【編集部が解説】読まれる記事タイトルの付け方とは?重要な3つのポイント
タイトルはすべての記事に付けられており、検索の際一番に読まれる部分です。作成する立場であればなおさら、その重要性について考えることは避けられません。
読まれる記事タイトルの付け方には、コツがあります。ライティングに慣れていなくても、ポイントを意識して作成するのとしないのとでは雲泥の差です。
この記事では、One Tipで取り入れている方法をお伝えします。すぐに実践できる内容ですので、ぜひご覧ください。
■合わせて読みたい資料:「リード獲得」に直結する記事を書き方がわかる
→文章が苦手な人でも書ける!Webマーケティングのためのライティングポイントまとめ
目次[非表示]
なぜ記事のタイトルは重要なのか?
読者はまずタイトルを見て、記事内容を読むかどうかの判断をします。
記事内容がどんなに素晴らしくても、タイトルに惹かれなければ読者はその先までたどり着きません。適切なタイトルを付けることによってようやく、記事に書かれている内容を必要としている人の元に届けられます。その重要性を意識して記事の作成に取り掛かるのが大事です。
表示箇所で異なる記事タイトルの重要性
検索結果に表示されるタイトルと、ソーシャルメディアでシェアしたときに表示されるタイトルでは考え方が異なります。それぞれ解説します。
SEOにおけるタイトルの重要性
検索結果で表示されるタイトルに関して最も重要なのは、読者の知りたい内容が書かれているとひと目でわかるようになっていることです。
検索して記事を探す場合、検索者は明確な目的を持っています。目的を果たす記事であるかどうかを判断する大きな要因は、検索結果で表示されているタイトルです。
SEOにおいて、記事のタイトルは書籍の背表紙のような役割を担っています。思わず、手に取って開いてしまうようなタイトルを付けてください。
記事公開後は、Google Search Console の「クリック率」は常に注意するようにしましょう。10位以内に上がっても、水準より低い場合は修正することで改善し、順位上昇の可能性があります。
■1位〜10位のクリック率目安
検索順位ごとのクリック率を確認し、以下の水準を大きく下回っている場合は早急に修正することをおすすめします。
以下は、弊社の編集部で修正をした方がよいと判断しているおおよその値です。
1位 20%
2位 10%
3位 8%
4位 4%
5位 3%
6〜7位 2%
8〜10位 1%
ソーシャルメディアにおけるタイトルの重要性
SEO向けのタイトルは元から興味を持っている人に対するものですが、ソーシャルメディア向けのタイトルは、まだ興味のない人に対してどうアプローチするか考える必要があります。
雑多な話題が飛び交うソーシャルメディアの海の中で、振り返ってもらわなければなりません。「えっ?」と思わせるような訴求が必要となります。
ソーシャルメディアにおいて、記事のタイトルは新聞の見出しのような意味を持ちます。記事を読まないと気が済まなくなるような、人が振り返るタイトルを心がけましょう。
タイトルを整える優先順位が高いのは、ソーシャルメディアよりもアクセスの影響が大きいSEO向けのタイトルです。さらに拡散を狙いたい時には、ソーシャルメディア向けにタイトルを設定するとより効果があります。
SEOにおけるタイトルで重要な3つのポイント
SEOで結果を出すタイトルをつくるときに、重要なポイントは以下の3つです。
疑問が解決できることを示す
BtoB系のジャンルの記事で特に期待されているのは、精度の高い疑問解決です。
信用できて、すぐに実践に移れるような、具体的な解決方法を提案できる記事かどうかを、タイトルで見極められています。
そのため、記事タイトルではシンプルに疑問が解決できることを直球で訴求します。疑問のど真ん中にズバッと直球を投げ込むようなイメージで考えましょう。
記事タイトルには個性や面白さの前に、まずは「明確さ」が重要です。
一見地味に見えますが、実際は何が書いてあるか一目でわかるよいタイトルです。
記事内容で上位に上がれば、安定してクリック率を獲得できます。実際にOne Tipでもトップクラスの高いクリック率を誇るタイトルです。
短文で具体的な内容を示す
タイトルの文章はとにかく短く、簡潔な言葉を使う必要があります。なぜなら、検索結果で表示されるタイトルの文字数は限られているからです。
同じ言葉を重複して使うことは避けて、無駄を省いて文章を尖らせていきましょう。
短くしていくものの、抽象的な言葉で包括するのは避け、具体的な訴求を目指してください。
(例)
× クリックされやすい記事タイトルをつくるには?結果が出たタイトルの付け方を事例付きで徹底解説
○ CTRが伸びた記事タイトルの付け方とは?メディア編集者が事例で解説
このように無駄な言葉を極力排除するものの、訴求は具体的にしていきましょう。
一言で記事の主張を準備していることで、具体的な訴求を短文で実現しています。このメッセージの明確さから、One Tipでも高いクリック率を誇る記事です。
キーワードを前半に入れる
