コーポレートサイトとは?目的やメリットを踏まえた基本構成を紹介
コーポレートサイトとは、「何をしている企業なのか」を伝えるWebサイトです。
以前はコーポレートサイトだけで、情報発信する企業が多くありました。しかし現在は、1つの企業でもコーポレートサイト、サービスサイト、採用サイト、ECサイトと目的・ターゲットに応じて別々のサイトが立ち上げられるようになっています。
この記事では、「現在のコーポレートサイト」の目的やメリット、掲載すべき情報を解説します。さらに、「自社にはどの種類のサイトが必要なのか?」まで分かるようになりますので、ぜひ最後までご覧ください!
■合わせて読みたい資料:何から始めれば良いのか知りたい方に!
→リード獲得を増やす “サービスサイト”立ち上げの4つの手順
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目次[非表示]
コーポレートサイトとは
コーポレートサイトとは、企業の基本情報を掲載し、「何をしている企業なのか」を知ってもらうためのWebサイトです。
取引先企業や株主、就職希望者などあらゆる層をターゲットとしており、会社概要や商品・サービス、IR情報、採用情報など様々な情報を掲載します。
コーポレートサイトと他サイトの違い
サイトの種類によって役割が異なります。下記にまとめました。
コーポレートサイト |
サービスサイト |
採用サイト |
|
ターゲット |
あらゆるユーザー |
商品・サービスの見込み顧客 |
求職者 |
主な目的 |
情報発信・ブランディング |
お問い合わせの獲得 |
採用の応募 |
ターゲットのニーズ |
○○って会社、何してるんだろう?売上は? |
課題解決になるような商品・サービスがないかな |
求人サイトで見た会社の詳細知りたい。
どんな人が働いてるのかな
|
このように企業のWebサイトが役割別に作られるようになったのは近年のできごとです。
以前は、コーポレートサイトで、商品・サービスをアピールし、お問い合わせを獲得することが一般的でした。しかし、インターネット上で情報収集を行うことが一般的となった現在では、ターゲットのニーズに応じてWebサイトを分けなければ、そもそも自社のWebサイトを見つけてもらえない可能性さえあります。
情報の海の中で、自社を選んでもらうためには、よりユーザーのニーズに寄り添った情報とその提供方法(適したサイトの種類)が求められるのです。
▼「お問い合わせを増やしたい」サービスサイトがおすすめ!詳しくはこちらで解説しています。
サービスサイトとは?コーポレートサイトとの違いとBtoBで使える構成
コーポレートサイトの目的
いま、コーポレートサイトを用意する目的は、主に下記2つあります。
- 企業情報をまんべんなく伝える
- ブランディング(企業のイメージづくり)
それぞれ解説します。
企業情報をまんべんなく伝える
企業に関心をもつあらゆる人に、それぞれのニーズに合った情報を提供するために、企業に関わる多方面の情報をコーポレートサイトに集約します。
コーポレートサイトへ流入する主なパターンは、CMや広告を見るなどして「社名」を認知して、検索するというものです。そのため、「企業の何を知りたいか」というニーズはさまざま。
あらゆるニーズに対応できるように、企業に関わる情報を広く掲載しておくことで、ビジネスチャンスや優秀な人材を逃すことを防ぎます。
ブランディング(企業のイメージづくり)
もってもらいたい企業イメージを、掲載情報やデザインで表現することができます。Webサイトを通じて、情報をオープンに発信することで、イメージアップや認知度向上はもちろん、ユーザーとの信頼関係の構築も期待できます。
コーポレートサイトのメリット
コーポレートサイトをもつことで得られるメリットは、主に2つです。
- 各サイトをつなぐことができる
- いつでも企業の最新情報を提供できる
各サイトをつなぐことができる
コーポレートサイト以外の、企業が持っているWebサイト、例えばサービスサイトや採用サイト、IRサイトなどをリンクすることができます。
被リンクが獲得できるため、SEOの観点でも効果的です。
コーポレートサイトには企業に関わる情報を広く掲載しているため、ニーズに合った情報以外にも、「ついで」に知ってもらう機会にもなります。
特に、BtoB企業の場合は、取引するかどうかを決めるうえで、取引先の会社の信頼性や将来性が重視されます。コーポレートサイトとサービスサイトは必ずリンクでつないで、情報の透明性を保つことが有用です。
