Webサイトリニューアル費用相場とは?見積書項目の解説と事前に必要な準備
「Webサイトの使い勝手が悪いからリニューアルしたい」
「本格的なWeb集客をするためにリニューアルしたい」
このように、Webサイトのリニューアルを検討する企業は多い傾向にあります。
今回はWebサイトのリニューアルを外注する際の費用相場、見積書に記載される費用項目や事前に準備すべきことについて解説します。費用を抑えるコツも紹介しますので、費用対効果を重視してWebサイトリニューアルをしたい方は、ぜひ最後までご覧ください!
■合わせて活用したいシート:発注先を選ぶのに活用できる!
→BtoB事業のサイトリニューアルRFP[提案依頼書]テンプレート
■あわせてよく読まれている資料:サイトリニューアルの手順がまるっとわかる!
→BtoBマーケティングのためのサイトリニューアルガイド
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【価格帯別】Webサイトリニューアルの費用相場
Webサイトリニューアルは、依頼する会社はもちろんですが、今あるWebサイトのどこを変えるのかによってかかる費用は大きく異なります。価格帯ごとに対応可能なリニューアル内容の例を解説していきます。
費用相場 |
CMSへの乗り換え |
Webサイト設計~公開 |
戦略設計 |
~100万 |
オープンソース型やシンプルな機能のCMS |
既存ページの数ページのリデザイン |
なし |
100万円〜200万円 |
企業サイトの運営ができる機能やセキュリティが担保されていCMS |
Webサイトの設計から刷新 |
なし |
200万円以上 |
CMSのカスタマイズも可能 |
Webサイトの設計から刷新 |
3C分析、競合調査、ターゲット・サービス訴求の見直など |
100万円以下でできるWebサイトリニューアル
100万円以下でできるWebサイトリニューアルには、以下の方法があります。
- Webサイト制作ツールを変更する(CMSへの乗り換え)
- 数ページだけデザインを変える
Webサイト制作ツールを変更する場合、ホームページビルダーなどの制作ソフトからCMSに乗り換えたり、CMSから別のCMSに乗り換えたりすることができます。
オープンソース型の無料CMSやシンプルなテンプレートを使用するCMSに移行する場合、通常100万円以内で済みます。ただし、BtoBサイトを運営できるような機能やセキュリティが担保されているクラウド型CMSを使用する場合は、数万円の月額使用料が発生するため、初年度には初期費用も加味して、最低でも100万円の予算が確保しておきましょう。
また、既存のWebサイトの一部分だけを変更したいリニューアルも可能です。例えば、TOPページだけデザインを専門家に依頼して、下層ページは自社で作成することができます。Webサイト制作のスキルはあるが、設計・デザインは専門家に頼みたい場合などには、この価格帯がおすすめです。
100万円〜200万円でできるWebサイトリニューアル
100万円から200万円の場合、Webサイトの設計から刷新するリニューアルが可能です。
中規模サイト(20ページ程度)なら、ページの設計・デザイン・コーディング・公開まで行えます。CMSへの乗り換えも検討する場合は、月額使用料の発生も加味して、初年度で200万円強ほどと考えておくとよいでしょう。
既存のWebサイトから問い合わせが減ったり、流入がない場合は、Webサイトの設計を見直す、この価格帯のサイトリニューアルがおすすめです。
200万円以上でできるWebサイトリニューアル
200万円以上の場合、Webサイト制作やCMSへの乗り換えなどのサイトリニューアル作業に加えて、マーケティングの調査を行った上での戦略設計や公開後の運用サポートが可能です。
商品・サービスの訴求軸を見つけるために、3C分析や競合調査、ターゲットの深堀りを行うなど、Webマーケティングの基本から見直すことができます。
Webサイトを活用できていなかった人には、この価格帯でのサイトリニューアルがおすすめです。Webサイトを通じたマーケティングを強化することができます。
また、企業が要望するシステム開発や数百ページもある大規模サイトのフルリニューアルには、1000万円以上の費用がかかることがあります。この価格帯では、自社がどの程度の規模でリニューアルをしたいか、費用と理想のすり合わせが欠かせません。
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→BtoB事業のサイトリニューアルRFP[提案依頼書]テンプレート
■あわせてよく読まれている資料:サイトリニューアルの手順がまるっとわかる!
