サイトリニューアル費用相場とは?見積書項目の解説と事前に必要な準備
「Webサイトの使い勝手が悪いからリニューアルしたい」
「本格的なWeb集客をするためにリニューアルしたい」
そう思いつつも、
「費用はどれくらいかかる?」「成果につながるリニューアルの条件って?」
と、不安や迷いがあって手をつけられない方も多いのではないでしょうか。
今回はWebサイトのリニューアルを外注する際の費用相場、見積書に記載される費用項目や事前に準備すべきことについて解説します。費用を抑えるコツも紹介しますので、費用対効果を重視してサイトリニューアルをしたい方は、ぜひ最後までご覧ください!
■合わせて活用したいシート:発注先を選ぶのに活用できる!
→BtoB事業のサイトリニューアルRFP[提案依頼書]テンプレート
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【価格帯別】サイトリニューアルの費用相場
サイトリニューアルの費用は「依頼する制作会社の規模や専門性」だけでなく、「どこまでの成果を目指すか」によっても大きく変動します。
単なる「見た目の刷新」なのか、「Webからリードを継続的に獲得する仕組み作り(戦略設計)」まで含めるのかで、必要な工数も金額も変わってくるのです。
価格帯ごとに対応可能なリニューアル内容の例を解説していきます。
費用相場 |
CMSへの乗り換え |
Webサイト設計~公開 |
マーケ戦略設計 |
こんな時に |
~100万 |
オープンソース型やシンプルな機能のCMS |
既存ページの数ページのリデザイン |
なし |
デザインだけ変えたい/低コストで最小限の更新をしたい |
100万円〜200万円 |
企業サイトの運営ができる機能やセキュリティが担保されていCMS |
Webサイトの設計から刷新 |
なし |
問い合わせ増加・運用しやすさも意識した再設計に |
200万円以上 |
CMSのカスタマイズも可能 |
Webサイトの設計から刷新 |
3C分析、競合調査、ターゲット・サービス訴求の見直など |
サイトをリード獲得チャネルに育て直したい |
100万円以下でできるサイトリニューアル
100万円以下でできるサイトリニューアルは、以下のような規模のリニューアルです。
- Webサイト制作ツールを変更する(CMSへの乗り換え)
- 数ページだけデザインを変える
Webサイト制作ツールを変更する(CMSへの乗り換え)
Webサイト制作ツールを変更する場合、ホームページビルダーなどの制作ソフトからCMSに乗り換えたり、CMSから別のCMSに乗り換えたりすることができます。
オープンソース型の無料CMSやシンプルなテンプレートを使用するCMSに移行する場合、100万円以内ですみます。
ただし、BtoBサイトを運営できるような機能やセキュリティが担保されているクラウド型CMSを使用する場合は、数万円から月額使用料が発生するため、初年度には初期費用も加味して、最低でも100万円の予算が確保しておきましょう。
数ページだけデザインを変える
既存のWebサイトの一部分だけを変更したいリニューアルも可能です。
例えば、TOPページだけデザインを専門家に依頼して、下層ページは自社で作成するなど。
構成案の作成や実装はできるが、デザインは苦手という場合などには、この価格帯がおすすめです。
100万円〜200万円でできるWサイトリニューアル
100万円から200万円の場合、Webサイトのページ設計から刷新するリニューアルが可能です。
中規模サイト(20ページ程度)なら、ページ設計・デザイン・コーディング・公開まで行えます。CMSへの乗り換えも検討する場合は、月額使用料の発生も加味して、初年度で200万円強ほどと考えておくとよいでしょう。
既存のWebサイトから問い合わせが減ったり、流入がない場合は、Webサイトの設計を見直す、この価格帯のサイトリニューアルがおすすめです。
200万円以上でできるサイトリニューアル
「Webサイトをもっと成果につなげたい」と考えている方には、200万円以上のご予算でのリニューアルがひとつの選択肢になります。
この価格帯では、サイト制作やCMS移行だけでなく、3C分析や競合調査、ターゲットの深掘りといったマーケティング戦略の設計から、公開後の運用サポートまで一貫した対応が可能です。
特に、何を誰にどう届けるかという訴求軸の再設計ができる点は大きなメリット。デザイン刷新にとどまらず、Webサイトを営業・マーケティング活動の基盤として強化できます。
また、大規模なシステム開発や数百ページに及ぶフルリニューアルでは、1,000万円以上の費用がかかるケースもあります。このような場合は、理想のサイト像と予算感のすり合わせが不可欠です。
初期投資は大きくなりますが、中長期でのリード獲得や営業効率の向上といったリターンを見込めるのが、この価格帯の魅力です。
これまでWebサイトを十分に活用できていなかった企業にとっても、本格的なリニューアルを検討する価値は大いにあります。
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【種類別】Webサイトリニューアルの費用相場