いつでも企業の最新情報を提供できる
コーポレートサイトは、従業員の代わりに24時間情報発信・受付を行ってくれます。さらに、情報が集約されているので、ユーザーが企業の情報が得やすい場所をつくることができます。
そのため、企業としてはビジネスチャンスを得やすくなり、企業が直接情報発信をおこなうことで、信頼性があがり、また求職者や見込み顧客との情報の認識のミスマッチも起こりにくくなります。
コーポレートサイトに必要なページ
コーポレートサイトは主に下記のページから成り立ちます。
- 企業情報
- サービス・商品情報
- お知らせ
- 採用情報
- お問い合わせ
- IR情報
弊社株式会社ベーシックのコーポレートサイトを例に、各ページに必要な内容について解説していきます。
企業情報
企業の基本情報を掲載するぺ―ジです。「何をする会社なのか」を伝えます。社長や役員のメッセージなどを掲載し、事業に対する思いをアピールすることができます。
コンテンツの例
- 企業理念
- ミッション(企業の存在意義)
- ビジョン(ミッションを達成するための中長期的な目標)
- 企業概要(会社名、所在地、事業内容、設立、従業員数、代表取締役、役員、主要な株主など)
サービス・商品情報
https://basicinc.jp/service
企業で取り扱っている商品やサービスの説明とサービスサイトへのリンクを掲載します。
見込み顧客が流入するページでもあるため、ビジネスチャンスを逃さないためにも、商品・サービスの魅力を端的に伝え、サービスサイトへ誘導しましょう。
お知らせ
https://basicinc.jp/press-room
企業に関わるニュースや最新情報を「お知らせ」として掲載しましょう。
最新情報をまめに掲載しておくことで、情報発信に積極的な会社であるイメージを与えられます。情報の開示性の高さや、ここを見れば最新情報が手に入れられるという安心感から、信頼関係の構築も期待できます。
掲載するお知らせの例
- 新商品・新サービスのリリース
- 業務提携のお知らせ
- セミナー・登壇情報
- メディア掲載情報
採用情報
https://recruit.basicinc.jp/
求職者が働くイメージを持てるようなコンテンツを充実させましょう。
採用に力を入れたい場合は、採用サイトを別に制作するのが効果的です。その場合はコーポレートサイトから採用サイトへのリンクを設置しましょう。
コンテンツの例
- 入社理由
- 社員インタビュー
- 企業理念・ミッション・ビジョン
- 求める人物像
- 福利厚生・働く環境
お問い合わせ
https://basicinc.jp/contact
企業と連絡を取りたいと思い、サイトに流入する人も多くいます。お問い合わせ窓口は必ず設置しましょう。
テレワークを導入する企業も増えており、電話ではなくメールでお問い合わせしたいというニーズが急増しています。電話窓口だけでなく、お問い合わせフォームを設置しておくことがおすすめです。
IR情報
上場企業には必須のコンテンツです。
株主や投資家に向けて、株式情報や決算説明会資料などのIR資料、財務・業績情報など、株式や企業活動の現状や見通しがわかる情報を掲載しましょう。
▼コーポレートサイトの構成について詳しく知りたい方は、こちらも参考にしてみてください
コーポレートサイトにおすすめのテンプレートとは?失敗しない構成のポイント
コーポレートサイトを制作する時のポイント
コーポレートサイトの制作を成功するためにおさえておくべきポイントを3つ解説します。
- 目的・ターゲットを明確にする
- 掲載する情報をまとめる
- 公開後、情報更新をおこなう体制を構築する
目的・ターゲットを明確にする
コーポレートサイトの目的は、「企業情報をまんべんなく伝えること」や「ブランディング」と解説しました。そこを深堀して、「自社がコーポレートサイトを作る目的」と情報発信する「ターゲット」を明確にしましょう。
情報発信やブランディングは成果がわかりにくく、ただ情報を発信するだけになってしまいかねません。情報発信した先に何を成し遂げたいのか、最終成果まで見通すことで、必要な施策も検討しやすくなります。
▼例
■自社がコーポレートサイトをもつ目的(どのような成果につなげたいか?)
- 広報活動の人的リソース削減
- サービスサイトや採用サイトへの流入を増加
- 企業イメージの刷新(リブランディング)
■情報発信するターゲット
- 特に流入してほしいターゲットはあるか?
- 業種・役職・年代は?
