトの運用だけでは網羅し切れない、新たな顧客層にアプローチし導入件数拡大に貢献する。
解決策
(やること)
アドネットワーク広告のメニューを追加し、配信する。
 詳細:代理店経由で実施予定。
 担当:〇〇、〇〇/パートナー企業の〇〇様
 期日:〇/〇
 費用:運用費で月額50万円~(見積もりは別紙参照)
​​​​​​ 備考:バナー・LP制作が必要、社内のクリエイティブ制作チームに相談済み。


DO:広告をつくり、配信する

配信する媒体や費用を決め、配信するプランが出来たら、いよいよ広告をつくって出稿します。

Web広告においては、

  • バナーやテキスト広告といった、ターゲットが最初に目にしクリックする箇所
  • クリック後に自社の商品やサービスを詳しく見ることができるランディングページ(LP)

の2種類が主な制作物となります。配信する媒体によって複数必要なケースもありますが、骨子をもとに、媒体に合わせて設計書に落とし込むのが基本的な流れになります。

▼設計書の例

ターゲット
年齢・性別
男性 40代前半
職業・役職
物流関係の会社で管理職
一番の悩み
倉庫管理に人件費がかかり困っている
バナーやテキスト
キャッチ(悩みの解決策を一言で!)
ロボのちからで超効率管理!

LPの冒頭

もう少し説明すると…
最新AI機能搭載。最強の倉庫管理システムで、人的コストを削減!管理者の強いミカタに!
LPのボディ





どんな悩み?(ターゲットが言いそうな言葉で)
倉庫管理は人件費がかかって大変…。
悩みの本質的な原因
様々な管理タスクを、人の手でこなしているから。
商品が提供できる解決策
システム構築により管理タスクを機械化して人的コストを解消!
解決する理由(論理的に分かりやすく)
・AI機能で資材や商品管理の最適な方法を自動で提案してくれる
・資材や商品がなくなる前にアラートが出せる、アラート時期も自由に設定可能
・困った時はいつでも相談できるチャット機能も実装
良さの確信(第三者の認証、利用者の声、他社との比較)
・エンジニア10,000人が選ぶシステムアワード 金賞受賞
・愛用者の声
・類似サービスの比較(コスパの良さ、設定工数の短さを訴求)
オファー
初回返金保証つき月額30万円プラン
・1ヶ月使って効果がないなら即解約可能、しかも全額返金
・年払いだと10%OFF
LPの最後
すぐ行動しないデメリット
お得なキャンペーンのためあと2ヵ月で受付終了
行動の促進
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上記の事例としてあげた設計書の流れは、基本的な広告の要素をベースに作成しています。この設計書に沿って文言やビジュアルを具体的に詰めていくと、訴求力のある優れたページに仕上がります。

リスティング広告のテキストやバナーについては、クリックした先のランディングページへと繋げるために、目を引き、魅力的かつ自分の悩みを解決することが一発で分かるようなコンテンツを心がけましょう。

作成後はいよいよ出稿です。自社でインハウス化しているところもあれば、広告代理店に出稿をお願いする場合もあると思います。代理店はじめ外部に委託する場合は、広告目標(KPI)と目標達成の期日を共有しておきましょう。

CHECK:広告の結果を分析する

広告出稿の結果を分析する際は、コンテンツマーケティング同様、KPIの指標に沿って数値を見ていきます。結果が出ていないときは、どこに課題があるかまで深く調べましょう。

成果件数や費用対効果がダイレクトに結果に反映されるため、コンテンツマーケティングの指標として使うアクセス数やPV数ももちろんですが、下記のような指標もよく使われます。

▼Web広告における主な指標

指標
内容
CV(コンバージョン)
獲得した成果の数。
サンプルや商品の注文件数・メルマガなどの登録件数・資料請求の申し込みなど、マーケティングにより何を成果とするかが異なる。
CPA(シーピーエー)
成果獲得単価。1件の成果を獲得するのにかかった費用。
費用対効果をはかるのに使用する。
CVR(シーブイアール)
成果獲得率。1件の成果を獲得する割合。
全体のユーザー数やアクセス数に対し、どの程度が成果に繋がったかを表す。
CTC(シーティーシー)
クリック単価。1クリックあたりの費用。
CTR(シーティーアール)
クリック率。全体のアクセスのうちクリックされた割合


ACT:分析結果から広告設計・広告表現の改善案を検討する

数字の課題に対して改善案を考えましょう。

例えば、「コンバージョン件数が目標未達」であれば、自社の広告ページのどこで離脱しているのか、そもそも広告まで到達していないのかによって、改善すべきがサイトの冒頭なのか、フォーム部分なのか、それより前の広告部分なのかが変わります。