サイトの種類別に、サイトリニューアルの費用相場を解説します。
- サービスサイト
- コーポレートサイト
- 採用サイト
- ECサイト
サービスサイトのリニューアル費用
サービスサイトのリニューアル費用相場は、50万円~300万円程度です。
TOPページだけなど一部ページだけリニューアルする場合は数十万円から対応してもらえます。
ページ構成の見直しからデザイン・実装までフルリニューアルする場合は、100万円以上でページの規模によって加算されていくことが多いです。
サービスサイトでは、ターゲット顧客への訴求が重要となるため、キャッチコピーや写真などのコンテンツ制作に加え、ターゲット分析や訴求ポイントの抽出といったマーケティング戦略設計の費用も考慮する必要があります。
コーポレートサイトのリニューアル費用
コーポレートサイトのリニューアル費用相場は50万円~300万円程度です。
小規模なデザイン変更であれば50万円~100万円程度、ページ構成や内容の見直しを含む場合は100万円以上が目安となります。
ブランディングのために、動きのあるデザインや、見栄えのある写真やグラフィックを用いたい場合は、プロによるデザインやjavascriptを用いた実装などが必要となるため、その分費用が高くなる傾向にあります。
採用サイトのリニューアル費用
採用サイトのリニューアル費用相場は50万~500万円程度です。
採用サイトでは、デザイン刷新に加え、コンテンツ拡充の費用が大きくなる傾向があります。
インタビュー記事・動画、対談、メッセージ動画、1日の流れ紹介といったコンテンツは、写真撮影や動画制作に手間がかかるため、充実させるほど費用も増加します。
ECサイトのリニューアル費用
ECサイトのリニューアル費用は、商品数やカート機能、決済、在庫管理といったシステム面の調整によって大きく変動し、50万円程度の小規模なものから数千万円規模になることもあります。
システム調整がある場合は、100万円以上となることが多いです。
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サイトリニューアルの見積書の費用項目と相場
見積もりを手にしても「これって高いの?妥当なの?」と戸惑う方は多いもの。
ここでは、見積書に記載されがちな代表項目と、そのおおよその費用感を整理しました。
▼解説する項目を表にまとめました。詳細は各項目を参考にしてみてください。
項目 |
費用 |
30万円程度〜数百万円 |
|
数万円〜 |
|
数十万円〜 |
|
トップページなら 8〜16万円 |
|
1記事数万円〜10万円
記事以外は10円/字以内、撮影は数万円
|
|
トップページなら3〜4.5万円 |
|
10万円前後 |
|
見積り総額の10%〜30%上乗せまたは、
Webディレクター1日あたりの単価 × 作業日数で算出(単価の相場は4〜6万円)
|
CMS導入費用・利用料
CMSとは、(Contents Management System)コーディングなどの知識がなくても、簡単にWebサイトの編集や更新ができるツールです。
既存のWebサイトにCMSを導入したり、CMSで制作していたWebサイトを他のCMSに引っ越しする作業にかかる費用です。クラウド型CMSの場合は、導入費用は安価ですが、月額利用料が発生します。
Webサイトの規模やCMSの種類、機能、サポート体制により30万円程度〜数百万円と大きく金額が異なります。
CMSには「更新しやすいこと」を目的に設計されたものから、「リード管理や分析支援機能まで一体化されたもの」まで、実に多種多様。
たとえば当社提供のCMS「ferret One」は、BtoBマーケティングに特化し、ノーコードのCMS機能に加えて、フォーム作成やMA機能、分析ダッシュボードまで統合されています。
このように、CMSは「更新しやすい」だけでなく「成果が出せる」CMSかどうかを見極めることが、費用対効果を高める鍵なのです。
目先のコストではなく、長期的にみて、導入費用・利用料を上回る利益を生み出せるCMSを導入しましょう。
関連記事:CMSの選び方とは?種類一覧と選ぶときのポイント
関連記事:CMS導入の費用はいくらかかる? 料金相場とおすすめ業者3選
戦略設計費用
戦略設計は、Webサイト制作の前に、Webサイトの目的や方向性を決める作業です。クライアントと制作会社で話し合いながら、Webサイトのターゲットや訴求する商品・サービスの魅力を決めたり、Webサイトの成功基準(KGI・KPI)を決めていきます。
費用は数万円〜で、企業の実績やノウハウによって異なります。戦略設計にはWebマーケティングの知識が必要なため、全てのWebサイト制作会社が行っているわけではありません。
Webマーケティングを始めたい場合や問い合わせを増やしたい場合は、マーケティングに精通した制作会社でサイトリニューアルすると、戦略設計の見直しからサポートしてもらえるので、おすすめです。
関連記事:初めてのWebマーケティングを支えるferretオンボーディングプログラムとは?
