インターネットマーケティングとは?効果を高める7つの戦略と事例集
現在、インターネット上で行うマーケティング施策の重要度は非常に高くなっています。そのため、インターネットマーケティングの実施は、企業が生き残っていくための術ともいえるでしょう。
今回はインターネットマーケティングの概要と主な7つの戦略、得られる効果などを解説します。
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インターネットマーケティングとは
インターネットマーケティングは、インターネット上で行うマーケティング施策全般のことです。営業活動・販売促進活動・集客活動など、目的によって実施する施策は異なります。
また、デジタルマーケティングとよく混同されますが、実際にはまったく違うものです。デジタルマーケティングはIT技術を活用したマーケティング施策であるため、オフラインでのマーケティング施策も含まれます。
したがって、インターネットマーケティングとデジタルマーケティングに重なる部分はありますが、それぞれの定義は異なるのです。
インターネットマーケティングの7つの戦略
インターネットマーケティングの主な戦略として、以下の7つが挙げられます。
1.Webサイト制作
企業や店舗のWebサイトを制作し、そのWebサイトを通じて自社商品・サービスに関する情報発信を行う戦略です。顧客が使いやすいWebサイトを構築したり、自社ブランドを表現したデザインを施すなど、他社と差別化を図ることで効果は高まります。
▼詳しくはこちらの記事で解説しております。ぜひ参考にしてみてください
→Webサイトを立ち上げる方法とは?CMSを効率的に活用する方法
2.SEO対策
SEO対策は、顧客が特定のキーワードで検索した際、検索結果において上位表示させるための対策です。上位表示させることで、自社サイトへのアクセス増加が期待できます。
SEO対策の主な内容としては、自社サイトと関連のあるキーワード選定や、SEO対策のためのコンテンツ作成などが挙げられます。
▼詳しくはこちらの記事で解説しております。ぜひ参考にしてみてください
→SEO対策とは検索者へのおもてなし!初心者でも順位を上げるやり方
3.Web広告の活用
Web広告は、自社サイトではなく、他のWebサイトやWebサービスに広告を出稿する戦略です。文章だけでなく画像や動画も活用できるため、さまざまなアプローチが可能です。
また、Web広告ではターゲティングができるものがあります。ターゲットを絞ったり、一度興味を持ったユーザーに続けて広告を表示させたりすることができるため、より高い効果が期待できます。
代表的なWeb広告を3つご紹介します。
リスティング広告|顕在層に効果的
リスティング広告はユーザーが検索したキーワードに応じて、検索結果上部または下部に表示されるテキスト広告です。検索という行動を起こしているユーザーは、検索キーワードに対し、すでに興味を持っていると予測できます。そのため、購買行動につながりやすい顕在層へのアプローチが可能です。
また、リスティング広告はクリックされてはじめて広告費が発生するため、費用対効果が高い傾向にあります。
ディスプレイ広告|潜在層に効果的
ディスプレイ広告は、検索エンジンのトップページや、あらゆるWebサイトに設けられている広告枠に、画像・動画・テキストを用いて掲載する広告です。
ディスプレイ広告を出稿した場合、自社商材と関連性のあるWebサイトに表示されます。ユーザーが訪問したさまざまなWebサイトの一部に表示できるため、自社商材を「知らない」「まだ興味がない」といった潜在層へのアプローチが可能です。
また、ディスプレイ広告はテキストだけでなく画像や動画の活用も可能なため、視覚的にもユーザーの目にとまりやすいというメリットもあります。
SNS広告|精度の高いターゲティングが可能
SNS広告は、各SNSに設けられた広告枠に表示される広告です。広告枠の種類によっては、SNS内コンテンツの一部のように掲載できるため、広告らしさが薄く、ユーザーから受け入れられやすい傾向もあります。
SNSは、プロフィールを設定したり、好みの投稿に「いいね」をしたりするなど、ユーザーの属性や行動傾向を把握するのに役立つ機能が多数存在します。そのため、ユーザーのあらゆる情報から精度の高いターゲティングが可能となるなど、ターゲットを細かく絞り込んでアプローチしたい際に有効な方法です。
4.ブログ運営
ブログ運営は、SEO対策の面でも検索結果で上位表示されるチャンスを増やすことにつながります。ブログでは、自社サイトにおける商品・サービスの情報発信ではなく、顧客の悩みを解決するようなコンテンツを作成します。
例えば、ユーザーが「マーケティング」と検索した際、自社サイトは5ページ目にしか表示されないものの、運営するブログの「効果的なマーケティング施策10選」という記事が1ページ目の上位に表示されたとします。
