ウェビナーツールの料金10社比較!選定の注意点やコツも紹介
オンラインでセミナーができる「ウェビナー」を導入する企業が増えています。
しかし、いざ「自社でもウェビナーを導入したい」と考えても、どのウェビナーツールを選べばいいかはなかなか決められないのではないでしょうか。とくに、ウェビナー導入にかかる料金を調べるのは大変ですよね。
そこで今回は、ウェビナー導入を検討しているマーケティング担当者のために、ウェビナーに使えるツールの料金をまとめました。
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ウェビナーツールの料金比較10選
厳選したウェビナーツールの料金を開催規模別にご紹介します。最大参加人数や機能・特徴もあわせて比較できるので、ぜひ参考にしてください。
大規模ウェビナーにおすすめのツール
参加人数が多い大規模ウェビナーを開催予定なら、1000人以上のウェビナーにも対応している以下のツールを使うのが安心です。
- YouTube ライブ
- Zoom ビデオウェビナー
- Webex Events
- V-CUBE セミナー
■ 参加人数無制限に無料で使える「YouTube ライブ」
- 数万人規模の大規模ウェビナーが可能
- 自動アーカイブが便利
- 完全無料で利用可能
- 安価に大規模ウェビナーを開催したい企業向け
YouTubeのライブ機能を使えば、完全無料で数万人規模の大規模ウェビナーを実施できます。無料とはいえ機能は充実しており、終了したウェビナーも自動でアーカイブとしてYouTube上に残ります。
ただ、YouTubeはウェビナー専用のツールではなく、配信側と参加側でタイムラグが発生することがあり、リアルタイム性は劣るかもしれません。
タイムラグがあってもコスト0で大規模ウェビナーを実施したい人や、参加者との交流を重視しないウェビナーを実施予定の方におすすめです。
最大参加人数 |
無制限 |
料金 |
無料 |
機能・特徴 |
・モデレーターによるチャット管理機能 ・限定公開配信機能 ・セミナーリスト作成 ・アクセス過多によりタイムラグが発生する可能性 ・1画面1アングルのみ |
こんな人におすすめ |
タイムラグがあってもコスト0で大規模ウェビナーを実施したい |
■ 最大5万人参加可能「Zoomビデオウェビナー」
- 最大5万人のウェビナー開催可能
- 開催後に反応を分析できて便利
- 月額5,400円~
- 分析しながら大規模ミーティングを継続したい企業向け
Zoomビデオウェビナーは、最大50,000人の参加に対応している本格的なウェビナーツールです。
一度に49人まで同時に画面表示可能。指定した参加者に発言してもらうこともできます。ウェビナー終了後もアンケートの回答を促したり、エンゲージメントのレポートを出力したりもできます。
ウェビナーに特化した機能が充実している分、導入するのに最低でも月額5,400円の料金がかかります。
ウェビナーにおける参加者のエンゲージメントなどを分析しながら、本格的かつ継続的に大規模ミーティングを行う人におすすめです。
最大参加人数 |
プランにより異なる |
料金 |
月額5,400円:100人まで
月額18,800円:500人まで
月額45,700円:1,000人まで
月額133,100円:3,000人まで
月額872,300円:10,000人まで
問い合わせ価格:50,000人まで
|
機能・特徴 |
・49人まで一度に画面表示可能
・Q&A機能
・イベント後のアンケート調査リンク
・HDビデオ オンデマンド視聴
・レポート作成、アナリティクス機能
・グローバルフリーダイヤル通話
・SNSでのイベントのストリーミング
|
こんな人におすすめ |
分析をしながら継続的に大規模ミーティングを行う |
■ 開催後のレポートが魅力「Webex Events」
- 4万人規模のウェビナー開催可能
- 終了後にレポートをダウンロードできる
- 料金は問い合わせ価格
- CRMと連携してマーケティングを推進したい企業向け
料金は問い合わせ価格ですが、Webex EventsもZoomビデオウェビナーと肩を並べる本格的な大規模ウェビナーツールです。ツール単体では最大3,000人の参加者まで対応可能で、ライブストリーミング配信なら40,000人までサポート。
ウェビナー参加者の関心度のトラッキング機能が豊富です。例えば、参加者が視聴画面でウィンドウを最小化した場合や、別のウィンドウを前面に持ってきた場合は注目度が下がったと判断し、インジケータに反映・表示されます。
