【2025年】MAツール比較10選!運用タイプ別にわかる診断チャート付き
当社の調査(BtoBマーケティング調査レポート2025 MAツール編)では、「3社に1社」がMAツールを導入していることが明らかになっています。
ただ、その導入については、このようなお悩みをよくご相談いただきます。
「MAツールを入れたのに、使いこなせなかった」
「何が自社に合うのか分からない」
MAツール選びで失敗しないために重要なのは、機能の数よりも、「自社で使いこなせて、成果につながるかどうか」。
本記事では、その2軸から運用タイプ別に分類したMAツールの早見表と、あなたに合ったタイプがわかる診断チャートをご用意しました。
初導入で迷っている方も、乗り換えを検討中の方も、ぜひこの診断で最適なMAツールを見つけてみてください!
※本記事で掲載している内容の調査日は、2025年7月31日になります。
■ 「MAは難しい」という常識を変える。コストも機能も「ちょうどよい」が強みです。
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目次[非表示]
MAツール10社の比較表
MAツール比較表に費用や特徴を簡潔にまとめました。自社に適しているかどうか、候補を絞る際の参考にしてみてください!
後述の章では、各MAツールの紹介とあわせて、OneTip編集部の現役マーケターから見た各ツールのおすすめポイントも掲載しております。気になるツールはぜひ詳細も確認してみてください!
ツール名 |
費用 |
特徴 |
注意点 |
おすすめタイプ(次章に掲載) |
---|---|---|---|---|
初期費用:30,000円 月額費用:80,000円~ |
BtoBマーケの現場で本当に使う機能をリーズナブルに提供 |
緻密なシナリオ設計がしたい場合は不向き |
①③ |
|
初期費用:HPに記載なし 月額費用:月額15,000円~ |
独自のテンプレートにより自動で顧客分類できる |
無料プランの場合、数カ月で情報が消える |
①③ |
|
月額費用:100,000円~ 月額費用: 45,000円~ |
使いやすさ、サポートの充実さ、費用のバランスがよい |
大企業の場合、機能が不十分な可能性がある |
①③ |
|
初期費用:HPに記載なし 月額費用: 18,000円~ |
CRMをベースとしたプラットフォーム。カスタマイズ性が高い |
機能の取捨選択や初期設定が複雑 |
②④ |
|
要問い合わせ |
クロスチャネルマーケティングに特化 |
かなり高額になる可能性がある |
② |
|
初期費用: 300,000円 月額費用: 148,000円 |
匿名のユーザーのナーチャリングができる |
中小企業向けの他ツールと比べて費用が高額 |
②③ |
|
初期費用:要問い合わせ 月額費用:150,000円~ |
「Sales Cloud」と開発元が同じで、連携がスムーズ |
認定資格があるほど使いこなすことが難しい |
②④ |
|
要問い合わせ |
膨大なデータを簡単に扱える |
細かい設定を行う必要があるため、専任担当者は必要 |
④ |
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初期費用:HPに記載なし 月額費用: 120,000円 ~ |
MAとSFA一体型。セミナーを活用したマーケティングに強みがある。 |
UIが使いづらいと感じる可能性がある |
④ |
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初期費用:HPに記載なし 月額費用:15,000円~ |
MAとSFA一体型。柔軟な料金体系。 |
大規模なナーチャリング施策を実施したいなら割高になる |
④ |
MAツールの選び方【MAツールの運用タイプ別診断チャート】
どのMAツールがいいのか悩んでしまいますよね。
ただ、MAツールを現場で活用するにあたって重要なことは、シンプルに2つしかありません。この点をおさえて選べば、自社に合ったMAツールを選べるはずです。
- そのMAツールを自分たちが使いこなせるか?
- そのMAツールで成果を出せるか?
機能が豊富なツールを選んでも、操作が難しかったり、設定が複雑すぎたりして、結局使われないまま終わる──そんな失敗例は少なくありません。
そこで、「使いやすさ」と「成果を目指す姿勢(活用レベル)」を軸に、4タイプに分類しました。
各タイプ別のおすすめのMAツールもご紹介しますので、診断チャートを使って、あなたにぴったりのタイプを見つけてみてください!
MAツール診断チャート|あなたのタイプはどれ?
下のチャートで、あなたの状況に最も近い選択肢を選んでみてください。
たった数ステップで、自社に最適なMAツールのタイプが見えてきます。
Q1:これまでにMAツールを使った経験はありますか?
- A.初めて導入する
→Q2へ - B.使用した経験がある
→Q3へ
Q2:MAの運用について、あなたの理想に近いのはどちらですか?
- A.最低限の操作だけで、なるべく早く成果につなげたい
→タイプ①:【手間をかけずに効率よく成果を出せるMA】 - B.工数はかかってもいいから、綿密に設計・運用して成果を最大化したい
→タイプ②:【カスタマイズ性が高く、成果を最大化できるMA】
Q3:過去に導入したMAツールの運用は、どうでしたか?
