更新するだけではダメ? 成果に繋がる「サイト運用」とは
Webサイトは、ただ作って終わりではなく、その後の運用が大切です。
本記事では、サイト制作後成果を出すために必要な取り組みについてご紹介します。
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目次[非表示]
サイト運用に必要なこと
Webサイトは立ち上げて終わりではなく、立ち上げてからの運用こそが重要です。サイトを効果的に活用するために、Webサイトの担当者が行うべきことを紹介します。
①環境保守
サイト運用をするためには、そもそもの環境を整え続ける必要があります。
ドメインやサーバー・SSLサーバー証明書の更新、使用ツールのバージョンアップなど、サイト構築後も環境を最新の状態に保ちましょう。
②コンテンツ更新・改善
サイトを作って環境を整えた上で、サイト上のコンテンツを更新する必要があります。
ここで忘れてはならないのが、単にコンテンツを更新をするだけがサイト運用ではないということです。サイト運用は、「Webサイトの目的(役割)」を達成するために実施します。自社でのサイトの役割を明確化し、課題に合わせてコンテンツを改善しましょう。
サイト運用の目的を確認する
では、そもそもサイト運用の目的はどのように定めれば良いのでしょうか。サイト運用の目的は、サイトの種類によっても大きく変わります。
サービスサイトの運用目的例
- 商品/サービスの情報を魅力的に伝える
- 集客 / CVR
- リード獲得
コーポレートサイトの運用目的例
- 企業情報を的確に伝える
- ブランディング
- 生産性向上
採用サイトの運用目的例
- 企業理念や採用情報を伝える
- 自社にマッチした入社希望者を増やす
自社のサイトの種類はどれで、立ち上げた目的は何なのか、社内で共通認識を持つことが大切です。
サイト運用の目的が決まったら
ゴールから逆算して課題を見つける
目的を確認したら、目的達成のために現状の課題を見つけましょう。
課題を素早く見つけるために、ゴールから逆算して適切なKPIを定めることをおすすめします。
<KPI例>
- 訪問数
- 回遊率
- 重要ページ到達率(フォーム遷移率)
- CV率
- CV数
KPIを設定したら、必ず日々観測できる仕組みを整えましょう。
定期的にKPIと現状の差分を確認し、課題を明確化することが、サイト運用における重要な取り組みの1つとなります。
■関連記事
・BtoBマーケティングにおける「KPI設計」とは?フェーズごとの具体例を紹介
・教えて!Webマーケ・サイト制作の疑問「KPIは何を設定すればいい?」
課題に対する打ち手を考える
課題が見つかったら、改善のための打ち手を考えましょう。
下記は、サービスサイトを運用する際の改善箇所の例となります。
- ブログページ(お役立ち記事)の更新
- 導入事例の更新
- 新機能リリース
- ホワイトペーパーの追加
- サービス紹介資料や無料デモ体験の追加
- 動画コンテンツの追加
- FAQの更新
- LP(ランディングページ)の作成・改善
- EFO(エントリーフォーム最適化)
- CTA(Call To Action)設計
自社サイトの目的と課題に合わせ、更新箇所・更新内容を選定しましょう。
打ち手を実行する
打ち手が決まったら、実行に移しましょう。この時気をつけなければならないのが、「施策をやりっぱなしにしないこと」です。取り掛かる前に施策の前提を確認した上で、振り返りや次の打ち手が実施しやすい状態にしておきましょう。
- サイトの課題
- 施策実行前の数値
- 考えられる原因
- 打ち手により予想される効果
- 効果を判断する基準
- 効果を判断する期間(検証期間)
- 検証の際の計測方法
- 検証後の方針
実行した結果を振り返る
実行した後は、必ず振り返りを行います。
前述のように、当初定めた検証期間が経過したら、想定した効果が得られたか確認しましょう。
数ヶ月後に見返したり、他の担当者が確認したりできるよう、実施結果をまとめておくことも大切です。