サイト設計費用
サイト設計は、サイトマップを整理するためのものです。費用は数十万円〜で、制作会社のノウハウやサイトの規模によって異なります。
サイト設計では、クライアントが望む成果を出すために、どのようなサイトマップにするべきか、制作会社のノウハウを駆使して、既存のWebサイトのコンテンツの内容を整理・再設計していきます。
そのため、費用には制作会社のノウハウが反映されます。また、SEOを意識したWebサイト設計の見直しや、数百ページのWebサイトを20ページ以内に整理する場合など、設計の難易度が高くなるほど費用も高くなる傾向があります。
サイト設計は、Webサイトへの集客とCV導線設計の要になる部分です。Webサイトを通じてお問い合わせを増やしたい場合は、力を入れたい項目です。費用対効果を意識して、自社に合った設計を行ってくれる制作会社を選びましょう。
関連記事:BtoBで本当に成果の出るWebサイト制作方法-ferret One制作チームの取り組み
Webデザイン費用
Webサイトの画像選定・作成、レイアウトの決定など、Web上のデザイン作成にかかる費用です。ページ数、準備する写真、画像の素材や作り込み具合などを基に算出されます。
「パソコン向けのページ」「スマートフォン向けのページ」がありますが、ここでは閲覧者の画面サイズ、またはウェブブラウザに応じて表示サイズが変化するレスポンシブウェブデザインの相場は以下の通りです。
トップページ |
8〜16万円 |
下層ページ |
1ページあたり2〜7万円 |
ランディングページ |
10〜25万円 |
記事・コンテンツ制作費
記事制作やWebサイトの原稿や画像などのコンテンツ制作を依頼する場合にかかる費用です。SEO対策を行うため、記事の費用は高くなることが多いです。相場は1記事数万円〜10万円程度です。
TOPページや料金ページなど、記事以外のWebサイトの原稿や画像などのコンテンツも、有料で依頼することができます。文字単価は10円/字以内、撮影は数万円が相場です。
ただ、自社でコンテンツを用意する場合は料金はかかりません。自社スタッフが商品・サービスの魅力を理解しているため、文章や写真の素材の用意もしやすく、節約できる項目です。自信がない場合のみ、ライティングや撮影を依頼することをおすすめします。
もしも記事・コンテンツを依頼する場合は、依頼先の実績を確認して、望むクオリティのものが上がってくるかどうかをチェックしておくと安心です。
コーディング費用
作成されたデザインを基にHTMLやCSS、JavaScriptなどのプログラミング言語を使ってページを作るための費用です。
こちらもレスポンシブウェブデザインの費用相場を紹介します。
トップページ |
3〜4.5万円 |
下層ページ |
1ページあたり1.2〜3万円 |
ランディングページ |
10〜25万円 |
動作確認・バグ修正費用
Webサイト制作後、Webサイトが想定した動作するかのテストとバグがあった際は修正を行います。コーディング時にテストを行うため、コーディング費用に含まれることもあります。相場は10万円前後です。
具体的なテスト内容は下記のようなものがあります。
- 誤字脱字がないか
- レイアウトの崩れがないか
- クリックが正常にできるか
- フォーム通過後、正しく情報が送信されるか
- CMSで記事投稿が正しく行えるか
Webサイト公開後、想定外のミスが発生するのは、珍しいことではありません。動作確認は欠かせない項目です。
ディレクション費用
進捗や品質管理、制作チームの指揮をするWebディレクターの人件費であり、「進行管理費」と記載されることもあります。
算出方法は主に2パターンです。ひとつは「見積り総額の10%〜30%上乗せする方法」、もうひとつは「Webディレクター1日あたりの単価 × 作業日数で算出する方法」で、単価の相場は4〜6万円です。
リニューアルの規模が大きくなると作業日数が増えるため、必然的にディレクション費用は高まります。
