【初心者でもわかる】CMSとは?導入するメリットとおすすめツール比較12選
(2021-11-17 更新)
CMSを使い、社内でWebサイトの管理を完結させて、効率化する企業が増えてきました。
CMSがWebサイトにおいてどのような役割を持っているか、正しく認識していますか?CMSの導入を検討するのなら、その価値は理解しておきたいものです。
そこでこの記事では、CMSの意味や導入するメリット、また代表的なCMSの特徴について解説します。
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CMSとは?
CMSとは、Contents Management System(コンテンツ・マネジメント・システム)の略です。Webサイトのコンテンツを管理する仕組みのことです。
本来、サイト構築を自分で行う場合はコーディングという専門技術が必要です。
HTML、CSSと呼ばれるマークアップ言語やプログラム用語を組み合わせることで1ページずつサイトを作り上げます。
スキルを持たない人が作業を行うと膨大な手間と時間がかかってしまい、更新のための労力はサイトの規模が大きくなればなるほど増えていくのです。
そのため以前は、Webサイトは限られた技術者しか管理ができませんでした。Webサイトの些細な変更点や情報更新に関しても、すべて技術者に依頼して、更新作業を施してもらうのを待つしかなかったのです。
しかしCMSを活用すると、Webに関する専門知識がなくても、OfficeのPowerPointやExcelを操作するような感覚で、Webサイトの作成、情報更新が可能になります。
必要になったときにすぐに適切な情報公開ができるので、サイト上ので営業機会を逃すことがありません。CMSは単純にWebサイト運営のコストを減らすだけでなく、売上向上にも繋げられるものなのです。
CMSの種類とは?
CMSには使用目的に合わせた様々な種類があり、大きく3つに分けることができます。
どのような特徴があるのかをそれぞれ説明します。
オープンソースCMS
プログラムを動かすための処理に使うソースコードが無料で使えます。誰でも使える商用利用もできるCMSです。
ブログサイトとしての利用を主軸と考え制作されていますが、HTMLやCSSの知識を持っていれば、企業向けのサイトなどへのカスタマイズも可能です。
レンタルサーバーがあれば、CMSのシステムをインストールするだけで使用開始できるため、専用のパソコンやサーバーを自分で準備する必要はありません。
カスタマイズが手軽に行えて、月々のレンタルサーバー代のみでサイト運営ができる点が、オープンCMSの特徴と言えるでしょう。
パッケージCMS
CMSベンダー(メーカーや販売会社)が開発したCMSライセンスを購入して、自社サーバにインストールすることで使用できるCMSです。
主な使用目的は、企業向けのサイトなどの商用利用を考えています。
メリットは優れた機能面で、CMSの基本機能がついています。加えてサポート体制も充実しているため、CMS導入や運営も危なげなく行えるのです。
ライセンスの購入が必要なため、使用に際しても初期費用がかかるため、予算やサポート体制の比較を行い検討すると良いでしょう。
クラウドCMS(SaaS型)
パッケージCMSのようなライセンス販売をするのではなく、インターネット上でサービスの販売を提供するタイプのCMSです。
運営するウェブサイトの情報は、販売会社が運用してるプラットフォームに保管します。
プラットフォーム上でサイトの管理や更新ができるため、導入時に機材を準備する必要はありません。導入後に、CMSの機能自体が随時アップデートされる点も魅力です。
利用している期間のランディングコストがかかるものの、導入までのスピード感がメリットといえます。
さらに、パッケージCMSより初期費用がかからない点も特徴です。
CMSを導入するメリットとは?
