成果重視のホームページリニューアルとは?費用相場と進め方
ただデザインを新しくするだけのホームページリニューアルでは、成果を上げることができません。どのように進めたらいいか不安ですよね。
企業の数だけリニューアルの理由はありますが、リニューアルを成功させるための手順や、気をつけるべき基本的なフォーマットは存在しています。ホームページリニューアルはコツをおさえておけばスムーズに進めることができます。
今回は、BtoB企業の事例をもとに、成果重視のホームページリニューアルのコツを解説します。自社のホームページリニューアルが必要か否かの見極め方や、リニューアルの進め方がわかるようになりますので、ぜひご覧ください。
■あわせてよく読まれている資料:サイトリニューアルの手順がまるっとわかる!
→BtoBマーケティングのためのサイトリニューアルガイド
■合わせて活用したいシート:発注先を選ぶのに活用できる!
→BtoB事業のサイトリニューアルRFP[提案依頼書]テンプレート
目次[非表示]
ホームページリニューアルの必要性・タイミング
そもそも、なぜホームページをリニューアルしなければならないのでしょうか?
実際にホームページリニューアルを行ったBtoB企業の事例から、ホームページリニューアルしたほうがよいタイミングと理由をご紹介します。下記が自社のホームページにあてはまるかチェックしてみてください。
- ホームページへのアクセス数・お問い合わせが減っている
- ホームページの更新にコストがかかっている(外注による時間・費用)
- コーポレートサイトで商品・サービスの見込み顧客を獲得している
- ホームページの構造が複雑になっている
ホームページへのアクセス数・お問い合わせが減っている
ホームページへのアクセス数・お問い合わせが減っている理由として、下記のいずれかが当てはまる場合は、ホームページリニューアルを検討しましょう。
- ホームページの更新ができていないため、情報が古いか情報量が少ない
- ホームページを更新しているにもかかわらず、CVRやお問い合わせ数が減っている
ホームページの更新ができていない場合は、検索上位になれず、アクセスが低下する可能性があります。扱いづらいホームページ作成ツールを使用している場合は、CMSなどより簡単に更新できるツールに乗り換えるとよいでしょう。
ホームページを更新しているにもかかわらず、CVRやお問い合わせ数が減っている場合は、ユーザーの欲しい情報を伝えられるホームページの構造になっていないことが考えられます。コンテンツだけでなく、戦略設計やホームページの構成を見直す必要があるため、ホームページリニューアルするタイミングです。
ホームページリニューアル例
- CMSなど、簡単にホームページが更新できるツールに乗り換える
- 戦略設計やホームページの構成から根本的に見直す
▼ホームページへのお問い合わせが減っているため、ホームページをリニューアルした事例
https://ferret-one.com/cases/voice025_jecc
ホームページの更新にコストがかかっている(外注による時間・費用)
外注しているホームページの更新作業を内製化すると、時間と費用を節約できます。内製化するにはCMSへの乗り換えリニューアルが一般的です。
制作会社にホームページの更新を依頼する場合、どのようなページを更新・追加してほしいのか、ミーティングやそのための資料作成が必要です。手間がかかるだけでなく、時間と費用もかかってしまいます。
以前は、ホームページ制作は専門知識を持った人材と会社しかできませんでした。しかし、現在は、HTMLやCSSなどのプログラミングの知識不要で、誰でも簡単にホームページが制作できるツール(CMS)も開発され、簡単に内製化できるようになっています。
ホームページリニューアル例
- CMSへの乗り換えにより、ホームページ更新を内製化
▼ホームページの更新を内製化するため、ホームページをリニューアルした事例
https://ferret-one.com/cases/cerebrix
コーポレートサイトで商品・サービスの見込み顧客を獲得している
コーポレートサイトをサービスサイトにリニューアルしたり、商品・サービスごとに別のホームページを作成することで、流入やお問い合わせ数を増やせます。
情報収集のほとんどがインターネットで行われるようになった今、よりユーザーニーズに合わせた情報提供が必要です。そのため、コーポレートサイトとは別に、商品・サービスの情報を掲載した「サービスサイト」が運営されるようになりました。
サービスサイトは見込み顧客獲得に、コーポレートサイトは情報提供に特化したホームページの構造になっています。そのため、見込み顧客に商品・サービスを魅力的に感じてもらうには、コーポレートサイトでは限界があります。
