CMSの種類とは?メリット・デメリットから選び方も紹介
2023年現在、世界のWebサイトの6割がCMSを導入しており※、Webサイト制作の主流となっています。ただ、世界では800以上のCMSが提供されており、自社に何がいいのか分からないとお悩みではないでしょうか?
CMSは提供方法から主に3種類に分けることができます。まずは自社に合った種類を選べるようになりましょう。
本記事では、それぞれの特徴を比較しながら、メリット・デメリットをご紹介します。自社にぴったりのCMSを選ぶ参考にしてみてください。
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「CMS選びが大変…!」という方に好評!担当者様の代わりに徹底比較してまとめました。
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※参考:W3Techsの調査より。
https://w3techs.com/technologies/history_overview/content_management/all
目次[非表示]
CMSとは?
CMS(Contents Management System、コンテンツ・マネジメント・システム)とは、HTMLやCSSなどのWebサイト制作の知識が無くても、簡単にWebサイト制作や編集ができるシステムのことです。
従来、Webサイト制作にはコーディングの専門的な知識が必要でした。しかしCMSが登場したことにより、コーダーがいない企業でもWebサイトを運営できるようになったため、多くの企業がCMSを導入するようになりました。
国内のCMSのシェア
世の中のWebサイトはどのようなCMSで制作されているのか、参考にみてみましょう。 日本のWebサイトで導入されているCMSのシェアは以下の通りです。
出典:W3Techsの調査より
ただ、日本の上場企業が導入しているCMSについては、ランキングが変わります。
出典:https://oshiete-url.jp/report/cms/2022_8/
このような違いが生まれるのは、目的に応じて適したCMSが異なるためといえるでしょう。CMSを選ぶ際に気を付けるべき点は、多くの人、企業が導入しているCMSが自社に合っているというわけではない、ということです。
例えば、
- 個人、大企業・中小企業など、どのような組織が運営するWebサイトなのか?
- ECサイト、サービスサイトなど制作したいサイトの種類は?
- BtoB企業、BtoC企業なのか?
など、Webサイトの運用体制や目的によって、必要なCMSの要件が異なります。
関連記事:【2024年】CMSを徹底比較!プロが選ぶ企業におすすめ10選
CMSの種類とは?
CMSには大きく分けて3つの種類があります。
- オープンソース型CMS
- クラウド型CMS
- パッケージ型CMS
以下にそれぞれの特徴を表にまとめました。こちらの表で比較しながら見るとわかりやすいので、活用しながら読み進めてみてください。
■CMSの種類別 特徴一覧
ネット上で公開 |
ベンダーが独自開発 |
||
種類 |
オープンソース型 |
パッケージ型 |
クラウド型 |
サイト制作のスキル |
上級者向け |
初心者でもOK |
初心者でもOK |
導入コスト目安 |
無料 |
数十万~数千万円 ※サイト規模により異なる |
無料~数十万円 |
運用コスト目安 |
サーバー代:月額数千円~ |
年間メンテナンス費用:数万円~ |
CMS利用料:月額数万円~ |
導入方法 |
サーバー、ドメインを準備し、CMSをインストール |
CMSライセンスを購入し、自社サーバーにインストール |
ベンダーと契約し、CMS管理画面へのログイン情報をもらう |
導入難易度 |
高 |
中 |
低 |
サーバー |
自社 |
自社 |
ベンダー |
セキュリティ |
△ |
〇 |
〇 |
カスタマイズ |
〇 |
〇 |
△ |
ベンダーからのサポート |
× |
〇 |
〇 |
■CMSの種類別 メリット・デメリット
種類 |
オープンソース型 |
パッケージ型 |
クラウド型 |
---|---|---|---|
メリット |
・導入、運用コストが低い ・カスタマイズ性が高い |
・法人利用前提で機能が充実 ・自社サーバーで運用できる |
・低予算でもすぐに始められ、導入しやすい ・テンプレートで簡単にページが作れる |
デメリット |
・導入、運用、保守には専門知識が必要 ・サポートが受けられない |
導入費用が高い |
他のCMSよりもカスタマイズ性に劣る |
向いている企業 |
自社に専門知識をもつスタッフがいる |
・大規模なWebサイトを制作したい ・自社サーバーで運用したい |
CMSをすぐに、低予算で導入したい |
オープンソース型CMS
オープンソース型CMSとは、インターネット上でソースコードが公開されているCMSです。
オープンソース型CMSのメリット
公開されているソースコードを利用して、誰でも自由に手を加えられるため、カスタマイズ性に優れています。
無料で商用利用できるツールが多く、コストを抑えやすいのもメリットです。
オープンソース型CMSのデメリット
基本的に導入から運用まで自力で行うこととなります。
サーバーやドメインなど、Webサイトを運用をするうえで必要な環境を自分たちで構築する手間がかかることや、ソースコードが公開されているためセキュリティ面に配慮しなければならない点に注意が必要です。
