低品質コンテンツの見分け方とは?SEOへの影響と改善方法


低品質コンテンツとは、SEOへのマイナス評価になる可能性があるコンテンツのことを指します。具体的には、読みにくい記事やユーザーのニーズが満たされていないコンテンツなどです。

低品質コンテンツがどのようなものかを理解して適切に改善しなければ、検索上位を獲得できず、ユーザーのアクセスや商品・サービスのコンバージョンも達成できません。

しかし、SEO初心者は何が低品質なコンテンツで何が良いコンテンツなのか見分けが難しいのも事実です。そこで本記事では、SEO初心者向けに低品質コンテンツの見分け方と改善方法を解説します。

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目次[非表示]

  1. 1.低品質コンテンツとは
  2. 2.Googleが公式で発表している低品質コンテンツ
  3. 3.編集部の見解による低品質コンテンツ
  4. 4.低品質コンテンツによるペナルティ
  5. 5.低品質コンテンツの見分け方
  6. 6.低品質コンテンツの改善方法
  7. 7.低品質コンンツ削除によるSEOへの影響
  8. 8.低品質とは限らないコンテンツ例
  9. 9.低品質コンテンツに適切な対策を行おう


低品質コンテンツとは

低品質コンテンツとは、SEOにマイナスの影響を与える可能性があるコンテンツのことです。

低品質コンテンツの定義はGoogleが公式で発表しています。
しかし、Googleが明示している情報だけでは曖昧な部分もあるため、日頃からSEOを担当している弊社編集部の見解も加えて、低品質コンテンツについて解説します。


Googleが公式で発表している低品質コンテンツ

Googleは「検索品質評価ガイドライン」と「Google検索セントラル」によって、品質に関する公式発表を行っています。


コンテンツの品質に関する基本方針としては、以下の内容が発表されています。

  • 検索エンジンではなく、ユーザーの利便性を最優先に考慮してページを作成する。
  • ユーザーをだますようなことをしない。
  • 検索エンジンでの掲載位置を上げるための不正行為をしない。ランクを競っているサイトや Google 社員に対して自分が行った対策を説明するときに、やましい点がないかどうかが判断の目安です。その他にも、ユーザーにとって役立つかどうか、検索エンジンがなくても同じことをするかどうか、などのポイントを確認してみてください。
  • どうすれば自分のウェブサイトが独自性や、価値、魅力のあるサイトと言えるようになるかを考えてみる。同分野の他のサイトとの差別化を図ります。

引用:Webmaster Guidelines | Google Search Central | Documentation

どのドキュメントも、SEO担当者が確認しておくべき情報が記載されているので確認しておきましょう。


検索品質評価ガイドライン

検索品質評価ガイドラインとは、Google検索におけるコンテンツの評価方法と順位決定方法を説明しているガイドラインです。最新版が2021年10月19日に発表されています。

検索品質評価ガイドラインでは、主にコンテンツ作成者とWebサイトの情報を詳しく明示することが重要であるとされています。情報に信頼性があるのか、専門家や権威のある者からのたしかな情報であるのかをGoogleが重視しているからです。

ユーザーにより価値の高い情報を提供するだけでなく、誰が発信しているのかもコンテンツの質を高めるポイントです。

また、メインコンテンツを読もうとするユーザーの邪魔になるような広告を貼り付けていたり、不用意にクリックを促そうしたりすると、低品質であると判断される可能性があります。

検索品質評価ガイドラインは、あくまでサイト評価者が検索結果のWebページを評価する際の指針とするマニュアルです。ガイドラインに沿って改善すれば、必ず検索順位を上げられるというわけではありません。

しかし、高品質なコンテンツを作成するためのヒントはたくさんあるので、ぜひ一度読んでみるといいでしょう。


Google検索セントラル

Google検索セントラルでは、検索順位を上げるために必要なことは以下とされています。

  • 情報を豊富にすること
  • コンテンツのテーマを示す関連性の高いキーワードを適切に含めること
  • 以上2点の要素を含んだオリジナルのコンテンツであること


一方で、以下のようなコンテンツばかりで検索順位を上げようとするWebサイトは、ペナルティが与えられてしまうので注意が必要です。

  • 自動生成されたコンテンツ
  • 内容が薄くユーザーに価値のないアフィリエイトページ
  • 無断で複製されたコピーコンテンツ
  • ユーザーをだまして特定のページに誘導することを目的としたページ


ペナルティによってWebサイトが検索結果から削除された場合は、以上の内容を改善させて再審査リクエストを送信しましょう。


編集部の見解による低品質コンテンツ

Googleが公式で発表している情報だけが低品質コンテンツの定義ではなく、他にも考えられる見解があります。その中でも低品質だと考えられるものが、重複コンテンツとインデックスされないコンテンツです。


