【5分で解説】トピッククラスターとは?SEOで重要となる理由
「最近よく聞くけれど、トピッククラスターって何?」
知らなくてまずいと焦ってはいるけれど、なかなか人には聞けず困っていませんか?
トピッククラスターは、注目されている最新のSEO施策です。
この記事では、自社サイトにトピッククラスターを活用できるよう、基本的な知識と作成の手順を解説します。
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目次[非表示]
トピッククラスターとは?
トピッククラスターとは、ページごとではなく、サイト全体の評価を高めることを狙ったSEO施策です。
SEOでは、サイトの構造が検索エンジンから評価される重要なポイントの1つです。サイト内に混在するコンテンツを整理して、ユーザーと検索エンジンのどちらにもわかりやすいサイト構造を作り上げます。
具体的には、内部リンクでピラーコンテンツとクラスターコンテンツを結びつけます。
ピラーコンテンツ
ピラーコンテンツとは、トピッククラスターの中心となるコンテンツです。
さまざまな検索意図で流入したユーザーが、抱えている疑問や悩みを解決できるよう、幅広い情報を網羅しています。そのため、コンテンツは長くなる傾向があります。
次のようなものが、ピラーコンテンツのキーワード例です。
- SEO
- サイト作成
- BtoBマーケティング
検索ボリュームが大きいビックワードやミドルワードで上位表示を狙います。
クラスターコンテンツ
クラスターコンテンツは、ピラーコンテンツでは網羅しきれないキーワードの内容を補足する役割を担います。ピラーコンテンツよりも、詳細で専門的な内容のコンテンツです。
クラスターコンテンツのキーワードは具体的には以下のようなものです。
- SEO→「SEO 分析」「SEO キーワード」「SEO コンテンツ」
- サイト作成→「サイト作成 ツール」「サイト作成 プログラミング」
- BtoBマーケティング→「BtoBマーケティング コンサル」「BtoBマーケティング 成功 事例」「BtoBマーケティング 戦略」
検索ボリュームが小さく、検索者のニーズがはっきりしています。
上位表示が狙いやすいため、SEOをしっかりすることで、ピラーコンテンツへのアクセスやリンクでつながったコンテンツの評価向上が期待できます。
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ピラーコンテンツの重要性・メリット
ピラーコンテンツはトピッククラスターにおいて重要です。その理由、メリットについて解説します。
ピラーコンテンツの重要性
重要視される理由は、例えば「自分でできるおすすめのSEO施策は何?」のように、ユーザーの検索クエリが会話のように長く、複雑に変化したからです。
検索クエリに含まれるニーズが幅広くなってしまったために、検索エンジンはどのページがユーザーにふさわしいかを判断するのが困難となり、ユーザーも自分が欲しい情報を手に入れにくい状況が起きてしまいました。
ピラーコンテンツがあれば、リンクで紐づいている関連記事の中から、自分が必要な情報にアクセスでき、再検索することなく幅広い検索ニーズに対応できます。また、記事がトピックごとにまとめられるため、ユーザーだけでなく検索エンジンにも親切なサイトを構築することが可能となります。
ピラーコンテンツ作成のメリット
ピラーコンテンツを作成するメリットは主に以下の2つです。
- 回遊率が上がる
- 幅広く知識を手に入れられる
ユーザーは欲しい情報を求めて、ピラーコンテンツに貼り付けられたリンクをクリックします。
さまざまなページにアクセスするため、回遊率が向上し、PVや滞在時間が伸びます。
回遊率が向上すれば、ユーザーが手に入れられる情報が増えるため、満足度は高まり、コンバージョンにつなげることが可能です。
さらにピラーコンテンツには、クラスターコンテンツの内部リンクが集まります。関連性が高く質のいいリンクで、検索エンジンからの評価を高められる点もメリットです。
トピッククラスターの作り方
トピッククラスターは5つの手順で作成していきます。具体的な手順は以下の通りです。
- 狙うトピックの決定
- ピラーコンテンツキーワード選定
- クラスターコンテンツの作成・選定
- ピラーコンテンツの作成
- 内部リンクの設定
作り方①狙うトピックの決定
トピッククラスターは、はじめにトピックを決定します。トピックはキーワードより大きな概念で、サイトで扱う内容のことです。
どのようなユーザーにサイトを訪れてほしくて、どのようなユーザーにコンバージョンしてほしいのかを考えることが大切です。サイトを立ち上げたばかりで十分なコンテンツがない場合は、潜在顧客の悩みを洗い出すことから始めます。
すでにコンテンツがある場合は、トピックごとにコンテンツを分類しましょう。自社サイト内にどのようなコンテンツがあるか現状把握ができ、その後の作成がスムーズです。
作り方②ピラーコンテンツキーワード選定
トピックが決まったら、次は軸となるピラーコンテンツのキーワード選定です。トピックに関心のあるユーザーが検索しそうなキーワードを考えます。
トピックがそのままピラーコンテンツのキーワードになる場合もあります。
キーワードは検索ユーザーの範囲が広くなりすぎないよう注意しましょう。ユーザー層が広すぎると、自社の意図していないユーザーがサイトに訪れる可能性があります。アクセス数は増えても、コンバージョンは期待できません。
逆に検索ユーザーの範囲が狭すぎるのは、リンクでつなげるクラスターコンテンツの量が減ってしまうので、高い効果が見込めません。
最終的にトピッククラスターで上位表示を狙いたいビッグワード・ミドルワードから選定しましょう。
▼キーワード選定のやり方が分からないという方は、ワークシートをご活用ください!
