セミナー集客のCPAが50%改善!? ferret Oneの広告バナー作成事例


BtoBマーケティングにおいて、セミナーは欠かせない施策のひとつです。しかし、近年各社がオンラインセミナーの開催を始めたことで、法人向けイベントが世の中に溢れ、徐々に集客が難しくなってきました。

そこで今回ferret Oneでは、集客用バナーの工夫によりCPAが大幅改善した事例を紹介。具体的な改善事例とあわせて、効果最大化のための「ferret One デザインルール」を公開します。

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今回解説をするのはこの人!

河村 和紀(かわむら かずき)
株式会社ベーシック ferret One事業部 マーケティング部 マネージャー

大手人材紹介会社を経て、創業期の株式会社ベーシックに入社。比較メディアの担当として、Webサイト運用・商品企画・新規事業立ち上げなどに携わる。その後、ferret Oneのマーケティング業務に専任。現在はイベントマーケ、オフラインマーケを管轄。セミナー登壇400回以上。オンライン1,000名、オフライン5,000名規模の自社イベント主催。
Twitterのアカウントは@Kawamura_KZK

目次[非表示]

  1. 1.セミナー広告バナーを改善し、CPAが50%改善
  2. 2.広告バナー改善前の、セミナー集客における課題
  3. 3.セミナー広告バナー作成の流れと改善ポイント
  4. 4.ferret One流!セミナー広告バナーのデザインルール
  5. 5.セミナー広告バナーの改善は、デザインのルール化がカギ!


セミナー広告バナーを改善し、CPAが50%改善

ferret Oneでは、マーケター向けセミナー「MARKETER MEETUP ONLINE」の第7回目を開催するにあたり、広告バナーのデザインを大きく見直しました。

その結果獲得コストが下がり、CPAは約50%に。セミナー集客数は当初の予定を大きく上回り、目標に対して188%達成で着地しました。


広告バナー改善前の、セミナー集客における課題

オンラインセミナーのCPAが徐々に悪化しはじめる

ferret Oneでは、新型コロナウイルス感染拡大前の2019年からオンラインセミナーを行っています。

開始当初はオフラインのセミナーが主流だったため、オンラインセミナーは遠方や時間の確保が難しい方にも好評で、集客は順調。当時の課題はどちらかというと「集客」ではなく、「集客後のお客様にどう興味を持っていただくか」でした。

しかし、さまざまな企業がオンラインセミナーをはじめたことも影響して、徐々にCPAが悪化。集客にも課題が見えはじめたのです。


ユーザーに伝わりづらい広告バナー

集客においてはこれまで、セミナーのテーマや開催日時、共催企業様の選定など、自社のターゲットに合う内容を目指して工夫を凝らしてきました。

しかし直近、広告バナーの大幅な改善は行っておらず、「ユーザーから見ると、どれも同じセミナーに見えているのでは?」という仮説が生まれました。

そこでセミナーの魅力が最大限伝わるよう、広告バナーの改善に取り組んだのです。


セミナー広告バナー作成の流れと改善ポイント

セミナー広告バナーは、担当者が初稿を作成し、それに対して私(河村)がフィードバックを行うという流れで改善しました。フィードバックを元に再び担当者が修正。これを繰り返すことでベストな広告バナーを目指しました。


フィードバックした内容は、次回のバナー作成に活かせるよう、「注意点」としてシートにまとめています。一連の流れは、「クリエイティブ・ボード」という独自のフォーマットを用いて運用しました。

以下では、初稿作成までの流れと、クリエイティブ・ボードで実際に行ったやりとりを公開します。


1. ファネル構造に沿ったセミナーのイメージ分け

初稿を作成するにあたりまず行ったのが、「ファネル構造に沿ったセミナーのイメージ分け」です。

現在ferret Oneでは、次のようなファネル構造にあわせてセミナーを設計・開催しています。

▼ferret Oneのファネル構造とセミナー


これまで広告バナーについては、ファネルごとに統一感がなく、ユーザーに与えるイメージもバラバラでした。そこでファネル構造に沿って「イメージ分け」を行うことにしたのです。


過去のバナーや他社バナーなどを参考にイメージを具体化し、それをもとに初稿を作成しました。下記は、「MARKETER MEETUP ONLINE」の改善前(過去開催時)のバナーと、改善取り組み時のバナー(※初稿)の比較です。


▼改善前(過去開催時)のバナー

↓↓↓↓↓

▼改善取り組み時のバナー(※初稿)


過去に開催した「MARKETER MEETUP ONLINE」では、セミナーLPのファーストビューを切り取ったものを広告バナーとして使用していました。ファネルごとのカラーやイメージの統一はなく、暗い印象を与えるデザインも・・・。

そこで今回は、設定した「ミートアップ」のイメージである「さらに明るく、カジュアルに」を意識し、初稿を作成しました。


2. セミナーの「日時」と「無料開催」が目立つように

ここから初稿を元に、クリエイティブ・ボードを使ったデザインの調整に入りました。

クリエイティブ・ボードの使い方ですが、左側(水色部分)に「クリエイティブ」を貼り、それに対する改善点を「テキスト」と「画像」で右側(ピンク色部分)に記載します。

1回目の修正では、次のような改善ポイントを記入しました。

【フィードバック内容】

◆OGP画像と比べて、見づらい
理由: ➀白文字の部分が、薄い背景と重なっいる
    ➁加えて、文字が小さいので読みずらい
   →「2022年」の部分はいらないので削除する

