【5分でわかる】SEO対策とは?編集部が初心者にわかりやすく伝える基本
SEO対策の本質はGoogleではなく、検索者にあります。なぜなら、Googleのビジネスが検索者に役立つ情報を提供することで成立しているからです。だからこそ、検索者にとって役立つコンテンツを提供することこそがSEO対策になります。
しかし、「検索者にとって役に立つ」と思い込んでコンテンツをつくっても、それが実際に検索者に役立つかどうかはわかりません。そこで、この記事では検索者にもGoogleにもしっかり伝わるコンテンツのつくり方をお伝えしていきます。
この記事を通じ、SEO対策の「本質」をつかんでいただければ幸いです。
■合わせて活用しよう:5ステップでキーワード選定ができるワークシートです
→直接記入して使える!SEOキーワード選定シート
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SEO対策とは?検索ユーザーへのおもてなし
SEO対策とはそもそもどういうものなのでしょうか。詳しく解説していきます。
SEO対策とは?
SEO対策とは、検索エンジン最適化(Search Engine Optimization)の略で、Googleなどの検索エンジンでキーワードが検索される際に、自社サイトが上位に表示されるようにする施策のことです。
Googleなどを使って調べ物をするとき、私たち検索者は悩みを抱えて、検索窓にキーワードを打ち込みます。Googleはその検索キーワードに応じて、疑問を解決できると判断したページを上位に表示します。
SEO対策は、検索により主体的に「調べよう」とする前向きなユーザーと出会えるので、コンバージョンに繋がりやすいのが特徴です。BtoBマーケティングにおけるSEOの目的はコンバージョンに至りやすい潜在顧客と出会うことにあります。コンバージョンにつながる潜在顧客と出会い、信頼を獲得して成約につなげていきましょう。
ちなみに検索順位1位と、検索順位2位以下は流入数が大きく異なります。SEO対策を行うときには、あくまで検索1位の獲得を狙うことが大切です。
検索ユーザーに役立つページが評価される
Googleは検索ユーザーに役立つページを表示することで、ユーザーを集めています。検索ユーザーの利便性を考えなくなるとユーザーは離れてしまうので、Googleにとって「利便性」は死活問題なのです。
「Googleがいつも利便性を重視するわけではない」という意見も存在しますが、Googleは検索ユーザーの利便性を切り離して運営を行うことはありません。もしそうであっても、すぐに改善が施されます。これまでもGoogleは数え切れないほどの改善を施しており、アルゴリズムが何度も変更になっていることからも明らかです。
コンテンツの制作側はGoogleにとって都合の良い、すぐに明確な答えを返すコンテンツをつくることが重要となります。
SEO対策の基本は検索ユーザーへのおもてなし
Googleはサイト内のユーザーの回遊も見ていると言われています。検索結果の画面からどのページをクリックしたか。そして、そのページにどれほど滞在したのか。そして、そのページを閲覧した後に他のページも閲覧したのか。
もちろん滞在時間は長いほうがいいですし、閲覧後に検索結果に表示されたほかのページを見ない方が、有益なコンテンツだと評価されることでしょう。つまり、ユーザーが本当に満足できるコンテンツでないと1位を取ることはもちろん、上位を維持することはできないのです。
SEO対策を行うには、検索ユーザーをおもてなしするような意識でコンテンツ制作をすることが重要です。どのような状況で、そのキーワードで検索に至ったのかをよく想像しましょう。その状況は検索キーワードによって違います。それぞれで役立つ内容は異なるので、それぞれで考えなければなりません。
初心者でもSEO対策を自分でできるやり方