CMSを導入すると、具体的に以下のようなメリットがあります。
CMS導入のメリット1:専門知識がなくてもサイトの制作や更新ができる
CMSのもっとも大きなメリットは、限られた技術者でなくても、見やすくて便利なWebサイトを作れるということです。
CMSを導入することで、プログラムのソースコードを扱う必要はなくなります。担当者自ら、サイト構築、ページの作成、修正などが簡単にできるようになるのです。
お問い合わせフォームを設置したり、記事の検索機能をつけるといった細やかな配慮も、CMSを操作すれば簡単にできます。いちいちWeb制作会社に依頼して、打ち合わせしながら進めていくような手間を削減してくれるのです。
CMS導入のメリット2:最新情報をすぐ公開できる
情報はなるべく素早くユーザーに提供したいですよね。TwitterやFacebookなどでは、担当者自ら情報を更新できますが、公式サイトだとそうもいきません。
CMSを導入すれば、依頼しなくても担当者自身でWebサイトを更新できるため、最新情報をタイムラグなくサイトから発信できるようになるのです。
これまで発信したい情報が確定してから、2~3日しないとアップできなかったものが、30分程度でアップできるようになることもあります。情報の鮮度が落ちないうちに発信できるのは大きなメリットです。
CMS導入のメリット3:基本的なSEO対策ができる
CMSで作成したサイトは、すでに基本的なSEO対策が施されています。通常であれば、細かな対策にまで気を払って作り込んでいかなければなりませんが、ある程度はサポートしてくるので安心です。
検索者が求めるコンテンツを提供することに、より集中できるようになります。
CMSを選ぶ際に、とくにSEOが強いとされているものを選ぶと、より効果的です。
CMS導入のメリット4:スマホ対応が簡単
現在、Webサイトを閲覧する端末としてもっとも活用されているのはスマートフォンです。CMSを使わずにWebサイトを制作すると、パソコン用とは別で新たにスマートフォン用にサイトを作り直さなくてはなりません。
しかし、CMSを使えば、ほとんどの場合はスマートフォン向けのデザインも自動生成してくれます。閲覧端末がスマートフォンの場合は、自動でスマートフォン向けのデザインに切り替わる「レスポンシブデザイン」に対応したCMSも数多く存在するのです。
今や、スマートフォン対応のWebサイトは基本です。検索エンジンからの評価を落とす大きな原因にもなり、集客への影響が大きいので注意しましょう。
CMS導入のメリット5:効率的にWebサイト運用できる
Webサイトをきちんと作成すると、各ページで共通の記述をしたい箇所が出てくるはずです。そのような場合、全ページに共通する部分をテンプレートとしておくことができます。
共通部分に変更があっても、各ページをいちいち変更する必要もありません。
また、複数の担当者で更新を分担できるのです。一つのパソコンからだけでなく、複数のパソコンからログインし、素早く最新情報を発信できます。
CMS導入に向いているサイトとは?
更新頻度が高い
Webサイトは頻繁に更新している企業はCMSを導入すべきです。
定期的な更新だけでなく、定期的に情報の入れ替えを要する、これからたくさんのページの改修を予定しているサイトは、CMSの導入を検討するといいでしょう。
具体的な例として、製品コンテンツサイトや、新規事業のサービスサイトなどが考えられます。
以下は、新規事業にてCMSを導入した企業事例です。
▼変化の激しい新規事業、 決まったことを即日反映できるサイト環境を実現!
▼新規事業でWebでの見込み顧客の獲得を目指す!キリンビバレッジ担当者インタビュー
リアルタイムな情報発信を行う
ニュースリリースなど、情報の鮮度に比重を置く発信もCMSの導入がおすすめです。
Webサイト担当者に依頼をしてページ更新をしてもらう手間を取り除くことで、素早い情報発信が可能になります。
管理するページ数が多い
Webサイトは、サイトで扱っているページ数が多くなるほど運用時のハプニングも発生しやすくなります。
更新漏れやリンク切れなど、管理すべき量が膨大になると全てに対して万全の対応は難しくなるでしょう。
担当者だけではどうしようもないセキュリティー面の不安やリスクを少しでも減らすことができるのです。
複数人がWebサイトを運用担当する
多くのWebサイトの運用担当者は、別の業務も兼任しています。
CMSを活用することで、専門知識がなくてもページの制作やインターネット上への公開が可能になります。
企業内で承認処理がきちんと行われていれば、現場担当者などを含めた複数人でのサイト運用ができるのです。
全体デザインを統一したい
複数人でWebサイトの運用を実施するとき、デザインの配置は人によって異なりがちです。
そのためデザインに統一性を出したいWebサイトでは、テンプレートが用意されていて細かな設定が不要であるCMSが強い味方となってくれるでしょう。
代表的なCMSの種類を比較!ツール12選