◆「14:00~15:30」大きく
◆「無料オンライン開催」大きく
◆背景の位置関係で「白文字」以外を使用した方が良い


「日時」や「無料オンライン開催」など、セミナー集客において重要なポイントが見づらかったため、修正を依頼しています。


3. セミナーのOGP画像と広告バナーの色合いを揃える

修正後の内容に対して行ったフィードバックがこちらです。

【フィードバック内容】

◆“最新“の色やあしらいについて
→OGPで使用した色を使用する
◆「無料オンライン〜」を上部へ配置したバージョン
→採用
◆フォントがポップなため、他と揃える
◆「14:00~15:30」を小さく


初稿に対する修正では、白文字だった「最新」の文字を「青丸」で囲ったことで、見づらさが改善されました。しかし、LPのOGP画像で使った色合いと離れていたため、統一感を持たせるために同じ色に変更を依頼しました。 

また、「無料オンラインイベント」の表記については案が2つあがってきたため、より目立つものを採用しています。

文字サイズの細かい調整依頼も行いました。


4. フォントをセミナーLPに近いものに変更

ここでは、フォントの修正を依頼しています。

【フィードバック内容】

◆バナー全体のフォント(LPと揃える)
◆数字とアルファベットが浮いている


セミナーLPのフォントと印象に差があったため、フォントを揃えつつ、文字の浮いた英数字やアルファベットについて調整してもらいました。


5. フォントサイズ及び配置の調整

最後に、フォントのサイズや配置など、細かい調整を依頼しました。

【フィードバック内容】

◆「BtoBマーケ施策」の部分の微調整
・「BtoB」のサイズ(「マーケ施策」とのバランス)
・「to」(主張が強く感じる)
・中央揃えから下揃え

◆「BtoBマーケ施策」の部分の微調整
・「マーケ施策」(主張が強く感じる)


以上が、「MARKETER MEETUP ONLINE 」第7回目のバナー作成の流れとなります。


完成したセミナー広告バナー

完成したセミナー広告バナーがこちらです。

▼改善後の入稿バナー(※最終稿)


改めて、過去のバナーや、今回作成した初稿時点のバナーと比較してみましょう。

▼改善前(過去開催時)のバナー

↓↓↓↓↓

▼改善取り組み時のバナー(※初稿)

↓↓↓↓↓

▼改善後の入稿バナー(※最終稿)


過去のバナーに比べ明るい印象で、かつ、セミナー集客の際に見てもらいたいポイントがしっかりと目に入るデザインになりました。

このバナーをFacebook広告に出稿したところ、過去のCPAの約半分で運用することができたのです。


ferret One流!セミナー広告バナーのデザインルール

ferret Oneでは、今回のようなフィードバックを今後のデザインにそのまま反映できるよう、クリエイティブ・ボードに「ferret One デザインルール」をまとめて、随時更新しています。

広告バナーに限らず、セミナーLPやOGP画像なども含めてルール化。下記は、実際のferret Oneデザインルールの一部です。

▼ferret Oneデザインルール(一部抜粋)

現在は、このferret Oneデザインルールを元に、社内でバナー作成を行っています。初稿作成のタイミングからポイントを抑えて運用できるので、修正の回数も少なく済み、広告効果も目標数値を維持できています。


セミナー広告バナーの改善は、デザインのルール化がカギ!

マーケティング業務を行う企業様のなかには、専属のデザイナーがいらっしゃらないケースもあるでしょう。そんな時には、今回ご紹介した「デザインのルール化」がおすすめです。

最初こそ大変ですが、ルールを決めることで手戻りが減り、工数を大幅に減らすことが可能となります。下記のようなポイントを意識して、ぜひ社内でデザインルールを定めて運用してみてください。

  • ユーザーに対して抱いて欲しい印象を定め、デザインイメージを決定する
  • 「無料」「最新」「先着○名」「日付」など、集客の際に見て欲しい箇所を目立たせる
  • 色合いやフォントをLPやOGP画像と揃えることで、統一感を持たせる


また、デザインの改善ポイントや、集客の結果などを、一箇所にまとめて蓄積していくことも重要です。その後のセミナー運用に活用したり、他のメンバーが携わる時に参考にすることができます。

デザインルールと見比べながら、実際のOPG画像やLPなどもぜひ参考にしてみてください!




弊社では、サイト制作(CMS)、リード獲得、問い合わせ管理など、BtoBマーケティングに必要な機能を一通り揃えたオールインワンマーケティングツール「ferret One」をご提供しています。

ferret Oneについては、ぜひ無料の資料をご覧ください。

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One Tip編集部
One Tip編集部
One Tipは、Webマーケティングツール「ferret One」から生まれた、「リード獲得の打ち手が見つかるメディア」です。 BtoBマーケティングにかかわる人にとって、価値あるコンテンツをお届けしていきます。 Twitter:@ferret_One_

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