成果を伸ばしたいのであれば、コーポレートサイトからサービスサイトへのホームページリニューアルをおすすめします。
ホームページリニューアル例
- コーポレートサイトをサービスサイトにリニューアルする
- コーポレートサイトから商品・紹介ページを切り分けて、サービスサイトを立ち上げる
▼コーポレートサイトからサービス紹介を切り出すため、ホームページをリニューアルした事例
https://ferret-one.com/cases/045-itmedia
ホームページの構造が複雑になっている
ホームページにコンテンツを追加し続けると、構造が複雑になりがちです。ユーザーはすぐに知りたい情報にたどり着けないと、離脱してしまうため、お問い合わせが減ってしまう可能性が高まります。そのような状況の場合は、ホームページの構造・内容を整理・見直すリニューアルをすることをおすすめします。
BtoBの場合、商品やサービスは複数の決裁者によって比較検討されます。そのため、誰が見てもわかりやすい情報が求められます。サービスサイトでは、情報を伝えやすくするページの構成や内容の型があります。成果の出る型に合わせて情報を整理することで、ユーザーが分かりやすく、検討度が高まり、お問い合わせが増えるホームページになります。
ホームページリニューアル例
- BtoBの購入プロセスに合った、ホームページの構成に変える
▼複雑になったページ構造を整理するために、ホームページリニューアルした事例
https://ferret-one.com/voice046_assistmicro
成果重視のホームページリニューアルの進め方
成果重視のホームページリニューアルでは、事前準備・情報収集を密に行い、適切に手順を踏んで進めることが重要です。成果につながるホームページができるよう、リニューアルの進め方について、下記7つの手順に沿ってご紹介します。
- 現状の問題点を洗い出す
- リニューアルするか判断し、目的を明確にする
- 目的達成のためのKGI・KPIを設定する
- 予算を決める
- ドメインやサーバーを変更するか決める
- 制作業者の選定・依頼
- ホームページ制作~公開
1.現状の課題を洗い出す
課題は企業によって集客、採用、業務効率化、売上など多種多様。まずは自社が抱えている課題を把握しましょう。顧客のニーズと自社のサービスを、現在運用しているホームページの分析データと照らし合わせることで、課題を明らかにできます。例えば下記のような指標がヒントになります。
- どのコンテンツへの関心が高いか→ページ閲覧数(PV)、セッション数
- どのコンテンツが人気か→滞在時間、直帰率、離脱率
- どこから集客できているか→流入元
- 売上に貢献しているか:お問い合わせ数(CV数)、CVR
社員の感覚だけで分析してしまうと、分析が偏りがちです。数値で客観的にみることで、顧客の動きやニーズがより鮮明になります。
▼ホームページの分析方法について、詳しくはこちらで解説しています。
→サイト分析のコツとは?見るべき項目やポイントを解説
2.リニューアルするか判断し、目的を明確にする
洗い出した課題の解決策を検討しましょう。現状ですぐに対応できる課題とそうでない課題に分けられるはずです。
もしも、「ホームページリニューアルの必要性・タイミング」で紹介したような、ツール面の課題やホームページの内容を大きく変える必要のある課題が見つかった場合は、その課題を解決することがリニューアルの目的となります。
▼目的設定については、こちらの記事も参考にしてみてください
→サイトリニューアルの進め方とは? 目的設定に重要な要件定義と3つの手順
3.目的達成のためのKGI・KPIを設定する
ホームページリニューアルの目的を達成するには、具体的にどのような施策を行っていく必要があるのか、事前にシミュレーションしておくことが重要です。
KGI・KPIを設定しておくと、理想と現状のギャップが客観的に分かるようになります。
KGI(Key Goal Indicator / 重要目標達成指標):最終的な目標数値
KPI(Key Performance Indicator / 重要業績評価指標)KGIを達成する各施策の目標数値
例えば、ホームページリニューアルで売り上げを上げたい場合は、以下のようなKGI・KPIが設定できます。
KGI:6か月で成約数を2倍にする
KPI:2ヶ月でセッション数を1.25倍にする / 3か月でCVRを1.2倍にする
KPIが決まったら、このKPIを達成するための施策を考えます。立てたKPIを丁寧に掘り下げて取るべき行動を決めることで、KPI達成を積み重ねられます。
▼KGI・KPの具体的な導きただし方は、こちらの資料を参考にしてみてください
→BtoBのサイトリニューアルにおける、KGI / KPIの設計方法
4.予算を決める