以下では、それぞれなぜ低品質コンテンツと考えられるかについて解説します。


重複したコンテンツ

重複コンテンツは、その名の通り内容が重複していると判断されるコンテンツのことです。

SEOにおいて重複コンテンツは、お互いのページ評価を分散させてしまい、適切な評価をもらえなくなる可能性があります。その結果、Webサイト全体の品質も下げてしまい検索順位にも影響を与える可能性があるのです。

重複していると判断されたコンテンツは、noindexやcanonicalタグの設定などの対策を行い、評価をひとつのコンテンツに集中させるようにしましょう。


インデックスされないコンテンツ

Googleのクローラーが回遊しているにもかかわらず、インデックスされていないコンテンツは、低品質なコンテンツである可能性があります。

クロールされてインデックスされていない場合は、インデックスする価値がない低品質コンテンツであるとGoogleに判断されていると考えられるのです。特に流入やコンバージョンを狙うようなコンテンツでそのような判断をされている場合は、改善が必要となります。

確認方法としては、Googleサーチコンソールがおすすめです。「ガバレッジ」の項目から「クロール済-インデックス未登録」のステータスになっているURLがないかを探してみましょう。


Googleが低品質コンテンツであると判断していると考えられるため、どのようなWebページが低品質なのかという指標にもなるので、ぜひ確認してみてください。


低品質コンテンツによるペナルティ

検索品質評価ガイドラインに違反するような低品質コンテンツを公開し続けた場合は、検索結果からWebページもしくはWebサイトが表示されなくなるなどのペナルティを受ける可能性があります。

ただし、Googleが良質だと判断しているWebサイトにおいては、低品質コンテンツが追加されたからといっていきなりペナルティが実施されるわけではありません。

スパムのような悪質で低品質なコンテンツばかりが追加されると、Googleの評価に影響が出てくる可能性があるので注意しましょう。


低品質コンテンツの見分け方

低品質コンテンツを見分ける方法として、GoogleアナリティクスとGoogleサーチコンソールを使うやり方があります。


初心者でも簡単に扱えますので、以下を参考に低品質コンテンツがないか確認してみましょう。


Googleアナリティクスを利用する

Googleアナリティクスでは、ユーザーの実際の動きから低品質なコンテンツかどうか、仮説を立てることが可能です。


表示されたデータの中から「ページビュー数」と「平均ページ滞在時間」を確認してください。

Webページの内容にもよりますが、ユーザーが知りたい情報を記載しているページであれば、ページビュー数と平均ページ滞在時間は長くなる傾向にあります。

しかし、2つの指標の数字が悪い場合は、ユーザーが価値を感じていないと考えられ低品質コンテンツだと仮説立てができるでしょう。

流入数やページ内容にもよりますが、目安として1ヶ月間でページビュー数が1桁、平均滞在時間が20秒以内だと低品質コンテンツの可能性があると考えてみてください。


Googleサーチコンソールを利用する

Googleサーチコンソールでは、Googleが低品質なコンテンツであると判断した可能性のあるページを探せます。

Googleサーチコンソールの「検索結果」の項目から「ページ」を選択します。「平均CTR」と「検索順位」のタブをクリックすると以下の表のように、ページURLごとに各指標が表示されるので確認してみてください。


ソートで検索順位を降順にして価値の低いページがどのURLかを判断しやすくなるはずです。

検索キーワードや追加したばかりのコンテンツがあるなど状況によって異なりますが、目安として検索結果50位以下で、クリック数が1桁のページは低品質コンテンツの可能性があります。

また、CTR(クリック率)が1%以下だと、タイトルやメタディスクリプションがユーザーにとって魅力的でないと考えられるので改善が必要です。


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低品質コンテンツの改善方法

低品質コンテンツの改善方法は、主に以下の3つです。

  • ページのnoindex・削除

  • ページのcanonical設定

  • ページのリライト

それぞれどのように改善するのかを解説します。


ページのnoindex・削除

noindexとは、GoogleのクローラーにWebページをインデックスさせないためのHTMLのタグのことです。重複コンテンツをインデックスさせないので、検索結果に表示されなくなり、ペナルティを事前に防げるようになります。

noindexにすべきWebページは、流入数と情報量が少ないが、今後改善していくつもりのあるページなどにするといいでしょう。
ただし、noindexの設定を行ってもGoogleからクロールはされるので、価値のない低品質コンテンツだと判断した場合は削除するのがおすすめです。


ページのcanonical設定

canonicalタグとは、Webサイト内で類似して重複しているWebページのうち、正規URLがどれかをGoogleに伝えるHTMLタグのことです。

例えば、Aページの内容と類似したBページがある場合、Googleに重複したコンテンツと判断される可能性があります。そこで、Bページの<head>タグ内に「rel=”canoninal”」を記述すれば、Aページを正規URLと伝えられるようになるのです。

