オウンドメディアの記事の書き方とは?編集部で共有しているライティングのコツ
これからオウンドメディアに取り組みたいと思っている方にとって、いちばん重要なことが記事コンテンツの内容です。
コンテンツマーケティングは記事の内容が魅力的であってこそ、初めて意味があります。
では、どうすれば魅力的なクオリティの高い記事コンテンツが作成できるでしょうか。
この記事ではオウンドメディアの記事の書き方を、詳しくご紹介します。
■合わせて読みたい資料:「リード獲得」に直結する記事を書き方がわかる
→文章が苦手な人でも書ける!Webマーケティングのためのライティングポイント
目次[非表示]
オウンドメディアの記事の書き方①基本スタンス
まず、オウンドメディアで記事を作成する上で、大切にしなければならないことをご紹介します。オウンドメディアの記事は、何をどのようにどれぐらい書くかが重要です。
オウンドメディアの記事に何を書くか
オウンドメディアの記事では、基本的に困っている人の悩みを解決する記事を書くことがおすすめです。
悩みのテーマは、自社のサービスに関わるお客さんが持つであろう悩みにするとよいでしょう。
自社でよく解決している悩みを記事にすることで、現場感のある良質な記事ができあがります。
現場の営業担当者に、どのような悩みを聞くことが多いかをヒアリングすると、よりよい情報が得られるはずです。
オウンドメディアだからと、気を張る必要はありません。業務でやっていることをそのままコンテンツにすることが、もっともお客様の役に立つものです。
普段の仕事内容がそのままコンテンツになるということを、頭に入れておきましょう。
オウンドメディアの記事をどう書くか
記事の面白さを左右するのは「何を書くのか」という情報です。
「どう書くのか」については、とにかくまずは「わかりやすさ」を重視しましょう。
読者は「文章」を求めているのではなく、「情報」を求めています。
なるべく簡潔に文章を執筆し、情報をわかりやすく伝えることに集中して執筆しましょう。
とにかくシンプルに。特別な表現力は必要ありません。
わかりやすさをアップさせるため、図解も積極的に使いわかりやすくしましょう。
また、専門用語は噛み砕くか、解説を入れるようにして、初心者に視線を落として書くようにしてください。
読み手への配慮を徹底した記事こそ、わかりやすい記事です。
オウンドメディアの記事はどれぐらい必要か
よく「まずは記事を100本掲載することを目指しましょう」と言いますが、執筆量をメインの目標にするのはやめましょう。
読者にとってわかりやすい記事を書くために、質を追求するようにしてください。
質を追求するためには、自然と記事の執筆量が必要となります。
記事を書いては振り返り、書いては振り返りを繰り返し、PDCAを回して、記事の精度を上げていきましょう。
続けていれば、自然と記事の量は多くなります。
量以上に重要なのは、その間にどれほどの振り返りと改善を繰り返したかです。
チーム内での読み合わせや、SEOの結果の振り返りを行い、どんどん次に執筆する記事に活かしたり、修正をしていきましょう。
そうすることで、次第に「自社メディアにとってよい記事とはどのような記事か」ということが見えてきます。
オウンドメディアの記事の書き方②検索キーワード選定
オウンドメディアの記事を書く際に、もっとも重要なのが検索キーワードの選定です。
この選定がズレていると、どんなに記事執筆を制度の高いものにしても、意味がなくなってしまいます。まずはここに注力しましょう。
SEOライティングとは
SEOライティングとは、狙ったキーワードで検索上位を狙うにはどのような内容を執筆すべきかを考え、対策した上で記事を執筆することです。
検索したときに上位に表示されている記事は、検索エンジン(Google)によって「検索者の悩みをもっとも解決できる」と判断された記事です。
Googleはロボットの回遊により、各記事の内容を見ているので、タイトルや見出しに検索キーワードを入れ込んだり、検索者が気になる話題に触れていかなければなりません。
ある程度、記事が検索上位に上がるようになると、Googleは読者の回遊も評価基準にするようにします。
検索結果から選ばれてよくクリックされている記事や、長時間読まれた記事、記事から離脱した後に再度検索行動が行われなかった記事などが評価を高めます。