どのくらいの頻度で回すか

広告の種類にもよりますが、基本的に費用対効果がタイムリーに分かるメニューが多いのが特徴です。出稿したばかりのときは、数値を2~3日に1回は確認し、週次で媒体選定の見直しを整えるようしましょう。

関連記事:リードの質を上げるプロセス|バナー広告で顧客ニーズを探る!「広告100本ノックテスト」

関連記事:ランディングページの作り方を紹介!手順から注意点、ツールまで解説


SEO対策のPDCAサイクル

検索エンジン最適化(Search Engine Optimization)の略であるSEO対策は、検索された時に自社サイトが上位に表示されるようにするマーケティング施策を指します。

PLAN:キーワード選定とページの内容を決める

まずはじめに、マーケティングで狙いたいターゲットの悩みを書き出し、検索者がどんなことに悩んでいるかを考えることが重要です。ターゲットの深い悩みを解決する内容であるかどうかが、SEO対策で光るコンテンツの質を左右します。

▼ターゲットの悩みの深堀に役立つフォーマット

項目
詳細

年齢・性別

男性 40代前半
検索行動に至った理由
物流会社で管理職をしているが、倉庫管理に人件費がかかり困っているため、改善できる方法を探している。
どんな悩みをもっているか
倉庫管理にかかる人件費をおさえたい。
検索者の一番知りたいこと
倉庫管理の人件費をおさえる具体的な方法。
検索者の他の疑問
どのくらい人件費が削減できるものなのか?
外部コンサルに頼むべきなのか?
機械やシステム導入にはどのくらい費用がかかるか?
導入実績はあるのか?他社はどんな対応をしているか?
検索者が持つテーマに関するイメージ
人件費をおさえるのって難しそう。外部のコンサルや機械を導入するとお金が余計にかかりそう。
ある程度は人件費がかかっても仕方ないのかな。


ターゲットのイメージをつけたところで、SEO対策するキーワードを選定しましょう。ターゲットの気持ちで、ターゲットが検索しそうなキーワードを入力し、Googleの検索結果を調べます。

上位表示されているコンテンツのそれぞれの特徴を掴み、各ページに負けないコンテンツにするには、どんな要素を盛り込むとよいか、他のページがケアできていない要素はないか、探してみましょう。また、サジェスト(他に検索しているキーワード)を調べると、ターゲットの興味関心をもう少し幅広く確認することができるのでおすすめです。

DO:ページを作成し発信する

ターゲットの知りたいこと、悩みを言語化し、現状のサイトの検索結果も把握できたら、それらの情報をもとに、自社コンテンツとして作成するページの構成を考えます。

ポイントは「ターゲットが一番知りたいことに焦点を当てる」ことです。悩みの正体が知りたいのか、悩みの解決方法が知りたいのか、同じ悩みを持っている人の事例が知りたいのか。最もターゲットが知りたいと思っていることに応えられるよう、構成を考えましょう。

SEO対策ではタイトルの付け方が重要です。疑問の解決を期待できる、短くて具体的なタイトルにしましょう。できるだけタイトルの前半に狙ったキーワードを寄せておくとさらによいでしょう。

構成が出来たら、それに基づいて記事の文章を作成します。

CHECK:キーワードの検索結果表示を確認する

SEO対策をした結果、検索結果で自社ページが上位にきているかどうかを確認しましょう。狙ったキーワードで検索し、自社のページがどの位置と、併せて他のページの順位変動も確認しておき、時系列で記録を残すのがおすすめです。

もちろん、上位に表示されればされるほど、流入が多くなります。特に検索順位1位は、2位以下と比べて流入数の差は歴然です。

SEO対策を行うなら、検索1位の獲得を狙いましょう。

ACT:次の打ち手を検討する

状況をみて、新しいキーワードの選定を検討します。再度ターゲットの悩みに立ち返り、よりターゲットの深い悩みに関連したキーワードを深堀していきましょう。


★なぜ検索結果で上位表示されるのか?