- A. 機能が多すぎて使いきれず、結局うまくいかなかった
→タイプ③:【運用しやすさ重視での乗り換え先に選ばれるMA】 - B. 基本的な機能は使いこなせていて、次はもっと活用の幅を広げたい
→ タイプ④:【マーケ・営業連携に向いているMA】
タイプ別MAツール早見表
タイプ |
運用スタイル |
状況 |
向いているMAの特徴 |
おすすめMAツールの例 |
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① |
手間をかけずに効率よく成果を出せるMA |
すぐに成果/操作性重視 |
MA初導入/少人数運用/早く成果を出したい |
UIが直感的、テンプレ充実、オンボーディングあり |
ferret One、BowNow、List Finder |
② |
成果最大化/カスタマイズ重視 |
MA初導入でも本格運用したい/マーケスキル高 |
カスタマイズ性高め |
HubSpot、Marketo、SATORI、Account Engagement、 |
|
③ |
運用しやすさ重視での乗り換え先に選ばれるMA |
MA乗り換え/使いやすさ重視 |
高機能MAで失敗経験あり/運用定着を優先 |
現場で使う必要最低限の機能、使いやすさ重視、属人化防止 |
ferret One、BowNow、List Finder、SATORI |
④ |
部門横断/CRM・SFA連携重視 |
マーケスキル高/複数部門での連携が課題 |
SFA・CRM連携可(またはオールインワン)、カスタマイズ性高め |
HubSpot、Account Engagement、b→dash、SHANON、Kairos3 |
タイプ① 手間をかけずに効率よく成果を出せるMA
「初めてで、なるべく手間をかけずにすぐ成果を出したい」そう考えている方に、ピッタリのMAツールタイプです。
- 操作が直感的で、すぐに使い始められるツールがほしい
- 複雑な設定を避けつつ、成果を早く出したい
- 限られた人員と時間の中で、効率的にマーケティングを回したい
このような方には、導入から活用までのハードルが低く、成果に直結しやすいMAツールがおすすめです。
このタイプにおすすめのMAツールの特徴
-
直感的なUIとシンプルな設定
マニュアルを読み込まなくても、すぐに操作を開始できる -
豊富なテンプレートが用意されており、すぐ運用可能
メール配信、スコアリング、行動検知など、各種設定についてテンプレートが用意されており、すぐに使える -
初期支援やサポート体制が充実
社内に詳しい人がいなくても安心して導入・運用ができる
【タイプ①の方へ】編集部おすすめのMAツール
-
ferret One
現場で使えることこだわったMAツール。複雑で余分な機能は除外し、BtoB施策で確実に使う機能だけを搭載しているため、誰でも簡単に使いこなせ、かつ素早く成果につなげられるのが特徴です。 -
BowNow
独自のABMテンプレートが特徴のMAツール。シナリオとスコアリング機能の設定をしなくても、自動で顧客の検討度を可視化できるため、初心者でも使いやすいでしょう。 -
List Finder
MAツールの運用代行やノウハウ提供など、MAツールを活用するためのサポートが充実しているため、自社だけでは難しいという方でも安心です。
タイプ② カスタマイズ性が高く、成果を最大化できるMA
「設定が複雑で工数がかかっても、自社の戦略に沿ったマーケティング施策をきちんと回したい」そう考えている方に、ピッタリのMAツールタイプです。
- マーケティングスキルのある専任担当がいる(サポートに頼らず自走できる)
- テンプレではなく、自社ならではのカスタマイズでしっかり成果を出したい
- 検証・改善を繰り返しながら、運用の質を高めていきたい
このような方には、上級者向け機能を備えた、高度なカスタマイズ性を持つMAツールが適しています。
このタイプにおすすめのMAツールの特徴
-
スコアリングやシナリオ設計などの上級者向け機能が充実
顧客の行動データに基づき、パーソナライズされたアプローチを自動化できる -
各種機能の設定を細かくカスタマイズできる
フォーム項目を細かく調整してセグメントできたり、施策ごとに異なる分岐条件のシナリオを設定できるなど、自社に最適なマーケティングを構築できる -
検証・改善のための効果測定ができる
施策を実施した後の効果測定に必要なデータが詳細に取得でき、PDCAを回しやすい
【タイプ②の方へ】編集部おすすめのMAツール
-
Hubspot Marketing hub
スコアリングやワークフロー、シナリオ設計などの機能が豊富。プランアップで高度なカスタマイズが可能で、専任のマーケ担当者が自走しやすい設計になっています。
CRMをベースに、CMS・MA・SFAの機能を任意で拡張できるため、将来的に営業連携も強化したい場合にもおすすめです。 -
Marketo Engage
パーソナライズに強みのあるMAツール。多機能で使いこなすのはスキルが必要ですが、カスタマイズの自由度が高く、長期的なナーチャリングや複雑なシナリオ構築に強みを発揮します。
※将来を見据えてタイプ④のMAツールも併せて検討するといいでしょう。
タイプ③ 運用しやすさ重視での乗り換え先に選ばれるMA
「高機能なMAツールを導入したけれど、使いこなせなかった」 そんな経験はありませんか?
- 機能が多すぎて、結局運用が止まってしまった(使いこなせかなった)
- 導入当初は期待していたが、属人化や設定放置でうまく活用できなかった
- リード数や配信数、ユーザー数が増え、コストが想定以上に膨らんでいる
- 今度こそ、現場で確実に運用できるツールを選びたい
このような方には、機能の豊富さやカスタマイズ性の高さよりも、運用しやすさ・現場への定着を重視したMAツールがおすすめです。
このタイプにおすすめのMAツールの特徴
-
必要な機能だけに絞られた、実用的な構成
「何ができるか」ではなく、「何を成果につなげられるか」にフォーカスされており、シンプルに使えるため、現場に定着しやすい -
迷わず使えるUIと、シンプルな設定
マーケティング経験の有無にかかわらず、実務担当者が直感的に操作できる設計 -
丁寧な初期支援と運用サポート
導入初期のオンボーディング支援に加え、運用開始後も他社事例やノウハウの共有を通じて成果創出をサポート
【タイプ③の方におすすめ】編集部厳選MAツール
乗り換え事例が豊富なMAツールをピックアップしました。
-
ferret One
高機能で高価な海外製MAに悩む企業、カスタマイズしすぎて使えず属人化に悩む企業からの乗り換え事例が多くあります。機能過多やコスト増に悩む企業の乗り換え先におすすめです。
参考:https://ferret-one.com/blog/ma-switching -
BowNow
事例ページで乗り換え事例が多数掲載されています。直感的な画面設計で、属人化せずに運用を回せる点が評価されています。
参考:https://bow-now.jp/media/tag/issue_10/ -
SATORI
高機能なMAツールを導入していたものの、「ステップメールでの一斉配信」や「高スコアユーザーの検出」程度しか活用できなかった、そんな課題を抱えていた企業による、SATORIへの乗り換え事例が紹介されています。
SATORIは高機能でありながら、手厚いサポート体制が整っており、過去に導入でつまずいた企業でも再スタートしやすいツールとして支持されています。
参考:https://satori.marketing/case/listsothebysrealty/
※MAの再導入・乗り換えに不安がある方も、実際の導入企業の事例や支援体制を参考にしながら乗り換えの検討を進めるのがおすすめです。導入したいツールの導入事例ページを確認するようにしましょう。
タイプ④:マーケ・営業連携に向いているMA
「リード獲得から受注まで、部署をまたいで施策を実施していきたい」そんな課題意識をお持ちではありませんか?
