BtoBサイトのSEO対策方法 おすすめのツールまとめ【SEOチェックリスト付き】

BtoBサイトのSEO対策方法、おすすめのツールまとめ


発注先企業をインターネット検索で探すのが一般的になっている今、BtoBビジネスにおいてもサイトのSEOは重要です。検索エンジンから流入してくるユーザーを増やすことは、新規顧客の獲得につながります。

この記事ではBtoBサイトSEOの基本的な進め方、おすすめのSEO支援ツールをご紹介します。やるべきことのチェックリストもありますので、ぜひご活用ください!

目次[非表示]

  1. 1.BtoBサイトでSEOに取り組むときのポイント
    1. 1.1.BtoBはキーワードの検索ボリュームが少ない
    2. 1.2.「CVに近いキーワード」と「情報収集キーワード」を分けて考える
    3. 1.3.「CVに近いキーワード」の数が限られている
  2. 2.SEOの基本的な進め方 3ステップ
    1. 2.1.1. 検索者のニーズを満たすコンテンツを用意する
    2. 2.2.2. 検索エンジンにクロール&インデックスされやすい状態を保つ
    3. 2.3.3. アルゴリズムに価値あるコンテンツと認識され、優先的に表示される
  3. 3.SEO対策をするなら必須のおすすめツール4選
    1. 3.1.1. キーワード調査の定番「Googleキーワードプランナー」
    2. 3.2.2. トレンド観測に便利「Googleトレンド」
    3. 3.3.3. 共起語検索ツール「Neo Inspiration」
    4. 3.4.4. 検索数予測ツール「aramakijake.jp(アラマキジャケ.jp)」
  4. 4.まとめ:SEOの基本はユーザーのニーズを第一に考えること


BtoBサイトでSEOに取り組むときのポイント

BtoBサイトでSEOに取り組む場合、BtoCのオウンドメディアなどの取り組みとは異なるポイントがいくつかあります。


BtoBはキーワードの検索ボリュームが少ない

BtoBはBtoCと比べて、一つ一つの検索キーワードの検索ボリュームが小さい傾向にあります。そのためBtoCと同じつもりでセッション・PVの目標を立てると、無茶を強いることになりかねません。検索ボリュームに見合った適切な目標を設定しましょう。

検索ボリュームは少なくてもニッチな需要があり、競合の少ないキーワードをたくさん拾っていく「ロングテールSEO」の手法と相性がいいともいえます


「CVに近いキーワード」と「情報収集キーワード」を分けて考える

キーワードは検索するユーザーの検討段階によって大きく2つに分類されます。CVに近いユーザーが検索するキーワードと、まだ情報収集をしている段階のユーザーが検索するキーワードです。


CVに近いキーワード

たとえば、「◯◯ 比較」「◯◯ 外注」などのキーワードを検索するのは、すでに外注することを視野に入れた上で業者の比較検討の段階に入っているユーザーだと推測できます。これらはCVに近いキーワードです。上位表示の重要度は高いですが、競合が多いのでその分難易度も高くなります。


情報収集キーワード

一方、「Googleアナリティクス 設定」「Web広告 種類」などのキーワードを検索するのは、その分野について情報収集をしている段階のユーザーだと推測できます。CVにつながる確率は低めですが、コンテンツマーケティングの観点から幅広いリードを獲得したいならば、これらのキーワードについてもSEOの対象にすべきでしょう。


BtoBでは、どのようなリードを獲得したいかに応じて、どちらの種類のキーワードを集中的に狙っていくかのスタンスが決まります。ゼロから取り組むのであれば、成果につながりやすい「CVに近いキーワード」から狙っていくことをオススメします


「CVに近いキーワード」の数が限られている

BtoBの場合「CVにつながるキーワード」の数は限られています。その後「情報収集キーワード」を拡充していくためには、定期的に更新を続けるか、早期に大量のコンテンツを揃えていく必要があります。

BtoB企業の場合、コンテンツ作成担当を専任で置くのは難しい場合も多いでしょう。コンテンツを作り続ける体力と、見合うだけの成果が得られそうか?は見極めたいところです。

定期更新が難しい場合は、CVに近いキーワードを網羅するところまでを目標にするのも、1つの方法です。


SEOの基本的な進め方 3ステップ

そもそもSEO(Search Engine Optimization=検索エンジン最適化)とは何でしょうか? 勘違いされることも多いですが、検索エンジンで上位表示することだけを指す言葉ではありません。