詳細のアルゴリズム(仕組み)は、Googleの機密情報とされていますが、基本はユーザーのクリック状況、ページの滞在率、他のページへの遷移率などが結果を左右すると言われています。

つまり、たくさんクリックされ、ページをじっくり閲覧され、他のページものぞきたくなるようなコンテンツが、Googleから有益なコンテンツだと評価され、上位表示されることにつながります。
言い換えれば、ユーザーが本当に満足できるコンテンツづくりを推進してはじめて、記事が検索結果の上位に表示されるのです。


どのくらいの頻度で回すか

意図したキーワードで検索結果に新しいホームページが表示されるには約1ヶ月かかると言われています。早ければ2~3日、遅いと2~3ヶ月かかる場合もあるようです。

サイクルを回すことばかりに固執せず、質の高いコンテンツづくりに注力し、確認~改善は1ヶ月に1回を目安に回していくのがおすすめです。

関連記事:SEO対策とは検索者へのおもてなし!初心者でも順位を上げるやり方

関連記事:適切なSEOのキーワード選定の方法とは?6つの手順と便利なツール


SNS運用のPDCAサイクル

TwitterやFacebook、Instagramを用いた運用全般を指すマーケティング手法です。基本はコンテンツマーケティングの進め方を踏襲しますが、SNSならではの特徴も理解した上でPDCAサイクルを回す必要があります。

PLAN:投稿する方針・内容を決める

他媒体よりも更新頻度を重ねる必要があるため、2週間~1ヶ月先の予定を見据えて計画を立てると良いでしょう。

媒体特性も考慮が必要です。基本的なところでは、

  • Twitter→文字制限がありタイムラインが順次流れていく媒体
  • Facebook→匿名性があまりなく自社ページでのショップ経営も可能
  • Instagram→写真が真っ先に目に入る仕様、ストーリー閲覧も多い

といった特徴をもっています。

コンテンツマーケティング同様、何の目的でマーケティングするのかと、ターゲットがどんな人であるかを明確にイメージすることが重要です。

DO:投稿する

どのSNS媒体で、誰に対しどんな情報を配信するのかが決まれば、実際に投稿するフェーズに入ります。サイトで記事をつくるよりも投稿数が多くなるので、文言を逐一決めてかかるより、目的とおおまかな内容を決めておくと良いでしょう。

フォーマット化し、投稿内容の型を作っておくと、複数人で手分けして投稿する場合でも、ある程度のクオリティが担保できるのでおすすめです。

★フォーマット例

項目
詳細
ターゲット
物流関係の会社で管理職をしており、倉庫管理の人件費に悩んでいる。
目的
管理職ならではの悩みにフォーカスしたオンラインサロンでの情報配信でファン化し、自社のコンテンツ(倉庫管理システム)を紹介、受注につなげる。
SNS媒体
Facebook、企業ページを作成し友達登録してもらう。
投稿頻度
週に2回
担当
〇〇
投稿内容(概要)
倉庫管理の運用を効果的に進める方法のコンテンツ
フォーマット
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
(タイトル)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 本文


→問い合わせはこちら
-------------------------------------------
○○株式会社
TEL:ーーーーー
住所:ーーーーー
-------------------------------------------


SNSはコミュニケーションツールでもあるので、ターゲットとなるユーザーからコメントやDMで質問や問い合わせがくるケースがあります。

想定される質問への対応や回答を、あらかじめマニュアル化したり、社内での問い合わせフローを作成しておくのがおすすめです。事例としては、SNSアカウントを複数用意し、情報発信用と顧客対応用とで分けて運用している企業もあります。

CHECK:投稿した結果を確認する

SNS媒体の運用が進んだら、数値を調べて結果を確認します。SNSの機能により、「いいね」「シェア」といった独自の指標も存在します。

▼SNS運用における主な指標

指標
内容
読者数、友達数、フォロワー数
ユーザーとの繋がりの数。
ブログの読者やInstagramの友達、Twitterのフォロワーといったものが該当する。
いいね数
SNSの投稿についた高評価の数。
Facebookはいいねで押せるスタンプの種類が豊富であったり、YouTubeでは低評価も押せたりと、SNSによって違いがある。
シェア数、拡散数
投稿したコンテンツがシェア・拡散された数を示す指標。
Facebookの「シェアする」や、Twitterの「リツイート」機能など。
エンゲージメント率
SNSの特定の投稿に対し、コメントやシェアで反応したユーザーの割合。どのSNSかにより算出方法が異なる。
投稿数
何回投稿したかの数。運用したばかりの頃は数値実績がつきにくいので、まずは「月●回投稿」と決めて目標値にすると良い。


いいね数やフォロワーはアカウント情報で常に可視化されていますが、YouTubeなどSNS自体にアカウント解析機能が実装されている場合もあるので、使える機能を網羅的に使いましょう。

SNS上の投稿内容をテキストマイニングし、ターゲットの感情分析やセグメント分けが可能な「見える化エンジン」、自社分析+他社の実績あるアカウントとの比較によりInstagram運用に特化したサポートを行う「moribus(モリバス)」など、近年ではSNSに特化した分析ツールも登場しています。

