初心者でも簡単にわかるコンテンツマーケティング│続けるメリットと成功事例
「何から始めればいいのかわからない」
「続けていてもなかなか成果が出ない」
こんな理由で、コンテンツマーケティングをどうすれば実施すればいいのか迷っていませんか。
この記事では、これからコンテンツマーケティングを始める初心者でも、簡単にわかる実践のコツや成功事例を紹介していきます。
コンテンツマーケティングの9手法を詳しく比較した資料もございます。合わせてご覧ください。
目次[非表示]
コンテンツマーケティングとは?簡単に解説
コンテンツとは、内容や中身という意味です。ここでは発信の中身、すなわち「情報」を指します。
つまり、コンテンツマーケティングは「企業が一般消費者に対して発信する、自社の商品やサービスに関連する情報を用いたマーケティング」という意味です。
ユーザーとの関係性の構築が目的
コンテンツマーケティングでは、自社が伝えたいことではなく、潜在顧客が知りたい情報を発信し、最終的には商品やサービスを購入してもらうための戦略的なマーケティングアプローチを行います。
販売する行為そのものがコンテンツマーケティングということではありません。
まずはニーズが顕在化していない潜在層に、コンテンツを通して自社の存在を認知してもらいます。その後、段階的に購買へと後押ししながら、関係性を構築・維持していくのです。
コンテンツSEOとの違いとは
コンテンツSEOは、検索エンジンの検索結果で自社のコンテンツを上位表示させるようにする手法のことです。
潜在層向けのコンテンツには検索ニーズもあるため、コンテンツマーケティングとセットで行われることが多く間違えられやすいですが、根本的な部分では別の考え方となります。
コンテンツマーケティングを実施する上での戦略の一つに、コンテンツSEOがあると理解しておきましょう。
■関連記事
ブログ記事との違いとは
コンテンツマーケティング=ブログ記事を書く、と思っていませんか。
コンテンツを使って潜在層へ段階的にアプローチをしてファン化を目指すユーザーが中心のコンテンツマーケティングと、アプローチしたい内容を書いてしまいがちな自社が中心のブログ記事とでは大きな差があります。
ブログはコンテンツを最も作りやすいというだけで、コンテンツを掲載するための数ある媒体の一つでしかありません。
SNSマーケティングとの違いとは
SNSマーケティングは、TwitterやFacebook、Instagramなどを使い自社のファンを増やしていくコンテンツマーケティングで行う手法の一つです。
SNSはユーザーが役に立つ情報をたくさんの人に知ってほしいと思った時にシェアをされることで拡散していきます。一般的な広告の場合だと、大きさに応じて予算の確保が必要になりますが、SNSはユーザーが自主的に情報を拡散してくれるので、予算をかけずに自社を認知していなかった潜在層へもアプローチすることができます。また、ユーザーと直接コミュニケーションを取り関係を構築していくことができるのも魅力です。
■関連記事
簡単にわかる!コンテンツマーケティングのメリットと注意点
コンテンツマーケティングにはいったいどんなメリットがあるのか、コンテンツマーケティングを成功させるために注意したいことをお伝えしていきます。
コンテンツマーケティングのメリット
1.コンテンツが資産になる
一時的なWEB広告と比べると、オウンドメディアやブログで配信したコンテンツは自社の資産としてWeb上に蓄積されていきます。魅力的なコンテンツの更新を続けていければ、資産は蓄積し集客につながり続けるのです。
また、SEO対策を実施すれば、検索エンジンによるサイトの評価が上がって上位表示されるため、更にサイト来訪者が増えていきます。
2.ユーザーと継続的な関係性が築ける
魅力的なコンテンツを継続的に提供することは、自社とユーザーとの接触時間を長くしファンを作ることに繋がります。
ユーザーがファン化すれば、他社との比較検討をせずにまた同じ会社で商品やサービスを契約しようと考えることもありえます。
ユーザーと継続的な関係性を築くことは、価格競争に巻き込まれにくい、継続発注をもらいやすいなど大きなメリットとなります。
3.ブランディングにつながる
ブランディングとは、ユーザーの愛着や信頼性を高めて、ブランドを形作る戦略のことです。あらかじめブランディングを設定してからコンテンツマーケティングを始めることで、ターゲットとなるユーザーを明確にでき、軸をぶらさず自社の強みを表現できるようになります。
