【2024年】MAツール比較10選!基礎知識から選び方までまるっとわかる
MAツールとは、マーケティングに必要なデータを管理し、施策実行を自動化できるツールのことです。しかしMAツールは導入すれば、なんでも”自動”でやってくれる魔法のツールではありません。
高機能なものほど、作業を自動化するまでの設計や設定が複雑になりがちで「導入したものの使いこなせず活用できなかった」という失敗も少なくありません。よく比較して、自社に合ったものを選ぶことが特に重要です。
そこで、本記事では、MAツールを選ぶ際の比較のポイントと、それを踏まえておすすめのMAツールを紹介します。公式サイトや資料はもちろん、口コミサイト等の情報をもとに、OneTip編集部の現役マーケターが運用者の目線でMAツールを比較しました。
おすすめポイントや、保有リード数目安・目的別に向いている企業についても言及しておりますので、ぜひ最後まで読んで、ぴったりのMAツールを選ぶ参考にしてみてください!また、後半ではMAツールの基礎知識についても解説しでいますので、「そもそもMAツールとは?」という方は合わせてお読みください!
※本記事で掲載している内容の調査日は、2024年6月17日になります。
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目次[非表示]
MAツール比較ポイント~選び方~
まず、MAツールを選ぶ際の比較ポイントをおさえておきましょう。漠然とMAツールを調べるだけでは、自社にとっての良し悪しが判断できません。
また、この中から、自社が特に重視したいポイントも決めておけるとベターです。会社のセキュリティ要件や予算など、どうしても変えられないポイントがあれば、MAを比較する際の軸としていくと絞り込みやすくなります。
- 自社にとって適切な価格か
- 必要な機能が備わっているか
- 既存の他システムやツールと連携できるか
- 自社の担当者で操作しきれるか
- セキュリティシステムが整っているか
- サポート体制が整っているか
- 自社と似たような企業の導入実績があるか
▼MAツールの比較のポイントを表にまとめました。ぜひ参考にしてみてください!
自社にとって適切な価格か
MAツールの費用相場は、無料~約50万円です。サポートが付いていると100万円を超える場合もあります。ただ、金額だけで判断するのはよくありません。
初期費用や月額費用などかかる費用を計算し、自社で導入した場合に支出額以上の効果が出るのか慎重に検証する必要があります。
お試し期間が設けられているツールもあるので、そういったサービスをぜひ有効活用してください。
必要な機能が備わっているか
自社のマーケティングに必要な機能とは何かを決めることから始めましょう。
社内に制作のリソースが足りない場合はフォーム作成などの機能は魅力的ですが、反対に社内で作成できる場合は機能性としての優先度は低くなります。
MAツールにも様々な種類があります。自社にとってどんな機能が重要なのか、目的意識を持って比較しましょう。
関連記事:MAツールの機能とは?使い方や事例をわかりやすく解説
既存の他システムやツールと連携できるか
各MAツールが連携できるツールを調べ、自社で利用しているツールがないか確認しましょう。
自社で連携させたいツールは何か、またそれをどのようにマーケティングの効率化に繋げていきたいかも、しっかり計画するようにしてください。
自社の担当者で操作しきれるか
使える機能が多ければ多いほどよいというわけではありません。
必要な機能を洗い出すのは大事ですが、そのすべての機能が備わっているツールを自社の担当者が使いこなせるかどうかが問題です。
機能がシンプルでも、操作しやすいことで利益の向上につながることも多くあります。現状と照らし合わせて、無理なく運用できるツール選びを意識してください。
セキュリティシステムが整っているか
自社でどのようなセキュリティ対策が必要か確認し、十分な体制が整っているMAツールを選びましょう。
MAツールは、顧客情報が沢山蓄積されていくツールです。セキュリティシステムがあると謳っていても、自社にとって適切でなければ、あとで大きなトラブルにつながる可能性があります。
自社とツール側への丁寧な確認が必要です。
サポート体制が整っているか
MAツールは多機能なものが多く、使いこなすのに時間がかかることもあります。そのため、サポート体制が充実しているものを選ぶようにしてください。
外国製のMAツールを選ぶ場合、日本語のサポートに対応しているかどうかは重要なポイントです。
自社と似たような企業の導入実績があるか
自社と似ている企業が導入しているかどうか、実績を確認しましょう。導入実績は大きなヒントになります。
同じような規模の企業も参考になりますが、業種も同じであればなおよしです。状況がより近ければ、導入後のイメージがしやすく、失敗する可能性を下げられます。
詳細が分かる事例を掲載しているところもあるので、ぜひ参考にしてください。
関連記事:失敗しないMA導入の方法とは?ツールにできることと導入手順
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おすすめのMAツール10選の比較表
ここからは、OneTip編集部が作成したMAツール比較表をご紹介します。
- 中小企業におすすめのMAツール
- 大企業におすすめのMAツール
- 無料プランのあるMAツール
の3つに分類し、費用や特徴を簡潔にまとめました。自社に適しているかどうか、候補を絞る際の参考にしてみてください!
