【基本】SEOはキーワード選定が9割!すぐ実行できる手順とツール
SEO対策において、もっとも重要な行程が「キーワード選定」です。
キーワード選定において、上位表示される見込みがあり、検索流入される意味があるキーワードを選ばなければ、どれだけSEO対策を完璧に行っても成果が上がることはありません。
そこで、この記事では適切なSEO対策を施すためのキーワード選定の方法をお伝えします。
■合わせて活用しよう!5ステップでキーワード選定ができるワークシートです。
→直接記入して使える!SEOキーワード選定シート
目次[非表示]
SEOにおけるキーワード選定とは
SEOにおいて、キーワード選定はどのように行うとよいのでしょうか。詳しく解説します。
■合わせて活用しよう!
5ステップでキーワード選定ができるワークシートです。
→直接記入して使える!SEOキーワード選定シート
SEOとは
SEO(Search Engine Optimization)とは「検索エンジン最適化」のことで、検索エンジンで上位表示させるための施策を指します。
SEO対策を行い、狙った検索キーワードで上位表示されるようになることで、自社で望んだ潜在顧客とより多く出会うことが可能です。Webマーケティングの中でも、成果を上げるために重要な施策だと判断できます。
SEOでキーワード選定を行う必要性とは
SEOにおけるキーワード選定とは、SEO対策を行う検索キーワードを選ぶことです。
自社の商材やサービスのニーズがあるユーザーが検索しそうなワードをイメージして選定することが重要となります。検索ボリュームだけで判断しないようにしましょう。
キーワード選定を間違えると、SEO対策をしても、コンバージョンにつながるような成果を上げにくくなります。
SEOキーワードでおさえておくべき種類と分類
SEOで重要なキーワードにはおさえておくべき種類と分類があります。この種類と分類を理解してキーワード選定を行えば、ユーザーニーズをより的確に見分けることも可能です。
SEOキーワードの種類3つ
SEOのキーワードは、以下3種類です。
- 対策キーワード:メインとなる検索キーワード
- サジェストキーワード:対策キーワード以外の読者の需要が高いキーワード
- LSIキーワード:読者が対策キーワードを検索する前後で検索されたキーワード
サジェストキーワードは対策キーワードの前後で検索されているキーワードのことです。ユーザーの悩みに対して高い関連性を持っているのが特徴です。記事制作時に関連性の高い内容を見出しに入れることでユーザーニーズの網羅性を担保できます。
一方でLSIキーワードは、再検索キーワードとも呼ばれています。対策キーワードでは悩みを解決できなかった際に検索されるキーワードです。再検索されないように記事内にLSIキーワードの要素を入れ込むなどして、よりユーザーニーズを深掘りしたコンテンツを作成できます。
SEOキーワードの分類4つ
SEOのキーワードの分類には、以下の4つが挙げられます。
分類 |
概要 |
キーワード例 |
---|---|---|
Knowクエリ |
「〇〇を知りたい」というニーズのキーワード |
「SEO とは」 「BtoB マーケティング」 「LP 効果」 |
Doクエリ |
「〇〇をやりたい」というニーズのキーワード |
「Webサイト 作り方」 「セミナー やり方」 「集客 方法」 |
Goクエリ |
「〇〇へ行きたい」というニーズのキーワード |
「ferret One 本社」 「株式会社〇〇 住所」 |
Buyクエリ |
「〇〇を購入したい」というニーズのキーワード |
「飛行機 予約」 「〇〇ウェビナー 申込み」 「〇〇ツール 契約」 |
検索意図を理解するためにも、どういうニーズがあるのかを各検索クエリから把握する必要があります。どのキーワードが何のクエリでどのようなニーズがあるのかを把握できれば、ユーザビリティで優位なコンテンツを作成可能です。
▼検索意図については、詳しくはこちらの記事を参考にしてみてください。
→検索意図とは?分類とニーズの調べ方
SEOのキーワード選定を行う際に重要なポイント
SEOのキーワード選定を行う際に注意しなければならないポイントがいくつかありますので、それぞれを詳しく解説しましょう。
サイトの目的を言語化する
まずは、サイト全体の目的を明確に言語化するようにしましょう。
自社のサイトは、いったいどんな方の役に立つサイトなのでしょうか。まずは、コンバージョンにつながるであろう層が抱えている悩みを言語化していってください。
そして、悩みをもとにペルソナを設定していきましょう。SEOでペルソナを設定するときは「人間」ではなく「悩み」にピントを当てて考えます。
BtoBなら担当者の年齢、役職、業務内容、日頃の悩み、面倒に感じていること……などを言語化していき、「悩み」の解像度を上げていってください。
スモールキーワードから狙う
検索キーワードには、検索ボリュームが多い「ビッグキーワード」と、検索ボリュームが少ない「スモールキーワード」があります。
まずは「悩みは深いけど人数が少ない」スモールワードから狙うようにしましょう。この時「悩みは深い」ことが重要です。悩みが深ければ深いほど、悩みに対応した記事をしっかり作れたときに、読者が深く読んでくれます。
スモールワードは競合が少なく、1位がとりやすいケースが多い点もメリットです。2語以上の複合ワードの検索キーワードを設定することで、悩みを明確にでき、記事の訴求もブレにくくなります。
