ディスプレイ広告の費用とは?課金方式やGoogleとYahoo! の相場を解説
ディスプレイ広告とは、Webサイトやアプリの広告枠に画像や動画で表示される広告です。テキストのみの広告に比べて、印象に残りやすく、潜在層へのアプローチにも効果を発揮します。
ディスプレイ広告を始める際にどのくらい費用がかかるのかは、気になるポイントです。この記事では、ディスプレイ広告の課金方式や相場、費用対効果を高めるポイントについて解説します。
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ディスプレイ広告の課金方式は?
ディスプレイ広告の課金方式には、クリック課金・インプレッション課金・コンバージョン課金があります。広告の目的に合わせて課金方式を選ぶことがポイントです。各課金方式の特徴を解説します。
クリック課金
クリック課金は、広告が表示され、ユーザーがクリックすると課金されます。広告が表示されただけでは課金されません。広告への関心が高いユーザーしかクリックしないので、費用の無駄を抑えられ、費用対効果が高くなるのが特徴です。
サービスの成約やLPへの誘導を目的とした広告に向いています。
クリック単価はオークションで決定され、高い単価で入札された広告の方が配信されやすくなります。広告配信には、単価以外にも広告ランク等も関わってくるので、クリック単価を高く設定すればいいわけではありません。入札額が最高額でなくても、総合的に判断され、上位表示される可能性もあります。
クリック課金では、想定以上のクリック数があり、広告費用が予算を超えてしまうといった心配は必要ありません。なぜなら、広告キャンペーンごとに1日の上限金額が設定できるからです。設定金額を越えると、自動的に広告配信を停止します。
ただし、予算はあくまでも目安であり、状況に応じて若干上限金額を超えてしまう場合もあることは知っておきましょう。
インプレッション課金
インプレッション課金では、広告が1000回表示されるごとに課金されます。クリックされたかどうかではなく、表示回数での課金方式となります。
クリック率が高いほど単価が安くなるので、クリック数が多い広告は、インプレッション課金の方が費用を抑えられます。サービスの周知を目的とした広告配信にも向いている課金方式です。
インプレッション単価(CPM)は「コスト÷表示回数×1,000」で求められます。
コンバージョン課金
コンバージョン課金は、CVが発生した時に費用がかかる成果報酬型の課金方式です。コンバージョン課金を使用するには一定の条件があります。条件は以下の通りです。
- 過去30日間で100件以上のCV発生
- 上記CVの9割がクリックから7日以内にCVに至っている
クリックされただけでCVには繋がらなかった、といった費用の無駄をなくすことで、今までできなかったユーザー層への配信にチャレンジできます。
コンバージョン課金はある程度大きな広告予算が必要です。日予算や目標コンバージョン単価が低いと、広告があまり配信されません。
ディスプレイ広告の費用相場とは?
ディスプレイ広告で毎月かかる費用の相場は、約20万〜50万円です。ディスプレイ広告の媒体によって、メインユーザーは異なります。どのような人たちが利用しているのか特徴を把握し、ターゲットにあった媒体を選ぶことが重要です。
ここでは、Googleディスプレイ広告・Yahoo! 広告・YouTube広告の費用相場を解説します。
Googleディスプレイ広告(GDN)
Googleディスプレイ広告で使用できる課金方式と費用相場は以下の通りです。
- クリック課金:1クリックごとに約50円〜100円
- インプレッション課金:1,000回表示ごとに10円〜500円程度
- コンバージョン課金:コンバージョン1件達成ごとにCPAの約1.5倍の金額
Googleディスプレイ広告は、Google提供サービスとGoogleが提携するWebサイト(食べログ、ライブドアブログ、教えて! gooなど)に広告配信できます。
Yahoo! 広告(YDN)
Yahoo! 広告の課金方式と費用相場は以下の通りです。
- クリック課金:1クリックごとに約50円〜100円
- インプレッション課金:1000回表示ごとに数十円〜数百円
Yahoo! 広告は、Yahoo! ニュースやYahoo! 知恵袋など、Yahoo! が提供するサービスへの広告配信が可能です。
YouTube広告
YouTube広告の課金方式と費用相場は以下の通りです。
- クリック課金:1クリックごとに数十円程度。安いもので数円程度の場合もある。
YouTube広告のクリック課金は、Googleディスプレイ広告・Yahoo! 広告に比べてクリック単価が安いのが特徴です。