次章では、各ツールの紹介とあわせて、OneTip編集部の現役マーケターから見た各ツールのおすすめポイントも掲載しております。気になるツールはぜひ詳細も確認してみてください!
中小企業におすすめのMAツール
このような方におすすめのツールになります。
- リード数が数千件程度(多くても数万件)
- マーケティング予算を割いて、本格的に力を入れていきたい
- 初めて導入する。または、機能性よりも操作性の良さを重視したい
ツール名 |
費用 |
特徴 |
注意点 |
---|---|---|---|
初期費用: 100,000円 月額費用: 100,000円~ |
MAとCMS一体型。マーケティング会社が開発元のため、ノウハウ提供も強み。 |
緻密なシナリオ設計がしたい場合は不向き |
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初期費用:HPに記載なし 月額費用: 120,000円 ~ |
MAとSFA一体型。セミナーを活用したマーケティングに強みがある。 |
UIが使いづらいと感じる可能性がある |
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初期費用: 10,000円 月額費用:16,000円~ |
サイト規模によってプランが選べる |
大規模なナーチャリング施策を実施したいなら割高になる |
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初期費用: 300,000円 月額費用: 148,000円 |
匿名のユーザーのナーチャリングができる |
中小企業向けの他ツールと比べて費用が高額 |
大企業におすすめのMAツール
このような方におすすめのツールになります。
- リード数が数万件以上
- マーケティング予算が十分にある(毎年コンスタントに確保できる)
- MAの設定ができるスキルを持つ社員がいる。機能性を重視したい
ツール名 |
費用 |
特徴 |
注意点 |
---|---|---|---|
初期費用:要問い合わせ 月額費用:150,000円~ |
「Sales Cloud」と開発元が同じで、連携がスムーズ |
認定資格があるほど使いこなすことが難しい |
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要問い合わせ |
クロスチャネルマーケティングに特化 |
かなり高額になる可能性がある |
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要問い合わせ |
膨大なデータを簡単に扱える |
細かい設定を行う必要があるため、専任担当者は必要 |
無料プランのあるMAツール
このような方におすすめのツールになります。
- リード数が数百件~数千件
- お試しで始めて、よかったら課金したい
ツール名 |
有料プラン
費用
|
特徴 |
注意点 |
---|---|---|---|
初期費用:HPに記載なし 月額費用:月額15,000円~ |
独自のテンプレートにより自動で顧客分類できる |
無料プランの場合、数カ月で情報が消える |
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月額費用:100,000円~ 月額費用: 45,000円~ |
使いやすさ、サポートの充実さ、費用のバランスがよい |
大企業の場合、機能が不十分な可能性がある |
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初期費用:HPに記載なし 月額費用: 2,400円~ |
同社のCMSやCRMと連携可能で、カスタマイズ性が高い |
機能の取捨選択や初期設定が複雑中企業におすすめのMAツール |
中小企業におすすめのMAツール
リード数が数千以下、多くても数万件のナーチャリング活動におすすめなMAツールを紹介します。月額使用料が数万円~数十万円の価格帯のため、マーケティング予算を割いて、本格的に力を入れていきたい中小企業に向いています。
- リード獲得に力を入れたいなら、MAとCMS一体型ツール「ferret One」
- 商談に力を入れたいなら、MAとSFAが一体型のツール「SHANON MARKETING PLATFORM」
- サイト規模によってプランが選べる「Kairos3」
- 匿名のユーザーのナーチャリングができる「SATORI」
リード獲得に力を入れたいなら、MAとCMS一体型「ferret One」
「ferret One」は、株式会社ベーシックが提供するMAツールです。
CMSとMAが一体型になっているため、Webサイトからリードを獲得し、獲得したリードの管理やメール配信を行うというリード獲得~育成のマーケティングの流れがスムーズに行えるのが特徴です。