ブランディングに成功すれば、この商品といえば〇〇と自社を思い浮かべてもらえるようになり、価格競争に参戦することもなく契約を獲得することが可能です。
コンテンツマーケティングの注意点
1.中長期的な施策になる
コンテンツマーケティングはすぐに効果が現れるものではありません。
魅力的なコンテンツを蓄積し、それと同時にSEO対策を行って地道に記事を増やすことで検索サイトで上位表示されるようになり、集められる潜在顧客の数も増えていくことになります。成果をすぐに求める場合には向かない施策です。
2.コストが必要になる
中長期的な施策であるコンテンツマーケティングは、効果の判断ができるくらいまでは続ける必要があります。
まずは、始める段階で目標を設定しておきましょう。予算や更新頻度が抑えられ、ある程度の成果検証が行えます。
コンテンツマーケティングの種類を簡単に解説
オウンドメディア
自社のホームページやブログなどを主に指しており、自社が伝えたいことを詳細に表現できますが、ユーザーを呼び込むための仕掛けが必要になります。
■関連記事
ソーシャルメディア
Facebookや Instagram、Twitterなどのソーシャルネットワークを使用したもので、各SNSの利用者の年齢層や性別などを考慮して利用しましょう。
■関連記事
動画コンテンツ
動画を見たユーザーに大きなインパクトを与えることができますが、制作に時間がかかることやユーザーのデバイスや通信環境などによっては閲覧できない場合もあるのが難点です。
■関連記事
ホワイトペーパー
独自のノウハウをまとめた資料や、分析したレポートをコンテンツとして配信したものです。ユーザーが欲しいと思うようなレポートを作成できればリード獲得に繋がります。
■関連記事
メールマガジン
メールマガジンは特定のユーザーにだけアプローチすることはできませんが、受け取ったユーザーをコンテンツサイトへ促すことができ、どのような情報を発信したときに反応があるのか検証ができます。
■関連記事
簡単に解説!コンテンツマーケティングを成功させる戦略
それでは、実際にコンテンツマーケティングを進める手順をご説明していきます。
1.目的とKPIを明確にする
自社の商品やサービスを広く知ってもらいたいのか、売り上げを増やしたいのか、最終的な目的によって最適なコンテンツも変わってくるので、まずは社内で最終目標の設定・共有をしておきましょう。
次に、各段階における目標であるKPIの設定を行います。中長期的に行うコンテンツマーケティングでは、すぐに成果が出ないため途中でやめてしまったり、方向性がブレてしまうことがあります。各段階で目標を掲げることで、大幅なズレを防ぎ着実に最終目標に進んでいけるでしょう。
■関連記事
2.マーケティングファネルを考える
ファネルとは、日本語で漏斗(じょうご・ろうと)という意味です。
マーケティングにおいて、ユーザーは認知→興味→検討→購入の順で振るいにかけられ対象者数が減っていき、徐々にその範囲を狭めていくことから「マーケティングファネル」という用語として使われています。
近年では、購入を最終段階にせず、商品購入後のシェア・体験の共有などの行動もマーケティングの対象にする場合もあります。ユーザーをマーケティングファネルに当てはめ、適切なコンテンツでアプローチをすることで、スムーズに購入行動に移ってもらいやすくなるのです。
3.流入元を把握しておく
どんなに魅力的なコンテンツでも、それを見るユーザーがいなければ意味がありません。
コンテンツを作成する際には、マーケティングファネルのどの段階のユーザーを対象とするのか、どのように流通させていくのかまで考えていく必要があります。
記事を公開して最初の流入源は、オウンドメディアはもちろん、ソーシャルメディアの場合も多いでしょう。事前に公式アカウントや運用関係者のアカウントを構築し、フォロワーを増やしておくことができれば、より拡散することができます。
また、コンテンツのテーマに合わせてSEOを意識して作成すれば、検索エンジンからの流入も期待できます。
4.結果を分析してPDCAサイクルを回す
PDCAサイクルとは、Plan(計画)、Do(実行)、Check(評価)、Action(改善)を繰り返すことです。
始めに設定したKPIを基に、発信したコンテンツがどの程度の効果が出ているのか定期的に確かめて、次に反映させることでより効果的なコンテンツ制作が可能となります。