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作り方③クラスターコンテンツの作成・選定
ピラーコンテンツに紐付ける、クラスターコンテンツの作成・選定に取りかかります。
クラスターコンテンツは、コンバージョンに近いスモールキーワードをメインに作成・選定するのがポイントです。サジェストキーワードやキーワード選定ツールを活用して、キーワードを洗い出しましょう。
クラスターコンテンツの作成・選定では、コンテンツの重複に注意が必要です。「サイト作成 方法」と「サイト作成 手段」のように、ユーザーが検索するに至った悩みが同じキーワードを選んでしまっては、似たようなコンテンツが複数存在してしまいます。
重複コンテンツはGoogleのペナルティの対象です。ユーザーの検索意図が異なるキーワードを選定し、「Google Search Console」などのツールで重複コンテンツがないか確認しましょう。
クラスターコンテンツは、サイト内に不足している情報から作成するのがおすすめです。決定したキーワードで狙ったコンテンツがすでにある場合は、より検索ニーズに合致するようリライトしましょう。
▼記事作成のやり方は、こちらの資料を参考にしてみてください。
→文章が苦手な人でも書ける!Webマーケティングのためのライティングポイントまとめ
作り方④ピラーコンテンツの作成
クラスターコンテンツがある程度たまった時点で、ピラーコンテンツの作成に取り掛かります。紐付けるコンテンツが少なければ、幅広いニーズに対応できる便利なピラーコンテンツにはならないからです。
作成したクラスターコンテンツの内容を漏れなく書きます。その際、リンクの案内記事にならないよう注意しましょう。
ピラーコンテンツ公開後は定期的な見直しが必要です。
新たなクラスターコンテンツを追加した場合には、ピラーコンテンツに加筆し、リンクを設置します。削除した場合には、ピラーコンテンツからも忘れずに削除しましょう。
作り方⑤内部リンクの設定
コンテンツの準備ができたら、最後にクラスターコンテンツから、ピラーコンテンツへ内部リンクを設置します。クラスターコンテンツ同士も、必要があれば忘れずにリンクを設置しましょう。
リンクは同じトピッククラスター間で設置するよう注意が必要です。関連性が低いコンテンツをリンクでつないでも回遊される可能性は低く、せっかく作ったトピッククラスターの評価が低下してしまいます。
SEOに効果的!トピッククラスター4つのメリット
トピッククラスターを作成することで、次のようなSEOに効果的なメリットがあります。
- サイト構造がわかりやすくなる
- リンクでつながった他の記事の評価が上がる
- 情報を網羅的に収集できる
- ロングテールキーワードとの相性がいい
以下より、具体的に解説します。
サイト構造が整理され、わかりやすくなる
トピッククラスターは、コンテンツをトピック単位でまとめ、関連記事をリンクでつなげます。サイト構造が整理され、クローラーがサイト内を巡回しやすくなり、検索エンジンからの評価が向上します。
また、ユーザーにとっても、欲しい情報へアクセスしやすくなり、利便性を高められる点がメリットです。
トピッククラスターがなければ、1つのページに情報を詰め込みすぎてわかりにくいページになってしまいます。コンテンツの量が増えてサイトが複雑化し、関連性が低いコンテンツ同士でリンクを設定してしまうミスが起きかねません。
検索エンジン、ユーザーの双方にわかりやすいサイト構造を意識することで、サイト全体の評価が上がり、SEO効果が期待できます。
さらに、トピッククラスターを作成する際には、キーワードを洗い出したり、コンテンツの整理をします。必然的に、同一サイト内に同じコンテンツがないか探します。
同じコンテンツがサイト内にあり、どちらを上位表示すればいいのか検索エンジンが混乱してしまうカニバリゼーション防止に有効です。
リンクでつながった他の記事の評価も上がる
トピッククラスター内の記事の評価が上がると、リンクでつながった他の記事評価も向上する点が、トピッククラスターを導入する2つ目のメリットです。
トピッククラスターがなければ、サイト内に記事が存在するだけで、記事同士の関連性はわかりません。関連性が不明のままでは、せっかくある記事が評価されても、関連性がある他の記事の評価を同時に向上させることは困難です。