また、BtoBマーケティング支援会社が開発しているため、マーケターが使いやすいツールを追求。MAにありがちな複雑で余分な機能は除外し、BtoB施策で確実に使う機能だけを厳選して搭載することで、誰でも簡単に使いこなせるのに、成果にはつなげられるという仕組みを実現しています。
サイトURL |
https://cloud.ferret-one.com/ |
国産/外国製 |
国産 |
料金体系 |
初期費用:100,000円 月額費用:100,000円~ 無料プラン:× 従量課金:主にリード数で料金体系が変わる |
主なMA機能の有無 |
リード管理:〇 LP・フォーム作成:〇 リスト作成・メール配信:〇 シナリオ作成:ステップメールあり ホットリード検出:〇 ※行動検知機能で可能 スコアリング:〇 ※行動検知機能で可能 Webアクセス・行動解析:〇 CRM・SFA連携機能:〇 |
サポート体制 |
テク二カルサポート:〇 活用サポート:〇 |
編集部のおすすめポイント
おすすめの企業 |
中小企業 |
保有リード数の目安 |
10,000件以下 |
BtoBマーケティングをこれから始める企業や、本格的に取り組みたい企業におすすめです。
MAは、ある程度のリード数がなければ有効に働きません。「ferret One」はCMSとMAが一体型のため、リード数を増やして、ナーチャリングしていく仕組みが整っています。
「今はまだリード数が数百~数千件と少ないが、リード数を増やして、MAで本格的にナーチャリングしていきたい」、そうお考えの企業様にぴったりのツールです。
商談に力を入れたいなら、MAとSFAが一体型のツール「SHANON MARKETING PLATFORM」
MAとSFAが一体型となっているのが特徴です。顧客の行動履歴を見ながら、ニーズに合った営業アプローチ方法を検討していく、というような営業活動が1つのツールで行えるようになります。
また、月額制のサポート制度もあり、導入時の不安から操作性に関する疑問、運用方法に関する質問まで、様々な相談が可能です。ただ、口コミで、UIが分かりづらいという意見も散見されていたため、検討の際は使用感を確認しておきましょう。
サイトURL |
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国産/外国製 |
国産 |
料金体系 |
初期費用:HPに記載なし 月額費用:120,000円~ 無料プラン:× 従量課金:HPに記載なし |
主なMA機能の有無 |
リード管理:〇 LP・フォーム作成:〇 リスト作成・メール配信:〇 シナリオ作成:〇 ホットリード検出:〇 スコアリング:〇 Webアクセス・行動解析:〇 CRM・SFA連携機能:〇 |
サポート体制 |
テク二カルサポート:〇 活用サポート:〇 |
編集部のおすすめポイント
おすすめの企業 |
中小企業~大企業 |
保有リード数の目安 |
数万件 |
運営元のシャノンはセミナー運営のノウハウが豊富な会社のため、イベント・セミナーに力を入れていきたい企業におすすめです。「SHANON MARKETING PLATFORM」と同社のイベント管理システムを組み合わせて活用できることに加え、豊富なセミナーノウハウの提供も期待できます。
MAとSFAが一体型のため、イベントやセミナーによる、リード獲得からナーチャリング、さらには受注までの一連のマーケティング施策を1つのツールで管理・運用できます。
サイト規模によってプランが選べる「Kairos3」
Kairos3の特徴の1つは料金体系です。⽉額費⽤が保有リード数‧⽉間PV数‧⽉間メール送信数の中で、最⼤の⽉額費⽤は適用される従量課⾦制となっています。また、有料プランについて、最低利用期間は6か月から利用できるのも特徴です。
機能もリード管理やメール配信、フォーム作成、スコアリング機能など、MAツールとしての基本的な機能は押さえられています。
サイトURL |
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国産/外国製 |
国産 |
料金体系 |
初期費用:10,000円 月額費用:16,000円~ 無料プラン:× 従量課金:保有リード数‧⽉間PV数‧⽉間メール送信数で料金体験が変わる |
主なMA機能の有無 |
リード管理:〇 LP・フォーム作成:〇 リスト作成・メール配信:〇 シナリオ作成:シナリオメールあり ホットリード検出:〇 スコアリング:〇 Webアクセス・行動解析:〇 CRM・SFA連携機能:〇 |
サポート体制 |
テク二カルサポート:〇 活用サポート:〇 |
編集部のおすすめポイント
おすすめの企業 |
中小企業 |
保有リード数の目安 |
50,000件以下 |
初期費用として十数万円以上必要なMAツールが多い中、Kairos3の初期費用は10,000円で利用できます。ある程度のリード数を保有している中小企業で、初期費用を抑えたい場合におすすめです。