この場合、ユーザーはブログ記事に興味を持ったのち、自社サイトへ移動することも考えられます。結果として自社商品・サービスにも関心を寄せる可能性があるのです。
▼コンテンツ作成のコツについて、こちらで解説しております。ぜひ参考にしてみてください
→オウンドメディアの記事の書き方とは?編集部で共有しているライティングのコツ
5.メルマガ配信
Webサイトにてメールアドレスを登録した顧客や、過去に商品・サービスを購入したことのある顧客に対してメルマガ配信を行う戦略です。
メルマガ配信では、潜在顧客とのつながりを保持し、リピーター獲得にもつながる可能性があります。
また、メルマガ配信でアンケート調査を行えば、顧客の生の意見も聞けるでしょう。
▼詳しくはこちらの記事で解説しております。ぜひ参考にしてみてください
→メールマガジンとは?基礎知識と初心者でも成果の出る作り方
6.MA活用
MAとは、マーケティングオートメーションという、顧客情報の収集や見込み顧客の育成など、マーケティングを自動化するためのツールを指します。
インターネットマーケティングにおいて、各施策で接点を持った顧客を分析し、今後のマーケティング施策に落とし込むことも重要です。MAを活用し、顧客の特徴や傾向などを分析することで、アプローチの方法を変えるなどの対策ができるでしょう。
▼MAについて、こちらの記事で詳しく解説しています。参考にしてみてください。
→MAツールのできることとは?使いこなす方法と導入のメリット
7.SNS運用
SNSは顧客との距離が近い傾向にあります。そのため、SNSを運用することで顧客と密接なコミュニケーションをとれるでしょう。
SNS運用によって顧客の意見を聞ける機会が増えるだけでなく、顧客とのコミュニケーションのなかで顧客満足度の向上や、企業のイメージアップにもつながる可能性があります。
▼詳しくはこちらの記事で解説しております。ぜひ参考にしてみてください
→BtoB向けSNSマーケティングの効果的な活用手順を徹底解説【事例付】
インターネットマーケティングで得られる効果
では、インターネットマーケティングを実施した結果、どのような効果が得られるのでしょうか。インターネットマーケティングを実施するメリットを踏まえて解説します。
幅広い顧客へアプローチできる
1度に多くの顧客へアプローチできることは、インターネットマーケティング最大のメリットです。インターネット環境があれば情報を届けられるため、国内にとどまらず国外への発信も可能です。
新聞や地方の情報誌であれば、情報を発信できる範囲が決められています。しかし、インターネットマーケティングの実施によって、訪問客以外にもアプローチできるうえ、店舗を持たずとも営業活動・販売促進活動が可能となるのです。
ターゲットを細かく絞ることもできる
インターネットマーケティングでは、ターゲットを年齢・性別・地域など、さまざまな要素から絞り込めます。
商品・サービスによって興味のあるターゲット層は異なるでしょう。大阪のポスティング業者が、福岡に情報発信しても意味がありません。このように、絞り込んだターゲット層のみに発信することで、効率のよいマーケティングを行えるのです。
情報配信の実行や改善をスピーディーに行える
インターネット上で行う情報発信は、更新すれば即座に反映されます。そのため、情報発信において改善が必要な場合でも、すぐに修正できます。
紙媒体での情報発信であれば、印刷や配達などのさまざまな段階を踏む必要があるため、顧客に届くまで時間がかかっていました。しかし、インターネットマーケティングであれば、自社内で完結することも可能です。
インターネットマーケティングの制作会社といったプロに委託すれば、実行や改善のスピードはさらに速くなるでしょう。
コストを抑えられる
インターネットマーケティングは低コストで始められることも特徴のひとつです。新聞や雑誌で広告を出稿するには数十万円から数百万円かかりますが、Web広告であれば1クリック数十円から数百円などの単位から出稿できます。
また、Webサイトの制作は、プロの制作会社に依頼しても20万円~30万円ほどで、簡易的なものであれば5万円前後から制作できる場合もあります。ただ、制作内容によっては高額になる場合もあるため、注意が必要です。
また、社内にスキルや専門知識を持つ人材がいれば、社内の人件費のみでインターネットマーケティングが可能でしょう。
顧客のロイヤリティを高められる
顧客ロイヤリティとは、顧客が企業や店舗、商品・サービスに対して持つ愛着や信頼感のことです。インターネットを活用すれば、いつでもどこでも時間や場所を問わず顧客と接点を持てるため、顧客との関係性をより構築しやすくなります。
顧客ロイヤリティを高められれば、顧客満足度や企業イメージの向上も期待できるでしょう。
インターネットマーケティングを実施するポイント