トピッククラスターを導入しリンクでつなげることで、検索エンジンに記事の関連性が伝わるようにしておきましょう。
情報を網羅的に収集できる
トピッククラスターでは、最初に訪れたピラーコンテンツから、関連性の高い記事へ容易にアクセスでき、幅広い情報を収集できます。
あらためて検索キーワードを入力して悩みが解決できる記事を探す必要がないため、検索者の利便性が高まります。
トピックに関連する情報が網羅されているため、専門性が高まり、SEOの評価向上にも役立ちます。
ロングテールキーワードとの相性がいい
トピッククラスターはロングテールキーワードと相性のいい点が特徴です。
ロングテールキーワードの検索ボリュームはあまり多くありません。しかし、検索者のニーズが明確で、上位表示が狙いやすく、コンバージョンに繋がりやすいメリットがあります。
ロングテールキーワードでクラスターコンテンツを作成することで、ピラーコンテンツや、コンバージョンにつながるキラーコンテンツへの導線をトピッククラスターでは作れます。
トピッククラスター作成に役立つキーワード選定ツール3選
トピッククラスターの中でも、特にクラスターコンテンツを作成する時には、キーワード選びが重要です。
以下よりキーワードの選定に役立つツールを3つ紹介します。
ラッコキーワード
ラッコキーワードは、無料で使えるキーワード検索ツールです。キーワードを入力するだけで、一緒に検索されている関連キーワードを調べられます。
「Yahoo! 知恵袋」や「教えて!goo」などに寄せられた質問を表示する機能があり、ユーザーの検索意図の理解に役立ちます。
月間検索数はラッコキーワードでは有料でなければ調べられません。Googleキーワードプランナーとの併用がおすすめです。
サイトURL:https://related-keywords.com/
Googleキーワードプランナー
GoogleキーワードプランナーはGoogleが提供する信頼度の高いキーワードツールです。
無料でキーワードの検索ボリュームを検索できる点が特徴です。
「1〜100」のように幅のある数値で表示されますが、キーワードの難易度を把握し、コラスターコンテンツのキーワードを選定するには困りません。
競合の状況や入札単価も調べられる便利なツールです。利用する場合は、Google広告のアカウントを開設しましょう。
サイトURL:https://ads.google.com/
Keyword Tool
Keyword Toolは、キーワードの抽出量が他のツールに比べて多い点が魅力的なツールです。
Google以外にYouTubeやTwitterなどのSNSキーワードが検索できます。
他のキーワードツールでは出てこないような思いがけないキーワードを発見でき、競合が少ないキーワードを選定するのに役立ちます。
海外製ツールですが、直感的な操作で問題なく利用できます。
サイトURL:https://keywordtool.io/jp/google
トピッククラスター作成に役立つCMS「ferret One」
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トピッククラスターを作成してSEOに役立てよう
トピッククラスターを簡潔に解説すると以下のような特徴があります。
- コンテンツを整理し、サイト全体の評価を高めるSEO施策
- ユーザーにも検索エンジンにもわかりやすいサイト構造を作る
- リンクでつながった他の記事の評価も同時にあげられる
- ユーザーは情報を網羅的に収集できる
- ロングテールキーワードとの相性がよくコンバージョンを期待できる
- ビッグワードでの上位表示が狙える
トピッククラスターはSEOにおいて多くのメリットがあります。
作成手順を参考に、自社サイトにトピッククラスターを活用して上位表示を目指しましょう。
「そもそも自社で対策すべきキーワードが思いつかない…」とお悩みの方に向けて、5ステップでキーワード選定ができるワークシートをご用意しました。ぜひ、記事と合わせてご活用ください!
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