YouTube広告はGDNのひとつで、動画広告ばかりではなく、YouTube内の広告枠にディスプレイ広告を配信できます。
ディスプレイ広告を代理店に依頼した場合の費用相場
ディスプレイ広告の運用は、代理店に依頼できます。代理店のノウハウを活かした効果的な広告運用が可能です。広告運用の知識がない、社内の人員や時間の確保が難しい場合には、代理店への依頼を検討してみましょう。
代理店に依頼した場合には以下の費用がかかります。
初期費用
初期費用は、ディスプレイ広告運用を開始するために必要な準備に対する費用です。代行手数料に含まれている場合もあります。初期費用の相場は約50,000円です。
代行手数料
代行手数料は、ディスプレイ広告運用を代行してもらうための費用です。
広告費の◯%という形式が多く、月額固定の場合もあります。広告費が安い場合には最低手数料を設定している代理店もあるので、しっかり確認しましょう。
代行手数料の相場は広告費の20%です。安い代理店では10%前後の代行手数料で広告運用してもらえます。
広告費
広告費はディスプレイ広告を出稿するためにかかる費用です。
広告費は自社の予算によって異なります。広告費が増えれば手数料も増え、運用にかかる費用負担が大きくなります。目標コンバージョン数やコンバージョン単価、売上目標などから、自社の予算に合わせて広告を運用しましょう。
ディスプレイ広告の費用対効果を高めるコツ
ディスプレイ広告の費用対効果を高めるコツについて解説します。
ターゲット設定の見直し
ディスプレイ広告で費用対効果を高めるためには、サービスに合わせたターゲット設定をしっかり行いましょう。
ディスプレイ広告は、リターゲティング広告よりも幅広いユーザーに向けて広告配信できる点がメリットです。ターゲットの幅を広げすぎると、コンバージョンにつながりにくくなり、かえって費用対効果は悪くなります。
ターゲット設定を見直し、コンバージョンにつながりそうな対象に配信することで、広告配信がより効果的になります。
配信する媒体も見直しましょう。媒体ごとにメインユーザーは異なります。学生や主婦が多く閲覧するようなサイトに、BtoBサービスの広告を配信してもコンバージョンにはつながりません。
ターゲットに合わせた媒体選びも大切です。
最適なタイミングで配信する
ターゲットが広告を見る時間を狙って配信することで、費用対効果を高められます。
BtoB向けサービスのターゲットは、土日よりも平日かつ昼間の業務中に広告を見る確率が高くなります。ターゲットが広告を見る時間帯や曜日を調査しましょう。
フリークエンシーキャップを設定すれば、頻度の面でターゲットに最適なタイミングで広告配信ができます。フリークエンシーキャップとは、1人のユーザーに広告を配信する上限数の設定ができる機能です。
広告が頻繁に配信されすぎて、ターゲットに不快感を与え、逆効果になってしまうのを防げます。広告の配信はターゲットに最適なタイミングで行いましょう。
リターゲティング広告を運用する
リターゲティング広告を運用することも、費用対効果を高めるポイントのひとつです。
リターゲティング広告とは、過去に自社サイトを訪れたことがあるユーザーを狙って配信する広告です。サービスに関心があるユーザーに再度広告を配信するので、コンバージョンにつながりやすく、費用対効果が高まります。
関連記事:リターゲティング広告の仕組みとは?BtoBでのメリットとCookie規制による今後の動向
画像・テキストの改善
費用対効果を高めるために、画像やテキストを魅力的なものに改善しましょう。
ディスプレイ広告の強みは、視覚でアピールできることです。画像やテキストが魅力的な広告でなければ、ユーザーは魅かれません。広告の目的や、LPの内容に合わせた画像やテキストを広告に使用すると、コンバージョンにつながりやすくなります。
画像やテキストはディスプレイ広告の良し悪しに大きな影響を与えます。思わずクリックしたくなるような画像・テキストで広告を作成しましょう。
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費用の仕組みを理解してディスプレイ広告を運用しよう
ディスプレイ広告の課金方式には、クリック課金・インプレッション課金・コンバージョン課金の3つがあります。課金方式や広告を配信する媒体の特徴を知り、自社の広告目的にあった方法で広告運用を行うのがポイントです。
代理店に依頼する際には広告費とは別に、初期費用と代行手数料がかかります。ターゲット設定や配信のタイミング、画像・テキストの改善を行うことで、費用対効果の高い広告運用が可能です。
記事を参考に、ディスプレイ広告の費用の仕組みを理解し、無駄のない広告運用をしましょう。
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