【イベントレポート】既存MAからferret MAへのリプレイス「全工程」のぞき見
- この記事の要点
MAリプレイスは「新しいツールを選ぶ」ことから始めない
まず整理したいのは、今のMAで何が課題になっているのかです。
「使わない機能が多い」「運用できる人が限られている」「コストに見合う成果が出ていない」など、現状の課題を洗い出したうえで、リプレイスによって何を改善したいのかを明確に
します。
機能の多さではなく、「自社で運用できるか」で比較する
MAは高機能であるほど良いとは限りません。
必要な機能が揃っているかはもちろん、日々の操作性や運用工数、料金体系、既存システムとの連携なども含めて、自社の体制に合っているかを確認することが重要です。
移行作業まで見据えて、余裕を持ったスケジュールを組む
リプレイスでは、ツール選定だけでなく、データ移行や各種設定、社内への共有なども必要です。
現行ツールの契約更新日から逆算し、移行期間や並行運用も考慮しながら進めることで、
切り替え時のトラブルを防ぎやすくなります。
この記事では、MAリプレイスを検討してから新しいツールへ移行するまでの流れを、具体的なステップに沿って解説します。
登壇者紹介

株式会社ベーシック ferret事業部 カスタマーサクセス部 マネージャー
髙橋 奏人
1995年生まれ。2019年に明治大学を卒業後、人材サービス業で法人営業を担当し、顧客企業の採用課題解決に従事。2022年に株式会社ベーシックへ入社し、カスタマーサクセスとして150社以上の支援を実施。戦略設計から施策実行まで幅広く伴走し、成果創出に貢献。2025年よりマネージャーとしてチームを率いながら、顧客支援と組織マネジメントの両面に携わっている。
まず押さえる ferret MAが解決する「使いこなせない」「コスト高騰」
MAツールのリプレイスが進まない背景には、移行の工数や失敗への不安に加えて、「結局使いこなせず、メール配信だけで終わっている」「リードが増えるほどコストが上がる」といった、現行ツールへの根本的な不満が積み上がっているケースがあります。ferret MAは、こうしたBtoB企業の悩みに焦点を当てて設計された国産MAツールです。
従来のMAで起こりがちな課題
これまでのMAツールでは、シナリオ設計やスコアリングが複雑になりやすく、結果として「使える人が限られる」「施策が属人化する」といった状態になりがちです。さらに、使っていない機能まで含めて高い費用を払い続ける構造が、リプレイス検討の引き金になります。

ferret MAの特徴

ferret MAは「使いこなせない」を前提に、必要十分な機能へ絞り込みつつ、運用が止まらないように支援体制まで含めて設計されています。代表的な特徴は次の4つです。
- 誰でも使いこなせる簡単さ(LPやHTMLメールを見たまま編集でき、担当交代時も引き継ぎやすい)
- 充実の伴走サポート(データ移行や設定再現の不安を専任チームが支援し、最短2〜3ヶ月で運用開始を目指せる)
- 使い続けられる料金体系(リード数増加によるコスト高騰を抑えやすい設計)
- 低価格で自動化まで(AIワークフローを活用し、データ活用やツール連携による業務自動化まで広げられる)
他MAからの移行で起きた変化

実際に他社MAから移行した企業では、コストと運用負荷の両方で改善が出ています。
株式会社exciteでは、リード増加に伴う配信回数制限や複雑な運用がボトルネックとなり、高機能MAへの投資継続を見直す状況でした。毎月20万円以上の投資に対してシナリオ機能などを使いきれていない状態から、ferret MAへの移行でデータを一元管理し、年間約200万円のコスト削減につながっています。
株式会社エルテスでは、高機能な外資系MAツールが自社に合わず、設定に高度なスキルや開発工数が必要な点が障壁になっていました。加えて、リード数増加によるコスト高騰も課題でしたが、移行支援により2万7,000件のリードと60個のフォームを約2ヶ月で移行し、年間120万円のコスト削減に結びついています。
移行の第一歩 棚卸しと取捨選択で工数を減らす
MAリプレイスを「大変なプロジェクト」にしてしまう最大の要因は、既存MAの資産をすべて持っていこうとすることです。移行前に棚卸しを行い、引き継ぐ範囲を絞るだけで、作業量とリスクは大きく下げられます。
「残す・作り替える・捨てる」で移行対象を決める

年数が経ったMAには、誰も触っていない設定や、形骸化した施策が残りやすくなります。だからこそ、移行は「必要な資産だけ」に絞り直す機会として捉えることが重要です。

判断の軸はシンプルで、次の3つに仕分けます。
- 残す(再現) 成果に直結し、実際に使えている資産はそのまま再現する(旬なリード、成果が出ているステップメールなど)
- 作り替える(最適化) 使ってはいるが過剰・複雑な設定は、移行先の標準機能でシンプルに再設計する(複雑なスコアリングを行動ベース検知へ置き換えるなど)
- 捨てる(廃止) 使われていない資産や成果につながっていない資産は廃止する(休眠シナリオ、未使用のカスタム項目など)
この仕分けができると、移行の作業量は驚くほど減少します。
棚卸しで確認する6つの資産