インターネットマーケティングを実施するうえでのポイントを4つ紹介します。
目的を明確にする
インターネットマーケティングを実施する目的は何かを明確にしましょう。何が課題で、何を解決したいのか、細かく洗い出すことから始めてください。
目的が明確でないと、具体的な施策や方針を決定する際にブレが生じます。課題が解決するその時まで、目標を見失わないことが大切です。
ターゲットを設定する
ターゲットとなる顧客の属性や特徴などを挙げ、ターゲット像を具体的に設定しましょう。自社商品・サービスがどれだけ優れていても、アプローチするターゲットが適切でなければ、インターネットマーケティングは失敗するリスクが高くなります。
自社商品・サービスの強みを活かすためにも、適切なターゲット設定が大切です。明確なターゲット像と自社の強みを照らし合わせることで、アプローチ方法を最適化できます。
顧客視点に立つ
顧客が何に悩み、何を求めているかという顧客視点に立つことが大切です。自社商品・サービスの強みを押し出しても、顧客の心に響くかは分かりません。つまり、顧客が求める情報を取捨選択し、提供しなければならないのです。
顧客が「もっと見たい」「もっと知りたい」と思えるコンテンツ作りを心がけましょう。
外部に委託する業務を区別する
自社内でできる業務と外部に委託する業務を区別しましょう。
新たにインターネットマーケティングを実施する場合、これまでの業務にプラスして従業員の負担が増えることになります。そのため、自社内でしようと思えばできる業務も、外部に委託したほうが効率のよい場合もあるのです。社内にできる人がいない場合は、はじめは外注せざるを得ません。
社内のリソースとノウハウの有無を考慮しながら、外部に委託すべき業務を選択していきましょう。
インターネットマーケティングを実施した企業事例
実際にインターネットマーケティングを実施し、成功した企業事例をみていきましょう。
クックパッド株式会社|自社内で改善・更新が可能なWebサイトへとリニューアル
クックパッド株式会社では、食品メーカー向けの情報発信を行っています。しかし、運用していたWebサイトは、更新に時間や手間がかかっていました。そこで、エンジニアでなくても簡単に更新できるツールを導入し、Webサイトをリニューアルしたのです。
リニューアルされたWebサイトでは、細分化したクライアントのニーズに合わせて紹介資料を掲載し、新たな資料が制作できればすぐに追加するなど、頻繁に更新を行っています。その結果、Webサイトリニューアル後、150~200ほどの新規リードを獲得したそうです。
▼詳しくはこちらの記事をご覧ください。
→3ヶ月でマーケ経由の年間商談額の半分を創出!クックパッドがサイトリニューアルで重視していたこと
NTT西日本株式会社|LP運用で獲得リードが増加
NTT西日本株式会社では、Web広告を出稿していたものの、問い合わせや申込は増えず、月に獲得できるリードがわずか数件であることが課題でした。そこで、飲食店用に制作した1枚のLPを基に、病院・オフィス・小売など、それぞれのターゲットに適したLPを制作したのです。
制作したLPにおいて、自社内で簡単に更新できるツールを導入したため、修正が必要な箇所が見つかればすぐに修正を繰り返しました。そして、LPを運用していくうちに、リードも増え始め、今では月に100件程度獲得できることもあるそうです。
▼詳しくはこちらの記事をご覧ください。
→月数件の獲得リードが100件に!CPAも70%削減で事業の効率大幅アップ
アピ株式会社|Webサイト制作をきっかけにメルマガ配信を実施
アピ株式会社では、広報や宣伝の面で紙媒体が主流でした。同社のコーポレートサイトもありましたが、従業員の中でも分かりづらい印象があったようです。そこで、同社は新しいWebサイトを制作することになりました。
そして、このWebサイト制作をきっかけに、Webサイトを軸としたメルマガ配信といったマーケティング施策にも取り組むようになったのです。
展示会で名刺交換をしたクライアントに4回のメルマガ配信を実施したところ、80件もの問い合わせを獲得しました。既に自社を認知している顧客にターゲットを絞って実施したメルマガ配信が効果的だったといえます。
▼詳しくはこちらの記事をご覧ください。
→サイトリニューアルに加え、業界に先駆けWebマーケ施策を実行 3ヶ月で80件の問い合わせを獲得!
インターネットマーケティングを活用して集客力アップを目指そう
インターネットマーケティングは、企業が生き残っていくうえで重要なマーケティング施策です。そして、インターネットマーケティングは、目的によって戦略を見極めなければなりません。自社に合ったインターネットマーケティングを実施し、効率的な集客を目指しましょう。
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