サイト分析のコツとは?見るべき項目やポイントを解説


サイトからの問い合わせを増やし、自社の認知の向上を図りたいと考えるWeb担当者は、少なくありません。サイトを運営する目的や、コンテンツの効果を最大限引き出すために、サイトの分析は不可欠です。

この記事では、サイト分析をしていく際のポイントや、どのような数字・項目に着目すべきかなどを解説します。

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目次[非表示]

  1. 1.サイト分析の基本とは?
  2. 2.サイト分析で重要となるポイントは?
  3. 3.サイト分析で見るべき項目
  4. 4.サイト分析に最適なGoogleツール
  5. 5.サイト分析レポート作成をしよう
  6. 6.サイト分析でトライ&エラーしよう


サイト分析の基本とは?

サイト分析には、「なぜサイト分析をするのか」の理由が必要です。

理由は、なぜサイトを運用しているかと関連しており、分析結果の捉え方は運用目的により変化します。

「自社認知度の向上のためにサイト訪問率を向上させたい」「サービスについて深く理解してもらうために現状より◯%資料請求を向上させたい」など具体的な目的を決めましょう。

その上で、下記の2つの視点を用いた分析を実施する必要があります。

  1. Googleアナリティクスなどで得た、数値を元に実施する定量的な分析手法
  2. ユーザー心理など、数値以外の情報を用いて実施する分析手法

それぞれについて、説明します。


分析方法①数値を元とした定量的な方法

Googleアナリティクスで得られる、アクセス数・PV(ページビュー)数・滞在時間・CVなどの数値を用いた分析方法です。

GoogleアナリティクスやCMSに搭載されているサイト分析機能を使えば、サイトの状況を客観的な指標である数字で把握できるため、具体的な目標を立てながら施策の改善・立案が可能です。

主観に振り回されず数値目標を立てられるため、ユーザーニーズや課題を冷静に分析できるメリットがあります。


分析方法②ユーザーの心理など数値ができない情報を用いた方法

客観的な数値だけではわからない、ユーザー心理や課題などを用いた分析方法です。

実際に自社商材を導入しているユーザーにアンケートやインタビューを実施して、導入に至った経緯や使い心地などの情報を伺います。また、お問い合わせしたユーザーに商談時にヒアリングするのも有効です。

自社だけでユーザーをイメージした分析をすると、主観が強く働き、正しく客観視できない可能性があります。ユーザー視点を得ることで現状の改善や目標設定をし直せる、有効な手段です。


サイト分析で重要となるポイントは?

サイト分析を実施する際、意識しておくべき代表的なポイントを、4つ紹介します。


全体的な数字を把握して細部の数字と比較する

分析では、サイトを全体的に把握する数値だけでなく、各ページごとの数値を明確にすることが重要です。把握した各数値を、全体的な視点と部分的な視点で比較して分析をしましょう。

ユーザーは、サイトの各ページを回遊することで、自社商材に対して理解を深めた結果、CVに繋がる行動を起こします。

ページごとで分析を完結させると、分析の材料が少なすぎて、偏ったデータで誤った分析・仮説をたててしまいかねません。流入元になりやすいページ、流入は少ないがCVされやすいページなど、ページの特性や関連性も加味して、多角的な視点を持った分析が不可欠です。


過去のデータと比較する

サイト改善の実施前と実施後で、変化した成果の差を比較することが大切です。推移がわかれば、実行した施策がどのくらい有効だったか、可視化ができます。

加えて、今後似たような状況や問題が生じた際、適切な対策が取れる可能性があります。


イレギュラーを加味する

自社サービス・商品がメディアに取り上げられるなどしたとき、サイト訪問数やPV数が短期間、急激に伸びることがあります。

分析時は、数値の上下だけに捉われず、なぜ通常時と大きく異なる結果が現れたかの確認が必要です。

事実を正確に把握することで、イレギュラーだった場合の対応を間違えずに済みます。


競合サイトをURLで解析する

競合サイトがどの程度PV数を得ているか、どのようなキーワードで流入されているかなどを把握することで、効果的なサイト分析が可能です。

自社と競合サイトの数値の差を知ることで、取るべき対策や取り入れるべき要素が明らかにできます。また、自社だけPVが減っているのか?他社も減っているのか?など、自社サイトの傾向と競合サイトの傾向を合わせて分析することで、業界のトレンドもつかめます。