月額料金についても、サイトの規模とナーチャリング施策の状況によっては、かなりコストパフォーマンスよく導入ができます。例えば、数万PVほどの小規模のWebサイトを運用しており、3000件ほどのリードに対してメールを送りたい場合などは、BowNowやList Finderのような無料から使えるMAツールよりも安く利用できるでしょう。
ただ、数十万のリードにたくさんのメールを送信していくような大規模なナーチャリング施策を実施していきたい場合は、ほかのMAツールと比べて、費用が高くなる可能性があります。
匿名のユーザーのナーチャリングができる「SATORI」
SATORIは、基本のMA機能に加えて、効率的に見込み客を増やす機能が充実しています。メールアドレスのない匿名状態のサイト来訪者に対しても、IPアドレスから企業名を判別できる機能が特徴的です。
ハンズオンセミナーやオンボーディングも充実しており、施策が軌道に乗るまで、サポートがうけられるのも安心です。
サイトURL |
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国産/外国製 |
国産 |
料金体系 |
初期費用:300,000円 月額費用: 148,000円~ 無料プラン:× 従量課金:HPに「※従量課金が発生する場合があります」と記載あるが 詳細なし |
主なMA機能の有無 |
リード管理:〇 LP・フォーム作成:〇 リスト作成・メール配信:〇 シナリオ作成:〇 ホットリード検出:〇 スコアリング:〇 Webアクセス・行動解析:〇 CRM・SFA連携機能:〇 |
サポート体制 |
テク二カルサポート:〇 活用サポート:〇 |
編集部のおすすめポイント
おすすめの企業 |
中小企業~大企業 |
保有リード数の目安 |
数万件 |
リード情報を獲得する前の見込み顧客の育成ができるため、自社サイトに訪れる匿名のユーザーのナーチャリングを行いたい企業におすすめです。
また、カスタマイズしなくても機能の高い日本製MAのため、リード数の多い大企業にもおすすめです。「Hubspot Marketing hub」などカスタマイズ性の高い海外製MAを使いこなせるか不安な場合は、合わせて検討しておきたいMAツールでしょう。
大企業におすすめのMAツール
数万、数十万…と多くのリードを対象として、ナーチャリング活動を行う場合におすすめのMAツールを紹介します。月額使用料が数十万円以上と高額なため、マーケティング予算が十分に確保できる大企業向けです。
- 「Sales Cloud」との連携がスムーズ「Marketing Cloud Account Engagement」
- クロスチャネルマーケティングに特化「Marketo Engage」
- 膨大なデータを簡単に扱える「b→dash」
「Sales Cloud」との連携がスムーズ「Marketing Cloud Account Engagement」
「Marketing Cloud Account Engagement」は顧客管理ツール(CRM)「Sales Cloud」で有名なセールスフォース・ドットコム社が提供するMAツールです。
「Marketing Cloud Account Engagement」は「Sales Cloud」との連携が大きな特徴です。連携することで、「Sales Cloud」に登録している顧客情報をもとにマーケティングを効率化できます。
またレポーティング機能が充実しており、投資対効果(ROI)を確認しながらマーケティング活動を進めることが可能です。
サイトURL |
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国産/外国製 |
外国製 |
料金体系 |
初期費用:要問い合わせ 月額費用:150,000円~ 無料プラン:× 従量課金:主にリード数・使用ユーザー数で料金体系が変わる |
主なMA機能の有無 |
リード管理:〇 LP・フォーム作成:〇 リスト作成・メール配信:〇 シナリオ作成:〇 ホットリード検出:〇 スコアリング:〇 Webアクセス・行動解析:〇 CRM・SFA連携機能:〇 |
サポート体制 |
テク二カルサポート:△サポートにもプランがある 活用サポート:△サポートにもプランがある |
編集部のおすすめポイント
おすすめの企業 |
大企業 |
保有リード数の目安 |
数十万件以上 |
「Sales Cloud」を使いこなせているような大企業にはおすすめです。月額料金が高額なため、リード数が多く、マーケティングスキルの高い社員のいる企業でないと費用対効果が見合わないかもしれません。
機能を開発したりとカスタマイズ性が高く、設定さえできれば細かいマーケティング施策を自動化できますが、提供元のセールスフォース・ドットコム社が「Marketing Cloud Account Engagement」の設計・実装や、それを使ってマーケティング施策が実行できるスキルに対して認定資格を出しているほど使いこなすのが難しいツールでもあります。
クロスチャネルマーケティングに特化「Marketo Engage」