スモールキーワードでも1位をとれば、着実に検索流入はあります。スモールキーワードで上位記事が増えてきたら、検索ボリュームの多いビッグキーワードを狙うような流れにするとよいでしょう。
ユーザーが使う言葉をキーワードに設定する
ユーザーが使わない単語を検索キーワードに設定するともったいないので避けましょう。
たとえば、梱包に使う「気泡緩衝材」は一般的に「プチプチ」と呼ばれます。もしSEO対策をするのなら「プチプチ」関連で狙ったほうが一般には届きやすくなります。「気泡緩衝材」は業界でしか使われない言葉なので、この言葉でSEO対策を行うのであれば、その記事は業界人向けの記事となります。
このように、同じ意味の言葉でも言葉によってSEO対策は大きく異なるのです。
検索キーワードについてわからず、悩んでいる人が検索しています。わからない人はどんな言葉を使うのでしょうか。検索ユーザーの言語感覚で記事を執筆しましょう。
同じ「方法」を表す言葉でも、「やり方」や「進め方」「手順」など、ワードによって検索に多く使われる言葉は違います。サジェストキーワードをチェックし、検索キーワードを設定する際にメジャーな言葉はなにか調べておいてください。
SEOのキーワード選定をする6つの手順
SEOのキーワード選定を行う場合、どのような流れで行うとよいのでしょうか。詳しく解説します。
- サイトのターゲットとなる層の悩みを書き出す
- 悩みの種類をカテゴリ分けしてマインドマップにする
- 各悩みで検索しそうなキーワードを設定する
- 軸となる検索キーワードを選定する
- 軸となる検索ワードに付随するワードを考える
- SEO対策するキーワードを決定する
準備:ワークシートを用意
これから解説する各ステップで活用できるワークシートをご用意しました。キーワード選定が楽になりますので、ぜひ合わせてご活用ください!
→直接記入して使える!SEOキーワード選定シート
①サイトのターゲットとなる層の悩みを書き出す
まずは、自社でよく顧客に尋ねられる質問や、潜在顧客に想定される悩みを書き出していきましょう。どんな人が自社のサービスに興味を持つかを考え、悩みの形式に言語化することに意味があります。
よくある悩みを網羅することを意識して、書き出していってください。
②悩みの種類をカテゴリ分けしてマインドマップにする
書き出した悩みをジャンル分けして、マインドマップの状態にしていきましょう。マインドマップにすることで、サイトが解決していく数々の悩みの全体像を把握できるようになります。
マインドマップをつくるには「XMind」がおすすめです。
③各悩みで検索しそうなキーワードを設定する
書き出した悩みを見て、悩みを持っている人が実際に検索しそうなワードを想像しましょう。そして、実際に検索して、サジェストワードをチェックしてください。
サジェストワードに表示される検索キーワードは実際に検索されているので、当事者ならではの生々しいキーワードを見つけることができます。
④軸となる検索キーワードを選定する
数々の検索キーワードと向き合い、検索サイト全体にとって重要なキーワードを選定します。検索ボリュームが大きく、潜在顧客とのマッチングしているワードを軸とするとズレることがありません。
⑤軸となる検索ワードに付随するワードを考える
軸となる検索キーワードで検索順位1位を獲得するために、まずは複合ワードでSEO対策したページをつくっていく必要があります。
軸キーワードで検索してみたときのサジェストキーワードなどを参考に複合ワードを調べましょう。軸キーワードに他のキーワードをかけ合わせた複合ワードで1位をとることにより、軸となるキーワードでも上位に表示されやすくなります。
⑥SEO対策するキーワードを決定する
SEO対策するキーワードは、競合サイトや検索ボリュームを確認することで決定します。
まずは検索ボリュームをチェックし、あまりにも検索ボリュームが少ないキーワードは避けましょう。そして、競合サイトを見て、勝ち目があるかどうかをチェックしてください。
検索ユーザーの検索意図から判断し、自社メディアのコンテンツが求められているとは考えられないワードも存在します。たとえば、健康に関するテーマの場合は「医者監修」のものでなければ厳しい可能性もあります。
権威が必要なキーワードでは公的機関のサイト、とにかく購入したい人が多い場合はECサイトばかりが検索結果に並んでいることがあります。そのような場合は上位に出るのは難しいので、複合ワードを考えるようにしてください。
▼検索ボリュームについては、こちらの記事も参考にしてみてください
【編集部が解説】SEOで狙うべきGoogle検索ボリュームの目安とは
SEOのキーワード選定作業におすすめのツール6選
SEOのキーワード選定をする際に使用すると便利なツールがいくつかあります。それぞれ詳しくご紹介します。
Googleキーワードプランナー:無料で使えるキーワード選定に欠かせない測定ツール
Googleキーワードプランナーは、Google広告の利用者が検索ボリュームや入札単価を調べる目的で利用するツールです。
Google社が提供しているツールなので、信頼性の高い数値を得られます。一部の機能は無料で使用可能ですが、検索ボリュームは「10-100」などおおよその数値になってしまいます。
