canonical(カノニカル)とは?URLの正規化をSEOに活かす

	canonical(カノニカル)とは?URLの正規化をSEOに活かす


canonicalは、類似するコンテンツが複数ある場合にURLを正規化する設定を行うHTMLタグのことです。重複コンテンツは、そのままにしておくと検索エンジンからの評価が下がることもあるため、URLの正規化が必要といえます。

この記事では、canonicalを設定した方がよいケースや設定方法を解説します。

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目次[非表示]

  1. 1.canonical(カノニカル)とは?
  2. 2.URLの正規化とSEOへの影響
  3. 3.canonical(カノニカル)の設定方法
  4. 4.canonical(カノニカル)を設定すべきケース
  5. 5.canonical(カノニカル)を設定する時の注意点
  6. 6.canonicalを使いこなそう


canonical(カノニカル)とは?


canonicalとは、重複するコンテンツがある際に検索エンジン側に正規となるURLを伝えるHTMLタグのことです。

以下のような場合に、canonicalを設定します。

  • ECサイトなどで重複コンテンツが避けられない場合
  • ABテストなどでテスト箇所以外が同じページが存在する場合
  • ランディングページと本体のページのコンテンツが重複している場合
  • PC版ページとスマートフォン版ページが、同じ内容でURLが別の場合

検索エンジンに正規URLを伝えるための対応を「URLの正規化」といいます。

以下のリスクを避けるためにURLの正規化が必要です。

  • 重複したコンテンツによりマイナスの評価を受け、検索順位を落とすリスク
  • 被リンクの評価が分散するリスク


関連記事:重複コンテンツの対策とは? 判定基準とSEOへの影響


URLの正規化とSEOへの影響


URLの正規化がSEOへ影響する理由には、以下の2点があります。


1.重複コンテンツとしてマイナス評価を受けないため

重複コンテンツが複数あると独自性の低いコンテンツと判断され、上位表示されにくくなります。重複が多すぎると、検索エンジンからペナルティを受けて検索順位が下がることもあるのです。

検索エンジンからの評価を下げないためにも、URLの正規化が必要です。


2.評価の分散を避けるため

検索エンジンは、同じ内容でもURLが違っていれば別ページと認識し、評価が分散される可能性があります。URLの正規化により評価をまとめられるため、検索エンジンからの評価が分散しないようにできます。


canonical(カノニカル)の設定方法

canonicalタグの記述方法と設置場所は、以下の2通りがあります。

  • 重複ページのタグ内に記述する:AページとBページが重複していて、Aページが正規ページの場合は、重複ページBのタグ内に記述します。
  • <head>要素の中で使う:canonicalは、<head>要素の中で使います。<head>以外に設置した場合、正しく認識されないため、注意しましょう。


【記述例】
<head>
<link rel="canonical" href="正規ページのURL">
</head>


canonical(カノニカル)を設定すべきケース


canonicalでURL正規化をする必要がある主なケースを紹介します。


1.ABテストなどでテスト箇所以外が同じページが存在する場合

ABテストなどを行うページは、テスト箇所以外の部分は同じとなるため、重複コンテンツと認識される可能性が高くなります。正規化するURLを決めて、それ以外のページにcanonicalを設定しましょう。


2.広告のランディングページと本体のページのコンテンツが重複している場合

広告のランディングページと本体ページのコンテンツが重複している場合も、URLの正規化が必要です。広告のランディングページの場合は、同じページが表示されていてもWeb広告計測用のパラメータがURLに付与されるため、検索エンジンのクローラーには複数ページあると判断されます。そのため、canonicalを設定し、重複コンテンツと判断されないようにする必要があります。


3.PC版ページとスマートフォン版ページが、同じ内容でURLが別の場合

PC版と同じ内容でも、URLを分けてスマートフォン向けのページを作成する場合があります。表示する画面サイズが異なる別のサイトを作った場合でも、重複コンテンツと判断されてしまうケースがあります。canonicalを設定し、URLの正規化の対応をしましょう。


4.AMPを実装した場合

ページの表示を速くするためのAMPを実装した際に、実装したページと非実装のページが重複するケースがあります。重複コンテンツと判定されないよう、canonicalを設定し、URLの正規化の対応をしましょう。


5.ECサイトなどで重複コンテンツが避けられない場合

ECサイトでは、同じ商品で色違いやサイズ違いのものが出品される商品のそれぞれにURLがある場合は、コピーコンテンツと認識される可能性があります。正規化するURLを決めて、それ以外のページにcanonicalを設定してください。


canonical(カノニカル)を設定する時の注意点


canonicalを設定する際に注意したいポイントを紹介します。


1.タグで指定する正規化URLを間違えない

単純な入力ミスや複数のページにcanonicalを設定する際のコピーミスなどで、正規化URLを間違える可能性があります。万が一間違えた場合は正しく表示されず、すべてのコンテンツの検索エンジンの評価が下がる恐れもあります。正規化URLに間違いがないように確認をしましょう。


2.canonicalは<body>に入れない

canonicalは、<head>で使用します。<body>に入れると、検索エンジンが正しく認識しないため、必ずhead要素で使用しましょう。


3.同じページに違う複数のcanonicalを設定しない

1ページに複数のcanonicalを設定すると、検索エンジンが正しく認識できません。1ページには必ずひとつのcanonicalを設定しましょう。

canonical設定に関しては、Googleが掲載している情報が参考になります。
rel=canonical 属性に関する 5 つのよくある間違い  |  Google 検索セントラル ブログ  |  Google Developers


canonicalを使いこなそう

Webサイトを運営していると、コンテンツが重複するケースもあります。

canonicalによるURLの正規化は、重複コンテンツによる検索エンジンからのマイナス評価を受けるリスクを避けるためには必要な設定です。

canonicalタグを正しく設定して、検索エンジンから適切な評価を受けられるようにしましょう。


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ferret(One Tip編集部)
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