ランディングページの作り方を紹介!手順から注意点、ツールまで解説
ランディングページの構成の作り方やルールはあるのか、LP作成ツールにはどのような機能があるのか、と疑問を持っている人もいると思います。
ランディングページは、ポイントを押さえた作り方ができているかどうかで、その成果に大きく差がつく可能性があります。
ここでは、企業のWEB担当者やマーケティング担当者に向けて、ランディングページの作り方について解説します。
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ランディングページとは?
ランディングページとは、商品詳細ページやサービス紹介ページなど、ユーザーのアクションを誘導することが目的のページのことです。「Landing Page」の頭文字を取って、「LP」と略されことも多いです。
1ページに情報を網羅することで、ユーザーに資料請求や問い合わせなどのアクションを取ってもらうことができ、訴求力が強いのが特徴です。成約を獲得しやすく、事業に貢献する重要なコンテンツです。
広義では、ブラウザの検索結果やWeb広告などを介して、ユーザーが最初に訪れたページを指しますが、ここではリスティング広告などで誘導する、訴求に特化した1ページの意味で使用します。
ランディングページ制作の流れ
まずはランディングページの作り方を手順ごとに紹介します。
1.目的を定める
ランディングページを作成する前に、まずは「目的」を定めます。
目的によってランディングページの設計や内容が変わるため、ページ作成を行う理由を明確にすることが大切なのです。
例えば、商品購入が目的のランディングページを作成する場合、ユーザーの購買意欲を高めるような商品説明や画像を充実させなくてはならないです。
目的としては、以下が一般的です。
- 商品購入
- サービス資料請求
- メルマガ登録
- ホワイトペーパーダウンロード
- 問い合わせ
2.ターゲット、訴求決定
次はターゲットを明確にし、請求方法を決定していきます。
ランディングページでは、読者の興味・関心を引き、サービスを購入したくなるような訴求をしなくてはなりません。ターゲットを明確にすることで、より読者をひきつけるページを作成することができるのです。
年代・性別・居住地・職業・年収・世帯など、細かくペルソナを設定します。ペルソナとはサービス・商品の典型的なユーザー像のことです。
ペルソナを具体的にすることで、より強い訴求方法やデザイン、構成を作ることができます。予想される利用者を具体的にイメージしてください。
ペルソナが定まれば、そのニーズに対して、自社の魅力を最もアピールできる訴求方法を決めましょう。
3.構成作成
目的とターゲットが明確になったら、ランディングページの構成を考えていきます。構成とは、「何をどのような順番で伝えるか決める」こと。
商談やプレゼンテーションでは、相手が理解しやすいように順序立てて必要事項を話すと思います。同じように、ランディングページでもユーザーが情報を把握しやすいようにページを構成することで、より成約につながりやすくなるのです。
ランディングページの構成が出来たら、ワイヤーフレームを作成します。ワイヤーフレームとは「WEBページの設計図」のことで、構成をより具体的にWEBページの形に落とし込んだもののことです。
ワイヤーフレームによってコンテンツの整理やレイアウトの設計ができるだけでなく、メンバー同士で認識を擦り合せることができます。
4.ライティング
ランディングページに掲載する文章のライティングを行っていきます。
特に、ユーザーの興味を最初に惹きつける重要な部分である「キャッチコピー」は慎重に考えましょう。
キャッチコピーは、文章の説明を端的にあらわしたものです。画面上でも大きく表示されますし、目を引きます。キャッチコピーで興味や関心を引くことができれば、ページの内容もより読んでもらえるのです。
以下のような、キャッチコピーを作成する際のポイントを押さえておきましょう。
- 問題点を指摘する
- 数字を使って具体的に表現する
- 意外な事実で興味を持たせる
- 問題解決後の未来を想像させる
ユーザーの関心を引いて、コンテンツを読みたくなるようなキャッチコピーを作成するのが重要です。
また、テキストコンテンツでは文字数が多くて見にくかったり、売り込み色が強かったりすると、ユーザーが離脱しやすくなるので注意しましょう。
5.デザイン作成
ペルソナ、構成、コンテンツを元にデザインを作成していきます。
デザイン作成ではユーザーの動線を考えて、コンバージョンが得られる設計にする必要があります。
ランディングページ作成のポイントは以下となります。
- 視線誘導を意識する
- ファーストビューでユーザーを惹きつける
- 1ページにまとめる
- イメージや画像を挿入して分かりやすくする
- 申込ボタンは目につく場所に配置する
- 必要以上に画像、文字を配置しないでメリハリを付ける
- 無駄に余白を入れない
- テーマに合ったテキストスタイルを選ぶ
- 適切な横幅サイズを把握しておく
6.コーディング
コーディングとは、デザインまでで出来上がったものを、ブラウザで見られるようにする作業です。ブラウザで見られるようになったら、以下をチェックしましょう。
現代ではスマートフォンやタブレットなど、様々な端末があります。あらゆる端末や環境で正しく表示されているかを確認しましょう。
ページの表示速度はユーザーの滞在時間に関わる重要な要素です。様々な端末で、表示されるまでの時間をチェックしておくのがよいでしょう。