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Webサイトリニューアルの見積書の費用項目と相場
サイトリニューアルのために業者から取り寄せた見積書は、普段では見慣れない項目が多いため、見方が難しく理解しにくいと感じる箇所もあるでしょう。
そこで、見積書によく記載される項目と、それぞれの相場について解説します。
▼解説する項目を表にまとめました。詳細は各項目を参考にしてみてください。
項目 |
費用 |
30万円程度〜数百万円 |
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数万円〜 |
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数十万円〜 |
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トップページなら 8〜16万円 |
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1記事数万円〜10万円
記事以外は10円/字以内、撮影は数万円
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|
トップページなら3〜4.5万円 |
|
10万円前後 |
|
見積り総額の10%〜30%上乗せまたは、
Webディレクター1日あたりの単価 × 作業日数で算出(単価の相場は4〜6万円)
|
CMS導入費用・利用料
CMSとは、(Contents Management System)コーディングなどの知識がなくても、簡単にWebサイトの編集や更新ができるツールです。
既存のWebサイトにCMSを導入したり、CMSで制作していたWebサイトを他のCMSに引っ越しする作業にかかる費用です。クラウド型CMSの場合は、導入費用は安価ですが、月額利用料が発生します。
Webサイトの規模やCMSの種類、機能、サポート体制により30万円程度〜数百万円と大きく金額が異なります。
CMSは種類や機能によって得意分野も異なるため、自社にあったCMSを選ぶことが成果につながります。コストだけでなく、導入の目的や達成したい目標値を加味して選定することで、長期的にみて、導入費用・利用料を上回る利益を生み出せるツールを導入しましょう。
関連記事:CMSの選び方とは?種類一覧と選ぶときのポイント
関連記事:CMS導入の費用はいくらかかる? 料金相場とおすすめ業者3選
戦略設計費用
戦略設計は、Webサイト制作の前に、Webサイトの目的や方向性を決める作業です。クライアントと制作会社で話し合いながら、Webサイトのターゲットや訴求する商品・サービスの魅力を決めたり、Webサイトの成功基準(KGI・KPI)を決めていきます。
費用は数万円〜で、企業の実績やノウハウによって異なります。戦略設計にはWebマーケティングの知識が必要なため、全てのWebサイト制作会社が行っているわけではありません。
Webマーケティングを始めたい場合や問い合わせを増やしたい場合は、マーケティングに精通した制作会社でサイトリニューアルすると、戦略設計の見直しからサポートしてもらえるので、おすすめです。
関連記事:初めてのWebマーケティングを支えるferretオンボーディングプログラムとは?
サイト設計費用
サイト設計は、サイトマップを整理するためのものです。費用は数十万円〜で、制作会社のノウハウやサイトの規模によって異なります。
サイト設計では、クライアントが望む成果を出すために、どのようなサイトマップにするべきか、制作会社のノウハウを駆使して、既存のWebサイトのコンテンツの内容を整理・再設計していきます。
そのため、費用には制作会社のノウハウが反映されます。また、SEOを意識したWebサイト設計の見直しや、数百ページのWebサイトを20ページ以内に整理する場合など、設計の難易度が高くなるほど費用も高くなる傾向があります。
サイト設計は、Webサイトへの集客とCV導線設計の要になる部分です。Webサイトを通じてお問い合わせを増やしたい場合は、力を入れたい項目です。費用対効果を意識して、自社に合った設計を行ってくれる制作会社を選びましょう。
関連記事:BtoBで本当に成果の出るWebサイト制作方法-ferret One制作チームの取り組み
Webデザイン費用
Webサイトの画像選定・作成、レイアウトの決定など、Web上のデザイン作成にかかる費用です。ページ数、準備する写真、画像の素材や作り込み具合などを基に算出されます。
「パソコン向けのページ」「スマートフォン向けのページ」がありますが、ここでは閲覧者の画面サイズ、またはウェブブラウザに応じて表示サイズが変化するレスポンシブウェブデザインの相場は以下の通りです。
トップページ |
8〜16万円 |
下層ページ |
1ページあたり2〜7万円 |
ランディングページ |
10〜25万円 |
記事・コンテンツ制作費
記事制作やWebサイトの原稿や画像などのコンテンツ制作を依頼する場合にかかる費用です。SEO対策を行うため、記事の費用は高くなることが多いです。相場は1記事数万円〜10万円程度です。
TOPページや料金ページなど、記事以外のWebサイトの原稿や画像などのコンテンツも、有料で依頼することができます。文字単価は10円/字以内、撮影は数万円が相場です。