- マーケティング・営業・カスタマーサクセスが連携し、組織全体で成果を最大化したい
- CRMやSFAとの連携を前提に、施策全体を戦略的に設計したい
- リード情報を一元管理し、部門間の情報連携をスムーズにしたい
このような方には、マーケ・営業・CSの部門横断的な連携と、基幹システムとの統合を見据えた高度なMAツールが適しています。
このタイプにおすすめのMAツールの特徴
-
SFA・CRMツールなど、既存ツールとの連携が可能
すでに導入しているSFA・CRMと連携し、部門間でのリード情報共有や引き継ぎを効率化。全社的な運用設計が可能に -
MA+SFAなど、複数機能を統合したオールインワン型
MA・SFA・CRMが一体となったツールなら、ツール間の連携を前提とせず、よりシームレスな運用が可能となる -
スコアリングやシナリオ設計など、高度なカスタマイズ機能
顧客ステータスや行動に応じた施策を柔軟に構築でき、マーケティング戦略を細部まで設計できる
【タイプ④の方におすすめ】編集部厳選MAツール
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Marketing Cloud Account Engagement(旧Pardot)
SFA/CRMツール「Salesforce」との連携を前提とした設計のMAツール。ナーチャリングはもちろん、部門連携を強化し、商談化率の向上を目指せます。 -
b→dash
SQLやプログラミング不要で、データの統合・分析・施策配信が可能なオールインワンプラットフォーム。SFA・CRMとの接続性も高く、マーケ・営業・CSのハブとして多機能に活用できます。 -
SHANON MARKETING PLATFORM、Kairos3
MAとSFA一体型のツール。別々のツールを導入しなくても、リード管理と営業連携を、一貫して実現できます。
MAツール10社の紹介とおすすめポイント
各MAツールの特長や編集部のおすすめポイントを解説します。
- BtoBマーケの現場で本当に使う機能をリーズナブルに提供「ferret One」
- 無料で使える!独自のABMテンプレート「BowNow」
- 使いやすさ、サポートの充実さ、費用のバランスがよい「List Finder」
- CRMをベースとしたプラットフォーム「Hubspot Marketing hub」
- クロスチャネルマーケティングに特化「Marketo Engage」
- 匿名のユーザーのナーチャリングができる「SATORI」
- 「Sales Cloud」との連携がスムーズ「Marketing Cloud Account Engagement」
- 膨大なデータを簡単に扱える「b→dash」
- MAとSFAが一体型ツール。セミナーに強み「SHANON MARKETING PLATFORM」
- MA+SFA一体型ツール。ニーズに合わせてMAだけでもOK「Kairos3」
BtoBマーケの現場で本当に使う機能をリーズナブルに提供「ferret One」
「ferret One」は、株式会社ベーシックが提供するMAツールです。
現場のマーケターが「本当に使いやすい」と感じる設計を追求し、複雑で使いこなせない機能はあえて削除。BtoBマーケティングで実際によく使われる機能だけを厳選して搭載することで、誰でも簡単に使い始められ、成果につながる運用を実現しています。
例えば、スコアリングの代わりに行動検知機能・シナリオの代わりにステップメール機能・セグメントの代わりはラベル機能を使い、シンプルかつ効果的にナーチャリング施策を回すことができます。
サイトURL |
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国産/外国製 |
国産 |
料金体系 |
初期費用:30,000円 月額費用:80,000円~ 無料プラン:× |
主なMA機能の有無 |
リード管理:〇 LP・フォーム作成:〇 リスト作成・メール配信:〇 シナリオ作成:ステップメールあり ホットリード検出:〇 ※行動検知機能で可能 スコアリング:〇 ※行動検知機能で可能 Webアクセス・行動解析:〇 CRM・SFA連携機能:〇 |
サポート体制 |
テク二カルサポート:〇 活用サポート:〇 |
編集部のおすすめポイント
企業規模目安 |
中小企業 |
保有リード数の目安 |
10,000件以下 |
操作性はもちろん、費用面でも現場で使いやすいMAツールをお探しの方におすすめです。
多くのMAツールはユーザー数・リード数に応じて課金されるため、運用を進めるうちにコストが膨らみがちです。
その点、ferret Oneはユーザー数無制限で、リード数は30,000件までは課金なく利用可能。機能性とコストのバランスに優れており、中長期的に無理なく使い続けられるMAツールとして評価されています。
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無料で使える!独自のABMテンプレート「BowNow」
BowNowは、クラウドサーカス株式会社が提供するMAツールです。
最大の特長は、基本的な機能であれば、日数の制限なく無料で使えること。
保有リードが100件以下なら月額無料、5,000件以下なら36,000円で始められるため、とにかく低予算でMAを導入したい個人事業主、スタートアップにとっては、導入ハードルが低いMAです。ただ、無料プランの場合、数カ月で情報が消えてしまうため、注意が必要です。
リード数が多い場合の料金は要問合せとなりますが、リード5,000件ごとに10,000円の従量課金オプションが用意されていることから、数千件のリードを保有する中小企業にもおすすめです。
サイトURL |
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国産/外国製 |
国産 |
料金体系 |
初期費用:HPに記載なし 月額費用:15,000円~ 無料プラン:あり 従量課金:主にリード数・PV数で料金体系が変わる |
主なMA機能の有無 |
リード管理:〇 LP・フォーム作成:〇 リスト作成・メール配信:〇 シナリオ作成 シナリオメール:あり ホットリード検出:〇 スコアリング : △ABMテンプレートで可能 Webアクセス・行動解析:〇 CRM・SFA連携機能:〇 |
サポート体制 |
テク二カルサポート:〇有償プランのみ 活用サポート:〇有償プランのみ |
編集部のおすすめポイント
企業規模目安 |
個人事業主~スタートアップ |
保有リード数の目安 |
10,000件以下 |
