【基本】Googleアルゴリズムとは?10年経っても変わらない原理原則

Googleアルゴリズムは、Google検索やSEOに関するルールのことです。アルゴリズムを理解してデジタルマーケティングに取り組むことで、集客や売り上げの向上が可能です。

本記事では、デジタルマーケティングに欠かせない、Googleアルゴリズムを理解するために、原理原則を解説します。

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目次[非表示]

  1. 1.Googleアルゴリズムとは?
  2. 2.Googleアルゴリズム5つの原理原則
  3. 3.過去のルール改正でGoogleアルゴリズムの何が変わったのか?
  4. 4.Googleアルゴリズムの理解=デジタルマーケティングの理解
  5. 5.BtoBマーケティングにお困りならferretにご相談ください
  6. 6.「Googleアルゴリズムの理解×あなたの経験値」が効果的なデジタルマーケティングを生み出す!


Googleアルゴリズムとは?

Googleアルゴリズムとは、Google検索結果の順位を決める際のルールや計算方式のことです。

Google検索では、AIが検索結果に表示するコンテンツの品質を項目ごとに数値化して、点数をつけ順位を決めています。もし、ルールの理解を怠ると、誤った方向性でコンテンツ制作をしてしまう可能性が高まります。

ルールから逸脱したコンテンツは、取り締まり対象のコンテンツと認識され、検索結果画面に表示されないケースがあるため、注意が必要です。

※参考:Google検索セントラル 「検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイド


Googleの検索結果に表示される仕組み

公開したページがGoogleの検索結果・順位に反映されるまでにGoogleが行っている作業は3つのステップがあります。

  1. クロール:クローラーという自動プログラムでウェブ上で見つけたページからテキスト、画像、動画をダウンロード
  2. インデックス:クロールで見つけた情報をGoogleのデータベースに保存
  3. アルゴリズムによるランキング決定:評価基準から検索結果の順位を決める

Googleの「クローラー」はインターネット上のページを巡回しています(クロール)。クローラーが巡回して来た時点で、ページがGoogleのデータベースに登録され、検索結果に表示される可能性が生まれます(インデックス)。

そして、数あるページの中から、特定のキーワードで検索された際に表示するページのランク付けを行います。これを行うのが「アルゴリズム」です。数多くのウェブページから、どのページが最もユーザーに有益かを判断するために、何百もの要因が考慮されます。

関連記事:クローラビリティとは?向上させる9つの対策


Googleアルゴリズム5つの原理原則


Googleアルゴリズムは200以上の細かいルールで構成されています。200以上あるルールのうち、次の5つは特に重要な原理原則です。

  • 検索意図
  • 検索キーワードとコンテンツの関連性
  • コンテンツの品質
  • ユーザビリティ=検索者の使いやすさ
  • 言葉・文脈の使い方

それぞれの内容を詳しく解説します。

※参考:Google検索セントラル「有用で信頼性の高い、ユーザー第一のコンテンツの作成


検索意図

Google検索をしたユーザーがどのような意図を持っているか、目的を指すのが検索意図です。Googleアルゴリズムではユーザーの検索意図を素早く察知して、目的のコンテンツを上位表示させるため、AIの言語理解能力は常に最新のプログラムに保たれています。

関連記事:検索意図とは?分類とニーズの調べ方


検索キーワードとコンテンツの関連性

Google検索では、ユーザーが検索エンジンにキーワードを入力・検索して、関連性の高い内容が含まれているコンテンツを、検索結果として表示します。

キーワードは次の3つの要素が対象です。

  • タイトル
  • 見出し
  • 本文

ただし、単にキーワードを並べただけのページは検索上位には表示されません。検索結果で表示されたWebページの内容が検索意図に合致しているか、ユーザーが必要とする情報を提供しているかが、判断基準のひとつです。

関連記事:【基本】SEOはキーワード選定が9割!すぐ実行できる手順とツール
関連記事:Webライティング基本の書き方とは?初心者向けのテンプレートとコツ


コンテンツの品質

コンテンツの品質は、検索順位に影響します。
ひとつのキーワードに対して、さまざまな制作者が作り上げたページの中で、もっとも検索意図に合致しているページが「品質の高いコンテンツ」として検索結果の上位に表示されます。

Googleアルゴリズムの品質評価基準は「E-E-A-T」です。
「E-E-A-T」は、Experience(経験)、Expertise(専門性)、Authoritativeness(権威性)、および Trustworthiness(信頼性)の4つの要素を表します。もともと「E-A-T」として知られていましたが、2022年にExperience(経験)が追加されました。

ここから、Googleが経験に基づく一次情報をユーザーにとって特に価値があると見なしていることが読み取れます。

Googleは AIが作ったか、人が作ったかという制作方法に関係なく、高品質なコンテンツを評価するとしていますが、経験に基づいた一次情報は生成AIが作成することが難しいものですから、検索順位上位を狙いたいのであれば、何かしたオリジナリティのある情報(体験談や分かりやすい図解など)を追加してコンテンツの質を高めることが重要になります。