ウェビナー終了後にレポートをダウンロードできます。これらの情報はCRMと連携できるので、ウェビナーでマーケティングを加速したい人におすすめです。
最大参加人数 |
3,000人 |
料金 |
問い合わせ |
機能・特徴 |
・25人まで一度に画面表示可能 ・Q&Aや投票機能 ・見込み客の追跡やスコアリング ・関心度トラッキング ・360pビデオでプレゼンテーション ・リマインダの自動送信 ・カレンダー連携 ・登録情報や参加者情報をCRMにアップロード ・リアルタイム自動文字起こし |
こんな人におすすめ |
大規模ウェビナーを行い、CRMと連携してマーケティングを推進したい |
■ 国産ツール「V-CUBEセミナー」
- 最大1万人の参加者に対応
- 経験豊富なプロが運営サポート
- 料金は問い合わせ価格
- 大規模ウェビナーを開催したい企業向け
V-CUBEセミナーも料金は問い合わせ価格ですが、大規模ウェビナー向けツールとしては唯一の国産ツールです。
最大10,000人の参加者に対応し、参加者は専用アプリをインストールする必要もありません。
また、ベンダーであるV-CUBE自身が年間5,000回を超えるオンラインセミナーを実施しています。実施前から実施後まで経験豊富なプロフェッショナルがサポートしてくれます。
初めての大規模ウェビナーを開催したいけど、運営が不安という人におすすめです。
最大参加人数 |
最大10,000人 |
料金 |
問い合わせ |
機能・特徴 |
・専門スタッフによるサポート ・追っかけ再生機能 ・インストール不要のクラウド型 |
こんな人におすすめ |
1万人が参加するような大規模ウェビナーを開催したい |
中規模ウェビナーにおすすめのツール
最大参加者が1,000人以下の中規模ウェビナーを予定しているなら、次のようなウェビナーツールがおすすめです。
- ネクプロ
- LiveOn
- Microsoft Teams
■ サポートが丁寧「ネクプロ」
- 開催中のQ&Aやアンケート機能が便利
- セミナー動画の録画編集も可能
- 月額48,000円~でサポートが丁寧
- 丁寧なサポートがあると助かる企業向け
ネクプロは、リアルセミナーを実施しながらウェビナーを同一システムで受付・配信ができる国内唯一のシステムです。ウェビナー中のQ&Aやアンケート機能を有しており、受講状況を分析できます。
また、セミナー動画を録画できる機能もあり、1回のセミナーを動画資産として再利用も可能です。
ウェビナー集客から実施・配信までワンストップでサポートしてくれます。丁寧なサポートを受けながら中・大規模のウェビナーを開催したい人におすすめです。
最大参加人数 |
無制限 |
料金 |
月額48,000円~ |
機能・特徴 |
・企画、当日立ち会いサポート ・スマホやタブレット対応 ・受講状況分析機能 ・オンデマンド配信可能 |
こんな人におすすめ |
丁寧なサポートを受けながら大規模ウェビナーを開催したい |
■ 音質・画質の良さが魅力「LiveOn(ASP版)」
- 音質と画質にこだわり
- アンケート機能あり
- 初期費用78,000円、月額3,000円〜
- 見やすく聞き取りやすいウェビナーを開催したい企業向け
LiveOnは、初期費用78,000円で最大150人まで月額3,000円で対応できる高品質なWeb会議システムです。
後述するMicrosoft TeamsやZoom、WebexなどのWeb会議システムと比べると料金は高めですが、音質や画質にはこだわっています。
中規模のウェビナーを開催するにあたって、無料のツールでは音質や画質に不安がある人におすすめです。
最大参加人数 |
150人 |
料金 |
初期費用:78,000円 月額:3,000円 |
機能・特徴 |
・20人まで一度に画面表示可能 ・アンケート機能 ・32KHzのクリアな音声 ・1280px×720px、30フレームの動画映像 |
こんな人におすすめ |
中規模のウェビナーを開催したいが、無料のツールでは音質・画質に不安がある |
■ 300人まで無料対応「Microsoft Teams」
- 無料で60分まで可能
- 参加者が匿名でも参加OK
- 300人まで無料対応
- 低いコストで大規模ウェビナーを開催したい企業向け
Microsoft Teamsは、MicrosoftのWeb会議システムです。本記事で紹介するツールで最大300人に無料で対応できるのはTeamsしかありません。
また、期間限定でなくても1回あたりの時間制限がZoomは40分、Webexは50分、Teamsは60分となっており、無料で使用できる時間が長いのも特徴です。
