【編集部が解説】SEOで狙うべきGoogle検索ボリュームの目安とは
「どのくらいの検索ボリュームがあるキーワードに取り組めばいい?」
「上位表示ができるキーワードの検索ボリュームの目安は?」
検索ボリュームを知ることで、キーワードの難易度を客観的に判断できます。
今回は、検索ボリュームの目安と対策、調べるためのツールについて解説します。
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検索ボリュームの目安と対策
検索キーワードは、検索ボリュームの数値によって3つに分類されます。
数値は明確に定義されていないため、あくまで目安でしかありません。検索ボリュームの目安と特徴を知ることで、自社で取り組むべきキーワードかどうか、上位表示させるためにはどうしたらいいかを判断できます。
以下より、3つのキーワードにおける検索ボリュームの目安と対策、また、検索ボリュームが0の場合の対策を解説します。
スモールキーワードの場合
スモールキーワードは検索ボリュームが約100〜1,000のキーワードをいいます。ロングテールキーワードとも呼ばれます。2〜3の複数の単語を組み合わせたキーワードで、検索者のニーズが明確です。
スモールキーワードで記事を1つ、2つ作っても、サイトへの大幅なアクセス増加は見込めません。そのため、サイトへの流入数を増やすには、スモールキーワードで狙った記事を多く作成して流入の入口となるページを増やす必要があります。
内容はビッグキーワードを深堀した専門性の高い情報が必要です。スモールキーワードはサイトを立ち上げたばかりの頃に取り組むべきキーワードで、競合が少ないため、ドメインパワーが弱くても記事単体で上位表示が狙えます。
例)「seo 順位」「検索 キーワード 調べ方」
ミドルキーワードの場合
ミドルキーワードは、約1,000〜10,000の検索ボリュームがあるキーワードです。
スモールキーワード同様、2〜3語の複数からなるキーワードが多く、興味関心が限定されるようなものであれば、単一ワードの場合もあります。ニーズがはっきりしており、検索ボリュームも安定した流入が見込める数値のため、上位表示を狙うべきキーワードです。
ミドルキーワードはディレクトリ構造内のカテゴリーページで対策します。スモールキーワードより難易度が高いため、スモールキーワードで狙った記事の評価が高まってから作成するのがおすすめです。
評価の向上に伴い、ドメインパワーが強くなり始めているため、ミドルキーワードでの上位表示を狙えます。
例)「btob マーケティング」「web ライティング」
ビッグキーワードの場合
ビッグキーワードは、10,000以上の検索ボリュームがあるキーワードです。
1単語の場合が多く、競合も狙っているキーワードのため、簡単には上位表示できません。しかし、ビッグキーワードで上位表示ができれば、アクセス数が大幅に増加し、高いブランディング効果が期待できます。
ビッグキーワードは網羅性の高い、まとめ記事がおすすめです。スモールキーワードやミドルキーワードの記事を増やし、それらを内部リンクでつないで、上位表示を狙います。
Googleは良質なリンクを高く評価するため、関連性の高い記事から被リンク数が増えれば、ビッグキーワードで狙った記事の評価を同時にあげられるからです。
ビッグキーワードで上位表ができても、油断しないよう注意が必要です。アクセス数が増えてもコンバージョンに繋がらなければ意味がありません。さらに、すぐに離脱するようなページでは、検索エンジンからの評価が低下し、検索順位は下がってしまいます。
ビッグキーワードの上位表示は長期戦です。こまめに内容を確認し、ユーザーの利便性にあったページを維持する必要があります。
例)「マーケティング」「seo」
検索ボリューム0の場合
キーワードの中には検索ボリュームが0の場合があります。そのキーワードで検索するニーズがない状態です。ニーズがないため、記事を作成し、上位表示されたとしても検索してもらえないため、検索流入が見込めません。
それでも、自社のコンバージョンに繋がりそうであれば書くのがおすすめです。
例えば、検索ボリューム0のキーワードは、潜在層キーワードの可能性があります。人が検索する際、自己の課題を認識した顕在層の場合がほとんどですが、潜在層のキーワードにも対策が必要です。
顕在層の記事から潜在層の記事へリンクを繋ぎ、課題を認識させることで、コンバージョンへの導線を作れます。
検索ボリュームの調べ方とは?
