Webマーケティング戦略の立て方とは?基本の3ステップとフレームワーク
Webマーケティングの戦略設計にあたり、このようなお悩みを抱えていませんか?
「Webマーケティング、どの施策をどう組み合わせるべき?」
「SEO、広告、SNS…結局、何が自社にとって最適なのか分からない」
市場環境や競合を踏まえた戦略がないと、場当たり的な施策になり、思うような成果が出ないというのが、多くの企業が陥る典型的な失敗です。
特に、変化の激しいWebマーケティングの世界では、「今うまくいっている施策」が半年後には通用しなくなることも珍しくありません。
では、時代が変わってもブレない「成果を出すマーケティング戦略」とは?
本記事では、Webマーケティング戦略を立てる上で必要な考え方と、具体的な手法を分かりやすく解説します。当社で実際に行って成果の出ている方法ですので、ぜひ参考にしてみてください!
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Webマーケティング戦略とは?【何を、いつ決めるのか】
Webマーケティング戦略とは、市場や顧客を分析し、自社の商材を効果的に販売するために必要なアプローチの方向性のことです。
Webマーケティング戦略の設計は、具体的に最適なWebマーケティング施策を策定し、実行計画を立案することを指します。
具体的に何を、いつ決めるのかを整理しましょう。
関連記事:Webマーケティングとは?初心者にわかりやすい基礎知識【5分でわかる】
Webマーケティング戦略は何を決めるのか?
Webマーケティング戦略設計では、「誰に、商材のどのようなところを、どのような方法で伝えるか」を決めていきます。
具体的には「どのような施策を行うべきか」「なぜ行うべきか」「どのくらいの期間行うべきか」「誰が実行するのか」といった情報を整理します。
そして、最終的には実施するWebマーケティング施策を決定し、実施計画に落とし込んでいきます。
Webマーケティング戦略はいつ決めるのか?
目標設計の後に実施するのをおすすめしています。
その目標を達成するためにどのような施策を進めていくべきかを考えていくためです。
当社サービス「ferret」がご支援している企業様には、以下のように、成果につながるマーケティングの流れをステップとしてご案内しています。
やるべきことを順を追って進めることで、効果的な施策を実行しやすくなるからです。
最初の「STEP 0」では、「マーケティングでどのくらいの成果を上げたいか」や「マーケティング部門を数年後にどのくらい拡大していきたいか」など、目標を設定します。
「達成したい目標」を「必要な体制(人員・配置)・予算」と「用意できる体制・予算」とのギャップを考えて、バランスよく調整していきます。
この時、3か年計画に落とし込んで、中長期的に考えておくのがおすすめです。どのように数字を伸ばしていきたいのか、どのようにマーケティング部署を拡大していきたいのか、未来を描きやすくなります。
そして「STEP 1」で、目標を実現するためのマーケティングの戦略を設計し、方向性を決めていきます。本記事では、この「STEP1」について解説していきます。
なお、当社「ferret」は、戦略の壁打ち~施策実行までBtoBマーケを総合支援しております。
戦略設計では、貴社が確実に成果を出すための計画をご提案します。「自社では難しそう…」とお悩みの際は、お気軽にご相談ください。
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関連記事:BtoBマーケティングにおける「KPI設計」とは?フェーズごとの具体例を紹介
関連記事:マーケティング組織とは?立ち上げ・運営方法を成功事例とともに解説
関連記事:Webマーケティングの始め方ロードマップ|手順と成功のポイント
基礎知識:そもそもWebマーケティングとは?