ABMテンプレートという独自のテンプレートを提供しており、シナリオとスコアリング機能の設定をしなくても、自動で顧客の検討度が可視化されます。複雑な設定なくMAツールを使っていきたい初心者でも使いやすいでしょう。
使いやすさ、サポートの充実さ、費用のバランスがよい「List Finder」
List Finderは、株式会社Innovation & Co.が提供するMAツールです。
自社サイトのアクセス解析機能や、担当顧客のサイト来訪を通知する機能で、自社製品に興味を持っている見込み顧客や購入を検討している顧客を見逃すことがありません。
さらに、メール配信に関する機能が充実していることで、久しぶりに動きのある顧客に対して再度アプローチをかけることも可能です。配信後の開封率やクリック率はもちろん、自社サイトの閲覧状況まで把握できるようになっています。
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国産/外国製 |
国産 |
料金体系 |
初期費用:100,000円~ 月額費用:45,000円~ 無料プラン:あり 従量課金:主にリード数・PV数で料金体系が変わる |
主なMA機能の有無 |
リード管理:〇 LP・フォーム作成:〇 リスト作成・メール配信:〇 シナリオ作成:シナリオメールあり ホットリード検出:〇 スコアリング:〇 Webアクセス・行動解析:〇 CRM・SFA連携機能:〇 |
サポート体制 |
テク二カルサポート:〇有償プランのみ 活用サポート:〇有償プランのみ |
編集部のおすすめポイント
企業規模目安 |
個人事業主~中小企業 |
保有リード数の目安 |
10,000件以下 |
無料プランもあり、ハウスリードが50000件、PVは50,000以下なら、課金なしでお試しで始められます。月額費用45,000円~でサポートプログラムも使い放題のため、ある程度のリード数を保有している中小企業で、スモールスタートしたい場合におすすめです。
MAに必要な機能が網羅的に搭載されているので、細かいカスタマイズをしないのであれば、使い勝手の良いツールでしょう。ただ、プランごとにPV数・リード数は従課金制のため、何十万もリード数がある場合などは割高になる可能性があります。
CRMをベースとしたプラットフォーム「Hubspot Marketing hub」
Hubspot Marketing hubは、アメリカのHubSpot社が提供するMAツールです。
そもそもHubSpotはCRM機能をベースとしたプラットフォームで、MAだけでなく、同社のCMSやSFAとも連携可能になっています。
機能としては、サイト訪問者を惹きつけ、リードへ転換するための機能が充実しているのが大きな特徴です。メール以外のアプローチ方法にも優れており、Webチャットやブログなどの機能まで実装されています。
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国産/外国製 |
外国製 |
料金体系 |
初期費用:HPに記載なし
月額費用:18,000円~ 無料プラン:あり 従量課金:主にリード数で料金体系が変わる
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主なMA機能の有無 |
リード管理:〇 LP・フォーム作成:〇 リスト作成・メール配信:〇 シナリオ作成:〇 ホットリード検出:〇 スコアリング:〇 Webアクセス・行動解析:〇 CRM・SFA連携機能:〇 |
サポート体制 |
テク二カルサポート:〇有償プランのみ 活用サポート:コミュニティや活用記事はある |
編集部のおすすめポイント
企業規模目安 |
中小企業~大企業 |
保有リード数の目安 |
リード数に応じて活用可 |
必要な機能を選んで実装することができるため、カスタマイズ性が高いのが特長です。
CMS・MA・SFA・CRMの機能を搭載できるオールインワンツールのため、マーケ・営業・CSで1つのツールを使ってシームレスに連携していきたい場合も使い勝手がよいツールといえます。
ただ、機能の取捨選択や初期設定が複雑な点に注意が必要です。自社で設定することに不安がある場合は、自社と似たような業種・規模の導入支援を行っている導入支援パートナーへ、設定を依頼するとよいでしょう。
クロスチャネルマーケティングに特化「Marketo Engage」
「Marketo Engage」はソフトウェア開発で有名なアドビ社が提供するMAツールです。
WebサイトやSNS、アプリなどチャネルをまたいだ、クロスチャネルマーケティングに特化した機能が豊富な点が特徴です。AIの予測により、顧客のニーズに合ったコンテンツを出し分けもでき、顧客とのエンゲージメント向上のための施策をサポートしてくれます。
外国製ですが、日本語のマニュアルやユーザーのオンラインコミュニティもあるので安心です。
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国産/外国製 |
外国製 |
料金体系 |
要問い合わせ |
主なMA機能の有無 |
リード管理:〇 LP・フォーム作成:〇 リスト作成・メール配信:〇 シナリオ作成:〇 ホットリード検出:〇 スコアリング:〇 Webアクセス・行動解析:〇 CRM・SFA連携機能:〇 |
サポート体制 |
テク二カルサポート:△サポートにもプランがある 活用サポート:△サポートにもプランがある |
編集部のおすすめポイント
企業規模目安 |
大企業 |
保有リード数の目安 |
数十万件以上 |
チャネルをまたいで、顧客に合ったコンテンツを出し分けできるため、複数の商材を持っている方や顧客行動に応じたアプローチに力を入れたい方におすすめです。
利用料金は非公開となっていますが、口コミを探してみると、初期費用800万円以上、月額費用100万円以上という投稿もあり、マーケティング予算が潤沢でなければ導入すら難しいかもしれません。
匿名のユーザーのナーチャリングができる「SATORI」
SATORIは、基本のMA機能に加えて、効率的に見込み客を増やす機能が充実しています。メールアドレスのない匿名状態のサイト来訪者に対しても、IPアドレスから企業名を判別できる機能が特徴的です。
ハンズオンセミナーやオンボーディングも充実しており、施策が軌道に乗るまで、サポートがうけられるのも安心です。
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国産/外国製 |
国産 |
料金体系 |
初期費用:300,000円 月額費用: 148,000円~ 無料プラン:× 従量課金:HPに「※従量課金が発生する場合があります」と記載あるが 詳細なし |
主なMA機能の有無 |
