企業サイトにおすすめのCMSとは? 選び方と導入するメリット


コーポレートサイトを制作したいけど、どのCMSを利用すれば良いかで悩んではいませんか?

CMSにはそれぞれ特徴があります。そのため自社の制作しようとするコーポレートサイトの目的に合わせたCMSを選ぶ必要があるのです。

そこで本記事では、企業サイト制作のおすすめCMSを目的別に紹介します。

CMSの特徴や導入するべき理由も合わせて紹介しますので、自社でどのCMSを利用すれば良いのかが分かるようになるでしょう。ぜひ最後まで読んで参考にしてみてください。

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目次[非表示]

  1. 1.CMSとは
  2. 2.企業サイトをCMSにするメリット5つ
  3. 3.上場企業で使われているCMSとは
  4. 4.自社で企業向けCMSを選ぶ5つの基準
  5. 5.【目的別】企業におすすめのCMSツール5選
  6. 6.企業の目的に応じたCMSで事業を発展させよう


CMSとは


CMSとは、コンテンツ・マネジメント・システム(Contents Management System)の略です。

CMSを利用すれば、プログラミングなどの専門知識が分からない人でも比較的簡単にWebサイトの構築・管理できます。専用のソフトウェアなども不要で素早く構築を始められるため、自社サイトを手軽に早く構築したい場合に便利です。

CMSには大きく分けて、オープンソースCMSと商用CMSの2つがあります。それぞれのCMSの特徴を紹介しましょう。


オープンソースCMS:無料で使えるCMS

オープンソースCMSとは、CMSを構築するソースコードを誰でも利用できるよう開放しているソフトウェアのことです。

CMSの利用は無料です。そのため利用者も多く、インターネットで検索すればカスタマイズのノウハウや機能を拡張できるプラグインも豊富にあります。

オープンソースCMSは、Web制作の知識があれば自由度の高いホームページ制作ができるのが魅力と言えるでしょう。

ただし、オープンソース化されているため脆弱であるというデメリットもあるため、プラグインによるセキュリティ対策の強化が必要です。


商用CMS:企業が独自に開発したCMS

商用CMSとは、企業が独自で開発したCMSのことです。
商用CMSは有料で提供されていますが、以下3つの特徴があります。

  1. CMS開発企業のサポートが保証されている
  2. セキュリティ対策がなされており安全性が高く安心して使える
  3. より直感的な操作ができるためデジタルが苦手な人でも比較的扱いやすい

サポートやセキュリティが万全であれば安心して自社サイトに採用でき、自社の中にデジタルが苦手な社員がいても管理運用がしやすいのが商用CMSの魅力と言えるでしょう。


商用CMSにはクラウド型とオンプレミス型の2つがある

商用CMSにも「クラウド型」と「オンプレミス型」の2種類があります。

クラウド型は、CMSを提供する企業がサーバーを管理してインターネット経由で提供するCMSです。月額費用が発生しますが料金は比較的安いのが特徴です。一方、オンプレミス型は、CMSを導入する企業でサーバーを管理します。

買い切りの場合が多いため、運用に継続的な費用が発生しませんが、初期費用が比較的高くなりがちです。また、サポート料金が別途発生する場合もあります。

弊社が提供している「ferret One」はクラウド型を採用しており、比較的コストを抑えつつWebマーケティングに特化したWebサイトを手軽に構築・運用できるのが特徴です。


企業サイトをCMSにするメリット5つ


企業サイトでCMSを利用するメリットは主に以下の5つです。

  1. 専門的な知識がなくても操作できる
  2. サイト構築の工数や費用が減る
  3. 編集や更新作業のリソースが減る
  4. 運用体制の管理が簡単に設定できる
  5. マーケティング機能を比較的簡易に扱える

企業サイトもCMSを導入して構築するべき理由を踏まえつつ、メリットをそれぞれ紹介します。


1:専門的な知識がなくても操作できる

CMSでサイト構築する場合は、オープンソースCMSでも専門的なプログラミング知識をあまり使わずにある程度のWebサイト構築が可能です。商用CMSであれば、サイト構築だけでなく更新作業も手軽に行えるでしょう。

そのため、エンジニアに依頼することなく、マーケター担当者自身でサイトを更新することが可能となることもあります。

CMSを使わずにサイト構築をする場合は、HTML/CSSと言ったマークアップ言語を使用して制作します。さらに、ログイン機能やサイトにアニメーションなどの動きを付ける場合は、PHPやJavaScriptなどの専門的なプログラミング知識が必要です。