初心者でもできるSEO対策がコンテンツSEOと呼ばれる施策です。コンテンツSEOとは、ユーザーの悩みを解決する記事コンテンツを作成して検索結果に表示させて上位を狙う施策をいいます。
他にも、以下のようなSEO対策があります。
- 内部SEO:プログラミングや技術的なスキルを使って対策
- 外部SEO:外部からの評価を高め自社サイトの認知度や信用性を向上させる施策
ただし専門的な知識やスキルが必要になるため、初心者向きであり、かつ無料でできるSEO対策でおすすめなのが「コンテンツSEO」です。
では、検索ユーザーの立場に立って有益なコンテンツをつくるには、どのようなやり方が必要なのでしょうか。以下で詳しく解説します。
①SEO対策するキーワードを選定する
まずは自社サイトでどんな検索キーワードに対してSEO対策を行うのか、計画を立てましょう。
自社サイトのターゲットとなる層の悩みを書き出していきます。その中から、悩みをジャンルごとにカテゴリ分けしていき、マインドマップをつくってください。
そうすると、自社サイトがターゲットとしている層の悩みを網羅したマインドマップが完成します。マインドマップができたら、各悩みで検索しそうなワードを設定していき、SEO対策するキーワードが定められるでしょう。
「検索ボリュームが多いもの」ではなく、「自社サイトのターゲットに提供したいベネフィット」から、逆算して考えるようにしてください。そうしなければ、自社にマッチングする潜在顧客とは出会えません。
▼ キーワードの「選び方」や「具体的な手順」を知りたい方は、以下の資料が参考になります。 是非合わせてご覧ください。
→直接記入して使える!SEOキーワード選定シート
②Googleの検索順位TOP10を調査する
狙う検索キーワードで検索してみて、GoogleのTOP10の内容を調査しましょう。
検索した結果、各ページの内容をチェックします。この時、書かれている情報ではなく「切り口」に注目してみていくようにしましょう。何が書かれているかではなく、どんな話題に触れられているかをチェックするのです。そして「どうすれば、もっと役立つ形でこの話題ができるだろう」と考えていきます。
また、各ページを見ながら、上位表示されている理由も自分なりに分析してみてください。上位表示されていることには理由があります。主に以下のような理由が考えられます。
- ページの内容が読者の疑問を適切に解決している
- ページの内容が読者の疑問を網羅している
- ページの運営元に権威がある
- ページが多くの外部リンクを集めている など
③検索者の人物像を考える
検索キーワードと検索結果を見つめて、検索者がどんな人間なのかを考えましょう。
そして、よく「ペルソナ設定」と言いますが、SEO対策を行う場合は「人間」よりも「悩み」にピントを合わせることを意識してください。
なぜその検索ワードで検索したのかを考えるのです。数あるワードから、なぜ検索者はそのワードで検索しなければならなかったのでしょうか。
検索結果から考えるのは「知りたい疑問」だけではなく、検索しているときの状況や感情まで含まれます。それらに応じたコンテンツをつくることによって、ページはより読んでもらえるようになります。
▼検索者の意図を掴む方法については、こちらの記事で解説しております。
→検索意図とは?分類とニーズの調べ方
④作成するページの方針を決めて構成を作る
イメージを膨らませ、検索者の人物像に合わせてコンテンツを作成していきましょう。
悩みにどのような答え方をすると親切なのかを考え、検索者に顕在化している疑問への答えから順番に話題を並べて構成をつくってください。顕在化している疑問になかなかたどり着かないページはすぐに離脱されます。
「この回答を返すと、次はこんな疑問を持つかな?」とイメージし、検索者と会話をするように構成をつくるのがおすすめです。
▼構成の作り方については、こちらの記事で解説しております。
→記事構成3ステップでSEOに評価される文章を作る!