BtoBでもSEOの基本は変わりません。SEOでやるべきことは、突き詰めると以下の3つに集約されます

  1. 検索者のニーズを満たすコンテンツを用意する
  2. 検索エンジンにクロール&インデックスに登録されやすい状態を保つ
  3. アルゴリズムに価値あるコンテンツと認識され、優先的に表示される


上位表示を狙うのはあくまで検索者にニーズを満たす適切なコンテンツを提供するため。検索者が望む検索結果を検索エンジンが提供できる状況を作る(=最適化)ことで、検索者からも検索エンジンのアルゴリズムからも「このサイトは価値ある情報を提供している」と認識されていく、というのがSEOの基本的な考え方です。


それでは、それぞれの取り組みについて詳しく説明しましょう。


1. 検索者のニーズを満たすコンテンツを用意する

検索者は何か知りたい・調べたいことがあって検索をしているはずです。制作するコンテンツは、そのニーズを満たすものでなければいけません。

ただキーワードを本文にたくさん入れるだけではなく、「そのキーワードで検索する人がどのようなことを知りたくて、どのような意図で検索をしているのか」を想像し、そのニーズを満たすコンテンツを用意しましょう。


「何を書いていいのかわからない」「書くネタが見つからない」という人は、次のようにするとコンテンツを作りやすいです。


■ターゲット属性に近い人にインタビューをする

対象顧客や顧客像に近い人たち数名にインタビューして、どのようなプロセスで意思決定しているのかを調査します。すると、プロセスの途中で検索してデータや情報を集める必要が出てきた際に、どのようなキーワードで検索されるかが見えてきます。

顧客の行動から、リアルなキーワードや知りたい情報を探ってみましょう


■営業現場で質問されたことをコンテンツ化する

商談中に質問されることは、ターゲットが明確に知りたがっているニーズが高い情報です。当然ほかにも知りたがっている顧客がいるはずであり、検索ニーズがある可能性も高いと言えます。同じ疑問を持って検索した人が疑問を解決できるようなコンテンツを作る、という考えのもとで、質問に対して回答したことをそのまま(もしくは多少補足をして)コンテンツにすればよいのです。

一度コンテンツ化しておけば、次から同じ質問をされた時にはURLを案内すればよいので業務の効率化にもつながります。


■提供しているソリューションの一部をコンテンツ化する

ソリューションの一部をノウハウ・知見としてコンテンツ化し、無償提供するという手法もあります。有料で提供しているようなノウハウは質の高いコンテンツになるはずですし、市場からニーズがあり検索される可能性も高いでしょう。

また、書籍の試し読みやツールのデモ版のように、「このサービスを導入するとどのようなメリットがあるのか」を顧客が想像しやすくなり、CVR(コンバージョン率)向上にも効果を発揮してくれます。


2. 検索エンジンにクロール&インデックスされやすい状態を保つ

検索エンジンはクローラーと呼ばれるプログラムでインターネット上のWebサイトの情報を収集(クロール)し、インデックスしています。適切にインデックスされるためには、このクローラーにとってわかりやすいサイトを作る必要があります。


プログラムであるクローラーがWebサイト上で見ている箇所は我々人間とは少し違うので、普段は人の目に見えないところまで気を配る必要があります。まずコンテンツの質が高いことが大前提ですが、その上で検索エンジンの性質を踏まえた対策をしましょう。


必見!クローラビリティを高めるSEOチェックリスト


クローラビリティ(クローラーにとってのわかりやすさ)を高めるための主な施策をまとめました。以下のようなチェックリストを作って、一つ一つ対応してみてください。


<サイト全体について>

URL正規化
HTMLサイトマップ追加
階層構造変更
構造化データマークアップ

サイト全体の構成を見直し、クローラーが巡回しやすいサイトにしていくための施策です。カテゴリ分けによる階層構造が整っていなかったり、http とhttpsの両方のURLが存在したりしていないか、チェックしましょう


<htmlタグについて>

5
h1テキスト変更
6
Titleタグ変更
7
画像タグalt属性追加
8
見出しタグ使用位置変更

Webサイトは主にhtmlという言語で作られています。正しいhtmlの記述をすることでクローラビリティが上がります。また、見出しタグで囲んだ内容は重要なものとされるので、見出しの位置や入れるキーワードに気を配りましょう。


<コンテンツについて>

9
コンテンツ内容改善
10
ファーストビューコンテンツ改善
11
重複コンテンツを正規化
12
低品質ページのnoindex化

コンテンツの内容を見直し、改善します。低品質なページや検索結果に表示させる必要のないページが多い場合、それらはインデックスされないよう設定しましょう。ユーザーにとって有益なページのみをインデックスさせることで、サイトの評価を高めます。


