検索順位が上がる仕組みとは?上位表示でアクセスを増やす方法
検索結果の上位に表示されるのは、検索キーワードに対して「有益な答え」を返すコンテンツです。検索順位は日々のデータの蓄積により上下に変動するため、「有益な答え」だと新たにGoogleから判断された記事がより上位へと表示されています。
では、どうすればGoogleに「有益な答え」だと判断され、検索順位を上げられるのでしょうか。
この記事では検索順位の仕組みと上位表示できるコンテンツの作り方を、Webサイトの運用を担当し始めたばかりの方・Google検索の仕組みに興味を持ち始めた方を対象に解説します。
■合わせて読みたい資料:検索上位を獲得するには、正しいキーワード選定が重要です!
→直接記入して使える!SEOキーワード選定シート
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検索順位の仕組みとは?
Googleの検索に関しての公式見解は「SEO スターター ガイド: 基本 | Google 検索セントラル | ドキュメント | Google Developers」で以下のように言及されています。
ウェブサイトは利用者の便宜のために構築するべきであり、すべての最適化はユーザー エクスペリエンス向上のための調整である必要があります。
引用:SEO スターター ガイド: 基本 | Google 検索セントラル | ドキュメント | Google Developer
世界中のWebサイトや検索ユーザーのデータを収集した内容を、200以上の要素に照らし合わせた結果として、Googleの検索順位は決定されています。日々のユーザーデータの蓄積によって「高品質なコンテンツ」と評価されたものが、検索結果の上位に表示されるのです。
「検索した時点で、その検索キーワードの疑問に最も適切な答えとGoogleから判断されたものから、順に上に表示される」のが、検索順位の仕組みと大まかに考えるのがわかりやすいでしょう。
Googleの検索結果は、同じキーワードであっても、検索順位や表示される内容がすべてのユーザーで必ずしも共通ではありません。検索している場所やデバイス、ユーザーのデータ、日付によって検索結果は異なります。また、そのキーワードに関する新たなニュースや変更がある場合は、検索結果が変わることもあるのです。
とはいえ、Googleの基準に従って検索ユーザーのニーズを満たすと判断されたものが並ぶため、似通った場所や時間帯であれば、ほとんど共通した内容が表示されます。
▼Googleのアルゴリズムについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
→【基本】Googleアルゴリズムとは?10年経っても変わらない原理原則
ここでは、そのなかでも、特に抑えておくべき点をご紹介します。
Googleの検索順位は200以上の要素で決まる
Googleが公表したガイドライン「General Guidelines(英文記事)」には、検索順位が決まる200以上の要素が解説されています。
一方で、その要素たちがどのくらいの比重で重要なのかは、明文化されていません。「このように対応すればすぐに順位が上がる」といったマニュアルが書かれているわけではないのです。
しかし、Googleのこのガイドラインや各種の公式発表を、Google検索のビジネスモデルと照らし合わせると、「Googleが検索結果画面を通してどのようにユーザーに情報を伝えたいのか」のヒントを読み解くことができます。
検索キーワードに有益な答えを返すと上位に表示
「Google検索を繰り返し利用してもらい、広告を見てもらう」のが、Google検索の収益モデルのひとつです。Google検索を何度も利用してもらうには、「検索すると疑問が解消されて便利だ」とユーザーに実感してもらわなければなりません。
Googleは、疑問が解消される記事のあるWebサイトかどうか、まずはロボットでサイトを確認していきます。その結果、一定の水準を満たすと判断された記事が、検索結果に表示されるのです。
そのため、ユーザーの疑問に対して、内容が充実している記事が上位表示されやすくなります。
しかし、1位のWebサイトが常に最適かどうかは、検索キーワードの状況によって異なります。検索時の滞在時間や閲覧後の行動を分析して、順位が入れ替わるのです。
AIやロボットだけでなく、ユーザーの目を通したフィードバックが反映されます。それにより、検索結果の品質はキープされているのです。
一方で、キーワードの上位に表示されているページのコンテンツをそのまま貼り付けただけでは、検索順位の上昇は期待できません。検索エンジンに無益なコピーコンテンツと判断され、検索結果に表示されにくくなってしまうのです。
公開直後のページは上位になりにくい