現在では意味がないSEO対策3つ
Googleに対して意味がないとされる、間違ったSEO対策は以下の3つです。
- 低品質なコンテンツの量産
- 過度なキーワードの入れ込み
- スパムリンクによる被リンク対策
Googleのアップデートは日々頻繁に起こっており、近年ではアルゴリズムが大幅に変更される大型アップデートも起こっています。数年前は通用していた対策が、最近では有効ではないどころか、ペナルティと対象となる場合もあるのです。
以下で解説するSEO対策はペナルティの対象になる可能性もあるため、必ずおさえておきましょう。
低品質なコンテンツの量産
ユーザーにとって有益なコンテンツを量産するのは推奨されますが、低品質なコンテンツの量産はやめましょう。Googleの考えはユーザーにとって有益な情報を届けることであり、コンテンツを大量に届けることではないからです。
よくありがちなコンテンツ例として、自社商品や自社の強みばかりを押し出した内容のコンテンツが挙げられます。
自社をプロモーションしたい場合は、悩みを解決できた後の行動に移す場所や最後のまとめ部分がいいでしょう。
過度なキーワードの入れ込み
対策するキーワードを大量に入れればSEO対策に効果があるという考えは間違いです。もちろんタイトルや見出し、本文に対策キーワードを入れるのは重要です。
しかし、1つのタイトルや見出しに何度も同じキーワードを入れ込むと、ユーザー側は見づらくなってしまい、SEO評価も上がりにくくなります。
1つの文体に対策キーワードを1つ入れるくらいにおさえ、ユーザーの読みやすさも考慮してコンテンツを作成しましょう。
スパムリンクによる被リンク対策
被リンク対策とは、外部サイトから自社サイトに遷移するリンクを付与してもらうことでSEO評価を上げる施策です。
他サイトから引用されるなどしてリンクが付与されれば信頼性の高いサイトと判断され、SEO評価が高まりやすくなります。
しかし、自作自演で別サイトを作成してリンクを付与する行為や、リンク先を購入して大量に付与するなどのスパム行為はペナルティの対象になる可能性があります。
外部サイトから認められ被リンクを付与されるためにも、まずは高品質のコンテンツを作っていくことが大切です。
▼良い被リンクを獲得する方法については、こちらの記事で解説しております。
→被リンクを獲得する方法とは?SEO対策に有効な評価を高める増やし方
SEO対策会社を選ぶ際の4つのポイント
SEO対策会社を選ぶ際のポイントは以下の4つです。
- SEOについて理解があるか
- Googleのアップデートなど最新情報も把握しているか
- 対策する領域が自社に適切かどうか
- 効果が出ない場合の対応が適切か
SEOは初心者でもできる要素はありますが、網羅的に対策しなければ競合に勝つのが難しい場合もあります。自社でSEOを進められる人材がいなければ、外部への委託も検討もおすすめです。
もし外部へのSEO依頼を考えている場合は、以下の詳細を参考にして外注先を判断しましょう。
SEOについて理解があるか
SEOはブラックボックス化されており、100%の正解は誰にも分からないため「100%大丈夫です」という会社は信用できないと覚えておきましょう。
また、 SEOについて正しい知識があるのかどうかを見分けるために、以下のような質問を会社側にしてみるのもおすすめです。
「クロール・インデックス・ランキングの違いを説明してください」
上記3つはSEOの根本的な仕組みなので、理解していないと本質的なSEO対策は難しいと考えられます。ぜひ会社選びの際に試してみてください。
Googleのアップデートなど最新情報も把握しているか
Googleのアップデートの内容や最新のSEO情報を把握できているかも重要なポイントです。Googleアップデートは日々行われており、数年前のSEO対策が現在では通用しないこともよくあります。
最新のGoogleアップデートがいつ行われたか、程度の情報は自社で把握しておき、依頼先の会社にどのようなアップデート内容なのかを質問するなどして判断するといいでしょう。
対策する領域が自社に適切かどうか
SEOには大きく以下の3つの対策領域があります。
- コンテンツSEO
- 内部SEO
- 外部SEO
それぞれ企業によってどのSEO対策から優先すべきかが異なるため、対策する領域を適切に判断してくれる会社かどうかを見分けるのも重要なポイントです。
なぜその対策が必要なのかを質問しながら、自社に最適なSEO対策を提案してくれる会社を選びましょう。
効果が出ない場合の対応が適切か
SEO対策は対策後すぐに成果が出るものではないため、説明をしっかりと行ってくれる会社を選ぶのがポイントです。
対策を行った後放置したり、対策の効果検証を行わないSEO対策会社はあまりおすすめしません。
効果が出ない場合でも、なぜ効果が出ないのかや、効果を出すために次の提案をしてくれるような会社を選ぶのがおすすめです。
SEO対策におすすめのツール
SEO対策をする際に役立つ、おすすめのツールをいくつかご紹介します。
Googleキーワードプランナー
「Googleキーワードプランナー」は、もともとGoogle広告のユーザーが、検索ボリュームや広告の入札単価を調べるために使うツールです。