リード管理:〇 LP・フォーム作成:〇 リスト作成・メール配信:〇 シナリオ作成:〇 ホットリード検出:〇 スコアリング:〇 Webアクセス・行動解析:〇 CRM・SFA連携機能:〇 |
サポート体制 |
テク二カルサポート:〇 活用サポート:〇 |
編集部のおすすめポイント
企業規模目安 |
中小企業~大企業 |
保有リード数の目安 |
数万件 |
リード情報を獲得する前の見込み顧客の育成ができるため、自社サイトに訪れる匿名のユーザーのナーチャリングを行いたい企業におすすめです。
また、カスタマイズしなくても機能の高い日本製MAのため、リード数の多い大企業にもおすすめです。カスタマイズ性の高い海外製MAを使いこなせるか不安な場合は、合わせて検討しておきたいMAツールといえます。
「Sales Cloud」との連携がスムーズ「Marketing Cloud Account Engagement」
「Marketing Cloud Account Engagement」は顧客管理ツール(CRM)「Sales Cloud」で有名なセールスフォース・ドットコム社が提供するMAツールです。
「Marketing Cloud Account Engagement」は「Sales Cloud」との連携が大きな特徴です。連携することで、「Sales Cloud」に登録している顧客情報をもとにマーケティングを効率化できます。
またレポーティング機能が充実しており、投資対効果(ROI)を確認しながらマーケティング活動を進めることが可能です。
サイトURL |
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国産/外国製 |
外国製 |
料金体系 |
初期費用:要問い合わせ 月額費用:150,000円~ 無料プラン:× 従量課金:主にリード数・使用ユーザー数で料金体系が変わる |
主なMA機能の有無 |
リード管理:〇 LP・フォーム作成:〇 リスト作成・メール配信:〇 シナリオ作成:〇 ホットリード検出:〇 スコアリング:〇 Webアクセス・行動解析:〇 CRM・SFA連携機能:〇 |
サポート体制 |
テク二カルサポート:△サポートにもプランがある 活用サポート:△サポートにもプランがある |
編集部のおすすめポイント
企業規模目安 |
大企業 |
保有リード数の目安 |
数十万件以上 |
「Sales Cloud」を使用している企業におすすめです。
月額料金が高額なため、リード数が多く、マーケティングスキルの高い社員のいる企業でないと費用対効果が見合わないかもしれません。
機能を開発したりとカスタマイズ性が高く、設定さえできれば細かいマーケティング施策を自動化できます。ただ、提供元のセールスフォース・ドットコム社が「Marketing Cloud Account Engagement」の設計・実装や、それを使ってマーケティング施策が実行できるスキルに対して認定資格を出しているほど使いこなすのが難しいツールでもあります。導入時には、使いこなす人材はいるかどうか、いない場合は外部のサポートを受けられないかを検討しましょう。
膨大なデータを簡単に扱える「b→dash」
b→dash(ビーダッシュ)は、膨大なデータを簡単に扱えるMAツールです。
「データパレット」機能で、データの連携から統合、加工、抽出まで、SQLなどの知識・スキルがなくてもツール上の画面操作のみで完結させられます。抽出したデータはメールマーケティングや分析、広告やSMS配信など、さまざまなマーケティングに活用することができます。
調査・分析にかかる時間を大幅に短縮できるため、エンジニアのリソースが少ない企業などにおすすめのMAツールです。
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国産/外国製 |
国産 |
料金体系 |
要問い合わせ |
主なMA機能の有無 |
リード管理:〇 LP・フォーム作成:〇 リスト作成・メール配信:〇 シナリオ作成:〇 ホットリード検出:〇 スコアリング:〇 Webアクセス・行動解析:〇 CRM・SFA連携機能:〇 |
サポート体制 |
テク二カルサポート:〇 活用サポート:〇 |
編集部のおすすめポイント
企業規模目安 |
大企業 |
保有リード数の目安 |
数十万件以上 |
現在様々な媒体やシステムで顧客データを獲得しており、1つにまとめて、活用していきたいという企業におすすめのツールです。
データ管理に優れており、SQLというデータベース言語不要でデータを取込み、連携することができます。メールだけでなく、アプリやLINEメッセージも対応しているのも特徴です。 料金は非公開ですが、口コミでは月額30万円ほどで利用しているという企業が多く、まとまった予算が必要になりそうです。
MAとSFAが一体型ツール。セミナーに強み「SHANON MARKETING PLATFORM」
MAとSFAが一体型となっているのが特徴です。顧客の行動履歴を見ながら、ニーズに合った営業アプローチ方法を検討していく、というような営業活動が1つのツールで行えるようになります。
また、月額制のサポート制度もあり、導入時の不安から操作性に関する疑問、運用方法に関する質問まで、様々な相談が可能です。ただ、口コミで、UIが分かりづらいという意見も散見されていたため、検討の際は使用感を確認しておきましょう。
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国産/外国製 |
国産 |
料金体系 |
初期費用:HPに記載なし 月額費用:120,000円~ 無料プラン:× 従量課金:HPに記載なし |
主なMA機能の有無 |
リード管理:〇 LP・フォーム作成:〇 リスト作成・メール配信:〇 シナリオ作成:〇 ホットリード検出:〇 スコアリング:〇 Webアクセス・行動解析:〇 CRM・SFA連携機能:〇 |
サポート体制 |
テク二カルサポート:〇 活用サポート:〇 |
編集部のおすすめポイント
企業規模目安 |
中小企業~大企業 |
保有リード数の目安 |
数万件 |
運営元のシャノンはセミナー運営のノウハウが豊富な会社のため、イベント・セミナーに力を入れていきたい企業におすすめです。「SHANON MARKETING PLATFORM」と同社のイベント管理システムを組み合わせて活用できることに加え、豊富なセミナーノウハウの提供も期待できます。
MAとSFAが一体型のため、イベントやセミナーによる、リード獲得からナーチャリング、さらには受注までの一連のマーケティング施策を1つのツールで管理・運用できます。
MA+SFA一体型ツール。ニーズに合わせてMAだけでもOK「Kairos3」
