Webライティング基本の書き方とは?初心者向けのテンプレートとコツ
Webライティングは、自社メディアのコンテンツ作成に必要なスキルです。しかし、今まで経験がない人が急に始めてもなかなか上手くは書けません。なぜなら、Webライティングには基本的な書き方があるからです。
そこで今回は、Webライティング初心者向けに、基本的な書き方や上手く書けるようになるためのコツなどを詳しく解説します。ぜひ最後まで読んでメディア運営の参考にしてみてください。
■合わせて読みたい資料:「リード獲得」に直結する記事を書き方がわかる
→文章が苦手な人でも書ける!Webマーケティングのためのライティングポイントまとめ
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Webライティングとは
Webライティングとは、Web上で公開する記事を書くことです。Webライティングの目的は、GoogleやYahoo! を使って悩みや課題を解決したいユーザーに、最適な解答を提供することです。
ユーザーの悩みを解決するためには、いかに素早く正確に情報を伝えられるかが重要になります。そのために、Webライティングスキルが必要なのです。
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Webライティングの書き方5つの手順
Webライティングする際は、次の5つの手順で書くのがおすすめです。
- タイトルを付ける
- 構成を作る
- リード文を書く
- 本文を書く
- 推敲する
それぞれの手順で具体的に何をすればいいのかを以下で解説します。
1.タイトルを付ける
まず、記事全体で何を書くかの軸をぶらさないために、タイトルを決めます。
タイトルは検索ユーザーが最初に目にする情報です。魅力的なタイトルを付けられれば、読むだけで記事の内容を理解でき、よりクリックされやすくなります。タイトルはWebライティングで成果を出すためにも重要な要素です。タイトルの付け方や決め方のコツをしっかりとおさえておきましょう。
タイトルの付け方
タイトルを決める際に大切なのが、ユーザーの興味関心を引く魅力的なタイトルにすることです。検索結果で表示される多くの記事のなかで、ユーザーに「読みたいな」と思わせるタイトルを付けないとクリックされないため、成果も出ません。
基本的なタイトルの付け方として、必ず検索キーワードをタイトルに入れるようにしましょう。また、検索キーワードの他にもユーザーが知りたいと思うキーワードも入れておくと、内容が伝わりやすくクリックされる可能性も高まります。
タイトル決めのコツ
魅力的なタイトルを付けるためには、ユーザーの悩みや興味関心が何なのかを理解しておく必要があります。ユーザーの興味関心が高い内容をサジェストキーワードなどから読み解き、タイトルに入れるといいでしょう。
また、タイトルが表示される文字数は決まっているため、長すぎると最後まで読めず、内容を伝えきれなくなります。スマートフォンでは43字、パソコンでは35字程度が表示されるため、タイトルは30〜35字程度でおさめるのがおすすめです。
▼タイトルの付け方に関しては、こちらの記事も参考にしてみてください。
→読まれる記事タイトルの付け方とは?編集者が事例から解説
2.構成を作る
記事の構成は、タイトルをクリックしたユーザーに対して内容を過不足なく伝えるために必要です。構成がないままライティングすると、内容の方向性が定まらずに伝えるべき情報が届きにくくなります。
構成を作る際は、タイトルとユーザーの知りたい情報に沿った構成を作ることが重要です。
構成の作り方
構成は、H2(大見出し)・H3(中見出し)・H4(小見出し)で組み立てられます。
H2で大枠の情報を伝え、H3やH4で詳細を伝えるように構成を作成するのが基本です。細分化しなくてもいい情報量であれば、H2のみの見出しもあり得ます。
構成の各見出しは、タイトルと同様にユーザーの興味を引くようにしなければいけません。最初のタイトルが良くて読まれても、目次を見たときに「欲しい情報がなさそう」「読んでも悩みを解決してくれなさそう」と思われれば離脱されるからです。
ユーザーの抱えている悩みや課題に対して、答えるような見出しタイトルを考えて構成を作りましょう。
構成を作るコツ
成果の出る構成を作る際は、次の要素を調査するのがコツです。
- 検索上位の競合記事
- サジェストキーワード
- 他のキーワード(LSIキーワード)
- 「他の人はこちらも質問」
まず大前提として、現在上位表示されている記事は必ず調査分析をしましょう。検索結果1位や2位の記事はGoogleがユーザーにとって良いと判断した記事のため、現状の正解と考えられます。そのため、なぜ上位表示されているのかをしっかりと考えることが重要です。特に1ページ目の記事はすべて確認することをおすすめします。
