【プロ厳選】Webサイト分析ツール20選!主な機能や種類紹介
企業において、自社サイトで達成したい目標はさまざまですが、分析とサイト改善を繰り返すことで目標達成に近づくことが可能です。
しかし、Webサイト分析には手法とツールが数多くあるため、どのように進めれば良いか分からずに困ることもあるでしょう。突然Webサイトを分析してくれと会社で言われたら、中々ハードルが高いですよね。
そこで本記事では、これから会社でWebサイト分析をする担当者を念頭に、分析ツールでできる事とおすすめの分析ツールについて説明します。
■あわせてよく読まれている資料:Webサイトのセルフチェックに効果的!
→BtoBサイトのCVRを改善する15のチェックリスト
目次[非表示]
Webサイト分析ツールでできることとは?主な機能
分析ツールによってできる事は変わりますが、大きく分けて4つの項目があります。
- 自社サイトの分析
- 他社サイトの分析
- レポートの作成
- サイト改善の提案
ひとつずつ説明していきます。
自社のサイト分析
分析ツールでは、自社サイトについて「どのような人が・どこから来て・サイト内で何をしたか」といった情報収集が可能です。具体的には、以下のような情報を収集できます。
- サイトにアクセスしてきた場所
- 使用デバイスやOSの種類
- サイトが表示されたキーワード、クリック数
- 各ページのPV数、滞在時間、コンバージョン率、直帰率
- ページ内で訪問者が興味を持った部分
自社サイトに訪問したお客様がどのような企業で、どこから来て、サイト内で何を見て、コンバージョンしたのか、離脱したのか、といった情報を分析ツールで取得することになります。
この情報だけでも、自社サイトに必要な改善についてアイディアが出るきっかけになるでしょう。
自社以外のサイト分析
他社や競合のWebサイトは要チェック項目です。分析ツールでは、他社サイトが表示されているキーワードやアクセス数を確認することができます。
自社サイトと比較した場合の違いを見ることによって、自社サイトの改善アイディアが出てくるきっかけや改善行動の根拠になります。
▼サイト分析の方法について、詳しくはこちらの記事も参考にしてみてください
サイト分析のコツとは?見るべき項目やポイントを解説
自動レポート作成
会社の業務でWebサイト分析を行う場合、業務成果の報告も重要です。上述の通り分析項目は多岐に渡りますし、データの見方も多角的になりがちなので、毎回報告用にレポートを作成するのは大変です。
しかし、現在世の中で提供されている分析ツールには自動レポート作成まで可能なものがあります。分析や改善案作成に時間を使いたいのに、レポートの作成に時間を取られるといった悩みも、自動レポート作成機能で解決可能です。
▼レポート作成について、詳しくはこちらの記事も参考にしてみてください
→サイト分析レポートの書き方とは?作成に役立つツール紹介
分析→改善提案
分析ツールは、名前のイメージから「分析のみ可能なツール」と思われるかもしれませんが、ユーザーに改善提案をしてくれる機能もあります。
例えば、サイトの表示スピードに問題がある場合や表示エラーがある場合には、ツール側からユーザーに改善提案がされます。提案に従ってより良いサイト構築が可能になります。
【無料で使える】GoogleのWebサイト分析・解析ツール6選
「サイト分析ツール」とネットで検索するといくつもツールが出てくるので、どれを使ったら良いか悩みがちだと思います。そんな時は、まずGoogleのサービスを使うのがおすすめです。
Googleのツールは基本的に無料で使える上、サイト運用に必要な情報収集が充分可能です。
まずはGoogleを使ってみてサイト分析に慣れ、Googleのサービス以上に欲しい機能が出てきたら他のツールも試してみると良いでしょう。Googleで提供されている代表的なツールは下記の通りです。
サイト内での行動履歴を分析|Googleアナリティクス
Googleアナリティクスは、企業用、個人用でも使われている分析ツールです。
「サイト訪問者の情報」「ユーザー数とアクセス数」「PV数」といった情報に加え、サイト内で達成したい目標を設定することで「目標の達成率」も見る事ができます。
もし自社サイトがあれば、まずはどんな人がどれだけサイトに来ているかが気になりますよね。そういった情報はGoogleアナリティクスで確認が可能です。
Googleはアナリティクス検定を設けており、無料の動画を視聴して試験に合格することで証明書を貰うことができます。転職に使えるレベルではありませんが、社内で自分の努力をPRしたり、知識を増やせる事も魅力のひとつです。
サイトを訪れる直前までの行動を分析|サーチコンソール
