【5分でわかる】ドメイン取得の方法とは?弊社担当が伝えるメリットや料金相場
マーケティング担当者は、マーケティング施策の立案・実行・検証まで、やることが盛りだくさん。加えて、Webサイトの制作やリニューアルまで任されることもあります。
「こんなことやるの初めてだけど、社内に詳しい人がいない…」
「自力でやるにしても、何から始めるべきかを知りたい」
Webマーケティングツール「ferret One(フェレットワン)」のカスタマーサクセスグループにも、お客様から日々お悩みが寄せられます。
この記事では、そういったこれまでお客様からいただいた声をもとに「Webマーケティング・サイト制作の疑問」にお答えしていきます。
今回は、新規のサイト立ち上げやリニューアル時によくある「Webサイトドメイン取得のお悩み」について解説。記事の最後には、Webマーケティングのプロが皆様の疑問に1問ずつお答えするパートもございます。ぜひご覧ください。
■合わせて読みたい資料:何から始めれば良いのか知りたい方に!
→リード獲得を増やす “サービスサイト”立ち上げの4つの手順
目次[非表示]
- 1.ドメイン取得とは?
- 2.独自ドメインと既存ドメインの違いとは?
- 3.法人におすすめの独自ドメイン取得サービスサイトを比較
- 4.独自ドメイン取得の方法と手順を解説【BtoB向け】
- 5.ドメイン取得に必要な料金は?費用相場を解説
- 6.無料でドメイン取得できる3つの方法
- 7.ドメイン取得の悩みをプロが分かりやすく解説!
- 8.Q.新規サイトを立ち上げたいのですが、どうやってドメインを取得すればいいですか?
- 9.Q.サイトのリニューアルを考えています。新規ドメインと既存ドメインどちらがいいのでしょうか?
- 10.Q.今あるサイトのサブドメインを使うのは、どうでしょうか?
- 11.Q.新規サイトを、今あるサイトのディレクトリ配下に設定することもできますか?
- 12.Q.ferret Oneでは、ドメインを無料で取得することはできますか?
- 13.ドメイン取得方法は、それぞれのメリット・デメリットを考慮して選択を!
ドメイン取得とは?
ドメインとは、インターネット上の住所にあたるものです。コンピューター同士は「123.456.7.89」といった数字の「IPアドレス」で住所を認識していますが、人間にはわかりにくいので、このIPアドレスを文字列にしたものがドメインです。
弊社のサービスサイトで言うと、
URL「https://ferret-one.com/」の中の「ferret-one.com」がドメインに当たります。
ドメインは、ユーザへの印象やSEO上の評価を左右する重要なものであるだけに、サイトを立ち上げる際の設定には迷う方も多いと思います。
ferret Oneでサイトを立ち上げる際も「ドメインをどうすれば?」という質問を受けることがあります。
gTLDとccTLDの違い
gTLDは、generic top level domainの略。世界中誰でも取得可能なドメインです。一番使用されている「.com」の他に、「.net/.org/.biz/.info」などがあります。
ccTLDは、country code top level domainの略。特定の国や地域ごとに割り当てられたドメインです。管理や取得設定はそれぞれの国で行いますが、日本では「.jp」が割り当てられています。
独自ドメインと既存ドメインの違いとは?