ランディングページは運用するなかで改修をしていくので、修正のしやすさも確認しておくのがよいです。
LP作成ツールであれば、HTMLなどの専門的な知識が必要なく、直感的にLPを作成・運用することができます。
7.公開、効果測定
ランディングページが完成したら、ネット上に公開します。
公開した後には、Googleアナリティクスやヒートマップツールなどのアクセス解析ツールを利用して、効果を測定しながらPDCAを回していきましょう。
ランディングページは改善を重ねていくことで、さらに成果を得られます。
構成の作り方
ランディングページにおいて構成の作り方には、気をつけなくてはなりません。構成次第でランディングページの成果が大きく変わってしまうからです。
ここからは、構成の作り方において注意すべきポイントを解説します。
ファーストビュー
ファーストビューとは、ランディングページを開いたときにユーザーが最初に目にする部分のことです。
多くの場合、ファーストビューでは主に以下の3つが表示されます。
- キャッチコピー
- CTAボタン
- メインビジュアル画像
まず、ファーストビューでは「何であるかが読み手に伝わるか」といった点が重要です。
そのためにも、キャッチコピーではユーザーの注目を引きつけなくてはなりませんし、画像は一目で何のサービスや商品か伝わるものを選ばなくてはなりません。
CTAボタンもファーストビューに入れることで、ユーザーの成約率を高められる可能性があります。
またメインビジュアル画像やキャッチコピーは、広告文やバナーと連動させなくてはランディングページを訪れた人が違和感を頂いてしまいます。
興味・関心
ランディングページでは、「興味・関心」のブロックも重要です。興味・関心を引くことでLPを読み進めてもらう強いモチベーションを与えることができます。
興味・関心を引くために必要な要素は以下です。
- 得られる結果
- こんな方に/こんなお悩み
- 気づき
A.得られる結果
サービスや商品を利用することで、どのような効果が得られるか分かりやすく伝えます。実際に仕上がりイメージを見せるのも一つの手段です。
例-① これだけの効果がありますよ!
例-② こんな事ができるようになりますよ!
例-③ こんな形になりますよ!
上記のような文言はサービス内容が分かりやすい場合に効果的です。
B.こんな方に/こんなお悩み
無形商材やソリューションサービスを提供する場合や、競合と差別化を図りたい場合は、ユーザーに「自分ごと化」してもらうことが大切です。「自分ごと化」とはユーザーにまずは「自分向けのサービスである」と感じてもらうことです。
そのためには、ユーザーの悩みや課題に寄り添うような内容で共感を獲得します。すぐ下に解決法もセットで構成するのがポイントです。
C.気づき
競合が多く差別化を図りたい場合、ユーザーが想定していなかった事実を与えることで興味を持たせます。
例えば、オウンドメディアを単独で立ち上げようとしているユーザーに単独で立ち上げることの難しさを伝え、サービスサイトとセットで作るという、ユーザーが持っていなかった発想に誘導しています。
読み手を惹きつける意外性が必要なので高度なテクニックです。
説得・エビデンス
ユーザーにサービスがどれだけ効果的か「納得」してもらう必要があります。ユーザーは半信半疑の状態でWEBページを閲覧しているからです。
ユーザーに信用してもらうには、証拠となるエビデンスが大事です。成果の得られる根拠やサービス詳細、活用例などを組み合わせて構成していきましょう。
A.実績
数字でメリットを伝えるのが効果的な場合、「実績」で説得力をもたせましょう。
数字を使用することでユーザーが具体的にイメージしやすくなります。
例えば広告メディアの場合、広告主にとってはユーザー数の多さや知名度の高さがポイントになります。
B.機能
機能が画期的で競合と差異化が図りやすいときは、機能の強みや魅了を伝えるのが効果的です。
見るだけで明らかに競合より使い勝手が良いのが伝わるため、コンバージョン獲得に繋がります。
C.専門知識
コンサルや無形商材で専門知識を要する場合には、専門知識をアピールすることは有効な手段です。
例えば、有名な専門家が監修している場合など説得力があります。図や表などを用いて具体的にアウトプットを見せるのもよいでしょう。
D.活用例
有形商材やツールなどの場合、活用例を見せることで課題解決のイメージに繋がります。
活用例によってユーザーが新たな気づきになることもあり、興味を持たせる要素になるのです。
信頼
「信頼」は、ユーザーが抱いている不安や疑問を払拭するのに効果的です。会社や品質などを信頼しなければ、ユーザーは購入することがありません。
第三者の評価や、よくある質問などを組み合わせて、サービスや商品の利用前に安心してもらうことが大切です。
A.顧客の声
導入したメリットや運用しているイメージがつきやすくなります。だからこそ、これまでにご利用いただいたお客様の声を記載するのが効果的です。
影響力の高いお客様がいるようでしたら、優先的に掲載するのがよいです。
また、顧客の声はストーリー性のある内容にすることで、ユーザーの共感を獲得することができます。
B.〇〇さんもオススメ
業界や業種の中で支持を集めている人の名前を使用することで、ユーザーの信頼度を高めることができます。「〇〇さんもオススメ」のように、本を出版する際に著名人の感想を帯に掲載するのと同じ戦略です。
これによって、著名人の信頼性や影響力をサービスにも活かすことができます。
C.料金表