基礎知識として、Webマーケティングとは何かを振り返っておきましょう。(すでに知っているので大丈夫!という方は読み飛ばしていただいてかまいません。)
Webマーケティングとは、Webを活用してさまざまな行動を数値化し、商品やサービスを顧客に提供するまでの過程を最適化する活動のことです。商品・サービスの認知から成約までの流れ全体を指します。
Webマーケティングと聞いて、よくイメージされる、LPを使った広告やSEO、SNSなどによる販促活動も数あるWebマーケティング施策の一つと言えます。
Webマーケティングの戦略を設計できれば、潜在顧客を自然な形で成約まで後押しできるので、営業活動で商品やサービスを売り込むことなく、成約に繋げられることも可能です。
デジタルマーケティングとの違い
Webマーケティングは、デジタルマーケティングの中のひとつです。つまり、デジタルマーケティングとWebマーケティングの大きな違いは、扱う範囲にあります。
WebマーケティングはSNSやWeb広告、SEOなどインターネットを活用したものになりますが、デジタルマーケティングはさらにAIやIoT、MA(マーケティングオートメーション)など幅広い分野を扱うのです。
関連記事:【最新版】デジタルマーケティングの事例で学ぶ|成功する戦略のポイント
主なWebマーケティングの種類
Webマーケティングを行う際に活用できるさまざな手段があります。主なWebマーケティングの施策は以下のようなものです。
- オウンドメディア・SEO対策
- Web広告
- メールマーケティング
- SNSマーケティング
- セミナー
Webマーケティングは上記のような施策を複数同時に走らせることで、さまざまなアプローチを展開して成約までの流れを最適化していきます。
関連記事:Webマーケティングとは?初心者にわかりやすい基礎知識【5分でわかる】
Webマーケティング戦略の立て方【基本の3ステップ】
Webマーケティング戦略の具体的な立て方を解説します。
最終的な目標は、「誰に、どのような内容を、どのような方法で伝えるか」という施策実行計画を作成することです。
- ターゲットの特定
- 商材の強みの特定
- マーケティング施策の検討
1. ターゲットの特定
商材を必要としているのはどんな人なのか、またどのような人が実際に購入するのか、まずはターゲットとなる顧客を明確にしましょう。ターゲットがはっきりしないと、商品の強みや作成すべきコンテンツも明確になりません。
BtoBの場合、ターゲットを「個人(担当者や決裁者)」と「企業」の両方で定義する必要があります。担当者が商品を必要だと感じても、導入を決定するのはその上司や企業の方針に影響されるからです。
進め方は以下の通りです。
- 優良顧客となるターゲットを絞り込む
- ターゲットの解像度を上げる
- ターゲット像を可視化して、チームがいつでも見られるようにする
① 優良顧客となるターゲットを絞り込む
潜在的な顧客すべてにアプローチしようとすると、訴求が曖昧になり、「自分ごと」として受け取ってもらえない可能性があります。さらに、施策の範囲が広がりすぎてリソースが分散し、十分な対応が難しくなるリスクもあります。
まずは優良顧客にターゲットを絞り込み、確実に売上につなげることが重要です。これにより、訴求力を高めつつ、効率的にマーケティング施策を展開できます。
優良顧客を特定するには、現在受注できている顧客の特徴を整理し、優先的に狙うべきターゲットを絞り込んでいくのが効果的です。たとえば、「市場規模が大きく、受注率が高い」企業は、効率的に受注が狙えるターゲットとして重視されます。
具体的な手法としては、売上から優良顧客を見つけるデシル分析や購買行動をもとに優良顧客を見つけるRFM分析など、顧客分析になります。やり方が分からないという方は下記の記事をぜひ参考にしてみてください。
▼ターゲットとすべき顧客層を探すための様々な手法を解説しています!自社に合ったやり方を探したい方はこちらをご覧ください。
→顧客分析とは?フレームワークとテンプレートを活用した分析方法
▼既存顧客のLTVからターゲットを見つける方法を具体的に解説しています!商談につながる顧客を見つけたい方はこちらをご覧ください。
→BtoBにおける顧客データ分析とは?商談につながる顧客を見つける方法
② ターゲットの解像度を上げる
ターゲットの属性(業種や職種など)がつかめたら、同じような属性の見込み顧客にインタビューを行い、課題感や購買行動についての生の情報を集めていきましょう。
▼ 当社「ferret」で実施した見込み顧客インタビューの例
③ ターゲット像を可視化して、チームがいつでも見られるようにする
こうして絞り込んだターゲットの特徴を具体的に可視化しておくことが大切です。最低限、以下の項目を整理しておきましょう。
例)定義すべき主な項目
個人ターゲット |
企業ターゲット |
|
|
▼ 当社「ferret」で作成したターゲット・ペルソナシートの例
関連記事:ターゲットユーザーとは?BtoBでの設定方法
関連記事:ペルソナシートの作り方|BtoBで使える無料テンプレート
2. 商材の強みの特定
機能性や導入実績、サポート体制など、商材の強みを整理し、特定したターゲットに響き、さらに競合にも負けない強みを明確にしましょう。自社の強みを明確化することで、ターゲットに響くメッセージ・コンテンツを作る基盤ができます。
この作業には、3C分析を活用するのがおすすめです。3つの視点から情報を調査・整理します。
- Customer(市場、顧客): ターゲットのニーズや課題を把握し、どのような価値を求めているかを明らかにします。
- Competitor(競合): 競合の商品やサービスと比較し、自社の優位性を見つけ出します。
- Company(自社): 自社の強みや特長を洗い出し、競争力のあるポイントを特定します。
ターゲットは、抱えている課題の解決策を求めています。そのため、以下のポイントを意識して強みを整理しましょう。
- 自社の商材でどのようにターゲットの課題を解決できるか?