制作したあとの更新作業や運用業務にも、専門的な知識が必要な場合もあります。


2:サイト構築の工数や費用が減る

CMSだとサイトのテンプレートを活用することで構築工数が減り、その結果費用も通常より抑えられます。

WordPressなどのオープンソースCMSを利用する場合は、小規模なサイトであれば3ヶ月程度で構築可能です。費用も30〜50万円程度まで抑えられるでしょう。

商用CMSの費用は企業によってさまざまですが、コーポレートサイトに必要な機能が既に構築されているため、すぐにWebサイト構築と運用が可能です。

CMSを使わずに一からサイト構築する場合だと、一般的に3ヶ月〜半年以上の期間が必要になります。

オーダーメイドだと構築費用も100万円以上になるなどコストが高くなる傾向にあるため、できるだけコストを抑えたい場合はCMSでのサイト構築がおすすめです。

参考:https://www.neoindex.co.jp/price/


3:編集や更新作業のリソースが減る

CMSで構築されたWebサイトは、運用担当者がプログラミング言語が分からなくても、比較的簡単に更新作業ができます。

HTMLで構築されたWebサイトでの更新は、プログラミング言語の他にもFTPなどのサーバー知識も必要です。

専門的な知識を使わずに更新作業ができれば、作業工数や人的リソースも減らせるため全体的なコスト削減にも繋がるでしょう。

また、手軽に更新作業ができれば更新速度も早まるため、常に最新の情報を記載することでユーザーからの信頼性も高まりやすくなります。


4:運用体制の管理が簡単に設定できる

運用体制が複雑だと、CMSを利用しないとWebサイトに反映できない場合があります。

例えばサイト管理や運用を部門間でまたぐ場合は、サイトにログインできる人を限定するなど、アカウントごとに編集権限を振り分ける必要があります。

このような管理システムはかなり専門的な技術が必要なため、はじめから編集権限の割り振り機能が実装されているCMSを利用するのがおすすめです。

Webサイトの運用体制を正しく管理することで、ガバナンスを保ちつつ適切な運用が可能になります。


5:マーケティング機能を比較的簡易に扱える

CMSでは、SEOをはじめとするマーケティング施策も比較的簡易に設定できます。特にSEO対策では細かなタグ設定が必要なため、CMSを活用して設定などを簡易化させておくのがおすすめです。

また「ferret One」のようなマーケティングに特化されているCMSであれば、顧客獲得や顧客管理、アクセス解析などをコーポレートサイトで管理でき、売上向上にも繋がるでしょう。


上場企業で使われているCMSとは

では、実際に企業ではどのようなCMSが利用されているのでしょうか。
上場企業のURL12,588で使われているCMSを、以下のようにランキング形式で表にまとめました。

順位
CMS
使用件数
1位
WordPress
3,399件
2位
ShereWith
165件
3位
Movable Type
118件

参考:https://oshiete-url.jp/report/cms/2022_8/


やはり「WordPress」が圧倒的に利用率の高い結果になりました。

社内にWeb制作の担当者や詳しい人材がいればWordPressでの制作もおすすめですが、誰でもより手軽にサイトを扱いたい場合は、商用CMSを利用すると良いでしょう。


自社で企業向けCMSを選ぶ5つの基準


自社でCMSを選ぶ際に考えるべき基準項目は以下の5つです。

  1. 自社の目的や規模にマッチしている
  2. 初心者でも構築・編集が簡単にできる
  3. セキュリティが安心
  4. サポートが手厚い
  5. 顧客獲得や売上向上に繋げられる


自社のWebサイト構築で失敗しないためにも、以降で紹介する5つの基準はぜひおさえておきましょう。


基準1:自社の目的や規模にマッチしている

まずは自社がどのような目的でWebサイトを構築したいのか、自社はどの程度の規模感なのかを明確にします。

自社の目的と規模感を把握しておけば「カスタマイズはしたいけどコストはできるだけ抑えたい場合は無料のオープンソースCMS」、「カスタマイズはあまり必要ないから扱いやすさ重視であれば商用CMS」というような判断もしやすくなるでしょう。