このツールを使用することで、信憑性の高い、検索ボリュームのデータが入手できるようになります。一部の機能は無料で使用可能ですが、検索ボリュームは「10-100」などで表示されてしまい、完全な数値データはわかりません。
ちなみに初期は10-100のボリュームでも、悩みが深ければSEO対策に取り組むのもよいでしょう。10-100でも、1位をとれると検索流入は見込めます。
▼公式サイト:https://ads.google.com/intl/ja_jp/home/tools/keyword-planner/
aramakijake
「aramakijake」はYahoo! とGoogleのおおよその検索ボリュームが調査できるツールです。
ただ、あまりにも検索ボリュームが少ない場合はデータが取得できないことがあります。無料で使える貴重なツールです。
▼公式サイト:https://aramakijake.jp/
ラッコキーワード
「ラッコキーワード」は、検索キーワードに関連するワードのリストをつくってくれるツールです。サジェストキーワードのチェックに効果的で、自分では思いつかないようなキーワードと出会えます。
検索ボリュームは少ないものの、悩みは深いようなキーワードを探してみてください。
▼公式サイト:https://related-keywords.com/
Googleサーチコンソール
「Googleサーチコンソール」は、現在自社サイトでどんな検索キーワードから流入しているかが知れるツールです。
「Googleサーチコンソール」をチェックすることで、思わぬ悩みが深いワードと出会うこともあります。想定していないワードから多くの流入がある場合は、すぐさまそのワードでの検索順位をチェックし、より多くの流入を獲得できるように、ワードに合わせてブラッシュアップしましょう。
▼公式サイト:https://search.google.com/search-console/about?hl=ja
Googleトレンド
「Googletトレンド」は、各検索キーワードの検索ボリュームの推移を確認できるツールです。検索回数が急激に上昇したトレンドワードなども調査でき、検索動向を体系的にチェックできます。
▼公式サイト:https://trends.google.co.jp/trends/?geo=JP
Yahoo! 知恵袋
キーワードに関連する悩みのネタを探すツールとして使用できます。
キーワードで検索してみて、閲覧数の多い順に表示。その中で自社サイトが訴求したい内容と関連度が深いQ&Aをチェックすることで、閲覧需要の高い悩みが見えてきます。そこをヒントに検索ワードのアイディアを出すのも良い方法です。
▼公式サイト:https://chiebukuro.yahoo.co.jp/
SEO対策を始めたい人におすすめの本
これからSEO対策について勉強をしたい方に向けて、おすすめの本を3冊ご紹介します。
「10年つかえるSEOの基本」土居 健太郎
出典:Amazon.co.jp
「検索エンジンとは何のためのものなのか」という本質をとことん追求した考え方を、わかりやすく噛み砕いて落とし込むための本です。どんなにアルゴリズムが変わっても、本質は同じ。目先のトレンドに振り回されず、実直に検索者のベネフィットを追求できるようになるための基本思考が身につきます。
https://www.amazon.co.jp/dp/477417324X/
「沈黙のWebライティング」松尾 茂起
出典:Amazon.co.jp
Webで成果を上げるためにはどんな文章が適しているのかを、マスターできる書籍です。温泉旅館を舞台に、SEOで経営危機を乗り越えるストーリーで楽しく読むことができます。漫画のように軽く読める内容ですが、解説も豊富で内容は濃厚です。
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「いちばんやさしい新しいSEOの教本」安川 洋、 江沢 真紀、村山 佑介
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セミナー感覚で楽しく読める、SEOの教本です。サイトに訪問するユーザーの目的とサイトを運営する側の目的を達成するためには、何が大切なのかという観点で解説していきます。かなり初心者向けのやさしい内容なので、Web担当者になったばかりの人にもおすすめです。
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まとめ:SEO対策をして役立つコンテンツをつくろう
SEO対策はGoogleではなく、検索者を徹底的に追求し、検索者に寄り添うものです。
SEO対策に実直に向き合うことは、検索者に実直に向き合うことへ繋がります。そして、それはページに触れる読者への誠実な姿勢につながっていくものなのです。
SEO対策を追求することで、コンテンツの質も自然に上がっていきます。ぜひSEOの本質を正しく理解し、自社サイトのクオリティの向上に役立ててください。
■合わせて活用しよう:5ステップでキーワード選定ができるワークシートです
→直接記入して使える!SEOキーワード選定シート
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