独自ドメインは、オリジナルの文字列が入ったドメインのことです。自社でどんな文字列のドメインを取得するのかを考えられます。社名やブランド名をドメイン名にすると良いでしょう。
既存ドメインは、既に存在しているドメインを引き継いで使用します。過去のサイトで培ったドメインパワーを引き継げるという点のメリットがあります。
独自ドメイン取得のメリットとは
- 信頼性が高くなる
- 社名やブランド名でメールアドレスが作成できる
- SEO対策がしやすい
独自ドメインは、自社のみで使用可能なドメインのため信頼性が高くなります。
設定したドメインのメールアドレスを作成することも可能です。また、ビジネスで使っている社名やブランド名とドメインが揃うことで、SEO対策がしやすくなるともいえます。
法人におすすめの独自ドメイン取得サービスサイトを比較
法人がドメイン取得する場合は「.co.jp」がおすすめです。「.co.jp」は日本国内で登記された株式会社と有限会社が1組織1つしか登録できないため、ブランディングや信頼性の強化にもつながりやすくなります。
「.co.jp」が取得できない場合は、「.com」や「.jp」のドメインを選ぶのもおすすめです。「.com」も「.jp」も多くのWebサイトで利用されているため、ユーザーに対して不信感を与えにくいドメインと言えます。
以下の表では、「.co.jp」と「.com」を取得できる法人におすすめのドメイン取得サービスサイトごとに比較しました。
お名前.com |
ムームードメイン |
使えるネット |
さくらのドメイン |
|
---|---|---|---|---|
特徴 |
・580種類以上のドメインを取り扱う大手 ・2年目以降でドメイン料金が上がる |
・400種類以上のドメインを取り扱う大手 ・ドメイン料金が安い |
・比較的更新費の変動が少ない ・「Plesk」との連携が可能 |
・サポート体制が充実 ・Whois情報の代理公開サービス無料 |
「.co.jp」の登録費(1年目) |
1,980円〜 |
1,980円 |
7,700円 |
11,000円 |
「.co.jp」の更新費 |
4,125円〜 |
4,378円 |
7,700円 |
7,700円 |
「.com」の登録費(1年目) |
1円 |
1円 |
1,551円 |
1,952円 |
「.com」の更新費 |
1,408円 |
1,728円 |
1,551円 |
1,886円 |
サポート体制 |
電話・チャット・メール |
チャット・メール |
電話・メール |
電話・チャット・メール |
公式URL |
ドメイン取得の参考にご利用ください。
独自ドメイン取得の方法と手順を解説【BtoB向け】
他にないアドレスを使用することにより、多くのメリットがある独自ドメイン。取得後は、ご自身での設定が必要になります。
ドメインの種類を決める
ドメインには、様々な種類があります。「.com」などのように世界中で登録できるドメインや、「.jp」などのように国や地域ごとに割り当てられているドメイン、「.co.jp」などのように国の他組織が限定されるドメインもあります。
迷った場合、どういった内容のWebサイトにも適している「.com」がおすすめです。
ドメイン名を決める
ドメイン名は、企業名やブランド名、もしくはそれに関連性があるものにしましょう。見やすさや、入力のしやすさを考えて、わかりやすく短い単語が有効的です。
サーバーの設定をする
独自ドメインを使用する際、ネームサーバーの設定が必要です。ネームサーバーとは、ドメインとIPアドレスを関連づけるためのサーバーです。登録したレンタルサーバーがもつネームサーバーへ申請しましょう。
ドメイン取得に必要な料金は?費用相場を解説
ドメイン取得に必要な費用を、代表的なドメイン管理サービス「お名前.com」と「ムームードメイン」で比較しました。
ドメインで必要になる費用は、主に以下の3種類です。
- 取得登録料
- 移管料
- 更新料
それぞれの現在の料金を以下の表にまとめましたので確認してみてください。
■お名前.com(2022年9月)
ドメイン |
登録料(1年目) |
登録料(2年目以降) |
更新料(1年目) |
更新料(2年目以降) |
移管料 |
.com |
1円 |
1,408円 |
1,287円 |
2,578円〜 |
1,012円 |
.jp |
330円 |
3,454円〜 |
3,091円 |
6,182円〜 |
3,124円 |
.co.jp |
1,980円 |
6,138円〜 |
4,125円〜 |
8,250円〜 |
1,320円 |
■ムームードメイン(2022年9月)
ドメイン |
登録料(1年) |
更新料 |
移管料 |
.com |
750円 |
1,728円 |
1,728円 |
.jp |
2,035円 |
3,344円 |
3,344円 |
.co.jp |
1,980円 |
4,378円 |
- |
「.com」は約1〜750円と幅広いですが、1,000円未満で取得可能です。
「.jp」は330〜2,035円と、約2,000円の登録料が必要になります。