自社が取り組もうと思っているキーワードがどれくらいの検索ボリュームなのか、ツールを使って調査できます。
以下より、人気のあるツールを3つ紹介します。それぞれの特徴を知り、自分が使いやすいツールを見つけてください。
Googleキーワードプランナー
Googleキーワードプランナーは、Google提供の信頼性が高いツールです。検索ボリュームの他にも競合性、関連キーワード、入札単価などが調査できます。関連キーワードは検索ボリュームまで一気に確認できるため効率的です。
Google広告出稿者向けに提供されているツールのため、競合性はリスティング広告における競合性として表示されます。
キーワードプランナーで競合性が低いからといって、必ずしも自然検索でも競合性が低いわけではありません。
検索ボリュームは、Google広告に出稿していなければ、100〜1,000のように曖昧な数字で表示されますが、初心者の方で、キーワードの上位表示がどのくらい難しいかを把握するには十分です。
URL:https://ads.google.com/intl/ja_jp/home/tools/keyword-planner/
aramakijake
aramakijakeは、キーワードを検索画面に入力するだけで、GoogleとYahoo! 両方の検索ボリュームを確認できます。
キーワードプランナーと違い、検索ボリュームは具体的な数値で表示されます。
GoogleとYahoo! の月間検索数を予想する「検索数予測ツール」や、競合サイトが特定のキーワードでどのくらいアクセスされているかがわかる「競合検索数予測ツール」など幅広い情報を獲得可能です。
キーワードが一つずつしか調べられず、手間がかかってしまうデメリットはあります。
Ubersuggest
Ubersuggestは、SEO分析に役立つ機能が充実したキーワード提案ツールです。
検索ボリューム、サジェストワード、難易度、競合ページの被リンク数、ドメインランクなどさまざまな情報を調査できます。
SEO難易度は数値で把握でき、初心者にもおすすめです。
無料利用の場合は1日3回までしか検索できません。表示される数値も限定的です。頻繁に検索する場合や、SEOに関する多くの情報を知りたい場合には有料で利用しましょう。
URL:https://neilpatel.com/jp/ubersuggest/
▼検索ボリュームの調べ方について、詳しくはこちらの記事も参考にしてみてください
→検索ボリュームの調べ方とは?おすすめツール5選
検索ボリュームのキーワード選定への活かし方
検索ボリュームをキーワード選定にどのように活かしていくかを解説します。ポイントは以下の2点です。
- 検索ボリュームが少なくてもコンバージョン率が高いものから始める
- 検索ボリュームの多さにとらわれすぎない
ポイントを理解し、自社のキーワード選定に役立ててください。
検索ボリュームが少なくてコンバージョン率が高いものから始める
記事を作成する以上、最終的にはコンバージョンにつなげることが重要です。キーワードを選定する際には、検索ボリュームが少なく、競合に勝って上位表示できるキーワードから始めましょう。
その中でも、自社のコンバージョンにつながるものを選びます。検索ボリュームが10,000あって流入が増えても、コンバージョン0なら意味がありません。検索ボリュームが100でコンバージョンが50%の方が、高い効果を得られます。
特にBtoBは検討期間が長く、その間に課題解決のために検索するキーワード数は多くなります。そのため、「SEO 対策 自分で」「SEO キーワード 選び方」「SEO 被リンク」など、必然的にボリュームの少ないロングテールキーワードを狙うのが一般的です。
それらのキーワードを検索しているのは顕在層のため、少ない検索ボリュームでもコンバージョンにつながりやすいメリットがあります。
検索ボリュームが少ないキーワードは、十分に上位表示が狙えるキーワードです。ツールの数値だけで判断するのではなく、検索ユーザーのニーズをしっかり読み取りましょう。
検索ボリュームの多さにとらわれすぎない
検索ボリュームが多ければ、必ず流入が見込めるというわけではありません。検索ボリュームが多いキーワードは、競合も強く、上位表示が困難です。豊富な資金と人材をかけてSEOを施してくる大企業が相手では敵いません。
その結果、検索者が多くいても、自社サイトへの流入はまったく増えない可能性があります。
また、検索ボリュームが多いキーワードは、さまざまなニーズを持った人が検索するため、コンバージョンにつながりにくい特徴があります。検索ボリュームの多さにとらわれすぎず、デメリットを理解しておきましょう。
自サイトが取り組むべき検索ワードのボリューム目安を知ろう
キーワードは検索ボリュームの数によって3つに分類されます。それぞれのキーワードで上位表示を目指すための対策は以下の通りです。
- スモールキーワードは専門性の高い記事をできるだけ多く作成し、Googleからの評価をあげ る
- ミドルキーワードは、スモールキーワード記事の評価が高まってから作成する
- ビッグキーワードは、スモールキーワードとミドルキーワードの記事から内部リンクを貼ることで、上位表示を目指す
自社のサイト運営状況によって、取り組むべきキーワードのボリューム目安は異なります。今回の記事を参考に、自社のキーワード選定に活かし、サイトの上位表示を目指しましょう。
また、上皮表示には、そもそも正しいキーワード選定ができているかも重要です。こちらのシートで選定のコツも把握しておくとさらに効果的です。ぜひご活用ください!
→直接記入して使える!SEOキーワード選定シート
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