■サイトリニューアルのお見積もりを承ります。気軽にご依頼くださいませ。
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サイトリニューアルに活用できる補助金
サイトリニューアル費用は決して安くありませんが、補助金を有効活用することで、コストを抑えながらリニューアルを進めることが可能です。
ただし、必ずしも申請が通るわけではないため注意が必要です。申請を通すためには、事業計画書の具体性を意識し、リニューアルによる効果(売上向上や顧客獲得数の増加など)を明確に示すことがポイントです。
さらに、公募期間は不規則であるため、自治体の公式サイトや商工会議所のサイトなどで情報を常に確認することをおすすめします。
ここでは、補助金の一例をご紹介します。ご自身でもぜひ探してみてください。
- IT導入補助金
- 経済産業省「事業再構築補助金」
- 地方自治体の補助金・助成金
IT導入補助金
IT導入補助金は、経済産業省の補助金制度でITツールを導入する際に利用できる補助金です。
業務の効率化を支援する「通常枠」と、IT化を目的とした会計・受発注・EC等のソフト費用に対して一部を助成する「デジタル化基盤導入枠」があります。
対象となる企業も多岐に渡ります。例を挙げると、中小企業・小規模事業所の宿泊・卸売り・小売り・運輸・飲食・保育・医療・介護・製造業・建設業・サービス業などです。50万円〜450万円ほどの補助を受けられます。
補助金の審査では、「どれだけの成果が期待できるか」「再現性のある仕組みとして構築されるか」が重視されます。
その意味でも、単なる制作ではなく“戦略設計と実行支援まで含む”パートナーを選ぶことが、費用対効果だけでなく、補助金通過の可能性も高めるのです。
また、60万円未満の支払い額は対象外な点も注意が必要です。
自社が実施したいサイトリニューアルと補助金の内容は一致しているか、確認をしておきましょう。
経済産業省「事業再構築補助金」
事業再構築補助金は、中小企業の再構築を支援するための制度です。
事業の内容は柔軟性があり、サイトリニューアルで使用する場合は、集客を伸ばすためや新規事業の立ち上げなどが対象です。
中小企業の場合は補助率が3分の2の補助額で、100万円〜1億円以上と過去最大級の予算を得られます。150万円以上予算のある場合に使える制度です。
参照:https://jigyou-saikouchiku.go.jp/
地方自治体の補助金・助成金
各地方自治体が出している、独自の補助制度を活用できるケースがあります。
サイトリニューアルにかかる費用の補助・助成をしていることがあるため、自社が所属している自治体の確認をおすすめします。
サイトリニューアル前に準備すべきこと
意図していないリニューアル結果になることを防ぐためには、しっかりと事前準備をして、リニューアルの軸からズレずに作業を進めていく必要があります。
- サイトリニューアルのゴール・予算を設定
- 既存サイトの問題点を洗い出す
- サイトリニューアルの方向性を決める
①サイトリニューアルのゴール・予算を設定
ゴールを決めておくことで発注先から提案をもらえたり、リニューアル後の運用方法の検討・改善がスムーズにできます。
また、ゴールを達成した際にどのくらいの期間で、どのくらいの売上貢献ができるのかもシミュレーションしておくと予算設定がしやすくなります。サイトリニューアルにかかるコストだけでなく、今まで発生した外注費など削減できるコストも加味することで、サイトリニューアルの必要性が客観的に示せて、予算確保がしやすくなります。
■ゴール設定の例
- 専門業者に依頼せず、自社の社員のみで編集や更新することで、外注費のコスト削減
- サービスサイト内にオウンドメディアを立ち上げ、アクセス数を月間5000PV
- 訴求や導線を見直し、CV率10%に改善させる
関連記事:サイトリニューアルの進め方とは?タイミングと目的を見極めるコツを解説!