ユーザーが商材の導入を本格的に考え始めたとき、料金は重要な判断材料になります。競合と比較して価格に優位性がある場合、料金表を掲載しましょう。
価格帯が比較的高かったり、料金体系が複雑だったりする場合は、まずは問い合わせや資料請求に誘導するのが効果的です。
D.よくある質問
FAQ、よくある質問は、ユーザーの疑問を払拭するのに役立ちます。
疑問点が解決されない状態だと、アクションに繋げることができませんので、ユーザーが疑問を持つようなポイントは事前に解説しておくようにしましょう。
E.開発者の声
「開発者の声」は、サービスや商品の開発を行うきっかけや想いを伝えることで、好感度や信頼性を高めることができます。
BtoBで顧客の声の掲載が難しい場合などに、開発者の声を利用することで、信頼性を得ることができます。
クロージング
クロージングとは、ユーザーに購入や問い合わせなどの行動を促す場所です。ランディングページでは、その目的である成約や問い合わせを得なくてはなりません。
期間限定、スピード対応、特典など、ユーザーにアクションを促す情報を提供しましょう。
ただし、クロージング部で今すぐ買わなければならない理由などを述べる際、押し売り感が出てしまわないように注意が必要です。
ランディングページの制作手段
ランディングページの構成やポイントがわかったところで、実際に制作をする手段を3つ解説します。
フリーランス
クラウドソーシングサービスなどを介して、フリーランスのデザイナーにランディングページを依頼することが可能です。
単価は低めですが、デザイナーのクオリティやレベルに差があるのが懸念点です。
キャッチコピーや構成などが不得意など、人によって得意不得意があるので注意が必要です。
WEB制作会社
WEB制作会社に依頼することでランディングページを作ってもらえます。
WEB制作会社に所属している社員が作ってくれるので、デザインや構成が優れたものが期待できる一方、費用が高めです。
ランディングページを運用していくなかでも、逐一変更を加えるのに依頼をする必要があるため、費用や時間がかかります。
ランディングページ作成ツール
ランディングページ作成ツールとは、画像とテキストを挿入するだけで簡単にLPが作成できるツールです。HTMLやCSSなどの専門的な知識は必要なく、感覚的に作ることができます。
ランディングページ作成ツールを利用することで、素早くPDCAを回すことができるので、制作会社に支払うコストを抑えることができるのも魅力の一つです。
無料のものから有料まで幅広いですが、顧客管理・広告運用・アクセス解析などの機能を持ったものもあり、施策の実行から効果検証、改善まで実行可能です。
ferret Oneでは、ランディングページを簡単に作ることもできます。
ランディングページ作成もできる「ferret One」の制作事例
ランディング制作もできるマーケティングツール、「ferret One」を実際に導入した事例を紹介します。
SaaS事業のLP事例
SaaS事業を行っている株式会社クリエイターズマッチでは、LPの作成や運用に時間と経費がかかってしまうことに課題を感じていました。
ですが、「ferret One」を利用することで、自分で直感的に作成、修正が行えるように。
Marketo、Pardot、SATORIといった主要なマーケティングオートメーションツールと連携できるため、対象者に合わせた顧客管理ができて、半年間で3倍ものリード獲得という成果を得ました。
引用:https://ferret-one.com/cases/028-creators-match
「リードの受注率/単価ともに高い水準に」
離職防止アプリを提供する株式会社テガラミルでは、Webからの問い合わせ数が少なかったことと、施策を改善するためのPDCAを回せていなかったことに課題を感じていました。特に、LPの質に特に大きな課題を抱えたいたとのこと。
チーム内でも改善が必要と感じていたものの、改善に必要なノウハウや時間的余裕を持った人がいなかったため、ずっと浮いた課題となっていました。
そこで、操作性と更新性の高い「ferret One」を導入することで、定量的なパフォーマンス数値を見ながら細かく改善することが可能になりました。
Webから獲得したリードは受注率もとても高く、20%を超えてきており、良質なリードを獲得でき始めているとのことです。
引用:https://ferret-one.com/cases/027-tegaramill
まとめ
ランディングページの作り方では、目的・ターゲット・訴求方法・構成がポイントとなります。そして構成では、ファーストビュー、興味・関心、説得・エビデンスなどを意識して作成するのが重要になります。
ランディングページ作成後には、データを取り、PDCAを回しながら改善していくことが重要です。それによって、より成果の出るランディングページにすることができるからです。
だからこそ、ランディングページは変更がしやすく、データ収集に優れたものにするのがよいでしょう。
ランディングページ作成もできる「ferret One」は、簡単な操作でクオリティの高いランディングページを作れますし、リード獲得や顧客管理までBtoBマーケティングに必要な機能をそろえています。ターゲットやニーズに合わせたページ制作ができるのでぜひご利用ください。
>ferret Oneサービス紹介資料のダウンロード(無料)はこちら
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