費用面に関しては、構築後の更新にどの程度予算を掛けられるかまで考えておくと、さらに選択しやすくなります。


基準2:初心者でも構築・編集が簡単にできる

自社にWebサイトの構築・編集ができる人材がいない場合は、初心者でも構築や編集ができるCMSを選びましょう。

もし、ある程度知識がある人材がいれば、WordPressなどのオープンソースCMSで問題ないかもしれません。しかし、そのような人材がいない場合は商用CMSがおすすめです。

社内の人材によっても選ぶべきCMSが変わるため、初心者でも扱えるCMSである必要があるかどうかをおさえておきましょう。


基準3:セキュリティが安心

企業が管理するWebサイトでは、セキュリティ対策は必ず講じておくべき項目です。
顧客データや社内情報などの重要なデータ情報が漏洩しないためにも、CMSの安全性は考慮しておきましょう。

セキュリティ対策で考えると、やはりオープンソースCMSよりも商用CMSの方が安全性は高いと考えられます

とはいえWordPressなどを利用する際も、プラグインを使ってセキュリティ対策の強化は可能です。

サイト構築をする際は、Webサイトのセキュリティについて正しい知識を身につけ、社内データを守るよう心掛けましょう。


基準4:サポートが手厚い

Webサイトで何か不明点が出てきた場合、サポート体制が万全だと安心してサイト運用ができます

商用CMSであれば、導入している企業へ問い合わせすればほとんどの不明点は解決できるでしょう。

オープンソースCMSの場合は、企業が丁寧にサポートしてくれるわけではありませんが、検索することで解決する可能性があります。特にWordPressは世界で圧倒的に利用されているため、情報も豊富です。

直接的なサポートが必要な企業であれば商用CMS、自社で解決する体制を取るのであればWordPressの利用も良いでしょう。


基準5:顧客獲得や売上向上に繋げられる

Webサイト構築の多くの目的が顧客獲得や売上の向上であれば、導入するCMSが売上や顧客獲得の貢献に繋がるかを検討する必要があります

商用CMSの場合はそれぞれに特徴や強みが異なるため、そもそも顧客獲得などに強みを持ったCMSが良いでしょう。またオープンソースCMSであれば、プラグインの拡張機能で顧客獲得を有利に進められるかなどを検討しておくと良いです。

導入前には、構築だけでなくどのようなマーケティングをしていくかなども考えておくと良いでしょう。


【目的別】企業におすすめのCMSツール5選

企業におすすめのCMSを目的別に表でまとめました。

名称

特徴

種類

ferret One

顧客獲得やマーケティングに特化したサイト構築が可能

商用CMS

WordPress

無料で拡張性と自由度の高いサイト構築が可能

オープンソースCMS

ShereWith

IR活動に特化したサイト構築が可能

商用CMS

Joomla

無料でセキュリティの強固なサイト構築が可能

オープンソースCMS

Shopify

デザイン性と操作性の高いECサイト構築が可能

商用CMS


以下では、それぞれのCMSの特徴を分かりやすく紹介します。


顧客獲得などマーケティングに特化したサイトを作りたい:ferret One


ferretoneCMS


弊社が提供しているferret Oneは、BtoB向けの顧客獲得やWebマーケティングに特化したWebサイト構築が可能です。

メールマーケティングや顧客管理、アクセス解析まで豊富なマーケティング機能を実装しています。

名称

ferret One(フェレット ワン)

特徴

マーケティング担当者が専門家に依頼せずともWebサイトの更新が可能
Webマーケティングのノウハウや実績を元に顧客獲得に必要な機能を実装
専業のコンサルタントによる運用支援サポート
ASPIC IoT・AI・クラウドアワード受賞

主な機能

  • LP制作
  • メール配信/ステップメール
  • 問い合わせ・申込み管理
  • アクセス解析・SEO順位チェック
  • 資料ダウンロード機能
  • ブログ機能

費用

初期費用:10万円
月額費用:10万円〜

サイトURL:https://ferret-one.com/


万能で拡張性のあるサイトを作りたい:WordPress

WordPressはオープンソースCMSの代表とも言えるほど有名なCMSです。

WordPressのCMSの市場シェア率は65.2%、全Webサイトのシェア率も42.5%(※)と、圧倒的なシェア率を誇ります。
※参考:https://w3techs.com/technologies/overview/content_management

無料で利用できるだけでなく拡張性が豊富で、自由度の高いカスタマイズが可能です。

無料/有料のサイトテーマも豊富なため、プログラミング知識がある程度あればサイト構築がより簡単にできるようになるでしょう。

名称

WordPress(ワードプレス)