ただ、自社でコンテンツを用意する場合は料金はかかりません。自社スタッフが商品・サービスの魅力を理解しているため、文章や写真の素材の用意もしやすく、節約できる項目です。自信がない場合のみ、ライティングや撮影を依頼することをおすすめします。
もしも記事・コンテンツを依頼する場合は、依頼先の実績を確認して、望むクオリティのものが上がってくるかどうかをチェックしておくと安心です。
コーディング費用
作成されたデザインを基にHTMLやCSS、JavaScriptなどのプログラミング言語を使ってページを作るための費用です。
こちらもレスポンシブウェブデザインの費用相場を紹介します。
トップページ |
3〜4.5万円 |
下層ページ |
1ページあたり1.2〜3万円 |
ランディングページ |
10〜25万円 |
動作確認・バグ修正費用
Webサイト制作後、Webサイトが想定した動作するかのテストとバグがあった際は修正を行います。コーディング時にテストを行うため、コーディング費用に含まれることもあります。相場は10万円前後です。
具体的なテスト内容は下記のようなものがあります。
- 誤字脱字がないか
- レイアウトの崩れがないか
- クリックが正常にできるか
- フォーム通過後、正しく情報が送信されるか
- CMSで記事投稿が正しく行えるか
Webサイト公開後、想定外のミスが発生するのは、珍しいことではありません。動作確認は欠かせない項目です。
ディレクション費用
進捗や品質管理、制作チームの指揮をするWebディレクターの人件費であり、「進行管理費」と記載されることもあります。
算出方法は主に2パターンです。ひとつは「見積り総額の10%〜30%上乗せする方法」、もうひとつは「Webディレクター1日あたりの単価 × 作業日数で算出する方法」で、単価の相場は4〜6万円です。
リニューアルの規模が大きくなると作業日数が増えるため、必然的にディレクション費用は高まります。
サイトリニューアルに活用できる補助金
サイトリニューアル費用は決して安くありませんが、補助金を有効活用することで、コストを抑えながらリニューアルを進めることが可能です。
ただし、必ずしも申請が通るわけではないため注意が必要です。申請を通すためには、事業計画書の具体性を意識し、リニューアルによる効果(売上向上や顧客獲得数の増加など)を明確に示すことがポイントです。
さらに、公募期間は不規則であるため、自治体の公式サイトや商工会議所のサイトなどで情報を常に確認することをおすすめします。
ここでは、補助金の一例をご紹介します。ご自身でもぜひ探してみてください。
IT導入補助金
IT導入補助金は、経済産業省の補助金制度でITツールを導入する際に利用できる補助金です。
業務の効率化を支援する「通常枠」と、IT化を目的とした会計・受発注・EC等のソフト費用に対して一部を助成する「デジタル化基盤導入枠」があります。
対象となる企業も多岐に渡ります。例を挙げると、中小企業・小規模事業所の宿泊・卸売り・小売り・運輸・飲食・保育・医療・介護・製造業・建設業・サービス業などです。50万円〜450万円ほどの補助を受けられます。
補助金を受け取る条件は、制作したWebサイトが自社の売り上げや成果に直接繋がることです。ただWebサイトを作成するだけでは、補助金の対象ではありません。また、60万円未満の支払い額は対象外な点も注意が必要です。
自社が実施したいサイトリニューアルと補助金の内容は一致しているか、確認をしておきましょう。
経済産業省「事業再構築補助金」
事業再構築補助金は、中小企業の再構築を支援するための制度です。
事業の内容は柔軟性があり、サイトリニューアルで使用する場合は、集客を伸ばすためや新規事業の立ち上げなどが対象です。
中小企業の場合は補助率が3分の2の補助額で、100万円〜1億円以上と過去最大級の予算を得られます。150万円以上予算のある場合に使える制度です。
参照:https://jigyou-saikouchiku.go.jp/
地方自治体の補助金・助成金
各地方自治体が出している、独自の補助制度を活用できるケースがあります。
サイトリニューアルにかかる費用の補助・助成をしていることがあるため、自社が所属している自治体の確認をおすすめします。
Webサイトリニューアル前に準備すべきこと
意図していないリニューアル結果になることを防ぐためには、しっかりと事前準備をして、リニューアルの軸からズレずに作業を進めていく必要があります。
- サイトリニューアルのゴール・予算を設定
- 既存サイトの問題点を洗い出す
- サイトリニューアルの方向性を決める
①サイトリニューアルのゴール・予算を設定
ゴールを決めておくことで発注先から提案をもらえたり、リニューアル後の運用方法の検討・改善がスムーズにできます。
また、ゴールを達成した際にどのくらいの期間で、どのくらいの売上貢献ができるのかもシミュレーションしておくと予算設定がしやすくなります。Webサイトリニューアルにかかるコストだけでなく、今まで発生した外注費など削減できるコストも加味することで、Webサイトリニューアルの必要性が客観的に示せて、予算確保がしやすくなります。
■ゴール設定の例
- 専門業者に依頼せず、自社の社員のみで編集や更新することで、外注費のコスト削減
- サービスサイト内にオウンドメディアを立ち上げ、アクセス数を月間5000PV
- 訴求や導線を見直し、CV率10%に改善させる
関連記事:サイトリニューアルの進め方とは?タイミングと目的を見極めるコツを解説!