競合サイト分析に使える代表的なツールは、下記の通りです。

競合サイトのURLを入力するだけで、サイトのPV数などが把握できます。


サイト分析で見るべき項目

サイト分析は、一定期間ごとに継続して実施する必要があります。ここでは、メインで確認しておくべき3項目を紹介します。


PV数やユーザー数

サイト分析では、PV数(サイトのページを何回閲覧されたか)や、ユーザー数(一定期間内にサイトを訪問したユーザーの人数)の確認が不可欠です。

たとえば、PV数の多さと比較してユーザー数が少ない場合、特定のユーザーが何度もページを訪れていることがわかります。その場合、「商材に魅力を感じているものの、資料請求などの導線がわかりにくく、閲覧するだけになっている」などの分析が可能です。

どれだけのユーザーがサイトに訪れて、どれだけコンテンツが閲覧されたかは、今後のサイト改善に役立つので、ぜひ分析しておいてください。


ユーザーのサイト流入経路

サイトに訪れるユーザーが使用する経路は、主に以下のものがあります。

  • 自然流入(検索エンジンに自分でキーワードを入力・検索して訪れる)
  • 広告流入(Webやリスティング広告をクリックして訪れる)
  • URLやリンクから流入

たとえば「全体と比較して自然流入が少ないためSEO対策の強化が必要」などの判断が可能です。流入経路を調べることで、改善すべき集客施策がみつかります


検索キーワード

ユーザーが自社サイトを訪れるために、検索エンジンに入力するのが検索キーワードです。

たとえば、自社サービス・商品に関連するキーワードで検索結果上位を取れていない場合、ユーザーに効率よく情報を届けられていません。検索で上位表示されているにも関わらず、サイト流入が低い場合は、キーワード設定ではなく、タイトルやディスクリプションが適切でない可能性があります。

ユーザーが抱えている問題やニーズに対して、最適な発信ができているかを把握できる分析項目です。「サイト分析で見るべき項目」で扱った内容は、次で紹介するツールで分析が可能です。


サイト分析に最適なGoogleツール

サイト分析を実施する際、役立つGoogleツールを2つ紹介します。ここで紹介するツールは、Googleアカウントを所有している場合、すぐに利用開始できるものがほとんどです。


1.Googleアナリティクス

自社サイトを訪れたユーザーが、サイト内でどのような行動をしたかを分析するためのツールです。

下記の情報の把握が可能です。

  • サイト訪問の経路(自然流入・広告流入など)
  • 最初に訪れたページはどこか
  • CV率はどの程度か
  • 各ページの閲覧数
  • 離脱率の高いページはどこか など