「.co.jp」は1,980円から取得できますが、更新料がもっとも高く約4,000円ほど必要です。
一般的には、レンタルサーバーを申し込んだ会社と同じ会社が運営しているドメイン管理サービスをおすすめします。サーバーとドメインのセット価格が用意されていたり、1年目のドメインが割引価格で取得できたりなど、お得なサービスがあるからです。
ドメインの選択は予算や使い勝手などを考え、自社に合ったものを選びましょう。
無料でドメイン取得できる3つの方法
無料でドメイン取得できる方法は、主に以下3つです。
- レンタルサーバー契約で取得
- 海外のドメインサービスを利用して取得
- 「ダイナミックDNS」でサブドメインとして取得
無料ドメインでは、有名な「.co.jp」や「.com」などは取得できません。そのため、ドメインにこだわりがなく、できるだけ予算を抑えたいなどを考えている場合は無料取得サービスを検討してみましょう。
以下で詳しく解説します。
1.レンタルサーバー契約で取得
レンタルサーバーを提供する会社は、一定の条件を満たすとドメインを無料で取得できる場合があります。ただし、キャンペーンや期間限定特典などのタイミングはレンタルサーバー会社によって異なり、不定期開催です。こまめにレンタルサーバー会社の公式サイトを確認してみましょう。
2.海外のドメインサービスを利用して取得(おすすめできない)
海外のドメインサービスを利用して、無料でドメイン取得が可能です。しかし、90日間に25回のアクセスがなければ自動停止になったり、30日間ログインがなければ削除されたりと、デメリットも大きくあまりおすすめできません。
また、ドメインサービスの運営自体が突然停止する可能性もあるため、可能であれば有料でも国内の信頼できるドメインサービスを利用しましょう。
3.「ダイナミックDNS」でサブドメインとして取得
「ダイナミックDNS」でサブドメインを登録すれば、無料でドメインが取得できます。ダイナミックDNSとは、変更されたIPアドレスに紐づいてDNSサーバに登録された情報も自動で更新する仕組みのことです。
ダイナミックDNSを利用すれば既存の取得しているドメインからサブドメインを無料で取得できます。
例えば「https://example.com」をすでに取得している場合だと「https://xxx.example.com」というサブドメインに空きがあれば無料で取得が可能です。
サブドメインの取得は、メインとなる事業から別の事業を展開する際のドメイン取得で採用されるケースが多いのが特徴です。
ドメイン取得の悩みをプロが分かりやすく解説!
ドメイン取得を難しく感じている方により理解していただくため、「ferret One(フェレットワン)」のスタッフにドメイン取得の悩みを投げかけてみました。
ドメイン取得の疑問にお答えするのはこの人!
疑問にお答えするのはこの人!
塚本雄介(つかもとゆうすけ)
株式会社ベーシック SaaS事業部 カスタマーサクセス部
カスタマーサクセスグループ マネージャー2017年に株式会社ベーシックに入社し、Webマーケティングツール「ferret One」の導入支援や活用支援を担当後、カスタマーサクセスグループのマネージャーに就任。現在は2拠点に分かれたチームの意思をまとめるべく、チーム作りに奔走中。
▼カスタマーサクセスってなに?という方は、こちらの記事をご覧ください。
「最近よく聞く「カスタマーサクセス」ってどんな部門?実態を知りたい!」
今回は、ドメインの取得から、ドメインをどう決めればよいのかを、QA形式で回答していきたいと思います。
Q.新規サイトを立ち上げたいのですが、どうやってドメインを取得すればいいですか?
塚本:ドメイン取得は、ドメイン管理サービスの利用を案内しています。
代表的なサービスは「お名前.com」や「ムームードメイン」で、新しいドメイン名を取得することができます。取得したドメインは、自分だけが利用できるドメイン名なので「独自ドメイン」と呼んだりします。
安いものは年間利用料数百円で利用することができます。ドメインの人気度合いなどによって利用料が変わります。
Q.サイトのリニューアルを考えています。新規ドメインと既存ドメインどちらがいいのでしょうか?
塚本:新規ドメインを取得する場合の、メリット、デメリットをお伝えしますね。
メリット
- 既存サイトのSEO上の悪い評価の影響を受けない
- ゼロから始めるので成果を計測しやすい
デメリット
- ドメイン取得の費用が新たにかかる
- ドメインの取得、設定などの手続きを自分で行う必要がある
- 新規のドメインになるのでSEOの評価を得るには時間がかかる
既存ドメインを使う場合は、この逆がメリット・デメリットになります。
新規ドメインはSEO上の評価もゼロからになります。今まで多くアクセスされていたのであれば、引き継いだ方がメリットが大きいかもしれません。
ちなみに…
弊社の「ferret One」では、既存サイトのリプレイスの場合、使っていたドメインをそのまま使用していただくこともできます。その際は、ドメイン取得された会社(お名前.comなど)でDNS設定を変更していただく必要がございます。
Q.今あるサイトのサブドメインを使うのは、どうでしょうか?