ホームページリニューアルの目的・KGI・KPIが明らかになり、どのようなホームページリニューアルが必要なのかある程度見えてくるはずです。
ホームページリニューアルの規模によって必要な費用は変わってきます。費用相場をみながら、必要な費用と自社で確保できる予算をすり合わせていきましょう。
予算確保に難航する場合は、ホームページリニューアルにかかる費用とホームページリニューアル後にどれくらいの利益を生み出すのか、KGI・KPIをもとに試算して示すとスムーズに進められます。
ホームページリニューアルの費用相場については、次章の「ホームページリニューアルにかかる費用・補助金」で解説しますので参考にしてみてください。
5.ドメインやサーバーを変更するか決める
ホームページのリニューアルを行うとき迷う項目のひとつが「ドメインやサーバーを変更するか」でしょう。
大抵の場合、ドメインはホームページをリニューアルしても継続利用できます。継続利用すれば、連絡先や記載変更の手間がなかったり、ドメインに蓄積されているSEOの評価を引き継げるなどのメリットがあります。
サーバーに関しても、変更せず使用することができます。自社の使用目的に合わせて変更することで、さらなる効果を発揮するでしょう。
しかし、変更した場合のデメリットがあるのも事実です。慣れるまで操作にストレスを感じる可能性もあります。
それぞれのメリットやデメリットと、自社の使用目的に合わせた選択をするといいでしょう。
6.制作業者の選定・依頼
リニューアルに向けて社内における準備が終了したら、続いて制作業者への依頼を行います。
デザインやコーディングを専門にする業者もあれば、ホームページ運営を成功させることを専門としている業者もあります。
お問い合わせを増やすためのページ設計や訴求内容の見直しなど、戦略設計を含んだリニューアルを行う場合、Webマーケティングに強い企業を選ぶとよいでしょう。
価格だけでなく、制作業者の特徴、得意分野、対応可能範囲も踏まえて依頼の判断を下すことが成功のポイントです。制作業者の選び方について、詳しくは「ホームページリニューアルを支える業者の選び方」の章で解説します。
業者選定時には自社のホームページリニューアルの要件や条件をまとめたRFP(提案依頼書)を用意しておくとスムーズです。テンプレートをご用意していますので、ぜひご活用ください。
→BtoB事業のサイトリニューアルRFP[提案依頼書]テンプレート
7.ホームページ制作~公開
今あるホームページの内容を見直して、新しく設計・デザインし直していきます。具体的には以下のような作業を行います。
- サイトマップの作成
- ワイヤーフレームの作成
- デザイン・コンテンツ作成
- コーディング・公開
制作業者から都度、提案や確認をしてもらえますが、あらかじめ決めておいたホームページリニューアルの目的を念頭に置いて、課題解決できるホームページとなるように意識して進めていきましょう。
▼ホームページを制作~公開の流れは、詳しくはこちらで解説しています。
→Webサイト制作の流れは4ステップ!成果につなげるタスク一覧つき
ホームページリニューアルにかかる費用・補助金
実際にリニューアルを進める上で、どのようなコストがかかるのかを事前に把握しておきましょう。一般的にどのくらい費用がかかるのか、下記に情報を整理しました。
ホームページリニューアルの費用相場
プロの制作業者へリニューアルを依頼する場合、リニューアルの対応範囲・追加する機能により費用は大きく変動します。一般的な相場としては、下記を目安として判断してください。
リニューアル内容 |
価格相場 |
---|---|
テキストの変更、写真入れ替え、軽微なデザイン修正 |
10~50万円 |
機能に関わるリニューアル、オリジナルデザイン制作 |
50~100万円 |
ホームページ構成全体の見直し、SEO機能の追加 等 |
100~300万円 |
リニューアルする内容が専門的であればあるほど費用は高額です。加えて、対応するページ数が多ければ多いほど高価格帯になる傾向があります。
費用をおさえたい場合、ホームページリニューアルの一部の工程を自社で内製化する方法があります。例えば、コーディングだけ依頼する、デザインだけ依頼するなどです。
ただ、ホームページリニューアルを内製化するのは、社内にマーケティングやホームページ制作の専門知識のある人材はいる場合でないとおすすめできません。専門知識がないまま、ホームページの構成を見直したり、なんとなくで設計してしまうとリニューアル後に思ったような成果が出せなくなってしまいます。
▼ホームページリニューアルの費用について、こちらの記事で詳しく解説しています
→Webサイトリニューアル費用相場とは?見積書項目の解説と事前に必要な準備
ホームページリニューアル費用は補助金でまかなえるのか?