- 競合商品やサービスの中で、なぜ自社の商材が選ばれるのか?
既存顧客へのインタビューやデータ分析を活用するとより具体的な内容が導き出せます。
▼ 当社「ferret」で実施した3C分析の例
関連記事:【5分でわかる】3C分析とは?テンプレートを使ったかんたんなやり方
関連記事:3C分析のテンプレート事例集│BtoBで成果を出す分析のコツ
3. マーケティング施策の検討
ターゲットに商材の強みを伝えるために効果的なマーケティング施策を見つけましょう。「どのような施策を、いつまでに、どの程度実施するか」というマーケティング施策の実施計画に落とし込んでいきます。
下記の手順で進めましょう。
- 必要な施策を洗い出す
- 施策の優先順位をつける
- 実施計画を立てる
① 必要な施策を洗い出す
カスタマージャーニーマップを作成してみましょう。見込み顧客が顧客になるまでの流れを視覚化したもので、各段階におけるアプローチ方法や必要なコンテンツを整理するのに役立ちます。
▼ 当社「ferret」で作成したカスタマージャーニーマップの例
関連資料:Webサイトの戦略設計に欠かせない!カスタマージャーニーマップの作成・活用4ステップ
関連記事:カスタマージャーニーマップの作り方とは?弊社の作成手順を解説
② 施策の優先順位をつける
洗い出した施策案をもとに、現状のマーケティング体制や予算、リソースを考慮し、施策の優先順位を決定します。
③ 実施計画を立てる
「1年後にどのような状態になっていたいのか」を具体的な計画に落とし込みましょう。
例えば、Webサイトを立ち上げたばかりでアクセス数が少ない場合、初年度は広告施策を活用しつつ、同時にSEOを進めます。そして、2年目以降に自然流入が増えてきたタイミングで広告予算を縮小できるような計画を立てます。
顧客獲得のための施策は多岐にわたり、業界や事業フェーズによって適した方法は異なります。正解はひとつではありません。自社の状況に合った施策取捨選択し、計画に落とし込み、実施しながら調整していきましょう。
▼ 当社「ferret」で作成した年間施策計画の例
関連記事:リード獲得とは?見込み顧客を増やす施策や事例をご紹介
「自社では難しそう…」とお悩みの際は、当社「ferret」にお気軽にご相談ください。
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Webマーケティング戦略でよくある失敗例とその回避策
Webマーケティング戦略を成功させるためには、ありがちな失敗を事前に把握し、回避策を講じることが重要です。
- KGIとKPIが不明確で施策が迷走する
- 顧客視点を欠いたコンテンツを作成してしまっている
- 施策の優先順位が適切でない
- マーケティングファネルを理解していない
- リード獲得後から成約までのプロセスが考慮できていない
KGIとKPIが不明確で施策が迷走する
失敗例 Webマーケティング施策を実行したものの、目標(KGI・KPI)が曖昧で成果の評価ができず、途中で方向性がブレてしまった。 |
解決策・回避策
「STEP 0」の目標設計をやり直す
- KPIがKGIにどう貢献するのかを明確にする
- 施策ごとに具体的なKPIを設定する(例:リード獲得数、コンバージョン率、サイト訪問数)
- 毎月・四半期ごとに振り返りを行い、軌道修正する
Webマーケティングでは、複数の施策を同時並行で進めるケースが多いため、KGI・KPIの設定が不十分だと、進捗が見えづらくなり最終目標の達成が困難になります。
そのため、施策ごとに具体的なKPIを設け、適宜見直しながら進めることが重要です。
例:KPIの設定方法
KPIはKGIから逆算して求めましょう。
KGI:売上1200万円
KPI:受注数3件、案件化数10件、商談化数40件、広告施策のリード数150件、ブログ経由のリード数83件など
また、振り返りの仕組みを整えることも欠かせません。定期的なミーティングの機会を設け、データをもとに改善策を検討し、施策の精度を高めていきましょう。