②既存サイトの問題点を洗い出す
リニューアルを検討している理由であるサイトの問題点を洗い出し、改善する点を明確にしましょう。
■問題点の例
- 既存サイトは外部に発注しているので、更新のたびに時間とコストがかかる
- 社内のエンジニアが忙しくて、すぐに対応してもらえない
- Webサイトからの問い合わせが少ないので改善したい
関連記事:サイト分析のコツとは?見るべき項目やポイントを解説
③サイトリニューアルの方向性を決める
洗い出した問題点を解決するために必要なものは何かを検討し、リニューアルの方向性を決めます。
■サイトリニューアルの方向性の例
- 編集や更新作業を簡単にするためにCMSを導入する
- Webサイトからお問い合わせを増やすために訴求内容やページ設計を変える
- Webサイトへのアクセス数を増やすためにオウンドメディアを立ち上げる
サイトリニューアルの方向性が決まったら、具体的にサイトリニューアルを進めていきましょう。
サイトリニューアルを外注する際に必要となるRFP。RFPは自社で本当にサイトリニューアルが必要かを見極めるのにも役立ちますので、サイトリニューアル準備の際は、ぜひテンプレートを活用して要件をまとめてみてください!
→BtoB事業のサイトリニューアルRFP[提案依頼書]テンプレート
サイトリニューアルの流れ
サイトリニューアルの流れを簡単に解説します。
より詳細に知りたい方はこちらの記事の解説をご覧ください。
→サイトリニューアルの手順とは?事例に学ぶ成功のポイント
- 問題点を洗い出し、目的を明らかにする
- 外注先を決める
- サイトの制作~実装
- 運用・改善
1. 問題点を洗い出し、目的・目標を明らかにする
「サイトリニューアル前に準備すべきこと」の章で解説した事前準備にあたるフェーズです。
現状のWebサイトの課題を明確にしたうえで、「どんなWebサイトにリニューアルすべきか」方向性を考えていきます。ポイントは、「誰に向けて、どんな行動を起こしてほしいのか」を具体的にイメージすることです。
- 「誰に」 → どんな業種・立場・ニーズを持った人をターゲットにするのか?
- 「どうしてもらう」 → サイトを見た人に、お問い合わせ・資料請求・サービスへの興味喚起など、どんなアクションを起こしてもらいたいのか?
この2点を意識しておくと、目的や目標のブレがなくなり、成果につながるWebリニューアルの方向性が見えてきます。
2. 外注先を決める
リニューアルの方向性がある程度固まったら、いよいよ外注先を選定する段階です。
このときに大切なのが、「必ず複数社から見積もりを取ること」。
というのも、Webサイトリニューアルの費用相場にはかなり幅があり、同じ内容でも数十万円〜数百万円単位で差が出ることも珍しくありません。
ムダなコストをかけず、かつ目的に合った成果を出すためには、慎重な比較検討が不可欠です。
比較検討の際に見るべきポイント
- サービス内容:自社の目的に合ったサイトの種類を制作しているか(サービスサイト、コーポレートサイトなど)。素材(写真や文章など)の用意をしてくれるか。
- 実績:自社と近い業種・規模のリニューアル経験があるか。公開実績や事例紹介が確認できるか。
- 提案力:こちらの課題や目標を丁寧にヒアリングし、要望に+αの提案があるか。伴走する姿勢があるか。
- 費用:提案内容に対して、費用感が適正か(見積もりの内訳も確認)。極端に安すぎる場合は注意。
- 納期:リニューアルの完了希望時期に間に合うスケジュール感か。必要な社内準備期間も加味して考慮する。
なかでも重視しておきたいのが「提案力」です。
見た目を整えるだけでなく、課題の整理から戦略設計、さらにリニューアル後の成果(リード獲得・CV率向上など)までを見据えた提案ができる企業は、貴重なパートナーになります。
「一緒に考えてくれるかどうか」という視点を持って外注先を選ぶことで、リニューアルの成果に大きな差が生まれます。
3.サイトの制作~実装
外注先が決まったら、いよいよ実際の制作フェーズに入ります。
このステップでは、現在のWebサイトのページ構成・デザイン・ライティング(文章)を見直しながら、目指すべきゴールに向けて具体的なカタチを作っていきます。
制作をスムーズに進めるためのポイント
制作フェーズは、外注先からの提案を「受け身」で待つのではなく、社内との連携や適切なフィードバックが成果を大きく左右します。
-
提案の確認・改善依頼
デザイン案やワイヤーフレームが提示されたら、「誰に何を伝えるサイトか?」という視点で、構成や導線が適切かどうかをチェックします。 -