加えて、サジェストキーワードなども確認して、関連するユーザーニーズを深堀りするのも効果的です。検索キーワードの他にもユーザーが疑問に思うことは何かを考えて、あらかじめ構成に組み込んでおけばニーズを満たしやすくなります。
▼サジェストキーワードについては、こちらの記事も参考にしてみてください。
→Googleサジェストとは?表示の仕組みと活用方法、抽出ツールを解説
構成の順序の基本は「読者が強く気になっていることを先に伝える」ということです。顕在ニーズがはっきり見えている場合は、まずそこから伝えていきましょう。
3.リード文を書く
リード文は本文を書く前に、記事の概要や結論を紹介する部分です。ユーザーはリード文の良し悪しで本文を読むか離脱するかを決めるため、重要な要素になります。
リード文で「この記事なら悩みや課題を改善できそう」と思われないといけないため、間違った書き方にならないよう注意しましょう。
リード文の書き方
リード文は簡潔に記事全体の内容をまとめる必要があります。記事全体の内容や結論を書くことで、ユーザーに続きを気にさせるのがリード文の役割です。
また、リード文でユーザーの悩みについて共感した内容を書けば「同じ気持ちの人が書いているなら読んでみよう」と思われ、ユーザーも読みやすくなります。
さらに、悩みの原因や解決策として、ユーザーの知らない情報を入れ込むことで、続きを気にさせて本文へ誘導することも可能です。
リード文を書くコツ
リード文が書きにくい場合は、次のテンプレートに当てはめて書いてみると効果的なリード文を書きやすくなります。
- 共感:「〜と思っていませんか?」「〜だと大変ですよね」
- 転換:「でも実は〜なんです」
- 事例:「実際に〜だったんです」「〇〇の調査だと〜」
- 結論:「そこで本記事では〜について解説します」
共感部分は、当たり前のことを書くのではなく本質的な悩みについて共感するのがポイントです。
転換でユーザーの知らなかった事実を述べることで興味を引き、事例や体験談で納得してもらいます。
最後に記事の内容を明示して結論とすれば、簡潔かつ興味を持ってもらえるリード文が書けるでしょう。
4.本文を書く
本文は、ユーザーの悩みや課題を解決するために必要な情報を分かりやすく伝えるのが役割です。
本文を書くためには、競合記事や公式サイト・論文など、さまざまなところからリサーチする必要があります。ただし、リサーチした情報をただ羅列するだけだと、ユーザーは文章を読んでくれません。
悩みが解決する正確な情報を、より読みやすく伝わりやすく書くために、おさえておくべき書き方のポイントがあります。
本文の書き方
Webライティング初心者であれば、本文を書く際にPREP法を使うのがおすすめです。
- P(Point):まず結論を伝える
- R(Reason):結論の理由や根拠を伝える
- E(Example):事例を交えて分かりやすく解説する
- P(Point):理由や事例を踏まえて再度結論を伝える
PREP法は情報を論理立てて伝えるための手法のため、ユーザーにも分かりやすくて読みやすい文章を書けるようになります。
まずは、PREP法にしっかり当てはめながら書いてみましょう。
本文を書くコツ
本文をさらに読みやすくするためには、次の3つを使ってみましょう。
- 表
- 箇条書き
- 図解
文章だけの記事では、どうしても文字だけが目に入り読むのが億劫になりがちです。そこで表や図解を入れて視覚的に見やすくすれば、ユーザーも読みやすくなります。
▼図解の作り方については、こちらの記事も参考にしてみてください。
→【基本】伝わる図解の作り方とは?作成のポイントとおすすめツール
図解の作成や表をうまく作成できない場合は、箇条書きでも十分読みやすくなります。
記事を読みやすくするためには、文章の読みやすさを向上させるさまざまな書き方を使ってまとめることを意識してみましょう。
5.推敲をする
推敲は書いた記事を見直して、文章をより良くするために確認・修正することです。記事を書いてすぐ入稿するのではなく、必ず文章を見直して記事の品質をより良くする役割があります。
Webライティング直後は文章を主観的に見てしまうため、1日以上空けてから推敲するのがおすすめです。1日以上置いてから推敲すると客観的に文章を見られるので、誤字脱字や不自然な文章表現を見つけやすくなり、より良い文章に修正できます。
Webライティング初心者は自分の文章と向き合うという意味でも、まず推敲をしっかりと行うのがおすすめです。
Webライティングでうまく書けない3つの原因
Webライティングでうまく文章を書けない原因は、主に以下の3つです。
- 読み手の情報が足りていない
- 記事のゴールが決まっていない