関連記事:BtoBマーケティングにおける「KPI設計」とは?フェーズごとの具体例を紹介
顧客視点を欠いたコンテンツを作成してしまっている
失敗例
自社の商品・サービスの魅力をしっかり伝えているのに、問い合わせが増えない
|
解決策・回避策
「1. ターゲットの特定」で設定したターゲットを振り返る
- ペルソナ設定を明確にする(ターゲットごとに異なる悩みやニーズを整理)
- カスタマージャーニーを作成し、適切なコンテンツを設計する
- 過去のデータを分析し、反応が良かったコンテンツを強化する
顧客は、商品・サービスそのものではなく、「自分の課題をどう解決できるか?」 を知りたがっています。その視点が欠けていると、せっかくのコンテンツも見てもらえず、成果につながりません。
ターゲットの課題を可視化するために、ペルソナやカスタマージャーニーを用意し、コンテンツを作成する際はいつでも見られるようにしておくと、視点がぶれずにすみます。
また、顧客の生の声を反映することも重要です。お問い合わせや商談での質問、顧客インタビューを活用し、実際のニーズに基づいたコンテンツを作成しましょう。
施策の優先順位が適切でない
失敗例 マーケティングを始める際、「まずはコストをかけずにできることから」と考え、SEOに着手。しかし、なかなか成果が出ず、「本当に意味があるの?」と社内で疑問視されてしまった。 |
解決策・回避策
「3. マーケティング施策の検討」をやり直す
- 短期的な成果を狙う施策(広告・リターゲティングなど)と、長期的な施策(SEO・オウンドメディア)のバランスを取る
- 成長フェーズに応じた施策を実施
マーケティング施策には、長期施策と短期施策があります。また、商材の認知度によってもすべき施策が変わってきます。このバランスを考えながら、自社の成長フェーズに合った施策を選ぶことが大切です。
また、いくら長期施策だとしても、会社では早期に成果を求められてしまうもの。なかなか評価してもらえないということは多々あります。そういった「社内政治」を加味して戦略を立てていくことも必要になってきます。
例:認知度が高く、すでに市場に浸透している商材」の場合
購買意欲の高い顕在層が多いため、リスティング広告など即効性のある施策から始めていきます。
一方で、将来的に安定した集客基盤を作るために、SEO対策としてオウンドメディアの運営も並行して進めるのが理想です。検索ニーズのあるキーワードを選び、顕在層や準顕在層に向けた記事を作成していきます。
SEOの効果が出てくれば、広告に依存せずにリードを獲得できるようになり、広告費を抑えながら効率よく集客することが可能になります。そのタイミングで新たな施策を取り入れ、新しい顧客層を狙うといった展開も考えられます。
詳しくはこちらで解説しています
→リード獲得とは?見込み顧客を増やす施策や事例をご紹介
このように「何を優先すべきか?」 を考えながら施策を選ぶことで、無駄なコストを抑えつつ、着実に成果を積み上げていくことができるのです。
マーケティングファネルを理解していない
失敗例 戦略設計で定めたターゲットに対して、刺さりそうなコンテンツを作って、施策を試しているけれど、思うように成果が出ない。 |
解決策・回避策
「3. マーケティング施策の検討」をやり直す
マーケティングファネル(パーチェスファネル)を理解せずに施策を行うと、「認知度の低い層にいきなり購入を促してしまう」 といったミスマッチが起こり、成果につながりにくくなります。マーケティング施策を考える際は、「この施策は“どの層の”ターゲットにしているのか?」 を意識することが重要です。
マーケティングファネル(パーチェスファネル)は、商品やサービスが顧客に認知されてから購入されるまでの流れを段階ごとに分けたものです。この流れは、「認知」→「関心」→「検討」→「購入」(潜在層→準顕在層→顕在層→明確層)の4つのプロセスに分けられます。
下記のように、段階ごとに顧客へ提供するコンテンツ内容とアプローチ方法を変えるということが大切です。