広報活動、販売支援、業務効率改善といった名目で、国や地方自治体が企業や団体に援助する制度が存在します。一定の要件を満たせば、ホームページのリニューアル時に国や地方自治体から補助金を支援してもらえます。
必要経費の何割かであったり、上限金額が設定されていたりと、全額支援されるものではありませんが、予算の工面に苦しんでいる企業であれば嬉しい制度。調べて活用しましょう。
経済産業省が、中小企業が利用できる補助金制度の検索ページを公開していますので、要件に該当する制度を探してみましょう。よさそうなものがあれば、事前の審査に向け書面の作成・申請を行ってください。
ミラサポPlus(経済産業省):https://seido-navi.mirasapo-plus.go.jp/
ホームページリニューアルにかかる期間
ホームページリニューアルにかかる期間は、リニューアル内容や依頼企業の状況によって大きく異なります。おおまかな目安は下記の通りです。
リニューアル内容 |
製作期間 |
---|---|
テキストの変更、写真入れ替え、軽微なデザイン修正 |
2週間~1ヶ月 |
販売機能に関わるリニューアル、オリジナルデザイン制作 |
1~3ヶ月 |
ホームページ構成全体の見直し、SEO機能の追加 等 |
3ヶ月~半年以上 |
制作のみであれば期間は比較的短く済みます。ただし、ホームページ構成を見直したりオリジナルでデザインを制作したりすると、ホームページ自体の目的や企業理念のすり合わせから行う必要があり、その分時間がかかります。
おおがかりなリニューアルになると1年近くかかる場合があるので、事前にどのくらいの制作期間を見積もっておけばいいか、業者と打ち合わせましょう。
ホームページリニューアルを支える業者の選び方
ホームページをリニューアルするにあたり、数多くある制作業者をどのような基準で選べばいいか、5つのポイントに絞ってご紹介します。
- ホームページの役割やリニューアルの目的を理解してくれるか?
- ポートフォリオが魅力的か?
- 撮影の段取りをしてくれるか?
- 費用感が妥当か?
- スケジュール感に納得がいくか?
ホームページの役割やリニューアルの目的を理解してくれるか?
ホームページをリニューアルする上で、自社のホームページにどういう役割があるのか、なぜリニューアルをするに至ったのか、認識のすり合わせが重要です。コミュニケーションがとりにくい業者とは、役割や目的のすり合わせが十分にできず、リニューアルしても成果につながらない懸念があります。
制作を依頼する前に打ち合わせの場を設け、制作業者が自社の実情やリニューアルの経緯、やりたいことを伝えてください。話した内容に共感し、一緒に熱意をもって取り組んでくれる業者であれば、リニューアルがスムーズに進行できます。
ポートフォリオが魅力的か?
制作業者により業界や事業形態など得意な制作ジャンルが異なりますので、ホームページの役割やリニューアルの目的を踏まえ、自社にマッチする制作業者を選ぶ必要があります。
事前に制作業者へ依頼し、過去に対応した事例やポートフォリオをみせてもらうようにしましょう。Webの知識やデザインセンスをみて、自社のホームページリニューアルを進めるのに適した業者か、判断しましょう。
撮影の段取りをしてくれるか?
制作業者によっては、写真の撮影まで対応できない業者があります。なんとなくすべてやってもらえる、と思っていたら、差し替え用の写真素材が用意できず問題になった!なんてケースも起こりえます。
ホームページにおいて写真素材は重要なので、業者選定の段階で写真素材の用意を対応してもらえるか確認しましょう。撮影の段取りや担当者をきいておき、自社で用意することがないかも併せてチェックしておくと、その後の進行がスムーズです。
費用感が妥当か?