特徴

CMS世界No.1のシェア率
プラグインが豊富で高い拡張性
ソースコードを変更することで自由度の高いカスタマイズも可能
無料/有料テーマも活用可能
サーバー知識やプログラミング知識が必要

主な機能

  • ユーザー管理機能
  • サイトテーマの設定
  • プラグインやコード編集によるカスタマイズ
  • コンテンツ作成
  • 固定ページ作成

費用

無料(別途サーバー取得やドメイン取得の費用が必要)

サイトURL:https://wordpress.com/ja/


IR活動に特化したサイトを作りたい:ShereWith


ShereWithは上場企業でWordPressの次に利用されているクラウド型の商用CMSです。
170社以上で導入されており、上場企業クラウドCMSでNo.1を獲得しています。

特にIR活動に特化されているCMSで、TDnetやEADINETなどと情報連携できる機能や四半期ごとの決算情報をグラフや表で自動的に作成してくれる機能も揃えているのが特徴です。

名称

ShereWith(シェアウィズ)

特徴

IR活動に強いサイト構築が可能
サーバー、セキュリティ、サポートがセット
作業指示やチェック作業を自動化
170社以上で導入
上場企業クラウドCMSでNo.1

主な機能

  • TDnetやEDINETと連携して決算資料を自動生成
  • サイトページの自動更新
  • 部署別アクセス制御
  • 配当グラフ・財務グラフの自動更新
  • 決算短信自動更新

費用

初期費用:75万円〜
月額費用:12万円〜

サイトURL:https://www.share-with.info/jp/index.html


無料でもセキュリティ面が強固なサイトを作りたい:Joomla!


Joomla!は、世界政府関連機構で利用されるなどオープンソースCMSの中でもセキュリティに強いのが特徴です。

サイトテンプレートも豊富で機能の充実さと高いカスタマイズ性から、中規模以上のWebサイト構築に向いています。

名称

Joomla!(ジュームラ!)

特徴

セキュリティが強い
テンプレートが充実
カスタマイズ性が高い
ECサイト運用にも最適

主な機能

  • ログイン機能
  • 会員向けメニューやページの作成
  • フォロワー管理機能
  • 顧客の連絡先管理機能

費用

無料(別途サーバー取得やドメイン取得の費用が必要)

サイトURL:https://www.joomla.org/


デザイン性が高くて扱いやすいECサイトを作りたい:Shopify


ShopifyはECサイト構築のプラットフォームでNo.1シェアを誇るCMSです。個人店舗から大企業のECサイトまで幅広く活用されています。

高いデザイン性と専用アプリによる拡張性の高さなどが特徴で、オンラインショップ開設に最適のツールと言えるでしょう。

名称

Shopify(ショッピファイ)

特徴

世界170カ国以上で利用
越境販売に強い
高いデザイン性
専用アプリによる高い拡張性
管理画面の高い操作性
プログラミングによるカスタマイズも可能

主な機能

  • 商品登録
  • 顧客管理
  • Shopifyアプリ
  • ストアテーマ
  • 配送機能
  • マーケティング分析

費用

初期費用:無料
月額費用:$29〜(約3000円程度〜)

サイトURL:https://www.shopify.jp/


企業の目的に応じたCMSで事業を発展させよう

CMSはWebサイト構築にとって欠かせないツールです。特に企業で制作する場合は、ブランディングや売上向上に繋げることも重要になるでしょう。

また、顧客情報や社内データを扱うため、セキュリティ対策や運用体制のサポートも充実させる必要があります。

もし、Web制作担当者がいない場合は、商用CMSを活用して手軽かつ必要な機能を実装させたWebサイト構築がおすすめです。

BtoBマーケティングに強いWebサイト構築であれば、弊社が提供する「ferret One」も検討すると良いでしょう。マーケティングに必要な機能が一つに揃ったCMSです。

ぜひ今回の記事を参考にして、自社の目的に合わせたCMSを選び、事業拡大を目指していきましょう。


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One Tip編集部
One Tip編集部
One Tipは、BtoBマーケティングに特化した支援サービス「ferret」から生まれた、「リード獲得の打ち手が見つかるメディア」です。 BtoBマーケティングにかかわる人にとって、価値あるコンテンツをお届けしていきます。 Twitter:@ferret_One_

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