たとえば、「認知」の段階にいる人にはSNSが有効であり、「検討」の段階にいる人にはメルマガの登録者を意識した施策が効果的です。段階ごとに顧客が抱える課題や情報を探す場所が異なるため、適切なアプローチを選びましょう。
このように、検討度ごとの顧客の行動や心理を理解することで、より効果的なアプローチが可能になります。
関連記事:マーケティングファネルとは?弊社のBtoBマーケティングへの活用事例
リード獲得後の成約までのプロセスが考慮できていない
失敗例
|
解決策・回避策
- 戦略設計の段階で営業の意見も取り入れる(ターゲット・訴求のすり合わせなど)
- リード獲得後のアプローチ方法を決める
- マーケティング部門と営業部門の連携を強化する(共有ミーティングの実施など)
BtoBの場合は、リード獲得はスタート地点にすぎません。検討期間が長いため、リードを獲得した後のフォローや営業との連携が不十分だと、せっかくの見込み顧客を逃してしまうことに。
そのため、「売上」につなげるためには、マーケティング部門と営業部門の連携が欠かせません。連携ができることで、リード獲得の部分から問題があるのか、営業部分で課題があるのか、はたまた戦略の部分がそもそもズレているのかなど、ボトルネックが分かります。
もしも、うまくいかないとお悩みの方は、ぜひ当社「ferret」にお手伝いさせてください。
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Webマーケティング戦略を考えるときに確認したい3つのポイント
Webマーケティング戦略を考える際に重要なのが以下の3つのポイントです。
- ユーザーへのベネフィットが明確になっているか
- フレームワークを過信しすぎていないか
- 仮説検証と改善の繰り返しができるか
戦略設計後にこれらができているかを確認してみてください。なぜ上記3つが重要なのか、どのように考えれば良いのかを順番に解説します。
顧客へのベネフィットが明確になっているか
ベネフィットは、商品の持つ機能価値やメリットから顧客が得られる結果や未来のことです。
そもそも前提としておさえておくべきこととして、顧客が商品やサービスを購入する際は何かしらの課題や悩みを抱えています。
そのためベネフィットが明確に打ち出されていない商品やサービスは、課題の解決ができないと感じてしまい制約に繋がらないのです。
顧客が課題解決のできる商品やサービスであると感じてもらえるよう、結果として顧客が得られる未来がなんなのかを明確に打ち出す必要があります。
フレームワークを過信しすぎていないか
フレームワークで分析したからといって全てが思うように進んでいくわけではありません。あくまでもフレームワークは、Webマーケティングにおける全体像の把握をし、今考え得る最適の方法を考え出すツールです。
フレームワークを使うことがマーケティングではなく、徹底した調査による戦略設定から施策の改善までを一貫して包括的に取り組むことがマーケティング業務であるとおさえておきましょう。
仮説検証と改善の繰り返しができるか
Webマーケティングで重要なのは、実際に戦略に沿って施策を行ったあとの結果が仮説とどれほどギャップがあったのかを分析し改善を繰り返すことです。
仮説のない施策は現状の把握もできませんし、改善策を考える判断材料もありません。
常に仮説を立て、結果的に仮説が正しかったのか正しくなかったのかを継続して判断し続けると、間違った仮説立案や失敗するリスクを減らせるのです。
関連記事:Webマーケティングの効果的なPDCAサイクルとは?施策別の具体的な運用方法
Webマーケティング戦略に効果的なフレームワーク【目的別】
Webマーケティング戦略を考えるうえで効果的なフレームワークをご紹介します。それぞれ扱う目的が異なりますので、考えるポジションによって使い分けて活用してください。
これまでご紹介したフレームワークもこちらでまとめていますので、改めて確認しましょう!
- 3C分析
- カスタマージャーニー分析
- 4P分析
-
4C分析
また、マーケティングに使うフレームワークやテンプレートを丸ごと知りたい方に向けて、こちらの資料にまとめました。ぜひご活用ください!