Kairos3は、MAツール「Kairos 3 Marketing」とSFAツール「Kairos 3 Sales」のMA+SFA一体型ツールです。
「Kairos3 Marketing(MA)」と「Kairos3 Sales(SFA)」を組み合わせて使える構成になっており、マーケティングと営業の連携を前提とした設計が大きな特長です。
料金体系は柔軟で、MA・SFAのいずれか一方のみ、または両方をニーズに応じてカスタマイズして導入可能。現状の課題や社内体制に合わせて、段階的に導入を進めたい企業にも適しています。
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国産/外国製 |
国産 |
料金体系 |
初期費用:HPに記載なし 月額費用:15,000円~ 無料プラン:× |
主なMA機能の有無 |
リード管理:〇 LP・フォーム作成:〇 リスト作成・メール配信:〇 シナリオ作成:シナリオメールあり ホットリード検出:〇 スコアリング:〇 Webアクセス・行動解析:〇 CRM・SFA連携機能:〇 |
サポート体制 |
テク二カルサポート:〇 活用サポート:〇 |
編集部のおすすめポイント
企業規模目安 |
中小企業 |
保有リード数の目安 |
50,000件以下 |
「将来的なSFA導入を見据えて、まずはMAから始めたい」という企業におすすめです。
MAとSFAを同時に導入しようとすると、初期費用や運用体制の整備に多くのリソースが必要になります。しかしKairos3であれば、まずは「Kairos3 Marketing(MA)」から始めて、後から「Kairos3 Sales(SFA)」を追加導入するという段階的な運用が可能です。
同一ベンダーが提供するツールなので、システム間のデータ連携もスムーズ。後からSFAを追加しても、データのクレンジングや複雑な連携設定が不要なため、導入工数を最小限に抑えられます。
MAツールの費用相場
MAツールの費用は、導入時に発生する初期費用と利用継続に伴う月額費用で成り立ちます。基本は高機能になるほど高くなります。
当社でサイト上非公開となっている10社以上のMAツールの費用を調査した結果から、機能と費用相場をご紹介します。
初期費用の相場
初期費用については、無料トライアルを提供しているツールを除くと、数万円から数十万円、場合によっては数百万円と幅広い水準があります。
料金が大きく異なる背景には、導入時のサポート内容やカスタマイズの有無が関係しています。
- 基本的な機能:数万円
- 基本機能に加えてスコアリングといった高度な機能もある:数十万円
- 機能をカスタマイズできる:300万円以上
月額費用の相場
一般的な相場は、月額数万円から50万円程度です。
多くのツールは複数の料金プランを用意しており、同じツールでも「利用できる機能の範囲」と「提供価格」が大きく異なります。そのため、導入を検討する際は公式サイトの情報だけで判断せず、資料請求や問い合わせを通じて詳細なプラン内容を確認しておくことをおすすめします。
特に「価格は安かったが、必要な機能が含まれていなかった」というケースは少なくありません。事前に自社の必須機能を整理したうえで比較検討することで、導入後のギャップを防ぎやすくなります。
- 基本的な機能:数万円
- 基本機能に加えてスコアリングといった高度な機能もある:十数万円
- 機能をカスタマイズできる:30万円以上~50万円程度
参考:本記事でご紹介したMAツールの費用比較
本記事でご紹介したMAツールの費用について、価格帯別に整理しなおしてみました。
ツール名 |
費用 |
|
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低価格帯
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初期費用:30,000円 月額費用:80,000円~ |
|
初期費用:HPに記載なし 月額費用:月額15,000円~ |
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月額費用:100,000円~ 月額費用:45,000円~ |
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初期費用:HPに記載なし 月額費用:15,000円~ |
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初期費用:HPに記載なし 月額費用:18,000円~ |
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中価格帯
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初期費用:300,000円 月額費用:148,000円 |
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初期費用:HPに記載なし 月額費用:120,000円~ |
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高価格帯
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要問い合わせ |
|
初期費用:要問い合わせ 月額費用:150,000円~ |
||
要問い合わせ |
MAツールの比較項目
MAツールを選ぶ際の比較すべき項目をおさえておきましょう。見るべきポイントは次の通りです。
✓ |
自社にとって適切な価格か |
✓ |
必要な機能が備わっているか |
✓ |
既存の他システムやツールと連携できるか |
✓ |
自社の担当者で操作しきれるか |
✓ |
セキュリティシステムが整っているか |
✓ |
サポート体制が整っているか |
✓ |
自社と似たような企業の導入実績があるか |
ただし、漠然とMAツールを調べるだけでは、自社にとっての良し悪しが判断できません。さらにこの中から、自社が特に重視したいポイントも決めておけるとベターです。
会社のセキュリティ要件や予算など、どうしても変えられないポイントがあれば、MAを比較する際の軸としていくと絞り込みやすくなります。
これらのポイントを表にしてまとめていくといいでしょう。
例)
各ポイントについて、詳しく説明していきます。
自社にとって適切な価格か
MAツールの費用相場は、月額料金で無料~約50万円です。サポートが付いていると100万円を超える場合もあります。ただ、金額だけで判断するのはよくありません。
初期費用や月額費用などかかる費用を計算し、自社で導入した場合に支出額以上の効果が出るのか慎重に検証する必要があります。