掲載する情報をまとめる
コーポレートサイトに掲載する情報は多岐にわたり、会社の顔となるため特に情報の正確性が求められます。各担当部署と連携して、情報を集めるのはもちろん、サイト掲載時には言葉の使い方や表現方法などを確認しながら進めることが重要です。
公開後、情報更新をおこなう体制はあらかじめ決めておく
コーポレートサイト公開後は、常に最新情報が掲載されるように運用していくことが重要です。
コーポレートサイトの運用を担当する部署・担当者、ページ更新時のフローまで決めておくことで、運用体制に即したコーポレートサイトを構築できます。
例えば、担当部署にWebサイト制作の知識がある人材がいない場合は、誰でも簡単にWebサイト更新できるCMSでコーポレートを構築するといいでしょう。
コーポレートサイトについてよくある質問・お問い合わせ
コーポレートサイトについて、よくある質問やいただくお問い合わせをまとめました。
コーポレートサイトとホームページの違いは何ですか?
コーポレートサイトはホームページ(Webサイト)の種類の1つです。
ただ、「ホームページ」という言葉には日本では2つの意味があるため注意が必要です。
「ホームページ」は、本来はWebサイトのトップページを指す言葉ですが、日本ではWebサイトの総称として使われています。つまり、日本で使われている「ホームページ」という言葉は誤用含めて下記2つの意味がある状態です。
- 英語圏で使われる「Webサイト」:日本ではWebサイトまたは、ホームページと呼ばれる
- 英語圏で使われる「ホームページ」:日本でもホームページと呼ばれる
コーポレートサイトは他のサイトとどう違うんでしょうか?
目的・ターゲットが異なります。以前は、コーポレートサイトですべてをまかなう企業が多かったですが、現在ではサイトの種類を切り分けて運用されるようになっています。
詳しく「コーポレートサイトと他サイトの違い」の章で解説していますのでぜひご覧ください
企業のWebサイトとして、コーポレートサイトだけでは不十分でしょうか?
「商品・サービスのお問い合わせを増やしたい」「優秀な人材を採用したい」「流入を増やしたい」など、情報発信・ブランディング以外の目的がある場合は目的別に切り分けたサイトのを用意したほうが、効率的に目的達成の施策が行えます。
企業として事業規模が大きくなってきた際や取り扱いサービスが増えてきた際には、コーポレートサイト以外のサイト立ち上げやサイトの切り分けを検討してみるとより成果を上げられるでしょう。
また、サイトが1つしかないと、企業によってはページの更新・公開までの承認フローが複数部署にまたがるため、スピーディーな情報公開ができないという問題があります。こちらは、コーポレートサイトしかなかったところから、オウンドメディアを別に立ち上げた事例です。ぜひ参考にご覧ください。
サービスサイトで商品・サービスを紹介しています。もっとお問い合わせを増やすにはどうすればいいでしょうか?
商品・サービスのお問い合わせを増やすには、「サービスサイト」を立ち上げることをおすすめします。コーポレートサイトは、窓口広く、様々なユーザーに情報発信するため、お問い合わせしてもらうための態度変容には向いていません。
商品・サービスを検討・購入してもらうためには、ユーザーの課題に寄り添った正しい解決方法の提案やお問い合わせまでの導線設計を行うことが必要です。
コーポレートサイトでお問い合わせを獲得していたが、サービスサイトを立ち上げて、お問い合わせ数を増やした事例もございます。参考にぜひご覧ください。
コーポレートサイト含め、
目的に合ったWebサイトを制作しよう企業の担当者も情報収集をWebサイトで行うようになったいま、情報の海で自社の情報を見つけてもらうためには、「ターゲット」ごとに「目的」にあった情報を提供することが重要です。
そのため、従来のようにとりあえず「コーポレートサイト」だけで情報発信するのではなく、ターゲットの欲しい情報に特化して情報発信するWebサイトを別々に用意する必要があります。
例えば
- 企業が何をしているのかを知ってもらいたいなら「コーポレートサイト」
- 商品・サービスのお問い合わせを増やしたいなら「サービスサイト」
- 求人者を増やしたいなら「採用サイト」
自社が達成したい目標を、Webサイトという手段に落とし込んだ時にどのようなWebサイトが必要なのかを検討することで、目標達成に近づきます。
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WebサイトをPowerPointのように「見たまま編集」できるので、日々のちょっとした更新や施策実行を自分ですぐに行えます。ご興味のある方はぜひ資料をご覧ください。