効果が出なかったからと言って、施策が無駄になるわけではありません。マーケティングにおいて、施策の成功率は30%程度とも言われており、失敗をいかに次の打ち手につなげるかがサイト運用において大切です。
振り返りから次の打ち手を考える
振り返りを踏まえ、次の打ち手を検討しましょう。
効果が見られた場合は、実施した施策をそのまま継続するのも良いでしょう。思うような結果が出なかったときは、施策前の状態に戻したり、別の施策に切り替えるなど、対策を考えます。
改めて課題を見直して、インパクトが大きいと思われる別の場所を改善するのも一つの手です。
このように、目標を立て、施策を実施し、検証を繰り返すことが、成果に繋がる「サイト運用」の一連の取り組みとなります。
サイト運用の改善事例
弊社ferret Oneのサービスサイトでもこれまで、大規模なサイトリニューアルから、キャッチコピー・CTAなどの細かい改善まで、さまざまな取り組みを行ってきました。
ここでは、すぐに取り組める改善事例を2つご紹介します。
サイト運用の改善事例① トップのメインメッセージとCTAの改善
もともとferret Oneのサービスサイトのトップでは、「必要な機能がこれひとつで」という内容を打ち出していましたが、より具体的にイメージできるよう、「Web制作から集客・広告・顧客管理まで」というメッセージに変更しました。
同時に、ユーザーのハードルを下げるため、CTAの「お問い合わせ」を「資料ダウンロード」に変更。結果、CVRが1.48倍に改善しました。
サイト運用の改善事例② フッターCTAの改善
フッターのCTAを「お問い合わせ」から「資料請求」をメインに変更しました。さらに、ユーザーのニーズに合わせて選択できるよう、デモ体験や導入事例集なども設置。CVRが1.70倍に改善しました。
このようにサイト運用においては、細かい改善を繰り返すことが成果へ繋がる鍵となります。サイトを作って終わりにせず、随時ユーザーのニーズに合わせながら、PDCAを回し続けることが必要と言えます。
■関連記事
・CTAを改善してコンバージョンを増やす 7つの簡単な方法
・BtoBマーケティングの最初の一歩!CVRを高めるサイト改善施策まとめ
成果に繋がるサイト運用のための環境とは
随時更新できる体制にはCMSがおすすめ
ここまでで述べたように、サイト運用のためには、「環境保守」と「コンテンツ更新・改善」を適宜行うことが必要です。そのため、成果に繋がるサイト運用にあたっては、サイトを随時更新できる体制を整えておくことが不可欠です。
保守や改善を外部に依頼する方法もありますが、更新のたびに時間や費用がかかりというデメリットもあります。可能であれば、サイトをCMSで制作すると、自社で更新がしやすくおすすめです。
BtoB向けのCMS比較資料もございます。
こちらから無料でダウンロードできるので、ぜひご活用ください。
サイト立ち上げから分析、更新・改善まで「ferret One」
弊社の提供するCMS「ferret One」では、サイトの立ち上げから数値確認、コンテンツ改善まで、外注やエンジニアの力を借りることなく、自社でスピーディに実行することができます。
通常サイト運用では、環境保守や複数ツールの確認、外部とのやりとりなど、施策実行以外の部分に時間を取られるケースもしばしば。しかしferret Oneなら、マーケティングに必要な機能が1つに集約されているため、自社で素早くPDCAを回すことができます。環境保守も自動で実施されるため安心です。
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まとめ
Webサイトは、ただ立ち上げて更新すればよいというものではありません。
目的を確認し、数値を観測、ユーザーのニーズに合わせて改善を繰り返すことで、成果の出るサイト運用につとめましょう。
弊社ではリード獲得、サイト制作(CMS)、問い合わせ管理、メール配信、A/Bテスト、LP作成、キャンペーン管理など、「サイト運用」に必要な機能を一通り揃えたオールインワンマーケティングツール「ferret One」をご提供しています。
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