記事を執筆する時は「この記事を読んだ後には検索行動を終了してもらおう」という気概で臨むようにしてください。
SEOは、本業に関わる悩みを持っている人と出会う、有効な手段です。
これまでの知見を活かし、検索者の悩みに対し、日本一親切な返答を記事で示しましょう。
検索キーワード選定の手順
検索キーワードを選定する時は、以下の手順で行います。
①サイトのターゲットとなる層の悩みを書き出す
まずは自社のオウンドメディアのターゲットとなる層が、どのような悩みを持っているのかを網羅的に書き出していきましょう。
抜けがないように、潜在顧客の悩みを網羅的に考えていってください。
②悩みの種類をカテゴリ分けしてマインドマップにする
悩みの種類をジャンルごとに分けて、マインドマップの形にして、全体像を見つめましょう。
マインドマップを作成する時は、「Xmind」などのツールを使用すると便利です。
▼Xmind
https://jp.xmind.net/
③各悩みで検索しそうなキーワードを設定する
悩み事に検索しそうなキーワードを考えていきましょう。
実際に検索者の気持ちになって、どのような言葉で検索するかを考えてみてください。
「ラッコキーワード」などを使用して、サジェストキーワードをチェックすると、検索キーワードの候補を探せます。
▼ラッコキーワード
https://related-keywords.com/
最初は検索ボリュームはあまり大きいものでなくても構いません。少ないけれども、確実に検索されているワードなら狙ってOKです。
オウンドメディアの立ち上げ当初は、ボリュームの小さな記事から狙っていくほうが結果が出やすい傾向にあります。
④軸となる検索キーワードを選定する
数々の検索キーワードの中でも、特に取りたい検索キーワードを考えましょう。
検索ボリュームの多い、なかなか難しいワードを設定してOKです。
⑤軸となる検索ワードに付随するワードを考える
軸となる検索ワードに+αで掛け合わせるワードを考えていきましょう。
キーワードを掛け合わせることで、より検索意図が明確になり、記事の企画がしやすくなります。
まずは、さまざまな掛け合わせのキーワードで上位を目指してください。
掛け合わせワードで上位を取ると、その記事が軸となる検索キーワードでも上位をとらえることがあります。
そうなったときには、その記事を加筆修正するなどのリライトを施し、さらに上位を目指すことも有効です。
▼リライトについては、下記の記事もぜひ参考にしてみてください。
→リライトがSEOの勝負を決める!記事の選定方法と修正のやり方
⑥SEO対策するキーワードを決定する
①〜⑤までの手順を終えると、狙いたい検索キーワードのリストが完成します。
そのリストの中から、SEO対策するキーワードを選びましょう。そうすることで、キーワード選定は完了します。
▼SEO対策のキーワードについては、下記の記事もぜひ参考にしてみてください。
→適切なSEOのキーワード選定の方法とは?6つの手順と便利なツール
オウンドメディアの記事の書き方③検索キーワードのペルソナ設定
検索キーワードに合わせて記事を書く際には、検索キーワードを検索した人がどのような悩みを持っていて、どのような気持ちで検索しているのかをよく考える必要があります。
そういったペルソナ設定を行うためには、分析が必要です。手順を紹介します。
GoogleのTOP10を調査する
まずは狙うキーワードで検索をしてみて、上位10記事の内容を調査しましょう。
このときに重要なのが、書かれている情報の詳細に注目するのではなく、どのような話題に触れているのかに注目することです。
切り口に注目してください。どのような切り口の情報が求められているのかを探るのです。
そして、各ページが上位表示されている理由を自分なりに考えましょう。
記事が優れているのは網羅性なのか、わかりやすさなのか、利便性なのか。
はたまた、権威のある執筆者がもつ信頼性なのか。
その調査を踏まえ、どうすれば現状のTOP10よりもいい記事を書けるのかを考えていくのです。
検索者の悩みをイメージする
検索上位10記事の内容を踏まえ、検索者はどのような切り口の情報を求めているのかを想像しましょう。