<内部リンクについて>

13
フッターリンク内アンカーテキスト変更
14
関連記事を追加
15
TOPページから各ページへのリンクを追加
16
SEO強化記事へのリンクを増やす
17 
サイトマップへの動線変更

クローラーはサイト内のリンクをたどって巡回します。クローラーが重要なページにたどりつきやすいよう、内部リンクを最適化しましょう。ただリンクさせればいいのではなく、関連のあるページ同士をリンクさせることが重要です。


<パンくずについて>

18
パンくずリストの内容変更
19 
パンくずリストのアンカーテキスト変更

内部リンクの一環として、パンくずリストについても見直し、改善を行います。トップページと現在ページしか表示されないパンくずはもったいないので、中間のカテゴリなどが表示されるようにして階層がわかりやすく、かつ巡回しやすいようにします。


3. アルゴリズムに価値あるコンテンツと認識され、優先的に表示される

ニーズを満たすコンテンツが用意されていて、かつそのコンテンツが適切にインデックス登録されていれば、検索ユーザーを満足させることができるはずです。

ユーザーの行動のデータを取得してみて思うような結果が出ていない場合は、コンテンツが低品質、キーワードのニーズとコンテンツが一致していない、などの問題が考えられます。今一度検索ユーザーのニーズやコンテンツの内容を考え直してみましょう。


主要な検索エンジンであるGoogleはユーザーファーストの方針を掲げており、ユーザーにとって価値のあるコンテンツを提供することを重視しています。小手先の対応でしのぐのではなく、「ユーザーのニーズを満たすコンテンツ作りを徹底する」「コンテンツの内容を適切にインデックスさせる」この2つの方針を忘れずにSEOを実践していけば、Googleのアップデートのたびに振り回されることもないはずです。


SEO対策をするなら必須のおすすめツール4選

最後に、BtoBのSEOを行うのに便利なツールを4つご紹介します。


1. キーワード調査の定番「Googleキーワードプランナー」

キーワード調査の定番「Googleキーワードプランナー」

https://ads.google.com/intl/ja_jp/home/tools/keyword-planner/


本来はGoogleに広告を出す際にキーワードの表示回数やクリック数の予測を表示するためのツールですが、キーワードの月間平均検索ボリュームを調べることができるため、SEOのキーワード選定にも利用できます。ただし、広告を出していない場合は検索ボリュームが「100〜1000」のように曖昧な表示になります。無料で使用できますが、Googleアカウントが必要です。


2. トレンド観測に便利「Googleトレンド」

トレンド観測に便利「Googleトレンド」

https://trends.google.co.jp/trends/?geo=JP


キーワードの人気度の動向や、どの地域で人気があるかを調べることができます。また、自分でキーワードを入力する以外にも急上昇ワードや人気の話題をチェックすることも可能です。キーワードプランナーと併用すると、より正確なキーワード需要を確認できます。


3. 共起語検索ツール「Neo Inspiration」

共起語検索ツール「Neo Inspiration」

https://neoinspire.net/cooccur/


共起語とは、ある言葉と同時に使用される確率が高い言葉のことです。「Neo Inspiration」は単語を入力するとその単語の共起語を調べることができます。このツールを使ってSEO対策キーワードの共起語をリストアップすれば、同時に検索されそうなキーワードの選定やユーザーニーズの把握に役立ちます


4. 検索数予測ツール「aramakijake.jp(アラマキジャケ.jp)」

検索数予測ツール「aramakijake.jp(アラマキジャケ.jp)」


http://aramakijake.jp/


キーワードを入力すると、Google検索とYahoo検索それぞれの予測検索数や表示順位ごとの予測アクセス数を表示できます。Googleキーワードプランナーに比べてシンプルで手軽に検索ボリュームの確認ができることと、Yahoo検索のボリューム数も確認できることがメリットです。


まとめ:SEOの基本はユーザーのニーズを第一に考えること

BtoBサイトのSEOは、キーワードの検索ボリュームがBtoCに比べて少ないという違いはあれど基本は変わりません。「検索ユーザーのニーズを満たすコンテンツを用意すること」と「コンテンツを適切にインデックス登録させること」です。


営業現場からのフィードバックや実際の提供サービスを生かせば、検索者のニーズを満たす良質なコンテンツを効率よく作ることができます。ユーザーからと検索エンジンからの評価、どちらも高めていきましょう!


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