塚本:既にドメインをお持ちの場合は、サブドメインでWebサイトを公開することもできます。
サブドメインとは、独自ドメインを細かく区分けするために任意で作成するドメイン名のことです。独自ドメインの前に「.」で区切った文字列を付与して割り振ります。
<例>
独自ドメイン
ferret-one.comサブドメイン
aaa.ferret-one.com
bbb.ferret-one.com
ccc.ferret-one.com
サブドメインは、既存のブランドのサイトが成長していて、それに関連したサイトを立ち上げる際に用いられることが多いです。「同一の会社が運営している」、「関連サイトである」というイメージを与えることができます。
ただ、親サイトの評価が高いからといって、サブドメインの新サイトにSEOの観点で効果がある、有利になる、といったことはないようです。
サブドメインの取得方法
既存サイトがある場合、既存サイトのドメインを取得したサービスの管理画面からサブドメインを取得することができます。
メリット
- ドメイン取得の費用が追加でかからない
- ユーザーに既存サイトと関連サイトであることをアピールすることができる
デメリット
- 親ドメインと関連サイトであると見られるので、新しいイメージを与えることができない
導入にお勧めのパターン
- 既存サイトのブランド力がある
サブドメインで立ち上げるサイトをどれだけ成長させたいかを踏まえて、サブドメインの利用を検討しましょう。
例えば、親ドメインの関連サービスという位置づけであれば、サブドメインも良いと思います。ただ、親ドメインのサービスよりも主力事業としたいのに、サブドメインでスタートさせるのは、そのサイトが大きくなったときに足かせになるかもしれません。その場合は新規ドメインで始めたほうが良いでしょう。
Q.新規サイトを、今あるサイトのディレクトリ配下に設定することもできますか?
塚本:既存サイトのドメインを使って、そのディレクトリ配下に作成したサイトを設定する手法は、とても稀なケースであり技術的な面でも難易度が高いです。つまり、同一ドメインだけれどもサイトのデータが2つのサーバにまたがることとも言えます。
独自ドメイン
ferret-one.com
ディレクトリ配下
ferret-one.com/aaa
※この「/aaa」ディレクトリ配下を別サーバに設定する内容を指します
既存サイトを運営しているサーバーを起動し、設定が必要になるため、社内にサーバーに詳しい技術者がいることが必要になります。
特に強い希望がない限りはお勧めしておりませんが、既存サイトにアクセス数があったり、検索エンジンで評価を得ている場合その資産を活かすことができます。とはいえ、最低でも既存のサイトのアクセス数が月間10,000以上無いとあまり選択する意味がないとも言えます。
メリット
- 費用が追加でかからない
- 既存サイトのSEO上の良い評価を引き継げる可能性がある
デメリット
- サーバーが起動できる技術者が社内に必要
- 既存サイトが受けたSEO上の悪い評価の影響も受ける可能性がある
- サーバーで問題が発生した場合、原因を特定しにくい
- アクセスが数十万と増えた場合に自社サーバーの増強を要する
Q.ferret Oneでは、ドメインを無料で取得することはできますか?
塚本:弊社サービスの「ferret One」をご利用いただいている場合には、ferret Oneのドメインをご利用いただくこともできます。いちからドメインを育てていくので、新規ドメイン取得と変わりは無いのですが、少し注意点があります。
メリット
- ドメイン取得の費用がかからない
- ドメインの登録・DNS設定などが不要で、簡単に公開できる
デメリット
何らかの理由でferret Oneを解約するとなった場合、新規ドメインを取得していただく必要があり、ドメインの評価を引き継ぐことができません。つまり、サイトを構築していて、別サーバーに引越しするとなると今までドメインに蓄積していた評価が無くなるという点があります。
サイトを成長させていく場合は、自社でドメインを取得することをおすすめします。
ドメイン取得方法は、それぞれのメリット・デメリットを考慮して選択を!
塚本:ドメイン取得から導入のパターンはご理解いただけたでしょうか。
新規ドメイン、既存ドメイン、サブドメイン、ディレクトリ配下、無料ドメイン…、それぞれにメリット・デメリットがありますので、何を優先させるかを考えて、決めていただくのがよいと思います。
また、ディレクトリ設定には専門知識を要しますので、サーバーの確認や設定ができる技術者が社内にいるかも重要なポイントです。
ドメインについては外部のドメイン管理サービスのため、可能な範囲内にはなりますが、ferret Oneでもサポートさせていただいております。ドメイン設定について、どの段階で何をすればよいのかをお伝えし、これまで数百個のサイトを公開まで導いた実績もございます。
サイトリニューアルなどの際はご相談ください!
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