「Marketo Engage」はソフトウェア開発で有名なアドビ社が提供するMAツールです。
WebサイトやSNS、アプリなどチャネルをまたいだ、クロスチャネルマーケティングに特化した機能が豊富な点が特徴です。AIの予測により、顧客のニーズに合ったコンテンツを出し分けもでき、顧客とのエンゲージメント向上のための施策をサポートしてくれます。
外国製ですが、日本語のマニュアルやユーザーのオンラインコミュニティもあるので安心です。
サイトURL |
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国産/外国製 |
外国製 |
料金体系 |
要問い合わせ |
主なMA機能の有無 |
リード管理:〇 LP・フォーム作成:〇 リスト作成・メール配信:〇 シナリオ作成:〇 ホットリード検出:〇 スコアリング:〇 Webアクセス・行動解析:〇 CRM・SFA連携機能:〇 |
サポート体制 |
テク二カルサポート:△サポートにもプランがある 活用サポート:△サポートにもプランがある |
編集部のおすすめポイント
おすすめの企業 |
大企業 |
保有リード数の目安 |
数十万件以上 |
チャネルをまたいで、顧客に合ったコンテンツを出し分けできるため、複数の商材を持っている方や顧客行動に応じたアプローチに力を入れたい方におすすめです。
ただ、利用料金は非公開となっていますが、口コミを探してみると、初期費用800万円以上、月額費用100万円以上という投稿もあり、マーケティング予算が潤沢でなければ導入すら難しいかもしれません。
膨大なデータを簡単に扱える「b→dash」
b→dash(ビーダッシュ)は、膨大なデータを簡単に扱えるMAツールです。
「データパレット」機能で、データの連携から統合、加工、抽出まで、SQLなどの知識・スキルがなくてもツール上の画面操作のみで完結させられます。抽出したデータはメールマーケティングや分析、広告やSMS配信など、さまざまなマーケティングに活用することができます。
調査・分析にかかる時間を大幅に短縮できるため、エンジニアのリソースが少ない企業などにおすすめのMAツールです。
サイトURL |
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国産/外国製 |
国産 |
料金体系 |
要問い合わせ |
主なMA機能の有無 |
リード管理:〇 LP・フォーム作成:〇 リスト作成・メール配信:〇 シナリオ作成:〇 ホットリード検出:〇 スコアリング:〇 Webアクセス・行動解析:〇 CRM・SFA連携機能:〇 |
サポート体制 |
テク二カルサポート:〇 活用サポート:〇 |
編集部のおすすめポイント
おすすめの企業 |
大企業 |
保有リード数の目安 |
数十万件以上 |
現在様々な媒体やシステムで顧客データを獲得しており、1つにまとめて、活用していきたいという企業におすすめのツールです。
データ管理に優れており、SQLというデータベース言語不要でデータを取込み、連携することができます。メールだけでなく、アプリやLINEメッセージも対応しているのも特徴です。 料金は非公開ですが、口コミでは月額30万円ほどで利用しているという企業が多く、まとまった予算が必要になりそうです。
無料プランのあるMAツール
無料で利用できるMAツールを紹介します。本格的に使用するには有料プランへの移行が必要ですがお試し感覚で導入できるため、個人事業主~中小企業に向いています。
- リード数が5000件以下の企業におすすめ「BowNow」
- 使いやすさ、サポートの充実さ、費用のバランスがよい「List Finder」
- 幅広いプラン体系で中小企業から大企業まで「Hubspot Marketing hub」
リード数が5000件以下の企業におすすめ「BowNow」
BowNowは、クラウドサーカス株式会社が提供するMAツールです。
基本的な機能であれば、日数の制限なく無料で使えます。ただ、無料プランの場合、数カ月で情報が消えてしまうため、注意が必要です。
機能としては、アプローチをかけるべきユーザーを発見するホットリードの自動抽出機能に特徴があります。顧客像とのマッチ度と顧客の見込み度(どのような行動をしたか)の2軸で顧客を自動振り分けしてアプローチ対象を判別する独自のABMテンプレートを搭載しており、スコアリングの代わりとして活用できます。
サイトURL |
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国産/外国製 |
国産 |
料金体系 |
初期費用:HPに記載なし 月額費用:15,000円~ 無料プラン:あり 従量課金:主にリード数・PV数で料金体系が変わる |
主なMA機能の有無 |
リード管理:〇 LP・フォーム作成:〇 リスト作成・メール配信:〇 シナリオ作成 シナリオメール:あり ホットリード検出:〇 スコアリング : △ABMテンプレートで可能 Webアクセス・行動解析:〇 CRM・SFA連携機能:〇 |