効果測定として、ヒートマップなどを活用すれば伝えたい内容がユーザーに読まれているのか、想定した箇所でクリックしてくれているのかなどユーザーの動きを把握することができます。
コンテンツマーケティングの成功事例を簡単に解説
コンテンツマーケティングを実施し、すでに大きな成果を出している企業はたくさんあります。成功事例を3つ紹介しますので、ぜひ参考になさってください。
株式会社ルーシー:オウンドメディア「バズ部」でリード獲得
コンテンツマーケティング代行を主とする株式会社ルーシーが運営する「バズ部」は、マーケティング全般のノウハウ発信で一躍有名になりました。
ユーザーのニーズを的確に捉え、さまざまな角度から分析したコンテンツは検索エンジンでも上位表示されコンテンツマーケティングの成功事例だと言えます。
参考URL:バズ部
株式会社大塚商会:建設業や製造業向けに課題解決の情報を発信
オフィス製品を販売し「たのめーる」でも有名な大塚商会は、CADの製品を販売するために、ICTの情報や、CADの技術的な情報についてもコンテンツとして配信しています。コンテンツでは、ユーザーがイメージしやすいように動画や具体的な導入事例が含まれており顧客獲得に繋がっています。
参考URL:大塚商会のERPソリューション情報サイト ERPナビ
土屋鞄製造所:SNSを活用したコンテンツマーケティングの事例
高品質の革製品を手掛ける土屋鞄製造所は、ECサイトで商品情報や詳しい使い方を紹介しています。また、従業員の日常を発信するなど商品以外のページがあり、コンテンツを閲覧するユーザーを楽しませています。ユーザーとの距離が近く、コンテンツマーケティングにおいてはお馴染みの成功事例です。
参考URL:土屋鞄製造所|読み物
コンテンツマーケティングが簡単に学べるおすすめの本3選
ネット上の情報以外にも初心者から、Web部門のマネージャーまでレベルに合わせてコンテンツマーケティングを学ぶことができる書籍もおすすめです。ここではおすすめの3冊をご紹介します。
いちばんやさしいコンテンツマーケティングの教本 人気講師が教える宣伝せずに売れる仕組み作
著:宗像 淳氏、亀山 將氏
大好評のいちばんやさしい教本シリーズから、コンテンツマーケティングに焦点をあてた解説書です。「絶対に挫折しない」をコンセプトにしており、最新のコンテンツマーケティングの実践方法がわかりやすく説明されているので、初心者におすすめです。
参考URL:いちばんやさしいコンテンツマーケティングの教本
[デジタル+オフライン] BtoB企業のためのマーケティングコンテンツ制作ガイド
著:宮崎 晃彦氏
15年に亘りBtoBマーケティングに携わり、現在ではコンサルタントとして活躍している著者がコンテンツ制作について実例を交えながら解説しています。デジタルツールを導入したが効果が出ない、社内で必要性を共有できず協力が得られないなど、実施してみてこそわかる問題点に悩んでいる方にはぜひ読んでいただきたい一冊です。
参考URL:[デジタル+オフライン] BtoB企業のためのマーケティングコンテンツ制作ガイド
事例で学ぶ BtoBマーケティングの戦略と実践
著:栗原 康太氏
早くからこのBtoBマーケティングの分野で試行錯誤を積み重ねてきた著者が、BtoBマーケティングならではの特徴や実態、専門知識について語った1冊です。実際の企業例を参考にしたケーススタディが解説されているので、マーケティングに行き詰っている方は打開策が見つけられるかもしれません。
参考URL:事例で学ぶ BtoBマーケティングの戦略と実践
■無料で学べるコンテンツマーケティングのおすすめ資料はこちら
■デジタル人材の育成にお困りの方はこちら
まとめ:コンテンツマーケティングでユーザーとの関係性と長期的な成果を獲得しよう
コンテンツマーケティングは時間も手間もかかる施策です。
しかし、魅力的なコンテンツを発信し続けることで今まで出会うことができなかった自社のファンを増やし、大きな成果を得ることができます。
目標達成のために、コンテンツマーケティングを最大限活かしていきましょう。
弊社では、コンテンツマーケティングをはじめとするBtoB集客のためのツール『ferret One』を提供しています。マーケティングに必要な機能とノウハウが揃っているため、成果の出るコンテンツマーケティングの実施をお考えの方は、ぜひ無料の資料をダウンロードしてみてください。