→【記入例付き】マーケティングフレームワーク・テンプレート集
市場や競合の理解「3C分析」
3C分析は自社を取り巻く外的環境がどのような状況なのかを分析するためのWebマーケティングのフレームワークです。自社製品やターゲットとする顧客だけ見るのではなく、自社が置かれている市場と市場内にいる競合を把握しておく必要があります。
3C分析では、以下3つの観点から分析します。
Customer(市場環境):市場規模や市場の成長性を分析し目的とする売上を見込めるか
Competitor(競合):各競合のシェア率や特徴を分析し参入しても勝てるかを判断
Company(自社):自社のビジョンやリソース、製品の現状を洗い出す
3C分析はWebマーケティングにおいて重要な戦略設計の段階で用いるフレームワークです。まずは市場全体の動きを把握して自社で勝てるのかどうかをリサーチし、そのうえで施策を考えていくと良いでしょう。
関連記事:【5分でわかる】3C分析とは?テンプレートを使ったかんたんなやり方
関連記事:3C分析のテンプレート事例集│BtoBで成果を出す分析のコツ
顧客層の理解「カスタマージャーニー分析」
カスタマージャーニー分析とは、顧客が商品購入に至るまでの行動や思考を可視化するWebマーケティングのフレームワークです。
BtoB向けのカスタマージャーニー分析では、設定したペルソナの検討段階を以下の5つに分けて考えます。
- 課題感の認知
- 課題解決の情報収集
- 課題解決策の絞り込み
- 候補の比較検討
- 導入サービスの決定
上記5つのユーザー心理とペルソナの「課題」「情報ニーズ」「情報収集するチャネル」「行動」とを照らし合わせて、実際のユーザーの動きを把握していくのです。
関連資料:Webサイトの戦略設計に欠かせない!カスタマージャーニーマップの作成・活用4ステップ
関連記事:カスタマージャーニーマップの作り方とは?弊社の作成手順を解説
自社商品の理解「4P分析」
4P分析とは、以下4つの項目を自社目線で分析するためのフレームワークです。
Product(商品):どのような商品・サービスを提供しているのか
Price(価格):商品・サービスの価格はいくらか
Place(流通):商品・サービスをどのチャネルで販売・提供するのか
Promotion(販売促進):商品・サービスをどのように広報宣伝するのか
Webマーケティングの施策を考える際に用いられます。自社商品だけでなく自社のリソースや外注についても考え、自社のことについて客観的に見ながら施策立案を行うのがポイントです。
関連記事:4P分析とは?進め方とBtoBでの業態別の事例を解説
顧客の理解「4C分析」
4C分析は、以下4つの項目を顧客目線で分析するフレームワークです。
Customer value(顧客価値):顧客が価値に感じる点はどこか
Cost(顧客費用):顧客の費用感がいくらなのか
Convenience(利便性):顧客が商品・サービスを購入する際に便利かどうか
Communication(コミュニケーション):顧客とコミュニケーションをどう図るのか
先ほどの4P分析は自社目線での分析ですが、4C分析は顧客目線での分析をします。どちらの分析も行うことで、自社の考えと顧客の考えにどれほどのギャップが生まれているのかを確認し、改善点を見出すことができるのです。
関連記事:4C分析とは? 4P分析・3C分析・SWOT分析との違い
マーケティング全体の分析「PDCA分析」
マーケティングは一部だけを考えるのではなく、全体を俯瞰して常に観察し続けなければいけません。PDCA分析は「Plan」「Do」「Check」「Action」の4つで構成されています。
マーケティングやプロジェクトの企画・戦略を考え、仮説を実行。実行後の結果を分析して改善策を見出し、また実行するというのがPDCAの作業です。戦略や施策を見直しながらより良くなるための考えをまとめていきましょう。
関連記事:Webマーケティングの効果的なPDCAサイクルとは?施策別の具体的な運用方法
関連記事:PDCAとは?古いと言われる原因と失敗しないサイクルの回し方
Webマーケティングの戦略を実行・分析する代表的なツール
Webマーケティングには戦略や施策を打つうえで欠かせない分析ツールがあります。以下3つのツールは特に代表的な分析ツールです。
- マーケティングの実行に必要な機能がまるっとそろう:ferret One
- ユーザー流入までの分析:Googleサーチコンソール
- Webサイトに流入したユーザー分析:Googleアナリティクス
- ヒートマップによるページ単位の分析「Ptengine」
それぞれ具体的にどのようなことができるツールなのかを解説します。
マーケティングの実行に必要な機能がまるっとそろう「ferret One」
「ferret One」は、BtoBマーケティングの実績が豊富な「ferret」が開発した、BtoBマーケティングに必要な機能をまるっとそろえたマーケティングツールです。