- 競合記事を見ていない
それぞれの原因について、以下で解説します。
読み手の情報が足りていない
Webライティングはユーザーの悩みや課題を解決するのが目的にあるため、読み手の情報が不明確なままだと、そもそも何を書けばいいのかが分からなくなります。
Webライティングを始める前に、誰に向けて書くのか、読んでくれるのはどのような人か、どのような悩みを抱えて訪問するのかなどを考えてみましょう。具体的には、次のような内容を考えてリサーチしてみるのがおすすめです。
- 読み手がどのような人なのか
- どのような悩みや課題を持っているのか
- どのような情報があれば悩みや課題は解決できるのか
- どのような状況なのか
- 他に疑問に思うことは何か
リサーチにおいてもっとも重要なのは、読み手についての理解を深めることというのを意識してみましょう。
記事のゴールが決まっていない
Webライティングで伝える記事のゴールが明確になっていないと、どこまで書いていいのか分からず冗長的な文章になってしまいます。
記事で解決すべき内容は何か、どこまでの内容を書けばいいのかを決めておく必要があります。そのために、次の内容について考えながらリサーチして情報をまとめるのがおすすめです。
- その記事を読んでくれる人が最終的にどうなるといいのかを考える
- ユーザーのゴールのためにどのような記事にならないといけないのか
- そのために何を目指して記事を書けばいいのか
Webライティングでは、ユーザーのニーズをより解決できるような網羅性は大切ですが、網羅性だけに囚われると永遠に文章を書いてしまうことになり、結果的にユーザーも読んでくれません。
解決すべき疑問について納得してもらえる情報量を過不足なく伝え、その他に気になるであろう内容は別の記事を作成して内部リンクでつなげるなどするといいでしょう。
競合記事を見ていない
検索キーワードで上位に表示される競合記事をリサーチせずにWebライティングを行っても、良い結果はなかなか出にくいです。
ユーザーとGoogleによって良いと判断された記事が上位に来るため、1位や2位などの上位表示記事は、Webライティングにおいて現状の正解と考えるべきです。そのため、次のような内容を意識しながら、検索結果で1ページ目に表示されている競合記事だけでもしっかりとリサーチする必要があります。
- 検索結果ですでに上位表示されている記事はどのような記事か
- なぜ上位表示されているのか
- ユーザーはどのような悩みや課題が解決できるのか
- どのような内容が書かれているのか
競合記事には必ず共通点があります。共通点を自社の記事でもおさえつつ、独自の情報や自社でしか出せない検証結果などを記載すれば、競合との差別化にもなり上位表示されやすくなるのです。
Webライティングでうまく書けるようになる3つのコツ
Webライティングが上手くなるコツは、次の3つです。
- ユーザーを明確にイメージする
- 競合記事を調査する
- 読者が離脱する意識を持つ
それぞれどのようなコツなのかを以下で解説します。
ユーザーを明確にイメージする
ユーザーを明確にイメージして、知りたい情報が何かによって文章の構成を考えると、より良いWebライティングができます。
ユーザーの悩みや課題は、基本的に次の4つの属性に分けられます。
- Knowクエリ:何かを知りたい
- Buyクエリ:何かを書いたい
- Goクエリ:どこかに行きたい
- Doクエリ:何かをしたい
Knowクエリは情報を知りたいユーザーのため、PREP法を使えば分かりやすい文章になるでしょう。しかし、Goクエリだとどこかへ行きたいというのが悩みのため、マップと合わせて経路を表示させた方が、より分かりやすい記事になるのです。
ユーザー属性によって、どの情報を提供すれば悩みがすぐに解決できるかを考えて構成やライティングをすると文章もより磨かれていきます。
また、サジェストキーワードなどの関連するキーワードも把握して調査しておくと、よりユーザー属性を理解しやすくなります。
競合記事を調査する
Webライティングを上達させるためには、競合記事の調査が必要不可欠です。上位表示の理由やユーザーが欲しい情報は競合記事にあると言ってもいいでしょう。
ただし、Webライティング初心者は競合記事を見ると「これ以上の記事を書けない」と感じてしまいがちですが、そうではありません。
競合記事には書かれていない、ユーザーが本当に求めている情報もあるのです。本当のユーザーニーズを見つけるには、やはり競合を徹底的に調査して穴を見つける他ないのです。場合によっては、構成は良いが文章の内容が分かりにくかったり情報が古くなっていたりします。
そのような小さな穴を見つけて自社の記事で補完すれば、競合にはない差別化されたWebライティングができ、成果にも結びつきやすくなるでしょう。