CMSには具体的にどのような種類があるのでしょうか。代表的なものを12種類紹介します。自社に合うものがどれなのかを考えながらご覧ください。
世界一のシェア「Wordpress」
Wordpressは、世界中でもっとも高いシェアを誇っているCMSです。
テーマと呼ばれるデザインテンプレート、機能を拡張させるプラグインが多くあり、Webの専門知識がない人でも、オリジナリティのあるWebサイトがつくれます。
オウンドメディア運営や、コーポレートサイトにも対応できるCMSです。
感覚的な操作でOK「Movable Type」
日本で5万件以上の導入実績を誇る、人気の高いCMSです。
Wordを操作するような感覚的操作でWebサイトを作成できるので、専門知識がなくても基本的な操作ができます。
Webの知識がほとんどない人でも、コーポレートサイトを作成、管理できるのが特徴です。
BtoBマーケティングに特化した「ferret One」
BtoBマーケティングを目的としたCMSです。
Webの専門知識がなくても、Webサイトの作成、更新ができる利便性はもちろんのこと、マーケティング機能もついていることが大きな魅力となっています。
単にサイト運営をするだけでなく、サイト内の行動を分析したり、リードを管理するなどといった、マーケティングに特化した機能が数多く装備されているのが特徴です。
大企業にも対応「Drupal」
世界的に有名で人気が根強いCMSです。大規模なサイトでも利用されており、一般的なCMSよりもかなり複雑なシステムを構築できます。
大企業のWebサイトでも利用できるほどの性能を持っていますが、CMSの中では、使用するのに専門的な知識が必要です。難易度が高い点がデメリットとなります。
コーポレートサイトなら「Sharewith」
Sharewithは国内上場企業での支持が高いクラウド型CMSです。コーポレートサイトに必要なCMS機能からセキュリティ・サポート機能までまとめて提供するので、カスタマイズせずに、そのままで十分に使えるのが特徴です。
わかりやすく誰でも使える共通プラットフォームで、マニュアルがなくても、ページの編集から公開が行えます。
セキュリティに強い「NOREN」
2002年からサービス提供をしている、国産のCMSです。
中小企業はもちろん、大企業のサイトでも対応できるほどのセキュリティを持っており、安心して活用できます。連携性や拡張性にも注力しており、時代に合わせた改善が施される点も魅力です。
オウンドメディア専用「はてなブログMedia」
オウンドメディア専用のCMSです。はてなブログの操作性がそのまま引き継がれたCMSで、誰でも記事を作成できます。
はてなブックマークとの連携機能があり、ソーシャルメディアでの拡散をサポートしてくれる点も魅力です。
豊富な機能と高い拡張性「RCMS」
金融機関やIT企業など、さまざまな企業で導入されているCMSです。
標準機能が充実しているほか、拡張性が高いのも特徴で、コーポレートサイトはもちろん、ECサイトなどでも対応できます。
3ステップで簡単作成「Jimdo」
ドイツ発のクラウドタイプのCMSです。
3つのステップで簡単にWebサイトが作成でき、無料でお試し利用もできます。クラウドタイプCMSの中では汎用性が高く、自社に合ったカスタマイズをできるのが特徴です。
低価格で機能充実「PowerCMS」
CMSソフトウェア「Movable Type」を高性能、高機能化させたツールです。
Webサイト運営者視点のさまざまな機能が装備されており、柔軟なカスタマイズができます。
セキュリティが強固なのはもちろん、低価格でありながら、便利な機能が充実している点が人気です。
10000ページを超えるサイトにも「WebRelease」
10000ページを超えるような大規模のサイトでも使用できるCMSです。
大企業の公式サイトでも安心して運用管理できます。
機能が充実しており、導入したらすぐに利用開始できる点も魅力です。
誰でも簡単に操作できる「Wix」
世界中で多く利用されているCMSで、世界190か国で1億5000万人以上が利用していると言われています。
Webの専門知識は不要で、ドラッグ&ドロップなどの簡単な操作でWebサイトがつくれるのが特徴です。気軽にWebサイトを作成できるため、個人の利用者も多く存在します。
一方で大企業のWebサイトなど、ページ数の多い大きなWebサイトには不向きです。
自社に合ったCMSの選び方とは?サイトタイプ別に解説
自社に合ったCMSを選ぶ際には、Webサイトの目的や目標を決めた後、そもそもどんなサイトをつくりたいのか、確認が必要です。
Webサイトは、主に以下の4タイプに分けられます。
- コーポレートサイト
- サービスサイト
- オウンドメディア
- ECサイト
自社に合ったCMSを選ぶためにどのような準備をすればいいのか。さらに詳しくご紹介するために、目的、目標を設定するフレームワークと、サイトタイプ別のおすすめCMSを具体的にご紹介する資料をご用意しました。
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