②既存サイトの問題点を洗い出す
リニューアルを検討している理由であるサイトの問題点を洗い出し、改善する点を明確にしましょう。
■問題点の例
- 既存サイトは外部に発注しているので、更新のたびに時間とコストがかかる
- 社内のエンジニアが忙しくて、すぐに対応してもらえない
- Webサイトからの問い合わせが少ないので改善したい
関連記事:サイト分析のコツとは?見るべき項目やポイントを解説
③サイトリニューアルの方向性を決める
洗い出した問題点を解決するために必要なものは何かを検討し、リニューアルの方向性を決めます。
■サイトリニューアルの方向性の例
- 編集や更新作業を簡単にするためにCMSを導入する
- Webサイトからお問い合わせを増やすために訴求内容やページ設計を変える
- Webサイトへのアクセス数を増やすためにオウンドメディアを立ち上げる
サイトリニューアルの方向性が決まったら、具体的にサイトリニューアルを進めていきましょう。関連記事:サイトリニューアルの手順とは?事例に学ぶ成功のポイント
サイトリニューアルを外注する際に必要となるRFP。RFPは自社で本当にサイトリニューアルが必要かを見極めるのにも役立ちますので、サイトリニューアル準備の際は、ぜひテンプレートを活用して要件をまとめてみてください!
→BtoB事業のサイトリニューアルRFP[提案依頼書]テンプレート
Webサイトリニューアルの費用を抑えるポイント
サイトリニューアルを実施する際、費用を抑えるために覚えておきたい主なポイントは、以下の3つです。
- 無駄のない発注をする
- サイトの素材を自社で準備する
- 必ず相見積もりを取る
無駄のない発注をする
使わない機能を実装すると、無駄な費用が発生します。
特に、BtoBのWebサイトの場合は商品・サービスの導入メリットを客観的に分かりやすくアピールすることが重要となるため、デザインは最優先ではありません。
事前にサイトリニューアルのゴール・既存サイトの問題点・目指したい方向性などを明確にして、無駄な装飾や機能を実装しないようにしましょう。
サイトの素材を自社で準備する
新たに画像などの素材を準備してもらうと、その分の費用がかかります。掲載する画像や文章は自社で準備したり、既存サイトから流用することで費用の削減が可能です。
オリジナルのコンテンツ作成を依頼せず、テンプレートを使用したコンテンツ制作を依頼する方法でも、費用を削減できます。
必ず相見積もりを取る
Webサイトの作成やリニューアルにかかる費用は、サービスの内容や納期、企業実績などで大きく変わります。
複数社から見積を取り比較をすることで、自社に最適な依頼先の選択が可能です。
対応内容と金額の費用対効果が高い企業を選ぶことで、満足いくサイトの納品が望める可能性が高まります。
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Webサイトリニューアルの費用は内容で大きく変わる
リニューアルは既存サイトの規模や求める機能などにより費用が大きく異なります。
- 100万円以下:CMSへの乗り換え、既存ページの数ページのリデザイン
- 100万円〜200万円:CMSへの乗り換え+Webサイトの設計から刷新
- 200万円以上:CMSへの乗り換え+Webサイトの設計から刷新+戦略設計
また、Webサイトのリニューアルをするときは、以下3点の準備が重要です。
- サイトリニューアルのゴールを設定
- 既存サイトの問題点を洗い出す
- サイトリニューアルの方向性を決める
そして、費用見積もりをもらう際には、自社の要件や条件をまとめたRFPを用意しておくと、適切な提案をもらいやすくなります。比較検討もスムーズです。準備の際にはまとめながら進めるとよいでしょう。
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