Teamsでは参加者が匿名でも参加できます。もし参加者から質問があったとしても、どの企業の誰からの質問かわからないので注意が必要です。
すでにMicrosoftのサブスクリプション(Microsoft 365 Business Basic以上)を利用しており、中規模のウェビナーを低コストで実施したい人におすすめです。
最大参加人数 |
プランにより異なる |
料金 |
無料:100人まで(期間限定で300人まで) 月額540円:300人まで 月額1,360円:300人まで 月額2,170円:10,000人まで |
機能・特徴 |
・参加者リストのダウンロード ・最大10GBのクラウドストレージと個人用ストレージ2GB ・Officeアプリの共同編集 ・離れた人も同じ部屋にいるように見えるTogetherモード |
こんな人におすすめ |
タイムラグがあってもコスト0で大規模ウェビナーを実施したい |
小規模ウェビナーにおすすめのツール
最大参加者が100人までの小規模ウェビナーを予定しているなら、次のようなウェビナーツールがおすすめです。まずは無料で利用できるものが多いため、試しに使ってみて有料版を購入するか検討しても良いでしょう。
- Zoomミーティング
- Webex Meetings
- Cocripo(コクリポ)
■ 認知度が高い「Zoomミーティング」
- 認知度が高く使いやすい
- 録画でセミナー音声を文字起こし
- 無料で40分まで対応
- 費用を抑えて小規模ウェビナーを開催したい企業向け
Zoomミーティングは広く知られているWeb会議システムで、無料版だと40分までの時間制限があります。時間制限をなくすには月額2,000円の料金がかかります。なお、Zoomビデオウェビナーとは機能が異なります。
料金と人数だけ見ると、比較的低コストで使用できるツールは以下のとおりです。
- Microsoft Teams:300人まで月額540円
- Webex Meetings:100人まで月額1,490円
- Zoomミーティング:100人まで月額2,000円
- YouTube ライブ:無制限で無料
Zoomミーティングは録画でセミナーの音声を文字に起こしてくれますし、アンケートや挙手・投票機能で参加者のエンゲージメントを獲得しやすいなどの利点を持っています。
費用を抑えながらスムーズに小規模ウェビナーをしたい人におすすめです。
最大参加人数 |
プランにより異なる |
料金 |
無料:100人まで(1回あたり40分) 月額2,000円:100人まで 月額2,700円:300人まで その他プランにより問い合わせ |
機能・特徴 |
・49人まで一度に画面表示可能 ・チャット機能 ・HDビデオ、高音質オーディオ ・カレンダー連携 ・AIによる自動文字起こし |
こんな人におすすめ |
費用を抑えながらもスムーズな小規模ウェビナーをしたい |
■ マーケティングに活かしたい人向け「Webex Meetings」
- さまざまなデバイスに対応可能
- 連携可能なサービスが多い
- 50分まで無料対応
・ウェビナーをライブ配信やマーケティングに活かしたい企業向け
Webex Meetings、無料版は50分制限で100人まで対応できるWeb会議システムです。料金は少しだけZoomより安いです。
Webexはデスクトップやモバイル・タブレットなどさまざまなデバイスに対応している点が特徴です。またセキュリティの高さにも定評があり、オプションで追加できます。
ZoomとWebexで迷ったら、まずは無料版を試してみましょう。全体としては、少人数でのウェビナーをマーケティングに活かしたい人におすすめです。
最大参加人数 |
プランにより異なる |
料金 |
無料:100人まで(1回あたり50分まで) 月額1,490円:100人まで 月額1,980円:100人まで 月額2,980円:200人まで 問い合わせ:1,000人まで |
機能・特徴 |
・25人まで一度に画面表示可能 ・投票機能 ・HDビデオ ・モバイルデバイス、タブレット、ラップトップ、ビデオデバイスに対応 ・Facebook Liveで配信 ・カレンダーと連動 ・Salesforce、Microsoft Teams、Slack、Canvasと連携 ・ダウンロード不要 |
こんな人におすすめ |
少人数でのウェビナーをライブ配信やマーケティングに活かしたい |
■ サポートが手厚い「Cocripo(コクリポ)」
- 操作マニュアルが充実
- 参加者の反応を分析しやすい
- 月額3万円〜で月10時間100人まで
- ツール選びから丁寧なサポートを受けたい企業向け