サポート体制 |
テク二カルサポート:〇有償プランのみ 活用サポート:〇有償プランのみ |
編集部のおすすめポイント
おすすめの企業 |
個人事業主~スタートアップ |
保有リード数の目安 |
10,000件以下 |
保有リードが100件以下なら月額無料、200件以下なら15,000円で始められるため、とにかく低予算でMAを導入したい個人事業主、スタートアップにとっては、導入ハードルが低いMAです。それ以上のリード数の場合の料金は要問合せとなりますが、リード5,000件ごとに10,000円の従量課金オプションが用意されていることから、数千件のリードを保有する中小企業にもおすすめです。
ABMテンプレートにより、シナリオとスコアリング機能の設定をしなくても、自動で顧客の検討度が可視化されるため、複雑な設定なくMAツールを使っていきたい初心者でも使いやすいでしょう。
使いやすさ、サポートの充実さ、費用のバランスがよい「List Finder」
List Finderは、株式会社Innovation & Co.が提供するMAツールです。
自社サイトのアクセス解析機能や、担当顧客のサイト来訪を通知する機能で、自社製品に興味を持っている見込み顧客や購入を検討している顧客を見逃すことがありません。
さらに、メール配信に関する機能が充実していることで、久しぶりに動きのある顧客に対して再度アプローチをかけることも可能です。配信後の開封率やクリック率はもちろん、自社サイトの閲覧状況まで把握できるようになっています。
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国産/外国製 |
国産 |
料金体系 |
初期費用:100,000円~ 月額費用:45,000円~ 無料プラン:あり 従量課金:主にリード数・PV数で料金体系が変わる |
主なMA機能の有無 |
リード管理:〇 LP・フォーム作成:〇 リスト作成・メール配信:〇 シナリオ作成:シナリオメールあり ホットリード検出:〇 スコアリング:〇 Webアクセス・行動解析:〇 CRM・SFA連携機能:〇 |
サポート体制 |
テク二カルサポート:〇有償プランのみ 活用サポート:〇有償プランのみ |
編集部のおすすめポイント
おすすめの企業 |
個人事業主~中小企業 |
保有リード数の目安 |
10,000件以下 |
ハウスリードが10000件以下なら、月額無料~5.5万円ほどで始められるため、ある程度のリード数を保有している中小企業で、低予算で導入したい場合におすすめです。
MAに必要な機能が網羅的に搭載されているので、細かいカスタマイズをしないのであれば、使い勝手の良いツールでしょう。
ただ、プランごとにPV数・リード数は従課金制のため、何十万もリード数がある場合などは割高になる可能性があります。
幅広いプラン体系で中小企業から大企業まで「Hubspot Marketing hub」
Hubspot Marketing hubは、アメリカのHubSpot社が提供するMAツールです。
HubSpot CRMプラットフォームの1つで、、同社のCMSやCRMとの連携可能なため、サイト訪問者を惹きつけ、リードへ転換するための機能が充実しているのが大きな特徴です。そのため、メール以外のアプローチ方法にも優れており、Webチャットやブログなどの機能まで実装されています。
サイトURL |
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国産/外国製 |
外国製 |
料金体系 |
初期費用:HPに記載なし
月額費用:2,400円~ 無料プラン:あり 従量課金:主にリード数で料金体系が変わる
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主なMA機能の有無 |
リード管理:〇 LP・フォーム作成:〇 リスト作成・メール配信:〇 シナリオ作成:〇 ホットリード検出:〇 スコアリング:〇 Webアクセス・行動解析:〇 CRM・SFA連携機能:〇 |
サポート体制 |
テク二カルサポート:〇有償プランのみ 活用サポート:コミュニティや活用記事はある |
編集部のおすすめポイント
おすすめの企業 |
中小企業~大企業 |
保有リード数の目安 |
リード数に応じて活用可 |
有料プランは月額2,160円~432,000円とかなり幅広く、中小企業から大企業まで利用されています。必要な機能を選んで実装できるため、機能性が高いMAがいいが、コストを抑えながら運用していきたい方におすすめです。
ただ、機能の取捨選択や初期設定が複雑な点に注意が必要です。自社で設定することに不安がある場合は、自社と似たような業種・規模の導入支援を行っている導入支援パートナーへ、設定を依頼するとよいでしょう。
MAツールとは
ここからはMAツールの基礎知識について解説します。「そもそもMAツールとは?」という方は合わせてお読みください!