どれほど対応やスキルが素晴らしくても、現実的に依頼できる費用感でないと依頼が厳しくなります。
業者により費用感が異なるので、複数の業者で相見積もりをとるようにしてください。どの対応内容にいくらかかるか、明確に提示してもらうよう依頼すると、より見積もりに信憑性が増します。
スケジュール感に納得がいくか?
依頼業者の中には人手不足で、制作スピードが遅いところがあります。自社のリニューアルスケジュールも鑑みて、リニューアル対応の期日設定に納得いく業者を選びましょう。
期日をあいまいにされると間延びするので、例えば「見積もりは○日まで、素材は○日までに提出するので、○日までにテストサーバーへアップしてください」など、タスクごとにスケジュールを細かく明確に決めておくのがおすすめです。
ホームページリニューアル直後にやるべきこと
ホームページリニューアル後、公開してもまだ手放しで安心はできません。よりよい運用を目指すため、リニューアル後に行うべき3つの内容を説明します。
- 見た目や操作のエラーや問題点がないかの確認
- 旧ページから新ページへ転送確認
- ホームページをリニューアルしたことへの告知
1.見た目や操作のエラーや問題点がないかの確認
公開前に重要なのが、見た目や操作にエラーや問題点がないかの確認です。
見た目では、Google Chrome・Safariなどの主要な「インターネットブラウザ」や「スマートフォン」でも設定通りのデザイン表示がされているかなどをチェックします。
操作だと、「マウスを使用した際のアクションが正常か」、「リンクミス」や「誤植」がないかを確認しましょう。
ミスが1つでもあると、信頼性の低下につながります。リニューアル時はミスが多くなりがちのため、慎重に確認しましょう。
2.旧ページから新ページへ転送確認
リニューアルによって検索エンジンでの順位が下がったケースは意外と存在しています。
Googleの検索基準は非公開のため、正確な理由は判明していませんが、可能性として考えられるのは、「旧ページから新ページへ転送」の失敗でしょう。失敗してしまうとリニューアル前のページの評価は引き継げなくなってしまいます。
このような失敗を防ぐために、新旧のページリストを制作して、転送が確実に行われているかチェックをする必要があります。
3.ホームページをリニューアルしたことへの告知
ホームページリニューアルは、自社イメージの一新や、企業認知を図れるチャンスです。
Twitter、Facebook、Instagramなどの高い拡散性を持つSNSやプレスリリースサイトを最大限活用して、リニューアルに向けたメッセージや今後のビジョンについて積極的な発信を行いましょう。
せっかくのリニューアルは、ユーザーに知ってもらわなければ意味がありません。積極的にユーザー認知を図りましょう。
ホームページリニューアル後の運営のポイント
リニューアル後のホームページ運営を成功させるために、おさえておくべきポイントを4つ紹介します。最低限、これらができるようになるホームページにリニューアルしましょう。
- ツールを使ってホームページを分析する
- コンテンツ数を増やす
- UI/UXを高める
- 入力フォームを最適化する
1.ツールを使ってホームページを分析する
リニューアルを成功に導くためには、リニューアル前のホームページの把握、分析が欠かせません。
「Googleアナリティクス」などのツールで年齢、性別、関心のあるカテゴリ、アクセス元の地域、どのような方法でホームページを訪れたのかなどを分析しましょう。リニューアル前に現在のホームページの状態を正確に把握することで、自社の課題を的確に洗い出すことができます。
そのほか、自分自身で使用してみた感想や、顧客へのヒアリングも役立つ手段です。文字が小さくて読みにくいなどの感覚的な部分は、人間の視点を通すことでブラッシュアップできます。ツール分析と並行して行うようにしましょう。
2.コンテンツ数を増やす
豊富なコンテンツは、ホームページにとって貴重な財産です。リニューアルをするからといって、今までの記事をすべて消去する必要はありません。
コンテンツ整理が適切にされているか、同じようなコンテンツが複数存在していないか、足りないコンテンツがないかを調べてみましょう。
閲覧ユーザが求めているページに最小限のクリック数で辿り着けるか、ホームページ内で迷子にならないかを念頭において整理を行います。
充実したコンテンツは、それだけでユーザーにとって魅力的です。顧客が求める質の高いコンテンツを増やすことは、成功のために必要な要素でしょう。