ページ評価の分散や重複コンテンツによるペナルティを防げるので、SEOの改善につながります。


ページのリライト

ページのリライトによるコンテンツの改善はSEOに良い影響を与えます。特に記事コンテンツは定期的なリライトを行い、常に品質向上を目指すことが重要です。

リライトを行う場合は、ユーザーのニーズや検索意図を記事に反映できているかを確認するようにしましょう。Googleは、ユーザーに価値のあるコンテンツが高品質であるとしているからです。

一方で、ユーザーにとって不必要な情報が多いWebページは、低品質なコンテンツとなる可能性があります。

リライトを積極的に行い、ユーザーにとってもGoogleにとっても高品質なコンテンツを目指しましょう。

関連記事:リライトがSEOの勝負を決める!記事の選定方法と修正のやり方


低品質コンンツ削除によるSEOへの影響

低品質コンテンツ削除でのSEOの影響は主に以下が挙げられます。

  • Googleクローラーの回遊率向上

  • Webサイトの品質向上

どちらもGoogleの評価に影響があると考えられるため、SEO担当者はぜひ参考にしてみてください。


Googleクローラーの回遊率向上

低品質コンテンツが削除されたりnofollowでクロールされなくなったりすると、クローラーの回遊率が上がり、質の高いページがインデックスされやすくなります。

クローラーは、Webサイトごとにクロールする量が割り当てられているため、効率的に回遊させた方がSEOにポジティブに働きやすくなるのです。

また、最近のSEOでは「フレッシュネス指標」と呼ばれる情報の新しさも重要視されているため、低品質な古い情報が記載されたコンテンツは削除するのがおすすめです。


Webサイトの品質向上

クローラーが高品質コンテンツをインデックスしやすくなることで、Webサイト全体のSEO評価も上がりやすくなります。

インデックスされたWebページそれぞれが品質の良いコンテンツだと判断されれば、Webサイト全体も高品質だと評価されやすくなるからです。

実際に、低品質なコンテンツを大量に削除したことでWebサイト内のページ平均順位が上がったという事例もあるので、高品質なコンテンツを効率的にインデックスさせるよう意識するといいでしょう。


低品質とは限らないコンテンツ例

一見、低品質コンテンツであると思えても一概にはいえない状況もあります。特に以下3つのコンテンツの状況は、低品質であるとは一概にはいえません。

  • 検索流入が少ない

  • ページ滞在時間が短い

  • コンテンツの文字数が少ない

それぞれどのような場合であれば、低品質とはいえないのかを解説します。


検索流入が少ない

検索流入はそもそもの検索需要に影響するので、流入数が少ないというだけでは低品質とは一概に言えません。

本質は、流入数が少ない原因にあります。たとえば検索ボリュームが一定ある場合、検索順位が低く流入数が少なければ品質は低いと考えられます。

一方で、検索ボリュームが小さく、流入も少ないがコンバージョンが多く発生していたりページ滞在時間が長い場合は、高品質なページだと判断できるでしょう。


ページ滞在時間が短い

ページ滞在時間が短いと、コンテンツをちゃんと読まれていないと判断されがちです。しかし、ページ滞在時間で重要な考え方は、ユーザーが再検索したかどうかにあります。

ページへの滞在時間が短くすぐに離脱されたとしても、再検索されていなければ問題や悩みを解決できたとも考えられるのです。むしろ短時間でユーザーの悩みを解決できれば、高品質なコンテンツであるともいえます。

コンテンツ読了後のユーザー行動によって、滞在時間によるコンテンツの質が判断できるでしょう。


文字数が少ない

コンテンツの文字数が多いからといって高品質なコンテンツというわけではありません。重要なのは、ユーザーの悩みを解決できているかどうかです。

悩みを解決でき再検索する必要がないコンテンツであれば、むしろ文字数が少ない方がユーザーは読みやすいといえます。文字数の少なさがそのまま低品質コンテンツになるとは限りません。


低品質コンテンツに適切な対策を行おう

低品質コンテンツとは、ユーザーが価値を感じられないコンテンツや不必要で不確定な情報を記載したコンテンツを指します。

ただし、文字数が少ないコンテンツ・検索流入数が少ないコンテンツ・滞在時間が短いコンテンツなどが、必ずしも低品質であるとは限りません。

専門性や権威性のある発信者が明示されており、ユーザーにとって価値のある情報を発信しているコンテンツが、Googleが定義している良質なコンテンツです。

コンテンツの品質はSEOにも大きく影響しますので、検索品質評価ガイドラインGoogle検索セントラルなどを参考にして適切な対策を行いましょう。

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ferret(One Tip編集部)
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