なお、Googleアルゴリズムには品質の悪いコンテンツを排除する役割があります。品質の悪いコンテンツの例は、以下の通りです。

  • キーワードを無駄に何度も繰り返す
  • ほかのサイトからリンクを購入したり、自作自演をしたりしている

品質が悪いコンテンツはスパムサイトとして認識され、検索結果に表示されなくなるなど、ペナルティを受ける可能性がありますので注意しましょう。

※参考:Google検索セントラル「E-E-A-T と品質評価ガイドラインについて
関連記事:低品質コンテンツの見分け方とは?SEOへの影響と改善方法


ユーザビリティ=検索者の使いやすさ

ユーザビリティとはWebページの使いやすさ・見やすさのことです。Googleアルゴリズムが判断するユーザビリティには次のものが挙げられます。

  • 異なるブラウザ(Google ChromeとMicrosoft Edgeなど)で、正しくコンテンツが表示されているか
  • パソコンやスマホ・タブレットなど、異なる機器の種類に対応しているか
  • ページ全体のコンテンツが素早く表示されるか

品質の高いコンテンツでも、ユーザビリティが低い場合、Google検索結果で上位表示されないケースがあります。

関連記事:ページスピードインサイトの測定方法とは?合格点とSEOに有効な改善策


言葉・文脈の使い方

ユーザーが検索キーワードをどのように入力するかは、重要なポイントです。接続詞や記号(!や?)で検索意図が変わるためです。

言葉や文脈による検索結果は、ユーザーの現在地や検索履歴や行動履歴、属性などで変化します。


過去のルール改正でGoogleアルゴリズムの何が変わったのか?

Googleアルゴリズムは過去、複数回の大型アップデートを経て、現在のルールを構成しています。ここでは、過去のアップデートについて解説します。


  • 2011年:パンダアップデート=価値のあるコンテンツを選別
  • 2012年:ペンギンアップデート=検索ニーズを満たすコンテンツが上位に
  • 2015年~2016年:モバイルフレンドリーアップデート=スマホ対応コンテンツの優先順位アップ
  • 2017年:健康アップデート=医療・資産・法律関連コンテンツの評価が厳格に
  • 2018年:スピードアップデート=モバイルサイトのページの表示速度も加味されるように
  • 2021年:ページエクスペリエンスアップデート=Core Web Vitalsが評価基準に追加


2011年:パンダアップデート=価値のあるコンテンツを選別

パンダアップデートは、Googleアルゴリズムの原理原則で解説した「品質」に関するものです。2011年の1回目を皮切りに、現在も継続して実施されています。

初回のアップデートでは、主に以下の4つのコンテンツが取り締まり対象に指定されました。

  • 自動生成されたもの
  • 誘導用ページ
  • コピーコンテンツ
  • オリジナルコンテンツがないアフィリエイトWebページ

独自性と専門性が高く、ユーザーのニーズに合致したコンテンツ作りの重要性が高まる契機でした。


2012年:ペンギンアップデート=検索ニーズを満たすコンテンツが上位に

ペンギンアップデートは「過剰なSEOやスパムを用いた集客方法のサイトを排除するためのアップデート」です。こちらもパンダアップデート同様、複数回にわたるアップデートが実施されています。

以前のリンクに関する評価は、数やリンク先の規模の大きさが強く影響していました。その結果、アルゴリズムを悪用して、リンクをお金で購入する不正行為が横行。質の低いコンテンツが上位表示される状態が続きます。

対策のためにペンギンアップデートを実行して、過剰なSEO(ブラックハットSEO)を取り締まりました。適正な手法(ホワイトハットSEO)で製作されたコンテンツ表示をするための仕組みです。


2015年~2016年:モバイルフレンドリーアップデート=スマホ対応コンテンツの優先順位アップ

モバイルフレンドリーアップデートは、コンテンツのスマホ対応に関するアップデートです。

スマホの普及率が増加したことで、改正されました。モバイルフレンドリーアップデートは、原理原則の中のユーザビリティに影響を与えています。画像サイズやフォントのサイズ、ページの表示速度などが判断基準です。