SEO対策して、検索上位を狙いたいと思ったキーワードはタイトルへ確実に入れるようにしてください。
コツはタイトルの前半にキーワードを載せることです。前半にあることで検索者に早く疑問解決をアピールできます。
また、サジェストワードで人気のあるワードを意図的に使うことで、他のワードでも検索上位を狙いましょう。検索されないマイナーな言葉を使うともったいないので、よくチェックしてください。
たとえば「実例」よりも「事例」がサジェストで出てくるようなら「事例」を使うようにしましょう。それだけで、検索結果が大きく変わることもあります。
それほど、タイトルが検索結果に与える影響は多大です。
「サービスサイト」というワードを狙うため、はじめに「サービスサイト」という言葉を入れています。読者が気になる「コーポレートサイトとの違い」についても触れたことで高いクリック率がキープでき、検索結果でも上位を獲得しています。
記事タイトル作成の4ステップ
1.検索キーワードを設定する
記事内容を作成する前に、伝えたい人がどのような単語を選んで検索しているか調査したり、考えたりして適切な検索キーワードを設定します。
記事内容を必要としている人がよく検索に使う単語を見極めましょう。似たような意味を持つ単語でも、選択を間違えると読者に届きません。
誰も検索しないような単語は避けるべきですが、検索数が1万を超えるような単語を設定すると、検索結果の上位に表示されるのが難しくなるため注意が必要です。
▼キーワード選定に役立つ無料のワークシートをご活用ください。
2.検索者の人物像を考える
検索キーワードが決まったら、検索者がどのような人物なのか具体的に想像します。年齢や性別はもちろん、この単語で検索に至った理由や、どこでどういう気持ちで検索しているのか、細かい部分まで向き合うのが大事です。
検索者に「自分のための記事」だと認識してもらえるよう、ターゲットが特定しやすい単語や文章を考えやすくなります。
関連記事:検索意図とは?分類とニーズの調べ方
3.記事の構成を考える
検索者の人物像が具体的に想像できたら、記事の構成を作成します。
どのような内容を、どのような順番で書けば課題解決に役立つでしょうか。その人の状況に寄り添って考えます。
一番伝えたいことを改めて意識しながら、検索者が求めている情報や、検索者にとって有益な情報を整理しましょう。
関連記事:記事構成3ステップでSEOに評価される文章を作る!
4.記事タイトルを作成する
「検索キーワード」「検索者の人物像」「記事の構成」についての3ステップを終え、準備が整ったところでタイトルの作成に入ります。
必ず、検索キーワードを含んだタイトルにしましょう。そのうえで、検索者の人物像を意識したり、具体的な記事内容がすぐにわかるような工夫をしたりするとより読まれやすくなります。
読者を振り返らせる記事タイトル6つのテクニック
ここから紹介するのは、読者を振り返らせるための定番のテクニックです。SEOで他のタイトルと差をつけたい時や、ソーシャルメディア用のタイトルで注意を引きたいときなどに使えます。
記事のテーマや、狙ったキーワードの検索者に合うタイトルの付け方を各記事で考えてみましょう。
権威
記事タイトルに経験が豊富な人間が伝えることを示したタイトルのことです。「マーケティングの専門家が語る!」「メディア編集者に聞く!」などがあたります。
「誰が書いたか」「誰の話なのか」という部分は、読む記事を選ぶ上で非常に大切なことです。
テクニックとしてもっともシンプルに、読者に対して利益があることを期待させられます。
《タイトル事例》 モリサワさんに聞いた!BtoBサイトにおすすめのフォント11種類 |
こちらの記事はフォントといえば真っ先に浮かぶ企業である「モリサワ」さんに聞いたと示すことで、記事に権威を与えています。高いクリック率で、高い検索順位を維持している記事です。
ターゲット指定
記事タイトルで、誰に向けた記事なのかを明言する方法です。
「悩めるSEO担当者に贈る」「新人マーケター必読!」などとするのもするのがもっとも単純な方法です。それ以外にも「どうすれば順位が上がるの?」などと疑問を代弁するのも同じ役割を果たします。
「私が読むべき記事だ」と当事者感を演出することで、記事への期待感を高めましょう。
結果を明示
記事を読むことで、読者にどのような結果をもたらす記事なのかを示すタイトルです。
自社の結果を事例として示せると、説得力が上がります。数字で示せるものがあるとさらに効果的です。加えて即効性を示すのも手ですが、あまりインパクトを強めすぎると胡散臭い雰囲気が漂うので加減しましょう。
結果を具体的に書きすぎることで、タイトルが長くならないように注意してください。
こちらの記事は、「CVを2.5倍にした」という結果を明示することで、記事内容を実施することによる効果を伝えています。高いクリック率を獲得している記事のひとつです。
行動喚起
すぐに実践できることを示すタイトルです。「今日からできる!」「3日でできる!」などのタイトルが該当します。
このようなタイトルは、記事を読めば具体的にすぐ動けるという保証となり、困っている読者にとっては救いのあるタイトルです。