特におすすめなのが「CMS機能」。ドラッグ&ドロップの簡単操作で、「見たまま編集」が可能。
テキストの修正はもちろん、色や大きさも自由に変更でき、Webサイトの更新をスピーディに行えます。
エンジニアやデザイナーに依頼することなく、誰でも簡単にWebサイトを作成・運用できるので、
施策をスピーディに実行し、成果につなげるマーケティング体制を実現できます。
サイトURL:https://cloud.ferret-one.com/
ユーザー流入までの分析「Googleサーチコンソール」
GoogleサーチコンソールはWebサイトやWebページに訪問するまでのユーザーの動きを計測できるアクセス解析ツールです。
GoogleサーチコンソールはGoogleの検索エンジンでユーザーがどのようなキーワードで検索をしているかやWebページの検索順位などSEOに特化したデータを分析できます。
また、Webサイトやサイト内の記事コンテンツが、正常にGoogleに認識されているかやエラーや不具合が発生していないかの状態まで管理できるのです。
WebサイトがSEOに最適化されているかを分析するのであれば、必ず導入すべきツールでしょう。
サイトURL:https://search.google.com/search-console
Webサイトに流入したユーザー分析「Googleアナリティクス」
Webサイトに流入したユーザー像をより詳しく分析し、行動理解を深められるWebマーケティング必須ツールの一つです。
具体的にはWebサイトへの訪問者数は何人なのか、どこからWebサイトに訪問したのか、どのページに最初に来たのかなどのデータを計測できます。
事業で最も重要な指標であるコンバージョンも正確に計測できるので、どのようなユーザーがどのくらいコンバージョンに結びついたかも分析できるのです。
アカウントを作成し、トラッキングコードと呼ばれるJavaScriptのコードを対象のWebサイトに貼り付けるだけで計測できるため初心者でも簡単にアクセス解析を始められます。
サイトURL:https://marketingplatform.google.com/intl/ja/about/analytics/
ヒートマップによるページ単位の分析「Ptengine」
Ptengineの特徴は、ヒートマップによるWebページ単体のユーザー行動を分析できる点です。WebページだけでなくLPなどにも利用でき、どのページまでどのくらいの割合で読まれているか、タップされているのはどこかなどを視覚直感的に把握できます。
離脱率をページの部分部分で把握できるので改善策を考えやすく、PDCAを回すのに適切なツールです。
Ptengineはヒートマップツールとして紹介されるケースが多いですが、GoogleアナリティクスやGoogleサーチコンソールのような解析やレポートの作成などもできる万能なWebマーケティングツールと言えます。
サイトURL:https://www.ptengine.jp/
「ferret」はWebマーケティング戦略立案をお手伝いします!
「自社で戦略設計をやりきるのは難しい」「自社で進めているが、どの施策が自社に合っているのかわからない。改めて戦略の見直しをしたい」と悩んでしまう方は多いのではないでしょうか?
そんなお悩みがあるなら、ぜひ私たち「ferret」にご相談ください。
「ferret」は、BtoBマーケティングを総合的にサポートするサービスです。
マーケティングの戦略設計では、以下7項目の調査、設計、可視化を行い、貴社が確実に成果を出すための計画を作っていきます。
- 目標設計
- 競合マーケティング調査
- ターゲットインタビュー調査
- 年間施策のご提案
- キーワード調査
- 広告運用シミュレーション
「ちょっと壁打ちだけ」でも大歓迎です。まずは資料をご覧いただき、気になることがあればお気軽にご相談ください。
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Webマーケティング戦略を効果的に行い事業成果を拡大しよう
Webマーケティングの戦略設計の基本の3ステップをご紹介しました。
- ターゲットの特定
- 商材の強みの特定
- マーケティング施策の検討
変化の激しいWebマーケティングの世界でも、この3つのステップをおろそかにしないことで、時代が変わってもブレない「成果を出すマーケティング戦略」を導き出すことができるはずです。
今回ご紹介した内容を踏まえ、自社に合ったWebマーケティング戦略を考えて、最適な戦略設定と施策を改善を繰り返しながら成果につなげていきましょう!
とはいえ、「自社でやりきるのは難しい」「自社で進めているが、どの施策が自社に合っているのかわからないので、改めて戦略の見直しをしたい」と悩んでしまう方は多いのではないでしょうか?
そんなお悩みがあるなら、ぜひ私たち「ferret」にご相談ください。
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