3.UI/UXを高める
質の高いUIとUXも、ホームページリニューアルにとって重要です。
UI(ユーザーインターフェイス)は、「ホームページに訪れた人が、視覚的に得るすべての情報」を指します。具体的には、テキスト、フォント、ボタンなどが対象です。
対して、UX(ユーザーエクスペリエンス)は、「ユーザーがサービス・商品から得られる体験や経験」を指します。具体的には、サービスの説明がわかりやすい、対応が丁寧などが当てはまります。
この2つはお互いが切り離せない存在で、UXを向上させるためには、UIの向上やデザイン選定が不可欠です。ストレスのかからないデザインの実現が、ユーザーにとって好ましい体験に繋がります。
デザイン実現のために、ターゲットがどのような目的でホームページを訪れているのか、ターゲット層は誰かなどを正確に把握しましょう。それにより、どのようなUXを目指すか、UIは何を意識したものにすべきか明確になるのです。
4.入力フォームを最適化する
入力フォームの最適化は、コンバージョン率の向上に必要な要素です。
優れたUI・UXにリニューアルができても、最後の入力フォームで大きなストレスを与えてしまうと、入力を途中で辞めてしまう可能性があります。せっかく問い合わせや契約の目前までたどり着いたのに、非常にもったいない取りこぼしです。
入力ストレスが最小限で分かりやすいフォームを作り上げることで、コンバージョン率の向上を図れるでしょう。
フォームの設計は、企業の目的によって変化します。自社にとっての明確なゴールを設定したら、不要な項目を削る(郵便番号で住所を自動入力してくれるなど)、操作ガイドをつける、入力エラーをわかりやすく知らせるなど、内容の精査をおこないましょう。
現在はスマホでホームページを閲覧する人も多いため、スマホに合わせたデザインの意識も大切になります。
ホームページリニューアルのよくある失敗事例
ホームページリニューアルによくある失敗事例をまとめました。同じような失敗をしないために、このようなリニューアルを行おうとしていないか、改めて確認しておきましょう。
見た目のおしゃれさを重視してしまった
BtoCの場合は、おしゃれな見た目のホームページが、心を動かし、購入を促すことはありますが、BtoBの場合は必ずしもそうではありません。まず優先すべきは、誰がみてもメリットやデメリットがわかること。そのため、直感的でわかりやすく、使いやすいホームページであることが重要です。
例えば、おしゃれさを重視し、文字数が少なくシンプルで洗練された、非常におしゃれな見た目のホームページを制作したと思います。しかし、それでは「このホームページは何を扱っているのか」「自社にどのような利益があるのか」を新規顧客は理解できません。
まずはわかりやすさを優先しましょう。わかりやすくてはじめて、おしゃれさは意味を持ちます。
数年たったのでとりあえず新しくした
ホームページをリニューアルするとき大切なのは「目的」です。なぜリニューアルをしたいのか、明確に説明できなければいけません。
ホームページ公開から数年たち、古そうだからなどの理由で、とりあえず新しくすると、曖昧な方向性が反映した、ユーザーにとって分かりにくいホームページになってしまいます。結果として、顧客離れや売上の低迷を招きかねないのです。
自社が打ち出したい方向性、最も伝えたい内容、顧客が望むサービス、ターゲット層の選定などをしっかりと行うことが、目的に合ったリニューアルの実現につながります。
ホームページリニューアルの成功事例
ホームページリニューアルにより事業を成功に導いた事例を紹介します。リニューアルの進め方や実現したいイメージの参考にしてみてください。
情報発信+アクセス解析やメール配信までをワンステップに|【建築業】株式会社土木管理総合試験所
新たな顧客へとアプローチし、事業拡大していきたい課題をもっていた、建築業の事例です。情報発信を強化したい一方で技術者不足の課題があり、出来るだけ簡単に使えるということを決め手に「ferret One」を導入。サービスサイトを切り出したホームページ運営を目指したリニューアルを実施しました。
「ferret One」のページ編集やブログ機能による情報発信に加えて、アクセス解析やメール配信機能を活用し、Webマーケティングの知見を踏まえたホームページ運営ができるようになりました。より多くの見込み客にアプローチするための盤石な体制を築いている事例です。
▼詳しくはこちら
→初めてのデジタルマーケティング、サイト運用+アクセス解析+メール配信がこれ一つでできてスムーズに!