ただ、タイトルで謳っている分、記事への期待値は高まります。記事中では具体的に行動を訴求することが重要です。期待を裏切らないようにしましょう。
意外性
検索者が持っているイメージを覆すような言葉を使うタイトルのことです。
記事タイトルに関するタイトルなら「タイトルは凝っちゃダメ!」などのフレーズを使う手法が該当します。
検索者が取り上げるテーマに対し、どんなイメージを持っているかをしっかりリサーチし、何を言えば意外性があるのかを知っておきましょう。
「え?」と思わせ、気になってクリックせざるをえなくなるタイトルになれば成功です。ただし、記事内容と合わないタイトルを付けないように注意してください。
注意喚起
読まないと損をしそうなタイトルのことです。
「あなたもこんなミスやってない?」などの訴求があたります。やりすぎると、かなり煽ったニュアンスが出てしまうので、注意してください。
注意喚起の手法を使う時ほど、文章は誠実であるようにしましょう。
記事タイトル作成の注意点
記事タイトルを作成する際、以下のような点に注意しましょう。
タイトルと内容に違和感がないようにする
記事内容に関係のない記事タイトルを付けるのはやめましょう。関係があっても、誇張し過ぎた単語を使うのは好ましくありません。
検索者が思わずクリックしてしまうような、魅力的なタイトルを付けたとしても、内容が期待通りのものでなければ途中で離脱される可能性が高くなります。
ページが信頼されなくなり、検索結果の上位に表示されにくくなるので注意が必要です。誇張するのではなく、記事内容から適したワードを抜き出すことをおすすめします。
テクニックを詰め込み過ぎないようにする
本記事では「読者を振り返らせる記事タイトル6つのテクニック」を紹介しましたが、ひとつのタイトルにすべて反映させるのは逆効果です。
無理にテクニックを盛り込もうとすると、効果があるどころか違和感のある文章になります。不快感が増しますので、控えましょう。
タイトルに必要な単語などの要素が決まってきた時点で、自然に使えるテクニックを採用するべきです。
検索結果に表示される文字数を意識する
検索結果に表示される文字数を意識したタイトル付けが大事です。
Google検索結果で表示されるタイトルの最長文字数は、全角32文字。ユーザーの閲覧環境などによってそれより短い場合もあります。検索キーワードや重要な単語は、前半に入れましょう。
全角32文字以内におさまるのが理想ですが、それ以上でもタイトルの前半部分や記事内容で評価される場合があります。
記事タイトル作成に役立つ無料ツール3選
編集部でも使っている、記事タイトルを作成する時に役立つ無料のツールを紹介します。
検索するだけでヒントが得られる「Google関連キーワード」
いつも通りにGoogle検索するだけで使える機能です。検索結果ページの一番下を見ると、検索ワードに関連する単語が8パターン表示されます。
自分の検索履歴だけではなく、Web上にあるさまざまな過去データが元になっているので、検索者のニーズを知るのに有効です。
公式サイト:https://www.google.co.jp/
指定単語の月間検索数がわかる「Googleキーワードプランナー」
Google広告のアカウントを作成すると、無料で使える機能です。
検索ワードに関連する単語に加えて、そのワードが月にどのくらい検索されているか確認できるのが特徴です。無料の場合は大体の数しかわかりませんが、有料で広告配信をすると詳細のデータが見られるようになります。
公式サイト:https://ads.google.com/intl/ja_jp/getstarted/
複数のサイト情報を一括検索できる「ラッコキーワード」
個人利用の範囲であれば、無料で十分使える機能です。有料プランになると、月間検索数が取得できるようになります。
Googleの他に、Yahoo!知恵袋、YouTubeなど多くのサイトで検索したときに表示される関連キーワードを一括検索できるのが特徴です。そのワードにまつわる疑問や、そのワードを含んだ記事の見出しを抽出することもできます。
公式サイト:https://related-keywords.com/
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記事には簡潔で伝わるタイトルを
「タイトル」というと、「コピーライティング」のようなイメージで、創意工夫をしようと考え込みがちです。
しかし重要なのは、センスや才能ではありません。読者に対して、記事内容をひとことで伝える姿勢が大事です。シンプルに、しっかり読者を惹きつけられるタイトル付けを心がけましょう。
公開後はすぐに効果があらわれない場合もありますので、クリック率の効果検証をしながら調整していくことをおすすめします。
クリック率はいつも正直です。どのようなタイトルがクリックされるのか肌で感じながら、トライアンドエラーを繰り返していけば、必ず上達します。ぜひこの記事を参考に取り組んでみてください。
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