Googleアナリティクスがサイト訪問後の情報を分析するツールとすれば、サーチコンソールはサイト訪問前の分析をするツールと言えます。
自社サイトが検索画面上に表示されている「検索キーワード」、自社サイトの「表示回数」とそこからの「クリック回数」などが確認できます。Webサイトはいかにユーザーに見つけて貰えるかが重要なので、サーチコンソールは有益なツールです。
また、Goole検索上のサイト表示に問題があるかどうかも確認が可能です。アナリティクス同様に設定は難しくありませんので、使用される事をおすすめします。
▼Googleサーチコンソールについては、下記の記事もぜひ参考にしてみてください。
→【初心者必見】Googleサーチコンソールの使い方|サイト改善と登録・設定の方法
他ツールと連動してデータをレポート化|データポータル
自動レポートの作成が可能です。分析はさまざまな視点で数字を見る事と、協力者と情報共有をする事が求められますが、毎回レポート作成して報告するのは手間ですよね。
その点、データポータルは一度フォーマットを設定してしまえば、連携したデータを参照して自動で更新作業を行ってくれます。連携できるデータはGoogleアナリティクスなど多種用意されています。
グラフ、表なども多数用意されているので、見やすさが優れている点も特徴です。レポート共有も、リンクを伝えておけばWeb上で閲覧できます。
また、「Googleアナリティクス」や「Googleサーチコンソール」などと連携し、分析結果のレポートを自動生成できるのも便利なポイントです。
検索キーワードのデータを可視化|キーワードプランナー
Google広告の機能で、検索キーワードがどれだけ使われているか調べられます。
自社製品に関連するワードがどれだけ検索キーワードで使われているか分かれば、その検索結果に応じて自社サイト表示回数を多くする戦略を考えられます。
また、検索キーワードを調べる事で関連キーワードも知る事ができますし、競合製品がどんな検索キーワードで調べられているかも閲覧可能です。
▼Googleキーワードプランナーについては、下記の記事もぜひ参考にしてみてください。
→【無料で使える】Googleキーワードプランナーの使い方とは?検索ボリュームの調べ方
URLでWebサイトの表示速度を解析|PageSpeed Insights
Webサイトの表示速度の判定が可能です。調べたいサイトのURLを入力することで、測定できます。
表示速度が遅いと、読み込み時間の長さにストレスを感じ、ページを離脱するユーザーが増加します。離脱率の高さは、検索順位に影響するため対策が必要です。
サイトの現状を元に、改善できる箇所の提案を受けられるメリットがあるツールです。
▼詳しい使い方や速度の基準について、こちらで詳しく解説しています
→ページスピードインサイトの測定方法とは?合格点とSEOに有効な改善策
指定キーワードの推移を可視化|Googleトレンド
一定期間の中で、指定したキーワードがどの程度検索されたか、推移がわかります。指定できる期間は、5年前〜1時間前と非常に幅広く、期間を区切って調査が可能です。
特にキーワードを検索した地域・急上昇ワード・関連性の高いトピックなど、さまざまな項目で比較できるため、コンテンツ制作の方針を決める際、非常に役立ちます。
自社のWebサイト分析を自動化するツール4選
自社のWebサイトを分析するのに、便利な自動化ツールをご紹介します。
Webサイト分析機能付きCMS・サイト分析施策提案を自動化| ferret One
弊社のferret Oneは、Webサイト分析機能付きのCMSです。
ChatGPTと連携したAIカルテ機能も搭載。分析とレポーティングが自動化されるため、担当者はAIが提案する「施策を選択する」だけで、施策の実行をスピーディーに進めることが可能となります。ご興味のある方はぜひ資料をご覧ください。
>ferret Oneサービス紹介資料のダウンロード【無料】はこちら
自動レポート作成ツール①|FARO REPORT
FARO REPORTは、Googleアナリティクス・サーチコンソールと連携して使う自動レポート作成ツールです。レポート作成時間が短く、レポートの見やすさが売りです。
無料で使えるフリープランが用意されているので、Googleデータポータルでは物足りない、他のツールも見たい場合は、まずは無料で試してみるのもよいでしょう。
公式サイト:https://faro-report.com/
自動レポート作成ツール②|GArepo
GAREPOもGoogleアナリティクスと連携させて使う自動レポート作成ツールです。
例えば毎週月曜日と設定しておけば、毎週月曜日に最新データを使ってレポートが作成されます。担当者が休みでも最新レポートが作成されます。
また、自社サイトで達成したい目標についての、達成状況や改善ポイントを見やすく表示してくれるツールです。