Webマーケティングと連動したホームページリニューアルで成果アップ|【健康食品OEM/ODM】アピ株式会社
明治40年に創業した、健康食品・サプリメントの受託製造事業を運営する会社の事例です。業界紙による広報を中心とした戦略を変更し、Webからの発信に注力したいとの旨でホームページリニューアルに踏み切りました。
当初はホームページを見やすくするためのリニューアルとしてはじめたプロジェクト。ホームページの目的に立ち返り、新たな顧客へのアプローチができるよう、Webマーケティング施策と連動できるようなリニューアルに方向転換しました。
「ferret One」を活用して、サービスサイトを軸にした広告配信や、既存顧客・休眠顧客へ向けてのメール配信を実施。3ヶ月で80件の問い合わせを獲得するなど実績が出ています。
▼詳しくはこちら
→サイトリニューアルに加え、業界に先駆けWebマーケ施策を実行 3ヶ月で80件の問い合わせを獲得!
サービスサイトの再編で商談化につながるアプローチを実現|【物流・小売り】株式会社TANAX
商品梱包機械の販売代理で実績を出したいという課題があり、販促を目的としたホームページリニューアルを実施した会社の事例です。展示会参加後の問い合わせにWeb上でしっかり対応するとともに、サイト更新を密に実施して会社からの情報発信を積極的にやりたい、と考えてリニューアルを実行しました。
「ferret One」のマーケティング支援を受けつつ、ホームページでのターゲット明確化・細分化&カスタマージャーニー作成により、顧客視点で情報発信・マーケティングが実施できるホームページを構築。オンライン展示会の参加など、各施策で実績が出ています。
▼詳しくはこちら
→「1サイト1ターゲット」の法則でサービスサイトを再編! 40%近くが商談化につながる、質の良いリードを獲得
代理店販売メインのニッチな業界のリニューアル事例| 【製造】株式会社キトー
代理店販売がメインのホイストメーカー企業の事例です。既存顧客に依存した売上構造では成長の限界が見えていたため、デジタルマーケティングに乗り出しました。
情報提供のみ行っていたホームページしかなかったため、マーケティング活動が展開できるホームページへリニューアル。情報発信と合わせて、資料ダウンロードできるようにした結果、資料のダウンロードは月間で500件、お問い合わせは月間200件前後に増加しました。
ニッチな業界でも、インターネットから十分リード獲得が期待できることがわかります。
▼詳しくはこちら
→サイトリニューアル後に月200件のお問い合わせ獲得!サイトの運用工数も大幅に削減してデジタルマーケティングに取り組める状態に
ホームページリニューアルでリード獲得強化したいなら「ferret One」
当社はサイト制作ができるBtoBマーケティングツール「ferret One」を提供しています。サイトリニューアル時には、合わせてリード獲得を目指したWebサイトを制作し、合わせて納品いたします。
リード獲得に適したWebサイト設計をご提案
は長年の実績から、リード獲得のためにどのようなサイト設計が適しているのかを導き出しました。貴社のビジネスモデル・営業形態をヒアリングの上、既存のWebサイトを見直し、成果の出るWebサイトへと再設計します。
サイトリニューアル後、簡単にページ作成・更新していけるツールを提供
「ferret One」のCMS機能はパワポ感覚で見たままWebサイトが編集できるので、エンジニアや外部業者に依頼する必要なく自社で運用していくことができます。施策をスピーディーに試せるので、ホームページ からのリード獲得数を伸ばしていくことができます。
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ホームページリニューアルの目的や設計を重視しよう
ホームページリニューアルで成果を上げるには、適切なタイミングがあります。下記のような状況ならホームページリニューアルを検討しましょう。
- ホームページへのアクセス数・お問い合わせが減っている
- ホームページの更新にコストがかかっている(外注による時間・費用)
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成果重視のホームページリニューアルでは目的の決定、目的から考える課題の洗い出しが重要です。
ただ、いざサイトリニューアルをするとなっても、何から手を付けたらいいのか不安ですよね。
そこで、サイトリニューアルの手順がまるっとわかる資料と、サイトリニューアルの目的や目標をまとめられるRFPテンプレートをご用意しました。サイトリニューアルの際には、ぜひ記事と合わせてご活用ください!
→BtoBマーケターの心得!サイトリニューアルに失敗しないための3ステップ
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