検索順位の結果は蓄積されたデータの分析結果であるため、公開したページが一般的なキーワードですぐに上位表示されることはほとんどありません。比較的すぐに上位表示されやすいキーワードは、他のものと被らない・オリジナルな「固有名詞」です。
固有名詞以外の、一般的な言葉を組み合わせた検索キーワードを上位表示させたくても、競合サイトがその検索キーワードですでに質のよいコンテンツを公開している場合もあります。高品質なコンテンツを出しても、上位表示には数ヶ月単位で時間がかかるのが一般的でしょう。
また、ページ内容によっては時間が経っても上位表示されないケースも出てきますので、公開後はGoogle Search Consoleでの検索結果の分析が必要不可欠です。
▼Googleサーチコンソールについては、下記の記事もぜひ参考にしてみてください。
→【初心者必見】Googleサーチコンソールの使い方|サイト改善と登録・設定の方法
検索上位を獲得するコンテンツの作り方
検索上位を獲得するには、検索するキーワードのユーザーにとって有益な答えである、新規コンテンツを作ることが重要です。ユーザーファーストの役に立つ有益なコンテンツは、Googleのアルゴリズムアップデートの影響を受けにくくなります。
どのようにユーザーファーストな検索上位を獲得するコンテンツを作ればいいのか、手順を解説します。
- 検索キーワードから仮説を立てる
- 仮説を検証しながら検索結果を分析
- SNSでシェアされるノウハウを盛り込む
- 検索ユーザーの行動をデザインする
1.検索キーワードから検索意図の仮説を立てる
新規コンテンツであっても、自分の発信したい内容だけを盛り込んだだけでは「有益な答え」とは判断されません。発信したい内容に対して、検索者のニーズ「検索意図」とすり合わせる必要があります。
例えば「パソコンのリース受注を獲得するために、パソコン業務のノウハウを発信してWebサイトに集客したい」というケースで考えてみます。
「パソコン リース」というキーワードであれば、「すぐにでもリースを発注したいというニーズ」を持ったユーザーが検索する比率も高く、検索結果で上位表示されるとリース契約を受注しやすいと考えられます。
既存の競合サイトを上回るための戦略としては、「パソコン リース」と検索するユーザーの悩みを、潜在的なものを含めて細分化したキーワードのリストを作成しましょう。
SEO集客を狙っている競合サイトも多く存在しているため、まずはWebサイトのアクセス獲得や専門性を高めるために、直接的・間接的な悩みを解決するコンテンツを発信することがおすすめです。
ニッチな悩みの解決を積み重ねていくことも、結果としてリース契約に関わる人への認知獲得に繋がります。
▼検索意図については、こちらで詳しく解説しています
→検索意図とは?分類とニーズの調べ方
2.仮説を検証しながら検索結果を分析
具体的な仮説を立てた上で初めて、ユーザーと同じようにキーワードを検索して検索結果の内容を確認する手順がおすすめです。基準としての仮説があるからこそ「既存の他サイトよりもココをよくしよう」といったアイデアが出やすくなります。
上位の検索記事を最初に見てしまうと、似たような内容の記事を量産し「頑張ったのにアクセスが思ったように伸びなかった」というパターンに陥りやすくなってしまいます。コンテンツそのもののオリジナリティが低くなってしまい、検索エンジンからも評価されず、検索結果で露出ができないためにアクセスを獲得できなくなってしまいがちです。上位表示される記事には一次情報、つまりその記事が最初に発信した情報が含まれており、オリジナリティの高さは非常に重要になります。
ユーザー目線でのコンテンツの仮説を立てた上で、検索結果を分析することを原則としましょう。
3.SNSでシェアされるノウハウを盛り込む
Google検索からの集客を想定してコンテンツを作成するにあたっては、記事を読んだユーザーがシェアしたくなる仕掛けを意識しましょう。
TwitterなどのSNSやYahoo!知恵袋などの質問サイトで、Webサイトの記事が紹介されているのを見かけたことはありませんか? あるいは社内で質問された内容に対してキーワードで検索をして、社内のSlackやChatWorkなどで共有したことがあるかもしれません。
シェアされる記事の特徴としては、そのサイトがユニークで面白いだけではなく、以下のような特徴があります。
- 実際に自分の悩みが解決した
- 他のユーザーの悩みを解決しそうな答えがあった
- わかりやすく自分の意見を言語化していた
シェアされることによってWebサイトへのアクセスが一時的に増えるだけでなく、専門性のあるサイトとしてユーザーに認知されることにも繋がります。
SNSや他サイトでの自然なシェアは、Google検索での評価が高まる要因のひとつですし、コンテンツの質が高まる視点となります。「SNSでシェアしたくなる情報を盛り込む」ようにコンテンツを作成しましょう。