MAツールとは、マーケティングに必要なデータ管理し、施策実行を自動化できるツールのことです。
そもそもMA(マーケティングオートメーション)は、見込み顧客を育て営業担当へ引き渡しを行うまでのマーケティング業務を自動化することを指します。ただ、マーケティングの現場では「MA」というだけでMAツールを指すこともあります。
顧客情報の管理・抽出、メール送信など、主にリード獲得後のリード育成に必要な作業を自動化できるので、人手と時間、手間を省いて、効率化に役立ちます。(詳しくは後述の章でも解説しますMAツールでできること、MAツールの主な機能)
関連記事:MA(マーケティングオートメーション)とは?ツールを比較してわかりやすく解説
「MA」「SFA」「CRM」の違い
MA(マーケティングオートメーション)と一緒に導入が検討されるのが「SFA」「CRM」です。どのような違いがあるのかを認識して、会社でどこをツールで補うべきなのかを整理しておきましょう。
主な活用シーンと活用方法、担当部署を表にまとめました。
活用シーン |
活用方法 |
担当部署 |
|
MA |
リード獲得~育成 |
見込み顧客を育成して商談に繋げる |
マーケティング |
SFA |
商談~受注 |
営業管理 |
営業 |
CRM |
受注後~ |
既存顧客の管理 |
カスタマーサクセス |
顧客の購買行動の時系列順としては、MA→SFA→CRMの順で活用していくこととなります。
商談前の見込み顧客にメールを送信して、検討度を上げていきたい場合はMA、商談の進捗状況を管理して、チームで共有したい場合にはSFA、受注後の既存顧客の顧客情報ややり取りを管理したい場合にはCRMを活用します。
関連記事:MA・SFA・CRMの違いとは?各ツールの特徴と連携するメリット
MA市場の拡大~中小企業もMAを活用する時代に~
MA、SFA/CRM・CDPの市場規模は2023年は3,019億9,000万円と推計されます。その市場規模は年々拡大し、2024年は前年比114.0%の3,442億5,000万円に、2027年には5016億円にも成長すると見込まれています※。
特に、MAやCRM/SFAについては、以前は大手企業が大規模投資するケースが多かったですが、中小企業による活用が増加傾向にあります。他社がデータを活用して問い合わせ増加・商談増加を図る中、今まで通りのやり方で顧客が維持できるのか・増やせるのかを今一度考える企業が増えているのです。
※デジタルマーケティング市場に関する調査を実施(2024年)
MAツールの導入前に確認すべきこと:導入タイミング
マーケティング活動の効率化につながるMAツールですが、ツールの導入には適切なタイミングがあります。まずはMAツールを導入すべきタイミングにあるかどうか、下記のチェック項目を確認してください。
- サイトに十分なトラフィックやリードがあるか
- MAツールで活用するためのコンテンツがあるか
- 社内リソースを確保できるかどうか
- MAツールを設計・運用するためのマーケティングノウハウがあるか
サイトに十分なトラフィックやリードがあるか
MAツールはトラフィックが多ければ分析精度が高まり、営業効率を高めることができます。
十分なトラフィックがないとリードの傾向を正確に分析できず、確度の低い顧客や誤った顧客へのアプローチを行ってしまう可能性があります。
MAツールで活用するためのコンテンツがあるか
MAツールの活用には、商品認知のための情報や価格、他社サービスとの比較など、さまざまなコンテンツをサイトに充実させておくことが必要です。
顧客がどのコンテンツに関心があるかをMAツールによって分析できるようになるので、優先度の設計や質の高い営業トークにつなげられます。
社内リソースを確保できるかどうか
MAツールの活用にあたり、マーケティング担当者とインサイドセールス担当者の時間を十分に確保できるかどうか確認してください。
ツールの設計・操作・改善、コンテンツの作成、育成されたリードへの対応など、各担当者が連携して施策に取り組むことで、成果を最大化できます。
MAツールを設計・運用するためのマーケティングノウハウがあるか
MAツールはさまざまなマーケティング業務を行うため、マーケティングに関するノウハウを持った人員が必要となります。知識・経験の浅い人員では、MAツールを運用できず効果を十分に発揮できなくなる恐れがあります。
具体的には、マーケティングやWeb広告、SEO、メールマーケティング、LPOなどの幅広い知識を持った人材が理想です。