お試し期間が設けられているツールもあるので、そういったサービスもぜひ有効活用してください。
【予算の目安に】他の企業がMAツールにかけている月額費用
Q.MAツールにかけている月額費用はどのくらいですか?(ライセンス+運用+支援含む)
(単一回答 n=112)
- 10~20万円未満:36.6%
- 20~50万円未満:27.7%
- 50万円以上:18.8%
- 5~10万円未満:13.4%
- 把握していない:3.6%
- 5万円未満:0.0%
■調査概要
調査方法 :WEBアンケート
調査対象 :BtoBマーケティング業務に関わる方
有効回答数 :330
調査期間 :2025年5月30日~6月3日
当社でMAツールにかけている予算感を調査したところ、10万円以上が8割超という結果となりました。ボリュームゾーンは「10~20万円未満」。
さらに「20万円以上」の層を見てみると4割超と、多くの企業が中~高価格帯のMAツールを導入・活用していることが分かります。
必要な機能が備わっているか
自社のマーケティングに必要な機能とは何かを決めることから始めましょう。
社内に制作のリソースが足りない場合はフォーム作成などの機能は魅力的ですが、反対に社内で作成できる場合は機能性としての優先度は低くなります。
MAツールにも様々な種類があります。自社にとってどんな機能が重要なのか、目的意識を持って比較しましょう。
関連記事:MAツールの機能とは?使い方や事例をわかりやすく解説
既存の他システムやツールと連携できるか
各MAツールが連携できるツールを調べ、自社で利用しているツールがないか確認しましょう。
例えば、Webサイトを作成しているCMS、商談を管理しているSFA、通知を管理しているメールソフトやチャットツールなど。
マーケティングのフローにそって、自社で使用しているツールを洗い出し、連携すべきツールをピックアップするとよいでしょう。
自社の担当者で操作しきれるか
使える機能が多ければ多いほどよいというわけではありません。
必要な機能を洗い出すのは大事ですが、そのすべての機能が備わっているツールを自社の担当者が使いこなせるかどうかが問題です。
操作性はMAツール運用で課題になりやすい
Q9.MAツールの運用において、課題に感じている点はありますか?(複数回答可 n=112)
- シナリオ設計やスコアリングが難しい:54.5%
- 設定や配信が属人化している引き継ぎが難しい:49.1%
- レポート・成果測定が難しく可視化が弱い:46.4%
- 営業連携やCRM統合が進んでいない:44.6%
- 社内にMAの知識がある人が少なく活用が進まない:42.0%
- メール開封率・CV率が伸びない:25.9%
- 特に困っている点はない:3.6%
■調査概要
調査方法 :WEBアンケート
調査対象 :BtoBマーケティング業務に関わる方
有効回答数 :330
調査期間 :2025年5月30日~6月3日
当社で行った調査によると、「設定や配信が属人化して引継ぎが難しい」という回答が半数近くあり、使いこなせないことで運用自体が止まってしまうこともあるのです。
同調査では、過半数の人が「シナリオ設計やスコアリングが難しい」と回答していることからも、使いこなせないような難しい機能が原因となりかねないということにも注意しておきましょう。
機能がシンプルでも、操作しやすいことで効率化され、利益の向上につながることも多くあります。
無理に高機能なMAツールを導入しようとせず、現状と照らし合わせて、運用できるツール選びを意識してください。
セキュリティシステムが整っているか
自社でどのようなセキュリティ対策が必要か確認し、十分な体制が整っているMAツールを選びましょう。
MAツールは、顧客情報が沢山蓄積されていくツールです。セキュリティシステムがあると謳っていても、自社にとって適切でなければ、あとで大きなトラブルにつながる可能性があります。
自社とツール側への丁寧な確認が必要です。
サポート体制が整っているか
MAツールは多機能なものが多く、使いこなすのに時間がかかることもあります。そのため、サポート体制が充実しているものを選ぶようにしてください。
不具合や機能について相談できるテクニカルサポートだけでなく、MAの設定や運用方法について相談できる活用サポートなど、担当者のスキルレベルに応じて、必要なサポートが変わってくるでしょう。
また、外国製のMAツールを選ぶ場合、日本語のサポートに対応しているかどうかも重要なポイントになります。
自社と似たような企業の導入実績があるか
自社と似ている企業が導入しているかどうか、実績を確認しましょう。導入実績は大きなヒントになります。
同じような規模の企業も参考になりますが、業種も同じであればなおよしです。状況がより近ければ、導入後のイメージがしやすく、失敗する可能性を下げられます。
詳細が分かる事例を掲載しているところもあるので、ぜひ参考にしてください。
関連記事:失敗しないMA導入の方法とは?ツールにできることと導入手順
■あわせてよく読まれている資料
BtoB向け!マーケティングオートメーションツール導入・活用ガイド
参考:他社がMAツール導入時に重視した選定基準とは?
Q3.MAツール導入時に重視した(または今後重視したい)選定基準は?(複数選択可 n=144)
- レポート・分析機能の充実度:59.0%
- 価格(初期費用・月額):52.8%
- 使いやすさ・UI/操作性:46.5%
- CRMやBIとの連携のしやすさ:44.4%
- サポート・導入支援体制の有無:44.4%
- セキュリティ/安定性:43.8%
- シナリオ設計の柔軟性:38.9%
- 導入実績・知名度:32.6%
- 将来的な拡張性/フェーズへの適応力:23.6%
- あてはまるものはない:0.7%
■調査概要
調査方法 :WEBアンケート
調査対象 :BtoBマーケティング業務に関わる方
有効回答数 :330
調査期間 :2025年5月30日~6月3日
他社が実際にMAツールを導入した際に何を重視していたのか、その選定基準は気になりますよね?そこで当社の調査データをご紹介します。
結論、どれか1つが重視されるのではなく、担当者はもちろん、決裁者の立場から複合的な基準で選定されています。
「レポート・分析機能の充実度」が59.0%で最も多く、そのほかは「価格(初期費用・月額)」「セキュリティ/安定性」「導入実績・知名度」といった稟議上必要な評価項目や、「使いやすさ・UI/操作性」「サポート・導入支援体制の有無」のような活用しやすさなど多角的な視点で選定していることがうかがえるのです。
MAツールとは
ここからはMAツールの基礎知識について解説します。「そもそもMAツールとは?」という方は合わせてお読みください!