素材・文章の提供
会社概要や事例紹介など、自社でしか持っていない情報や資料は、早めに共有しておくとスムーズです。必要に応じてライターが文章を整えてくれます。
-
社内での確認体制を整える
デザインや仕様の承認に時間がかかるケースも多いため、あらかじめ承認フローを整理しておくと◎。
制作は、1回の提案で完璧なものが出てくるわけではありません。
「この表現、もう少しやわらかくしたい」「写真の雰囲気がブランドと合わないかも」など、小さな調整を何度か繰り返しながら、理想のWebサイトに近づけていく工程です。
最後に、すべてのページと機能に問題がないか確認(テスト)を行い、無事に公開(納品)されれば、いよいよ新しいサイトのスタートです。
4.運用・改善
リニューアルはあくまでスタート地点にすぎません。
制作時の構成やコンテンツは「こうすれば効果が出るはず」という仮説でしかなく、実際のユーザー行動をもとに検証・改善を重ねることで、本当に成果が出るサイトへと育てていく必要があります。
アクセス解析やヒートマップなどを使って「どこが見られているか」「なぜ離脱しているか」を把握し、小さな改善を積み重ねましょう。
また、改善のスピードと質を保つためにも、運用体制やKPIの設定を事前に整えておくことが鍵です。
サイトリニューアルの費用を抑えるポイント
サイトリニューアルを実施する際、費用を抑えるために覚えておきたい主なポイントは、以下の3つです。
- 無駄のない発注をする
- サイトの素材を自社で準備する
- 必ず相見積もりを取る
無駄のない発注をする
使わない機能を実装すると、無駄な費用が発生します。
特に、BtoBのWebサイトの場合は商品・サービスの導入メリットを客観的に分かりやすくアピールすることが重要となるため、デザインは最優先ではありません。
事前にサイトリニューアルのゴール・既存サイトの問題点・目指したい方向性などを明確にして、無駄な装飾や機能を実装しないようにしましょう。
サイトの素材を自社で準備する
新たに画像などの素材を準備してもらうと、その分の費用がかかります。掲載する画像や文章は自社で準備したり、既存サイトから流用することで費用の削減が可能です。
オリジナルのコンテンツ作成を依頼せず、テンプレートを使用したコンテンツ制作を依頼する方法でも、費用を削減できます。
必ず相見積もりを取る
Webサイトの作成やリニューアルにかかる費用は、サービスの内容や納期、企業実績などで大きく変わります。
複数社から見積を取り比較をすることで、自社に最適な依頼先の選択が可能です。
対応内容と金額の費用対効果が高い企業を選ぶことで、満足いくサイトの納品が望める可能性が高まります。
BtoBのサイトリニューアルなら、成果まで支援する「ferret」へ
ferretは、サイト制作・リニューアルをはじめ、BtoBに特化したマーケティング支援サービスです。
単に“作って終わり”ではなく、リニューアル後の成果まで見据え、要件定義から設計・運用・改善まで一貫して支援いたします。
- 自社の課題がうまく整理できない
- 訴求軸や構成設計に迷っている
- 社内で成果を出せる仕組みを整えたい
そのような悩みをお持ちの方のために、ferretでは“要件の整理段階から”ご支援しています。
事業の方向性に合ったリニューアル戦略から、RFP作成のサポートまで、お気軽にご相談ください。
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サイトリニューアルの費用は内容で大きく変わる
Webサイトのリニューアルは、見た目を新しくするだけではなく、「どんな成果を目指すのか」を明確にしたうえで、戦略的に設計することが欠かせません。
そのため、費用感もプロジェクトごとに大きく異なります。
事前に費用相場や見積書のチェックポイントを押さえておくことで、リニューアル後に「やってよかった!」と実感できる成果につなげやすくなります。
さらに、無駄のない発注や素材の社内準備、複数社からの相見積もり取得といった工夫を加えることで、費用対効果をぐっと高めることも可能です。
補助金の活用を視野に入れて、賢く予算を組み立てていきましょう。
もし今、
「リニューアルして、本当にリード獲得を加速できるだろうか?」
「この予算で、成果が出るリニューアルは可能かな?」
そんなふうに、方向性に迷っているなら、戦略から伴走する「ferret」にご相談ください!
まずは資料をご覧いただき、自社にとって必要な支援の範囲を整理するところからはじめてみませんか?