▼シェアされるコンテンツの作成ノウハウを詳しく学びたい方は、 ぜひ以下の資料もご覧ください。 →コンテンツマーケティングで加速するSEO集客ガイド
4.検索ユーザーの行動をデザインする
SEOをビジネスにつなげるためには、「キーワードでの検索を終えたユーザーがどのような行動をするのか」をイメージすることが大切です。
例えば「パソコン リース 選び方」と検索してくるユーザーに対しては、
- すでに契約しているリース先との比較方法
- リースするパソコンの機種の決め方
- 初めてリース先を検討するにあたっての基準
といった解決策の選択肢が想定できます。
例えば「リース業者が教える、パソコンリースの選び方ハンドブック」といったホワイトペーパーのダウンロードのリンクを用意しておくと、ハードルも下がり、商談のきっかけを獲得しやすくなります。
契約を受注したい場合には、商談の申込みを促す内容をアピールしたくなります。しかし、検索から初めてきたユーザーにとっては、商談の申込みはハードルを高く感じさせてしまうかもしれません。カスタマージャーニーを意識して、適切なニーズ変容を促すことが重要です。
自社の商材ではなく、まずはお役立ち情報の提供という形で、ホワイトペーパーダウンロード時にメールアドレスや電話番号を入力してもらうことで、今後アプローチしていける接点を作れるのです。
▼検索ユーザーのカスタマージャーニーを作るのがおすすめです。こちらの記事を参考にしてみてください。
→カスタマージャーニーマップの作り方とは?弊社の作成手順を解説
サイト全体の検索順位を上げるコツとは?
良質なコンテンツを多く掲載しているWebサイトは、サイト全体を通して検索順位が全般的に高くなっていきます。
Webサイトのジャンルに対して専門性のある内容を継続して発信することで、特定のキーワードジャンルの専門家としてWebサイトが検索エンジンに認知されるのです。
以下で、特定ジャンルでのサイトを運営するにあたって不可欠な戦略をご紹介します。
- サイトの専門ジャンルを確立する
- 指名検索を増やす施策にも取り組む
サイトの専門ジャンルを確立する
一般的に、発信する記事の内容がまちまちで個人ブログのようなWebサイトの場合は、アクセスがなかなか獲得できません。専門サイトとして発信できるような知見がある運営者であるならば、特定ジャンルに特化したコンテンツの発信がおすすめです。
Googleのガイドラインには「E-A-T」と呼ばれる評価基準が掲載されています。「Expertise(専門性)」「Authoritativeness(権威性)」「Trustworthiness(信頼性)」という用語の頭文字を合わせた像がE-A-Tです。
細かな定義はありますが、以下のような、各要素の基本的な理解が重要です。
- コンテンツのテーマを統一して複数のページで発信する
- SNSや他サイトで紹介されたり、コンテンツ作成者に認知度や出版実績などがある
- 自社や運営者の専門家としての情報を、具体的にWebサイトで掲載しオリジナルな情報を提供する
読者だけでなく検索エンジンからの評価にもつながるので、E-A-Tに関わる情報があればWebサイトに積極的に盛り込むようにしてください。
またE-A-Tは、良質のコンテンツ発信を継続することで評価される指標でもあります。
指名検索を増やす施策にも取り組む
Webサイトの名前や企業名が認知されるようになると、Webサイトを指名した検索が増え、検索エンジンからのサイト全体の評価も高まっていきます。
指名検索を増やす方法としては、以下のような施策がおすすめです。
- SNSやブログ、YouTube、ブログの運用アカウントにサイトの情報を掲載
- チラシやCMなどで「Webサイト名」を検索、とアピール
情報をWebサイト以外で発信している場合には、Webサイトの情報と発信者を自然に結びつけるきっかけを作るようにしましょう。
なお、「御社のサイトをSEOで集客改善します」といった類の有料サービスは、断ったほうが無難なケースもあります。
Googleは、いわゆるブラックハットSEOと呼ばれる不自然な施策に対策を行っているため、SEO会社のリンク施策などはペナルティの対象となります。
検索順位が落ちるだけならまだしも、検索結果で表示されなくなってしまうケースもありますので、ユーザー視点のSEO施策を提案する業者以外には注意しましょう。
Googleの検索上位は変化することを意識する
世の中の状況が変わると人の持つ悩みも変わりますが、それと同じようにGoogle検索の結果も絶えず変わっています。
検索結果の表示はその時のユーザーのニーズに応えているものが上位表示されているだけであり、不変のものではないことを意識しましょう。
検索結果の表示は一時的な内容
検索結果の表示内容は変化します。例えば「Windows アップデート 業務用」という検索キーワードで考えてみましょう。