また、オープンソース型CMSは基本的にサポートが受けられません。不明点がある時やトラブル時にサポートを受けたい場合は、検索エンジンでやり方を検索するかCMSコミュニティで質問するなどして、対応する必要があります。
オープンソース型CMSが向いている企業
Webサイト制作・運用の専門知識をもつスタッフがいる企業や、導入コストを抑えたい企業に向いているCMSといえます。
オープンソース型CMSの例:「WordPress」「Drupal」
クラウド型CMS
クラウド型CMSは、CMS専用のソフトウェアやサーバーがなくても、インターネット環境だけで利用できるCMSです。
クラウド型CMSのメリット
IDとパスワードの発行で、会員サイトに登録するような感覚ですぐに導入できます。
さらに、CMSを提供している企業がシステムやサーバーを管理しているため、ドメイン取得も機能内に含まれている場合があり、Webサイト導入のハードルが最も低いといえます。
また、デザインテンプレートが用意されている場合が多く、制作コストが低いのもメリットです。
クラウド型CMSのデメリット
デザインテンプレートが使えることは裏返すと、オープンソース型CMSと比較してデザインの自由度が低いといえるため、他にはないデザイン性を求める場合はデメリットとなります。他のCMSと比べるとカスタマイズ性は高くありません。
また、サーバーが自社にないため、開発会社側でトラブルが発生した時、開発会社に依存するため、復旧対応が遅れる場合があることには注意が必要です。
クラウド型CMSが向いている企業
既定の機能で十分で、CMSをすぐ低コストで導入したい企業におすすめです。カスタマイズ性は高くありませんが、特定のニーズに最適化された機能を搭載したCMSが多く提供されています。
BtoBマーケティングに強いCMS、コーポレートサイトに特化したCMS、オウンドメディア(ブログ)に特化したCMSなど、目的を達成するのに十分な機能を搭載したCMSを見つけることで、低予算でも成果につなげられます。
クラウド型CMSの例:「ferret One」「Sharewith 」「はてなブログ Media 」
パッケージ型CMS
パッケージ型CMSは、システムベンダーと呼ばれるメーカーや販売会社が独自で開発したCMSです。CMSライセンスを購入し、自社サーバーにインストールして使用します。
また、独自開発に加えオープンソース型CMSに機能を拡張させ、利便性を高めた製品もあります。
パッケージ型CMSのメリット
パッケージ型CMSは、企業や組織などの法人利用を想定して開発されています。機能が充実しており、さらにページ数が多い大規模Webサイト制作にも対応してもらえます。
また、自社にサーバーを置くため、トラブル時の対応も個別対応可能です。クラウド型CMS同様にベンダーが導入・運用をサポートしてくれる点もメリットです。
パッケージ型CMSのデメリット
自社にサーバーを用意する必要があるため、導入に時間がかかります。
また、パッケージ型CMSは法人利用が前提のものが多く、費用が高くなってしまうのもデメリットです。ページ数の少ないWebサイト制作の場合には費用対効果が悪くなる可能性があります。
パッケージ型CMSが向いている企業
ページ数が多いような大規模なWebサイトを制作したい企業や自社サーバーで管理したい企業に向いているCMSです。
パッケージ型CMSの例:「Movable Type ソフトウェア版 」「HeartCore」「NOREN」
自社に合ったCMSの選び方
自社に合ったCMSの選び方は、下記の通りです。
- CMSを導入する目的、導入後の目標を決める
- 導入するCMSの要件定義を行う
- 要件定義に合ったCMSの種類を見定める
①CMSを導入する目的、導入後の目標を決める
そもそもなぜCMSを入れないといけないのか、現状の課題を洗い出しましょう。合わせて、その課題を解決することで、導入後に「月間100件のリードを獲得したい」など達成したい目標をできるだけ具体的に設定することがポイントです。
②導入するCMSの要件定義を行う
設定した目標を達成するために必要なCMSの要件定義を行いましょう。
機能はもちろん、操作性やサポート有無など、Webサイトを運用していくために必要な事項をまとめることで、自社に必要なCMSの条件が明らかになってきます。
また、CMS導入費用は無料~数千万円と幅広くなっています。Webサイトの費用対効果を高めるにはどのくらいの出費が許容できるのか、導入の予算も決めておきましょう。比較検討しやすく、社内でも導入への理解が得やすくなります。
③要件定義に合ったCMSの種類を見定める
設定した要件に合ったCMSの種類を、メリット・デメリットと照らし合わせながら選びましょう。『CMSの種類とは?』の章で紹介したCMSの種類別の比較表も参考にしてみてください。
▼「サービスごとの比較が大変…」という方向けに、機能やサイトタイプ別に適したCMSをまとめました。ぜひご活用ください!
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Webサイト運用の費用対効果の高いCMSを選ぼう
CMSの種類は大きく3つに分けられます。
- オープンソース型CMS
- クラウド型CMS
- パッケージ型CMS
CMSはWebサイトの運用を効率的にしてくれるツールです。初回の導入時やサイトリニューアル時にはコストがかかってしまいますが、運用の効率化により得られる利益も大きくなります。長期的なWebサイト運用を見据えた上で、それぞれの特徴を踏まえて、自社の目的にあった費用対効果高いCMSを選びましょう。
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