結果を組み合わせることで、自然流入からのサイト回遊ルートや、トップページからどのページに飛ぶ確率が高いかなど、一歩踏み込んだ分析ができます。

Googleアナリティクス:https://marketingplatform.google.com/intl/ja/about/analytics/


2.Googleサーチコンソール

自社サイトを訪れたユーザーが、サイトを訪れるまでにどのような行動をとっていたかを分析するツールです。

ユーザーはどのような検索キーワードでサイトを訪問しているか、実施しているSEO対策は適切な効果を発揮しているかなどの判断ができます。

商材に対する需要の明確化や、ユーザーに情報を届けるために必要なコンテンツを知るために欠かせないツールです。

Googleサーチコンソール:https://search.google.com/search-console/about?hl=ja


【よくある疑問】アナリティクスとコンソールの違い

■Googleアナリティクス
→ユーザーがサイトを訪れて、サイト内でどのような行動をしたかを調べられます。

  • サイトへの流入数
  • 回遊ルート・PV数 など

■Googleサーチコンソール
→ユーザーがサイトに訪れる前の動きを調べられます。

  • どのような検索ワードを使ったか
  • サイト訪問までの道のりでユーザーにとって不便な箇所がないか など


サイト分析レポート作成をしよう

サイト分析レポートを作成すれば、サイト運営に関わっていないメンバーにも、サイトの現在の状況や課題・改善点を共有できます。

サイト分析レポートを一から作成するのは、かなりの労力と時間が必要ですから、ツールを活用するのがおすすめです。おすすめのツールをご紹介します。

  • 無料で使えるGoogleアナリティクス
  • サイト分析とレポーティングをAIで自動化「ferret One」

▼レポートの具体的な作り方については、こちらの記事も参考にしてみてください
サイト分析レポートの書き方とは?作成に役立つツール3選


無料で使えるGoogleアナリティクス

	GA4_レポートイメージ

Googleアナリティクス(GA4)の探索レポートでは、Webサイトの分析データを自分の好きなように抽出・グラフ化できます。あらかじめ「このようなデータがとれるようにしたい」というものを設定しておけば、自動的にデータを更新してレポーティングしてくれます。

Googleアカウントがあれば新たな登録はなく、無料ですぐに始められる点が、Googleアナリティクスの大きな魅力です。

サイト分析をしたいが何から始めるべきか悩んでいる場合、アナリティクスの導入から始めるのもひとつの手です。

※UAのデータ計測は2023年7月に停止しました。GA4に移管する必要があります!
▼GA4へ移管する方、移管後の設定に苦戦している方はこちらをご覧ください!
【GA4】切り替えガイド設定方法とレポートの見方

  【GA4】切り替えガイド|設定方法とレポートの見方 Google Analytics 4ではWebサイトだけでなく、SNS、アプリなどもまたいだ行動も計測できるようになりました。本書では、GA4へ移管したばかりの方、これから使い始める方向けに、UAとの違い、GA4の設定方法、レポートの見方などを解説します。 Webマーケティングツール『ferret One』


サイト分析とレポーティングをAIで自動化「ferret One」

ferretOneAIカルテ

弊社の「ferret One」ではサイト分析で重要な約15種類の内容(アクセス解析・SEO順位など)をわかりやすいレポート形式に自動でまとめて表示されるように設計されています。

さらに、ChatGPTと連携したAIカルテ機能も搭載。分析とレポーティングが自動化されるため、担当者はAIが提案する「施策を選択する」だけで、施策の実行をスピーディーに進めることが可能となります。

ご興味のある方はぜひ資料をご覧ください。

>ferret Oneサービス紹介資料のダウンロード【無料】はこちら


サイト分析でトライ&エラーしよう

今回はサイト分析において、欠かせないポイントや、活躍するツールについて紹介しました。

分析の際、意識すべきポイントは、下記の通りです。

  • 全体的な数字を把握して細部の数字と比較する
  • 過去のデータと比較する
  • イレギュラーを加味する
  • 競合サイトをURLで解析する

サイト分析は、客観的な数値とユーザーの心理、両方の視点を持つことで有益な結果を導き出せます。上記の内容を踏まえて、より質の高い自社サイト運営を目指してくださいね。


弊社の「ferret One」は​​​​​​BtoBマーケのプロがサイト運用者の視点で開発した圧倒的に使いやすいCMSで、日々のちょっとした更新や施策実行がすぐに行えます。

ChatGPTと連携したAIカルテ機能も搭載。分析とレポーティングが自動化されるため、担当者はAIが提案する「施策を選択する」だけで、施策の実行をスピーディーに進めることが可能となります。

ご興味のある方はぜひ資料をご覧ください。

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One Tip編集部
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One Tipは、Webマーケティングツール「ferret One」から生まれた、「リード獲得の打ち手が見つかるメディア」です。 BtoBマーケティングにかかわる人にとって、価値あるコンテンツをお届けしていきます。 Twitter:@ferret_One_

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