MAツールとは、マーケティングに必要なデータ管理し、施策実行を自動化できるツールのことです。
そもそもMA(マーケティングオートメーション)は、見込み顧客を育て営業担当へ引き渡しを行うまでのマーケティング業務を自動化することを指します。ただ、マーケティングの現場では「MA」というだけでMAツールを指すこともあります。
顧客情報の管理・抽出、メール送信など、主にリード獲得後のリード育成に必要な作業を自動化できるので、人手と時間、手間を省いて、効率化に役立ちます。(詳しくは後述の章でも解説しますMAツールでできること、MAツールの主な機能)
関連記事:MA(マーケティングオートメーション)とは?ツールを比較してわかりやすく解説
「MA」「SFA」「CRM」の違い
MA(マーケティングオートメーション)と一緒に導入が検討されるのが「SFA」「CRM」です。どのような違いがあるのかを認識して、会社でどこをツールで補うべきなのかを整理しておきましょう。
主な活用シーンと活用方法、担当部署を表にまとめました。
活用シーン |
活用方法 |
担当部署 |
|
MA |
リード獲得~育成 |
見込み顧客を育成して商談に繋げる |
マーケティング |
SFA |
商談~受注 |
営業管理 |
営業 |
CRM |
受注後~ |
既存顧客の管理 |
カスタマーサクセス |
顧客の購買行動の時系列順としては、MA→SFA→CRMの順で活用していくこととなります。
商談前の見込み顧客にメールを送信して、検討度を上げていきたい場合はMA、商談の進捗状況を管理して、チームで共有したい場合にはSFA、受注後の既存顧客の顧客情報ややり取りを管理したい場合にはCRMを活用します。
関連記事:MA・SFA・CRMの違いとは?各ツールの特徴と連携するメリット
MA市場の拡大~中小企業もMAを活用する時代に~
2024年の国内のデジタルマーケティング市場規模(対象:MA、SFA/CRM・CDP)は、事業者売上高ベースで3,672億4,000万円と推計されています。さらに2025年は前年比114.1%の4,190億2,000万円に成長すると見込みです※。
市場拡大の背景には、ツール自体の機能進化と、それに伴うユーザー企業内での利用部門や利用者数の拡大があります。従来は特定機能に特化したツールが主流でしたが、現在はCRM・MA・CDPといった複数ツールの機能を統合した「オールインワン型」が増加しています。
また、AIを搭載したツールの普及も大きな要因です。生成AIによるメール自動作成や施策分析の自動化が進み、従来に比べて担当者の業務負担を大幅に軽減できるようになりました。その結果、導入によるメリットが明確化し、中小企業を含め幅広い層での活用が加速しているのです。
※デジタルマーケティング市場に関する調査を実施(2025年)
MAツールの導入前に確認すべきこと:導入タイミング
マーケティング活動の効率化につながるMAツールですが、ツールの導入には適切なタイミングがあります。まずはMAツールを導入すべきタイミングにあるかどうか、下記のチェック項目を確認してください。
✓ |
サイトに十分なトラフィックやリードがあるか |
✓ |
MAツールで活用するためのコンテンツがあるか |
✓ |
社内リソースを確保できるかどうか |
✓ |
MAツールを設計・運用するためのマーケティングノウハウがあるか |
サイトに十分なトラフィックやリードがあるか
MAツールはトラフィックが多ければ分析精度が高まり、営業効率を高めることができます。
十分なトラフィックがないとリードの傾向を正確に分析できず、確度の低い顧客や誤った顧客へのアプローチを行ってしまう可能性があります。
MAツールで活用するためのコンテンツがあるか
MAツールの活用には、商品認知のための情報や価格、他社サービスとの比較など、さまざまなコンテンツをサイトに充実させておくことが必要です。
顧客がどのコンテンツに関心があるかをMAツールによって分析できるようになるので、優先度の設計や質の高い営業トークにつなげられます。
社内リソースを確保できるかどうか
MAツールの活用にあたり、マーケティング担当者とインサイドセールス担当者の時間を十分に確保できるかどうか確認してください。
ツールの設計・操作・改善、コンテンツの作成、育成されたリードへの対応など、各担当者が連携して施策に取り組むことで、成果を最大化できます。
MAツールを設計・運用するためのマーケティングノウハウがあるか
MAツールはさまざまなマーケティング業務を行うため、マーケティングに関するノウハウを持った人員が必要となります。知識・経験の浅い人員では、MAツールを運用できず効果を十分に発揮できなくなる恐れがあります。
具体的には、マーケティングやWeb広告、SEO、メールマーケティング、LPOなどの幅広い知識を持った人材が理想です。
担当できる人員が不在の場合は、MAツールを導入する前に社内で育成する、もしくは人材を採用する、外部コンサルに依頼するなどの必要があります。
MAツールを導入すべき段階ではない場合、まずはWebサイトやリソース確保を優先し、下地を作ることが重要です。
関連記事:失敗しないMA導入の方法とは?ツールにできることと導入手順
MAツールでできること
ここからは、MAツールでできることについて紹介していきます。MAツールが自動化・効率化できるのは、下記の業務です。
- 見込み客リストの収集・蓄積
- コミュニケーションによる見込み顧客の育成
- 見込み客の行動履歴の確認
見込み客リストの収集・蓄積
MAツールにはリードの収集・管理機能が備わっているため、企業名や担当者名、役職などの基本情報だけでなく、サイトへの訪問履歴や流入経路なども管理できます。
獲得したリード情報は、社内でデータベースを共有して、マーケティング施策の最適化に活用可能です。
コミュニケーションによる見込み顧客の育成
MAツールは、見込み客の創出(リードジェネレーション)だけでなく育成(リードナーチャリング)までが可能です。
顧客のニーズに沿って適切なメールやブログ記事などを配信することで、顧客の関心に合わせた適切な情報を提供できます。
見込み客の行動履歴の確認
MAツールでは、見込み客の行動履歴を蓄積・共有することで、見込み客の確度をスコアリングし、設定した優先度に従って営業活動を行えます。
行動履歴の確認を行うことで、対策すべきポイントを絞ることも可能です。
例えば、他社との比較検討をしているユーザーが多いとわかれば、比較検討に関するコンテンツを充実させることで、より顧客獲得に貢献します。
関連記事:MAツールのできることとは?使いこなす方法と導入のメリット
MAツールの主な機能
MAツールには下記のような機能があります。自社に必要な機能をリストアップするのにお役立てください。
-
リード管理機能
顧客情報を一元管理する
-
スコアリング機能
顧客の確度をスコア化し営業活動を効率化する
-
キャンペーン管理機能
獲得までの各行動のタイミングで、行うキャンペーンの設計を行う
-
メールマーケティング機能
見込み客の興味関心の度合いに応じて、適切なメール配信を行う
-
CRM・SFA連携機能
外部の顧客情報管理システムや営業管理システムと連携して、マーケティングを効率化する
-
アラート機能
サイト訪問時などユーザーの特定の行動時に、担当者へ通知が届く
-
LP・フォーム作成機能
ランディングページやフォームを簡単に作成する
関連記事:MAツールの機能とは?使い方や事例をわかりやすく解説
使えるMAは、自社にとって「ちょうどよい」ことが前提です
MAツール選びで大切なのは、機能の多さではなく、自社の体制やスキル、目的にちょうどよいかどうかです。
本記事でご紹介したように、同じ「MAツール」と一口に言っても、状況によって最適な選び方は大きく異なります。本記事は以下のタイプ別に紹介しました。
- 初導入で、手間をかけずに効率よく成果を出したい方
- 設定が複雑でも、しっかり運用して成果を最大化したい方
- 機能重視から、運用しやすさ重視へ切り替えたい方(MAのリプレイス)
- 部門をまたいでマーケ・営業連携したい方
「どのツールが一番か?」ではなく、「自社にとって一番使えるか?」が鍵となります。
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