そこから、検索者を憑依させ、検索者の気持ちを感情レベルでイメージするようにしてください。
このような情報を求めるということは、気分は明るいのか、暗いのか。どのような言葉をかけてほしいのか。
検索者はどのような状況にいるのか。一番気にしていることは何なのか。
イメージしたことをどんどん書き出し、検索者の悩みを明確にしていきましょう。
オウンドメディアの記事の書き方④構成をつくる
これまでの調査は、すべてSEOに基づいた記事構成をつくるためです。
検索者の疑問の中で、気になっていて早く解決したいテーマから順番に話題を並べていってください。
検索者はなるべく早く疑問を解決したいと思っています。
「いいから早く答えを教えて!」という気持ちにさせないような順番で、見出しで触れる話題を考えていきましょう。
コツとしては顕在ニーズがあるものを真っ先に、そして、潜在的なニーズのあるものを後ろにするのがおすすめです。
そうすることで、ストレスなく情報を提供しやすくなります。
オウンドメディアの記事の書き方⑤情報収集・整理する
構成ができあがったら、構成に基づいた情報収集や情報整理を行い、記事執筆の準備を行いましょう。
必要に応じてインタビューや現地取材を行い、精度の高い情報収集を行ってください。
一次情報にこだわることで、オリジナリティの高い記事になり、他にはないものが出来上がります。
インターネットや書籍なども使用して情報収集することも有効です。
また、理解を深める図解や写真は積極的に作成、撮影しどんどん活用しましょう。
資料の引用を行う場合は、引用元を明確に示すなど、ルールをしっかり守ってください。
もちろん、文章のコピペや盗作は厳禁。ひとつだけでなく、他の調査も踏まえた総合的な見解を記事で伝えてください。
オウンドメディアの記事の書き方⑥執筆する
執筆前に、収集した情報は構成順に箇条書きしておきましょう。
調査はすべて済んだ状態で執筆を行うようにしてください。執筆しながら、情報収集を行ってしまうと、文章がまとまらなくなります。情報収集した内容に基づいて、一気に書ききってください。
執筆のコツは、結論から書くことです。結論の後で理由を伝える形式で書くと、無駄が省け、簡潔でわかりやすくなります。
基本的な流れとしては「AはBである。なぜならCである。たとえば、Dである。」という流れをベースに考えるとよいでしょう。
また、一文は一意図とし、ひとつの文章にたくさんのメッセージを込めないようにしましょう。
そうするだけで、かなり文章は読みやすくなるはずです。
ほかにも、
- 「こそあど言葉」は、飛ばし読みをするときにどこを指しているのかわからないので避ける
- 「〜ということ」「ことができる」などの冗長表現を避ける
- 「とても」「非常に」「特に」などの副詞の多用を避ける
など、伝えやすくするポイントは多々あります。
わかりやすい文章のコツは数限りなくありますので、ぜひご自身でも研究してみてください。
書いた後は自分で読み直すのはもちろん、同僚に見てもらうなどして、読みやすい文章を磨いていきましょう。推敲した分だけ、文章は上手になります。
▼記事タイトルの付け方については、下記の記事もぜひ参考にしてみてください。
→読まれる記事タイトルの付け方とは?編集者が事例から解説
まとめ:オウンドメディアの記事で大切なのは思いやり
One Tipでオウンドメディアの記事を執筆してきて、強く感じるのは「思いやりが重要」「読者への愛情が重要」ということです。必要なのは「表現力」や「知識量」よりも、読者の立場になって、悩みに寄り添い、やさしく記事で対応できるかだと思います。
だからこそ記事の執筆をするのは、言葉の表現に自信があるか否かにかかわらず、気配りが上手な人や、優しい性格を持った人がおすすめです。
これまで執筆経験のない方でも、普段の業務で「相手の要望を察して、適切な答えを返す」ということを意識している方なら、記事の作成に向いています。
ぜひ皆さんも、読者に寄り添いながら記事の制作に取り組んでみてください。
■合わせて読みたい資料:「リード獲得」に直結する記事を書き方がわかる
→文章が苦手な人でも書ける!Webマーケティングのためのライティングポイント
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