▼見える化エンジン
https://www.mieruka-engine.com/

▼moribus(モリバス)
https://moribus.jp/


ACT:分析結果から改善方針を検討する

分析結果を見て改善方針を決めるフェーズは、コンテンツマーケティングと同様です。改善するポイントとして、まずは投稿の内容を見直し、どういうコンテンツを配信するかが論点となります。改めてマーケティングの目的とターゲットがどんな人かを整理した上で、内容を詰めていきましょう。

その他にも下記のような観点が改善のポイントとなるので、参考にしてみてくださいね。

▼SNS運用の主な改善点

  • ハッシュタグやリツイート機能など拡散するための方法は適切に機能しているか?
  • ストーリーなどの動画機能をどの程度活用するか?
  • 更新数、投稿数を多く/少なくするのはどうか?
  • プロフィールやアカウント画像を変更するのはどうか?
  • コメントやDMなど、ユーザーとのコミュニケーションをどの程度活用するか?
  • 配信しているSNSの種類は適切か?利用ユーザーが多い新たなSNSがないか?

どのくらいの頻度で回すか

投稿し続けていくことでブランドの価値やメッセージを伝えていくような役割もあるので、数日そこらで運用方針をガラッと変えるようなことは起こりにくい媒体です。基本は、2〜3ヶ月に1回のサイクルでPDCAを回し、数値の大きな変化が見られるようなら改善を考えましょう。

ただし、投稿内容によっては強い拡散力があり、急激に数値を変化させる影響力を持っています。ターゲットの認知状況を把握するためにも、特に意図的に投稿内容を変えた際は、細かく数値分析のフェーズを入れるようにしましょう。


なぜPDCAサイクルが必要なのか

フレームワークは、「構造」「土台」という意味を持つ言葉で、ビジネスにおいては「誰もが共通して使える考え方、進め方」と認識されています。PDCAもこのフレームワークの一種で、事業が抱える現状の課題を早期に見つけ、改善するのに効果を発揮する考え方だと言われています。

特にWebマーケティングは、市場や顧客の動きが活発で常に変化に合わせた対策が求められる世界。ですので、課題発見から改善までを定期的に繰り返していくPDCAのフレームワークを使いこなすことが、大きな結果につながっていくのです。


★PDCAに似たフレームワーク

▼ECRS(イクルス)

頭文字
詳細

Eliminate(排除)

Cmbine(結合)

Rearrange(交換)

Simplify(簡素化)

業務の効率化や最適化を行うのに有効なフレームワーク。
業務を効率化する際は、まず“業務自体を止められないか(排除)”から考え、やらなければいけない業務は“他の業務と一緒にできないか(結合)”を考える。
それでも残った業務は“手順を入れ替えられないか(交換)”、また“手順やチェック方法を簡単にできないか(簡素化)”と検討すると、効率化がスムーズに進む。


▼OODA(ウーダ)

頭文字
詳細
Observer(観察)
Orient(仮説構築)
Decide(意思決定)
Act(実行)
工程の分からない新しい事業を始めるときなどに有効なフレームワーク。
事業を始める前に、まずは情報を収集し(観察)、収集した情報をもとに仮説を立てる(仮説構築)。
立てた仮説から何を実行するかを決めて(意思決定)、プランを実行(実行)。
このプロセスを繰り返すことで、前例のない新規事業でも推進していくことができる。


PDCA、ECRS、OODA等が掲載されているフレームワーク集もぜひご活用ください。
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WebマーケティングのPDCAサイクルを回すのに便利なツール

販促内容別に具体的なWebマーケティングのPDCAサイクルについてご紹介してきましたが、実務レベルに落とし込むと、やることが多くて大変ですよね。

マーケティングのPDCAサイクルを回す上で、工数がかかるデータの取得や課題の抽出、改善に向けた施策検討などを、まとめてサポートする便利なサービスが存在します。あなたが取り組むWebマーケティングにも活用できそうなツールがあれば、ぜひ参考にしてみてください!


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効果的・効率的なPDCAサイクルで、Webマーケティングを成功させよう!

Webマーケティングは、目的達成に向け、サイトや広告、SNSといった数多くのメニューを組み合わせ、効果的・効率的に運用していくことで結果が出せます。
その上で、課題の早期発見と改善に貢献するPDCAサイクルは、マーケティング担当者の必携スキルと言えるでしょう。

また、Webマーケティングの成功に向けて、具体的な運用方法をこちらの資料にまとめていますので、本記事の内容と合わせて参考にしてみてください。

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