Cocripo(コクリポ)は無料版なら3人までと制限されますが、月額30,000円で100人まで月10時間利用できるウェビナー専用ツールです。
ウェビナー専用ツールですので、参加者の入退場履歴やチャット履歴の分析が可能です。ウェビナー参加時の入力フォームやアンケートフォームの作成がしやすく、開催側にとってスムーズかつ参加者を管理しやすい機能が充実しています。
国産ツールで操作マニュアルも充実していますし、「サポート付きウェビナーツール」とアピールしています。
ウェビナー専用ツールを実際に使いながらツール選定をサポートしてもらいたいという人におすすめです。
最大参加人数 |
プランにより異なる |
料金 |
無料:3人まで(月30時間まで) 月額30,000円:100人まで(月10時間まで) 月額70,000円:300人まで(月20時間まで) |
機能・特徴 |
・入退場履歴やチャット履歴の分析とダウンロード ・アンケートテンプレート ・ウェビナー終了後の自動アンケート表示機能 ・プレゼン資料への書き込み ・サンクスメール自動送信 ・SNS告知 ・予約時と入場時に参加者が入力する項目を設定可能 ・ウェビナー予約者管理(招待・予約・キャンセル数) |
こんな人におすすめ |
無料期間中のツール選定から有料プランの利用中まで丁寧なサポートを受けたい |
ウェビナーツールに必要な料金
ウェビナーツールに必要な料金は以下の通りです。
初期費用
ウェビナーツールの導入に初期費用が発生するものがあります。
機能が充実しているツールには初期費用が設定されていることが多いです。具体的にはサーバーソフト代(自社導入時の初期費用)などが該当します。
ライセンス月額/年額料金
ライセンス料金とは、ベンダーが提供するウェビナーツールを使用するために支払う、サブスクリプションの料金です。ウェビナーツールにかかる料金としては主流な料金体系となっています。
参加可能人数の多さや機能の充実度に比例して、ライセンス料金が設定されています。大規模向けのウェビナーツールでは、問い合わせ価格となっているケースが多いです。
ライセンス料金は月額課金よりも1年分をまとめて一括で支払ったほうがお得になるケースが多いです。
従量課金制の料金
一部のウェビナーツールでは、ウェビナーの開催時間と参加可能人数に応じて料金が決まる、従量課金制の料金体系をとっています。専用クラウドを使用するGigaCastの料金体系がその一例です。
その他、開催時間と参加人数に応じてポイントを消費し、ポイントが不足したらポイントを購入するプリペイド制もあります。
ウェビナーツールとWeb会議システムの違いに注意
ここまで各ウェビナーツールの料金や特徴を紹介してきましたが、ウェビナーに使えるツールには大きく分けてウェビナーツールとWeb会議システムがあります。
ツール選定においては、2つの違いを理解することが重要です。違いをまとめましたので確認してみてください
ウェビナーツールは1対多の利用を想定し、安定性が高くマーケティング支援機能などが充実しています。ただし、機能が充実しているために料金は高めです。
Web会議システムは比較的低料金で利用できますが、ウェビナーツールのような高い安定性や機能には及ばないことが多くなっています。
特に注意すべきポイントは、Web会議システムでは参加者が勝手にビデオやオーディオを全員に共有できてしまうものがある点です。開催側からすると、事前に共有しないように注意を呼びかける必要があります。
しかし、Web会議システムだからといってウェビナーができないわけではありませんし、参加者のマイクやビデオ権限をコントロールできるWeb会議システムもあります。
Web会議システムは無料版が提供されていることもあるため、実際に試してみると良いでしょう。
まとめ
ウェビナーツールの料金と機能を比較・紹介してきました。
ウェビナーに特化したツールでは各種CRMとの連携やウェビナー終了後の分析やレポート出力などが可能です。本格的にウェビナーでリードジェネレーションおよびナーチャリングを実施して商談を獲得したいなら、ウェビナーに特化したツールの利用がおすすめです。
弊社がウェビナー運営ノウハウをまとめた無料の資料もご用意しておりますので、ぜひ参考にしてください。
また、弊社の「ferret One」は、BtoB事業に必要な機能を備えたマーケティングツールをご提供しています。リード獲得など、BtoBでのWeb集客を強化したい方におすすめです。
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