読者が離脱する意識を持つ
Webの読者は簡単に記事から離脱します。情報が溢れている中、読者は常に「このまま、この記事を読むことに時間を使っていいのだろうか」と考えながら、記事を読んでいるのです。
読者は違和感を感じると、すぐにブラウザバックして、ほかの記事を探し始めます。そうならないようにストレスのない構成・文章にすることは重要です。
さらに、読者は記事を一言一句くまなく読んでくれません。飛ばし読みをしながら、自分の気になる見出しや画像で画面を止め、その周囲をじっくり読みます。そのため、本文をじっくり読まないと内容がわからないという状況は避けるべきです。
読まなくても見るだけで何が書いているかわかるように、見出しの文言を工夫したり、画像を積極的に活用したりしましょう。読者が「読むべき箇所」と「飛ばす箇所」を瞬時に判断でき、安心して飛ばし読みできる記事が理想です。
Webライティングの書き方で注意すべきこと5つ
Webライティング初心者が注意すべき書き方には、主に次の5つが挙げられます。
- 冗長表現を避ける
- 連続した文末表現を避ける
- ひらがなと漢字の連続に注意する
- 箇条書きや表を使う
- 一文一義を意識する
上記の5つを意識して推敲を行えば、必ず文章の質は向上します。以下で詳しく注意事項を解説していますので、ぜひ参考にしてください。
冗長表現は最低限におさえる
冗長表現とは、なくても意味が通じる言い回しや表現のことです。代表的な冗長表現に「〜することができる」などが挙げられます。
「〜することができる」は「〜できる」や「〜が可能だ」など短縮した文章に変換できるのが分かります。文章は短い方がユーザーの負担が減るため、冗長表現は可能な限りなくすようにしましょう。
ただし、あえて文章を強調させるために冗長表現を使う書き方もあります。冗長表現を最低限におさえつつ上手く活用するようにしましょう。
連続した文末表現を避ける
文末表現とは、文の終わりにある「〜です・〜ます」などの表現のことです。文末表現が連続した文章はリズムが悪くなり、ユーザーの読みやすさを阻害してしまいます。
特に「〜です・〜ます」の表現が3つ以上続くと読みにくくなってしまうため、文末表現は使い分けるようにしましょう。
また、「〜でしょう」や「〜でした」のような表現は2つ以上続くと読みにくさを感じるため、連続した使用は控えてください。
ひらがなと漢字の連続に注意する
漢字やひらがなの連続は、ユーザーへの文章の読みにくさを感じさせてしまいます。推奨されるひらがなの割合は、文章全体の3〜4割程度です。Webライティングをする際はひらがなと漢字のバランスも意識しましょう。
箇条書きや表を使う
文章を読みやすくするためには、箇条書きや表を活用するのがおすすめです。文章のみだと文字量が多くなるため、ユーザーは読みにくさを感じてしまいます。
情報をまとめてみやすくするためにも、情報を箇条書きにしたり表にしたりして視覚的に分かりやすく伝えましょう。また、ユーザーは基本的に文章を流し読みするために箇条書きや表を使っておくと、流し読みするユーザーにも情報を伝えやすくなります。
一文一義を意識する
文章は一文一義を意識して書くと読みやすさを改善できます。一文一義とは、一文に対して情報や意味がひとつに収まるように書くことです。
ひとつの文にいくつも情報が書かれていると、ユーザーはどの情報が大切なのかが分かりにくくなるため、結果的に読みにくさを感じてしまいます。
情報の要点を掴みやすくして読み進めやすくするためにも、一文一義を意識して文章を書くようにしましょう。
Webライティングの書き方で大切なのはユーザーを理解すること
Webライティングの書き方にはPREP法という基本的な型があります。初心者でも情報を論理的に組み立てた文章を書けるようになるため、まずはPREP法を意識してWebライティングをしましょう。
また、次のような手順でWebライティングを進めていけば、初心者でも上手に文章を書きやすくなります。
- タイトルを付ける:記事の方向性を決める
- 構成を作成する:記事内容の軸を決める
- リード文を書く:本文に誘導する
- 本文を書く:情報を伝える
- 推敲する:文章の質を向上させる
Webライティングでもっとも重要なのは、記事を読んでくれるユーザーの悩みや課題を理解したうえで、解決できる情報を過不足なく分かりやすく伝えることです。
その意識を持ってWebライティングを継続していけば、成果にもつながるようになるでしょう。
▼webライティングについては、こちらの資料も参考にしてみてください。
→文章が苦手な人でも書ける!Webマーケティングのためのライティングポイントまとめ
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