公式サイト:https://www.garepo.jp/
サイト改善のアドバイス提示ツール|AIアナリスト
AIアナリストは、Googleアナリティクスと連携して、AIがアクセス解析して、サイトの改善提案を提供するツールです。
サイトのここを改善すれば目標達成に近づくといった提案を図や分かりやすい言葉で伝えてくれます。また、自動レポート作成機能が付いています。
公式サイト:https://wacul-ai.com/
競合サイト分析におすすめツール4選
Googleの分析ツールは利用者も多く使い勝手が良いのでおすすめですが、Google以外からも分析ツールは提供されています。Googleのサービスには無い機能が備わっており、使いこなすと自社サイト運用に役立つでしょう。
いくつか代表的なツールを紹介しますので、Google以外のサービスを探し中の方はぜひチェックしてください。
他社サイトのアクセス状況などを分析| SimilarWeb
SimilarWebは他社サイトのアクセス状況などを分析するのに有効なツールです。自社サイト分析をする上で競合他社のサイト運営状況は気になるポイントですよね。そんな時はSimilarWebを使うと簡単に競合他社サイトのアクセス状況が分かります。
他社サイトのアクセス数は近似値になりますが、おおよそのアクセス数が分かれば自社サイト運営に役立ちます。
公式サイト:https://www.similarweb.com/ja/
ユーザの属性を分析 | Juicer
Juicerは「ユーザの属性」を分析するツールです。
自社サイトに訪問するユーザーが、自社が来てほしいと思う人と近い属性なのか、それともまったく関係ない人が間違って訪問してすぐに帰っているのか、分析ができます。
BtoB分析機能では、どんな企業からどの程度アクセスされているかの分析も可能です。
公式サイト:https://juicer.cc/
検索キーワードを分析|Keywordmap
検索キーワードの詳細な分析ができる「Keywordmap」で、以下の内容を明らかにすることが可能です。
- 対象期間を区切った調査
- 特定のキーワードを、特によく検索した地域
- 関連性の高いトピック
- 直近の急上昇キーワードなど
人間の手作業だと、通常10時間程度かかる作業が、たった2分程度に短縮できます。SEO初心者にも使いやすく、操作性に優れたツールです。
公式サイト:https://keywordmap.jp/
競合サイトをモニタリング|SEMrush
SEO・広告・SNSなど、デジタルマーケティングを一括管理できるSEMrush。月額119.95ドルから利用でき、無料お試し期間がついています。
分析したい内容に応じた、ツールの使い分けが必要ないため、最小限の予算で高い効果を得ることが可能です。
競合サイトだけでなく、自社サイトのモニタリングもでき、現状の課題や改善ポイントを見つけられます。
公式サイト:https://semrush.jp/
【無料で使える】競合サイト分析サイト3選
自社サイトの質を高めるには、競合他社サイトについて調べることが重要です。ここでは、無料で使える競合サイト分析ツールを3つ紹介します。
自社サイトの訪問者が他に訪れているサイトは?|アクセス解析研究所
アクセス解析研究所は、Googleアナリティクス並みのサイト分析ができるツールです。提供機能の「クロスドメイン解析」では、自社サイトを訪問したユーザーが他にどんなサイトを訪問しているかを分析することができます。
また、自社サイト内で迷惑行為をはたらく特定のユーザーに対してアクセス禁止にするなど、迷惑行為防止機能もあります。品質が高いと言われていますが、利用料は無料です。
公式サイト:https://accaii.com/
競合サイトのキーワードベルの順位や流入数がわかる|aramakijake.jp
aramakijake.jpは、検索順位別に検索数を調べることができるツールです。競合検索数予測も可能です。
競合サイトのURLと検索されているか調べたいキーワードを入力するだけで、GoogleとYahoo!について月間推定検索数、現在の順位、月間検索アクセス予測数を調べることができます。
公式サイト:https://aramakijake.jp/
競合サイトの検索順位がわかる|SEOチェキ
シンプルなデザインと操作方法が魅力の「SEOチェキ」。調べたいURLを入力するだけで、分析が可能です。
Webサイト内の設定について(キーワード設定、外部・内部リンク数など)、GoogleとYahoo! における検索順位などを把握できます。
競合サイトの検索順位を踏まえて、自社サイト改善の方向性を固められるため、ユーザーニーズとのズレを生まずに効果的なサイト運営が目指せます。