担当できる人員が不在の場合は、MAツールを導入する前に社内で育成する、もしくは人材を採用する、外部コンサルに依頼するなどの必要があります。
MAツールを導入すべき段階ではない場合、まずはWebサイトやリソース確保を優先し、下地を作ることが重要です。
関連記事:失敗しないMA導入の方法とは?ツールにできることと導入手順
MAツールでできること
ここからは、MAツールでできることについて紹介していきます。MAツールが自動化・効率化できるのは、下記の業務です。
- 見込み客リストの収集・蓄積
- コミュニケーションによる見込み顧客の育成
- 見込み客の行動履歴の確認
見込み客リストの収集・蓄積
MAツールにはリードの収集・管理機能が備わっているため、企業名や担当者名、役職などの基本情報だけでなく、サイトへの訪問履歴や流入経路なども管理できます。
獲得したリード情報は、社内でデータベースを共有して、マーケティング施策の最適化に活用可能です。
コミュニケーションによる見込み顧客の育成
MAツールは、見込み客の創出(リードジェネレーション)だけでなく育成(リードナーチャリング)までが可能です。
顧客のニーズに沿って適切なメールやブログ記事などを配信することで、顧客の関心に合わせた適切な情報を提供できます。
見込み客の行動履歴の確認
MAツールでは、見込み客の行動履歴を蓄積・共有することで、見込み客の確度をスコアリングし、設定した優先度に従って営業活動を行えます。
行動履歴の確認を行うことで、対策すべきポイントを絞ることも可能です。
例えば、他社との比較検討をしているユーザーが多いとわかれば、比較検討に関するコンテンツを充実させることで、より顧客獲得に貢献します。
関連記事:MAツールのできることとは?使いこなす方法と導入のメリット
MAツールの主な機能
MAツールには下記のような機能があります。自社に必要な機能をリストアップするのにお役立てください。
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リード管理機能
顧客情報を一元管理する
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スコアリング機能
顧客の確度をスコア化し営業活動を効率化する
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キャンペーン管理機能
獲得までの各行動のタイミングで、行うキャンペーンの設計を行う
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メールマーケティング機能
見込み客の興味関心の度合いに応じて、適切なメール配信を行う
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CRM・SFA連携機能
外部の顧客情報管理システムや営業管理システムと連携して、マーケティングを効率化する
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アラート機能
サイト訪問時などユーザーの特定の行動時に、担当者へ通知が届く
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LP・フォーム作成機能
ランディングページやフォームを簡単に作成する
関連記事:MAツールの機能とは?使い方や事例をわかりやすく解説
MAツールはリード獲得施策との連携が重要
MAツールを活用すると、獲得したリードに効率的にアプローチできるので、今より商談を増やしたい場合には導入すべきツールです。
ただ、そもそもリードが少ない場合や新規リードが獲得できる仕組みがない場合は、うまく機能しなくなってしまうため、必ずリード獲得施策と連携して活用することが重要になります。
MAツールは、以下のポイントから、ツールそれぞれの特徴を比較して自社に合うものを選ぶとよいでしょう。
■BtoB向けMAツールの選び方~比較ポイント~
- 自社にとって適切な価格か
- 必要な機能が備わっているか
- 既存の他システムやツールと連携できるか
- 自社の担当者で操作しきれるか
- セキュリティシステムが整っているか
- サポート体制が整っているか
- 自社と似たような企業の導入実績があるか
本記事のMAツール紹介も参考にしながら、ぴったりのMAツールを導入して、マーケティングの成果を上げていきましょう!
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