最新のアップデートの告知前であれば、「告知前の時点で最新の『業務用パソコンでのWindows更新方法』」の情報が検索上位に来るでしょう。しかし、Windowsのアップデートが発表された後では、「告知されたアップデートに対応した最新の『業務用パソコンでのWindows更新方法』」の情報が検索上位を占めます。
あくまで一例ですが、このように同一のキーワードであっても、検索するユーザーが求める情報はタイミングや社会状況によって絶えず変化するため、Google検索での結果も適宜入れ変わり表示されるのです。
ページの検索順位は時間をかけて変化する仕組み
上で例として挙げた「Windows アップデート 業務用」は、トレンドの要素を含むため、比較的変化が著しい検索キーワードです。
一方で「一般的なノウハウを含む普遍的なキーワード」は、それほど急激に変化しないため、良質な内容であっても検索順位が上がるまで半年から一年はかかる可能性があります。
検索順位はGoogleのロボットによるクロールとよばれる機械的なサイトの巡回と、ユーザーのアクセスデータをもとにサイトのコンテンツの評価が入れ替わる仕組みです。そのため、競合サイトとジャンルが同じで、まだ公開したばかりのページは、検索順位に時間がかかりやすいといえます。
検索順位を上げるリライトのコツ
検索順位を上げるには、記事公開後のリライトも重要です。以下でコツをご紹介します。
アクセス解析で変化するニーズに気づく
記事公開後は、Google検索からアクセスがあるかどうかを確認します。検索上位に表示されるようになった記事であっても、定期的にアクセス状況を把握するようにしましょう。
Webサイトを立ち上げる場合には、GoogleアナリティクスとGoogleサーチコンソールを設置するようにしてください。細かな設定がわからない場合も、設置しておくことで振り返っての分析が可能になります。
どのようなキーワードでの集客ができているのかを知るだけでも、検索するユーザーが求めている情報、ニーズのヒントとなります。人気だった記事のアクセスが減少している場合には、ページ内容の更新や競合サイトの分析が可能です。
順位が低下した場合や、公開した時点での情報が古くなっていると感じた場合は、リライトのタイミングです。情報を最新のものにするだけでなく、新規記事と同じように役立つノウハウがあるかを確認しましょう。
編集や追記だけでなく、コンテンツの構成順も確認してみましょう。
ツールで効率よくリライトを行う
アクセスデータをツールで把握しておくとリライトする目的が明確になり、集客改善のメンテナンスがしやすくなります。
ここでもGoogleアナリティクスやサーチコンソールの活用がおすすめです。Googleサーチコンソールではまず、公開したページがどのようなキーワードで検索結果に表示されているかを確認してください。
ページを公開する前に想定していたキーワードで表示されている場合は、クリック数の数値を見ます。検索順位が10位以内であるにもかかわらずクリック数が少ない場合は、タイトルを改善するようにしましょう。自サイトをクリックしたくなるような、タイトル修正が効果的です。
検索順位が30位以上である場合は、現状のコンテンツ内容が不足している可能性があります。検索キーワードに関する情報に抜け漏れがないかの検討と、他サイトの焼き増しになってないかを確認してください。
ユーザーの悩みを解決する内容を用意することと、オリジナリティのある情報発信を心がけることが重要です。
また、意図していないキーワードでの検索結果での露出やアクセスが多い場合は、思い切ってアクセスの多いキーワードに合わせたコンテンツに大きくリライトすることもアクセスアップに繋がります。
その場合は、狙うキーワードを変更したリライトを行い、当初狙っていたキーワードの記事は新規記事として作成し直すのがおすすめです。
▼リライトについては、下記の記事もぜひ参考にしてみてください。
→リライトがSEOの勝負を決める!記事の選定方法と修正のやり方
検索順位の仕組みを理解して上位表示を狙おう
原則として「検索するユーザーにとって役に立つかどうか」を基準としてGoogleの検索結果の順位は決まっています。
検索上位を分析するにあたっては、あくまでも現時点での表示は現時点でのベストと判断された順位と考えるようにしてください。検索キーワードに関するトピックは常に変化し、検索するユーザーの悩みも変化し、そして検索キーワードに対する最適解も変化し続けます。
ユーザーにとって有益なコンテンツ作成を継続していけばWebサイトの集客も改善できるでしょう。
キーワードの「選び方」や「具体的な手順」を知りたい方は、以下の資料が参考になります。 是非合わせてご覧ください。 →直接記入して使える!SEOキーワード選定シート
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