公式サイト:https://seocheki.net/site-check.php
ECサイト分析に役立つツール3選
Webサイト分析ツールには、ECサイトをブラッシュアップするために役立つものがあります。ここでは、代表的なツールを3種類紹介します。
キーワード同士の結びつきがわかる|Mieruca(ミエルカ)
Mierucaは、SEO対策に強みを持ち、分析結果をわかりやすく見える化するツールです。
ヒートマップやキーワード同士の結びつきの強さを示したツリー構造などを用いた形式で、分析結果が表示されます。
公式サイト:https://mieru-ca.com/
ユーザーの行動をリアルタイムで分析できる|Karte(カルテ)
ユーザーの行動をリアルタイムで分析できるKarte。人気のWeb接客ツールとして、大手企業などで導入されています。
ユーザーのニーズを図や色分けで明確化でき、最適な接客方法を導き出せる点が特徴です。
公式サイト:https://karte.io/
データの可視化|Tableau(タブロー)
データの可視化が瞬間的にできるTableau。エクセルやスプレッドシートより、多くのデータを集計可能です。
結果が見やすく、直感的なデータ分析ができるため、費用対効果の高いサイト運営ができます。
公式サイト:https://www.tableau.com/ja-jp
GoogleツールはECサイト分析にも役立つ
ECサイトで実行する分析は主に、サイト訪問者の行動調査です。
サイトへの流入経路・人気の高いページなどを明確にすることで、サイト改善に必要な情報が集まります。
業界内のトレンドを知れたり、最適なキーワード選びができたりする点がメリットです。
Webサイト分析ツールを上手く使うコツ
ここまでいくつか分析ツールを紹介しましたが、上手く使いこなせるか不安が残ると思います。ですので、ここでは分析ツールを上手く使うコツを紹介します。
- ツール提供会社に聞いてみよう
- 周りにアピールしよう
- 無料トライアルなどで自社に最適なツールを選ぶ
ツール提供会社に聞いてみよう
餅は餅屋と言うように、Webサイト分析にもプロがいますので、お任せするのも手です。ツール提供会社は他社実績や経験を豊富に持っていますので、社外ならではの提案を貰えます。
外注するとコストが高いと感じるかもしれませんが、Webサイト分析は片手間でやるのは業務量が多く、専任者を雇うにもコストと雇用責任が生じます。自らこれからWebサイト分析のプロになる方法もありますが、時間とコストを考えると簡単とは言い難いです。
そのため、自社にとってどちらが良いか、一度検討されるとよいと思います。
社外の人に相談をする事で課題が明確になることもありますので、採用するかを検討しつつも、まずはferret Oneのようなサービス提供会社に問い合わせもひとつの手です。
周りにアピールしよう
Webサイト分析は分析だけでは終わらない業務です。時には他部署との連携も必要になってきます。そのため、分析レポートなどはどんどん社内で共有することをおすすめします。
これによって自分の業務PRにもなりますし、周りからアイディアを貰う事もできます。
上述したツール提供会社を利用して得た成果もPRしていくことで、自分の評価にも繋がりますし、もっとWebサイト分析で自社に貢献したい気持ちが湧いてくると思います。ポジティブなサイクルでWebサイト分析をする事が、上手く分析ツールを使うコツでもあります。
無料トライアルなどで自社に最適なツールを選ぶ
Webサイトの分析ツールには、さまざまな種類があり、それぞれが異なる特徴を備えています。
ツール検討の際は、自社サイトの目的やターゲット層などの明確化が必要です。サイト運用やツール導入の本質を押さえておくことで、自社に合ったツール選びが可能です。
候補に残ったツールの中で、無料体験できるものがあれば、必ず活用することをおすすめします。事前に使用感や機能の確認をすることで、本格導入後に不都合を感じる可能性を減らせます。
Webサイト分析ツールを上手に活用しよう
Webサイト分析は自社サイト運営に重要ですが、情報量が多いので進め方で悩むことも多くなります。最初は分析から得られる情報に価値を感じるかもしれませんが、後からサイト運営に悩み始めるといったこともあります。
そんな時はプロに相談する事が解決の近道です。悩んで良いアイディアが出ない時は、ぜひ社外への相談も検討してみてくださいね。
BtoBサイトの分析を簡単に行いたいならferret Oneがおすすめです。
ChatGPTと連携したAIカルテ機能も搭載。分析とレポーティングが自動化されるため、担当者はAIが提案する「施策を選択する」だけで、施策の実行をスピーディーに進めることが可能となります。ご興味のある方はぜひ資料をご覧ください。