LPOでやってしまいがちな、3つの落とし穴
コンバージョン率を改善するための施策はいくつかあります。その中で、ランディングページにおけるコンバージョン率の改善施策のことを「LPO(Landing page optimization)」と呼びます。
この記事では、ランディングページを作るとき、あるいは最適化するときに、うっかりやってしまいがちな「3つの落とし穴」をご紹介します。
やってしまいがちな3つの落とし穴
1.関係のないリンクを貼ってしまう
ランディングページを作るとき、関係ないリンクを張っていませんか?
関連商品も載せておこうかな、このページに来た人なら、このページも興味あるんじゃないかな…など、ついつい欲を出してしまいがちです。確かに、サイトを回遊してもらいたい気持ちもわかります。しかし、1ページ完結型のランディングページの場合は、回遊が目的ではありません。
オーガニック検索や検索エンジン広告(リスティング広告)からの流入の場合、基本的にはその商品に興味を持っている可能性が高いユーザーという事になります。せっかく興味を持ってくれているのに、わざわざサイトを回遊させてしまうのは、コンバージョンへのチャンスを逃すことにつながります。
ランディングページにおいては、他のページへの遷移、訴求に関係ない情報は煩わしい、邪魔なものになります。あれもこれもと欲張ってしまうと、せっかくのユーザーを逃がしてしまうので、関係ないリンクは貼らないよう、注意しましょう。
2.キャッチコピーに根拠がない
商品を売り込もうとするあまり、説明不足になってしまっていませんか?
例えば、
「他社では出来ないサービスを実施!」
「素早くきめ細やかなサポートを実現!」
「売り上げアップの事例多数!」
という情報を載せたとします。サイト訪問者は、どのように感じるでしょうか?
おそらく、下記のような疑問を持たれるでしょう。
「他社では出来ないサービスを実施!」
→ どうして他社では出来ないんだろう?
「素早くきめ細やかなサポートを実現!」
→ 素早いってどれくらい早いの?何で早いの?
「売り上げアップの事例多数!」
→ 多数でどれくらい?何百件の事例のうちの数件だったりするじゃないの?
よいことばかり書いても、「じゃあ問い合わせしてみよう!」とはなりません。「何故そう言い切れるのか」の根拠をお伝えする必要があります。
「他社では出来ないサービスを実施!」
→ 他社ではやっていない、こんな取り組みをしてます!理由は…
「素早くきめ細やかなサポートを実現!」
→ 24時間、専門のスタッフが常駐しています!迅速な対応が可能です!
「売り上げアップの事例多数!」
→ お申し込み頂いた10000名様のうち、90%以上の方からご満足の声を頂いております!その理由は…
といったように、キャッチコピーの根拠を明確に伝えましょう。
3.広告とランディングページのキャッチコピーが一致していない
キャッチコピーは一貫していますか?
例えば、あるITツールの広告に「普段の業務が、半分の時間で終わります」というキャッチコピーを載せていたとします。
この広告を見て興味を持ってランディングページに訪れた際、「高性能で低価格!〇〇機能搭載のツール!」というキャッチコピーだったとしたら、ユーザーはどう感じるでしょうか?「業務効率化」がメリットだと感じて広告をクリックしたのに、遷移した先のページでは「高性能」がメリットと書かれていたら、ニーズは満たされず離脱してしまうでしょう。
どういう経路から流入したのかを意識しないと、こういう事態に陥りがちです。広告とランディングページの訴求に、違和感がないか確認しましょう。
誰に向けた商品なのかを考える
ここまで、細かな「落とし穴」についてお伝えしてきましたが、ランディングページを制作する際に最も大切なことは「この商品は誰に向けたものか」を意識することです。
商品の良さを伝えたいあまり、情報を詰めすぎて、ただの商品紹介ページになっていませんか?
コンバージョンにつなげるコツは、ユーザーに「この商品だったら、自分抱えているの課題を解決できる!」と思ってもらうことです。
商品の良さを伝えるためには、まずは
- 誰に
- どんなときに
- どんな課題があって
- この商品は、その課題をどう解決するのか
を設定し、これらを訴求するランディングページを作りましょう。
以上、ランディングページを作る際に陥りがちなことをご紹介しました。みなさんのランディングページはどうなっていますか?もし心当たりのあった方は是非、この記事を参考にしてみてください。