ただ、SEO対策初期は10-100のボリュームでも、悩みが深ければ取り組んでみてもよいでしょう。
サイトURL:https://ads.google.com/intl/ja_jp/home/tools/keyword-planner/
aramakijake:検索されているボリュームを調査できるキーワード測定ツール
aramakijakeは、Yahoo!とGoogleの検索ボリュームが分かるツールです。
検索ボリュームが少ないとデータが取れないという特徴がありますが、無料で検索ボリュームが取得できるため、便利に使えます。
サイトURL:https://aramakijake.jp/
ラッコキーワード:関連するキーワード群を調査できるツール
ラッコキーワードは、指定したキーワードから関連するワードのリストをつくってくれるツールです。
無料で気軽に使えるので、サジェストキーワードのチェックを行うときに便利です。自分では思い浮かばないキーワードと出会えるので、積極的に活用しましょう。
サイトURL:https://related-keywords.com/
Googleサーチコンソール:流入したキーワード群を分析できるツール
Googleサーチコンソールは、現状で流入している検索ワードが分かるツールです。
Googleサーチコンソールで、思いがけない検索キーワードから多数流入しているのを見つけられることがあります。そういったことから、新たにSEO対策をした方がいいワードのヒントが得られることも多いので、注視しましょう。
サイトURL:https://search.google.com/search-console/about?hl=ja
■関連記事
→【初心者必見】Googleサーチコンソールの使い方|サイト改善と登録・設定の方法
Googleトレンド:過去の検索推移を分析できるキーワードツール
Googleトレンドは、検索ボリュームの推移がわかるツールです。指定した検索キーワードの検索回数や、検索回数が急上昇したトレンドワードがわかります。
サイトURL:https://trends.google.co.jp/trends/?geo=JP
Yahoo! 知恵袋:ユーザーの悩みの生の声がわかる
Yahoo!知恵袋は、キーワードに関連する悩みにはどのようなものがあるのかを知れます。
実際に検索キーワードでYahoo!知恵袋内を検索してみて、閲覧数の多い順に表示しましょう。
その中で自社サイトが訴求したい内容と関連度が深いQ&Aをチェックすることで、特にニーズの高い悩みが見つけられます。そのワードをヒントに、検索ワードのアイディアを出すと良いでしょう。
サイトURL:https://chiebukuro.yahoo.co.jp/
SEOキーワードとメタキーワードの違い
ここでは、よくある勘違いされがちなSEOキーワードとメタキーワードについて解説します。
メタキーワードとは
メタキーワードとはそのページに関連するキーワードが何かをGoogleに教えるためのメタタグの一種です。以前はSEOに有効とされた対策だったメタキーワードでした。
しかし2022年現在では、Googleのアップデートにより公式サイトからSEO評価に寄与しないと提言されています。
参考:Google does not use the keywords meta tag in web ranking | Google Search Central Blog
メタキーワードよりもメタディスクリプションの最適化が優先
同じメタダグの種類のなかだと、メタディスクリプションを設定する方がSEOには効果的と言われています。
メタディスクリプションとは検索結果のタイトル下に表示される90〜120文字程度のページ内の要約文のことです。メタディスクリプションではユーザーの興味関心を示すような文章を設定するようにしましょう。
メタディスクリプションは、検索結果のタイトル下に表示されるため、反応が取れる文章を設定しておけば、ユーザーが興味を持ってクリックしてくれる確率が上がりやすくなるのです。
SEOで集客を強化したいなら「ferret One」
SEOはGoogleに評価してもらうまでに時間がかかるため、成果を出すには長期施策とされています。そのため、SEO施策はできるだけ早く仕込んで、他の施策を実施し終わったころに効果検証するというサイクルを回していくのがコツです。
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SEOに配慮しシステムが自動アップデート
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まとめ:SEOのキーワード選定はPDCAが大切
SEO対策を行う際は、さまざまな検索キーワードでSEO対策に挑戦し、どんな内容が結果が出やすいかを認識することが重要です。
過去の結果も踏まえながら、今後はどんな検索キーワードに取り組むとよいのかを考え続けていきましょう。何度も何度もPDCAをまわしていくことで、失敗と成功を積み重ねていけば、SEOの嗅覚が身についていきます。
「そもそも自社で対策すべきキーワードが思いつかない…」とお悩みの方に向けて、5ステップでキーワード選定ができるワークシートをご用意しました。ぜひ、記事と合わせてご活用ください!
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