これにより、スマホに対応していないWebサイトは検索結果に上位表示されにくい傾向が見られました。


2017年:健康アップデート=医療・資産・法律関連コンテンツの評価が厳格に

健康アップデートとは、医療や健康に関する正しい情報をコンテンツ評価において優先するアップデートです。

これらのコンテンツは、情報の質がユーザーに大きな悪影響を及ぼす可能性があります。それゆえ、他分野より専門性・信頼性の高い情報が重要です。

健康アップデート以降、医療や健康関連の分野以外でも情報の信頼性や専門性が重視される傾向が見られます。


2018年:スピードアップデート=モバイルサイトのページの表示速度も加味されるように

2018年のスピードアップデートは、モバイルサイトの表示速度が検索ランキングに影響を与えるようになったアップデートです。

スマートフォンの普及により、スマートフォンで検索するユーザーも増加したことが背景にあります。


2021年:ページエクスペリエンスアップデート=Core Web Vitalsが評価基準に追加

ページエクスペリエンスアップデートは、Core Web Vitals(コアウェブバイタル)が検索順位に関係するようになったアップデートです。下記3つの指標で構成されています。

Largest Contentful Paint(LCP): 読み込みパフォーマンスの尺度。優れたユーザー エクスペリエンスを提供するには、ページの読み込み開始から 2.5 秒以内に LCP を実現するようにします。


First Input Delay(FID): インタラクティブ性の尺度。優れたユーザー エクスペリエンスを提供するには、FID を 100 ミリ秒未満に収めるようにします。2024 年 3 月以降、Interaction to Next Paint(INP)が FID に代わって Core Web Vitals の一つになります。


Cumulative Layout Shift(CLS): 視覚的安定性の尺度。優れたユーザー エクスペリエンスを提供するには、CLS スコアを 0.1 未満に収めるようにします。


引用:Core Web Vitals と Google 検索の検索結果について

これらの指標でユーザーがページを訪れた際に感じるパフォーマンスを測っており、コンテンツの内容だけでなく、サイト内でより良いユーザー体験を提供できているかどうかも重視されるようになったのです。


2022年:ヘルプフルコンテンツアップデート=ユーザーにとって有益なコンテンツをより評価

ヘルプフルコンテンツアップデートは、ランキングを上げるためだけに作成されたコンテンツを排除し、ユーザーにとって有益なコンテンツをより評価して検索順位上位に表示するためのアップデートです。

多くのWebサイトのランキングが変動しました。特に影響が大きかったのは、質の低いコンテンツを大量に抱えるサイトです。一方、ユーザーに真に役立つ情報を提供してきたサイトは、このアップデートによって評価が見直され、順位を上げられました。

このアップデートの実施は生成AIにより誰でも簡単に、記事を量産できるようになっていた背景もあります。これを機にWebサイト運営者は、自社のコンテンツがどれほどユーザーにとって有益であるかを見直す必要に迫られるようになりました

※2024年3月5日から、ヘルプフルコンテンツアップデートはコアランキングシステムに統合されたため、コアアップデート時に同時に行われるようになった。


Googleアルゴリズムの理解=デジタルマーケティングの理解

Googleアルゴリズムを理解することは、デジタルマーケティングの理解することに大きくつながります。

デジタルマーケティングに欠かせない「SEO」は、Googleアルゴリズムを理解していなければ、適切な対策を打てません。ここでは、GoogleアルゴリズムとSEOについて解説します。


SEOとはGoogleアルゴリズムを理解してネット上のマーケティングを効率化させること

SEOとは、検索エンジン(GoogleやYahoo! )最適化のことです。検索結果で上位表示されるために欠かせない取り組みのことを指します。

自社のコンテンツを上位表示させるには、Googleアルゴリズム・Google検索のルールに従い、原理原則を高いレベルで満たすコンテンツ作りが不可欠です。

デジタルマーケティングの目的である集客や売り上げは、上位表示された方が多く獲得しやすい特徴があります。


表面上のテクニックだけでは検索順位を長期間上位に表示させられない

Googleアルゴリズムを理解して検索順位で1位を取ったとしても、コンテンツの内容が薄ければ、長期間の上位維持はできません。

Googleアルゴリズムの理解は、SEOにとって重要です。ただし、テクニックだけに頼ったコンテンツは、ユーザーニーズの本質を捉えられていないものが多い傾向が見られます。

長期間の上位表示を目指す場合は、検索ユーザーの検索意図に沿った適切なコンテンツ作りが必要です。

関連記事:【5分でわかる】SEO対策とは?編集部が初心者にわかりやすく伝える基本


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「Googleアルゴリズムの理解×あなたの経験値」が効果的なデジタルマーケティングを生み出す!

Googleアルゴリズムを理解することは、ユーザーの検索ニーズを満たすコンテンツ作りのために不可欠です。Googleアルゴリズムには200以上のルールがあります。その中で、特に理解すべき5つの原理原則は下記の通りです。

これらはGoogleアルゴリズムの理解と、デジタルマーケティング戦略立案の両方に効果的です。

  • 検索意図
  • 検索キーワードとコンテンツの関連性
  • コンテンツの品質
  • ユーザビリティ=検索者の使いやすさ
  • 言葉・文脈の使い方

過去の大型アップデートにより、5つの原理原則の持つ意味や影響力が向上したことで、理解を深める必要性が増しました。

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