棚卸しの対象は主に次の6つです。それぞれに先ほどの判断軸を当てはめて、移行対象を具体化
します。
- リード/顧客データ
- クレンジングと名寄せを行い、重複や無効なリードを除外して引き継ぎます。
- カスタム項目・管理項目
- マッピング定義書を作成し、旧MAと新MAの項目を1対1で対応付けます。
- セグメント/リスト
- 実際に配信や抽出で使う軸だけを残し、複雑なものはこの機会にシンプルに再設計します。
- シナリオ/ステップメール
- 成果が出ているものは再現し、過剰な分岐を持つものは廃止も含めて見直します。
- スコアリング
- 複雑な点数設計は見直し、行動ベースの検知へ置き換えます。
- フォーム・メール配信設定
- フォーム本体に加え、送信者設定やDKIM・SPFなどの認証設定も移設対象です。
改めて重要なのは、全てを残そうとしないことです。ここで判断を明確にすることで、後工程が一気に楽になります。
2ヶ月で進める移行作業の5ステップ

取捨選択が済んだら、移行作業は次の流れで進めます。
- 現状確認 既存MAの運用状況とデータ構成を把握し、移行範囲を確定します。
- マッピング定義書の作成 旧MAと新MAの項目対応を表にまとめ、移行ルールを揃えます。
- インポート対象データの整備 移行データを抽出し、新MAに適した形式へ整えます。
- データクレンジング 重複や不備を修正し、移行後のトラブルを減らします。
- インポートと稼働確認 取り込み後に動作確認を行い、配信やフォームなどの要所をチェックします。
規模にもよりますが、リード・フォーム・配信設定までまとめて移行するケースでも、目安は約2ヶ月です。移行に半年かかるのではと構えてしまう場合でも、タスクを分解して順に進めれば、必要以上に長期化しません。
移行作業を見える化する3つの資料
移行は「何を、いつまでに、誰がやるか」を資料に落とし込むことで、進め方が一気に明確になり
ます。ここでは、実際に使われることが多い3つの資料を紹介します。

ガントチャートは、移行対象の選定、カスタム項目作成、フォーム作成、リスト取り込み、メーリングリスト作成などのタスクを分解し、開始日・終了日・必要人数まで含めて管理するためのものです。漠然とした不安を、具体的なタスクと期限へ落とし込めます。

マッピング定義書は、旧MAの項目とferret MAの項目を並べ、移行ルールを定義する資料です。
例えば「従業員数」の選択肢をそのまま移行するか、運用に合わせて整理するかなど、ここで判断が揃います。

フォームの整備シートは、フォーム数が多い場合に、差し替えとチェックを漏れなく進めるための
一覧表です。ページURL、サンクスメールの差出人、通知先アドレス、リードソース、規約リンクなどを1枚に集約し、作業を確実に進めます。
移行後に狙うこと ナーチャリング戦略に沿った運用設計
リプレイスの目的は「移すこと」ではなく、「移した後に運用が回り、成果が出る状態を作ること」
です。ferret MAではAIワークフローやSFA/CRM連携によって、ルーティン業務を減らしながら、
アプローチの質を上げる運用へつなげられます。
有効顧客へのアプローチを自動化する

例えば、顧客のサイト再訪問を検知すると、その情報がferret SFA/CRMと双方向に同期されます。
過去の接触履歴を踏まえてアプローチ要否を判断し、パーソナライズしたメール文面の作成から
下書き保存、場合によっては自動送信まで実行できます。
同様に決算月のセグメントに該当する顧客や、失注から一定期間が経過した顧客など、条件に応じたアプローチも自動化の対象になります。担当者の勘や経験に依存せず、実行のブレを減らせる点が
ポイントです。
リード登録時の企業情報補完で入力作業を減らす

フォームからの問い合わせや展示会での名刺取り込みなどをきっかけに、企業特定と情報取得を
行い、MAやferret SFA/CRMの企業情報を更新できます。手作業の企業調査や名寄せを減らし、分析に必要な属性情報を揃えやすくなります。
行動履歴の可視化で営業の準備を漏れなくする

ferret Oneのフォームで取得した新規リード情報と、サイト上の行動履歴をferret SFA/CRMへ連携できます。見込み顧客がどのページを見たかが分かるため、営業はアプローチ前の事前準備を漏れなく進められ、顧客課題の仮説も立てやすくなります。
移管後に迷わない オンボーディング支援の全体像
移行時に不安になりやすいのは、「棚卸しが大変そう」「失敗したくない」「施策を止められない」
「時間がない」といった実務面です。ferret MAでは、移管作業の負担を減らしつつ、移管後の定着と成果までを見据えた支援を用意しています。
移行の不安を減らす支援範囲

棚卸し、フォーム移行、配信設定、必要に応じたテンプレート整備など、移行に付随する作業を支援しながら、施策を止めずに並行移行できる体制を取れます。社内で抱え込む作業を減らすことで、移行を理由にリプレイスを諦める状況を避けられます。

移管完了から成果最大化までの4フェーズ

移管完了後も、ツールを定着させ、成果を最大化するまでを段階的に支援します。
- フェーズ0(移行完了) データ移管と初期設定が完了した状態です。
- フェーズ1(立ち上げ) 稼働確認と基本操作の習得を進め、運用をスタートさせます。
- フェーズ2(定着) 社内のリソースで自走できる状態を目指し、属人化を防ぎます。
- フェーズ3(成果最大化) 商談創出や課題改善まで踏み込み、数字につながる運用へ改善します。
目的に合わせて選べる支援メニュー

移行をどこまで任せるか、移行後にどこまで成果へ踏み込むかに応じて、支援の形を選べます。
- MA導入まるごと支援(丸投げプラン)
- 対象 移行・設定作業をすべて任せ、自社の作業を限りなくゼロにしたい企業
- 内容 データ移管・クレンジング代行、初期設定代行(項目・フォーム・認証)、
活用セットアップ代行(検知・自動化)など - 期間・工数 単発(2〜3ヶ月)、作業時間は月20〜40時間
- おすすめ 移行作業が最大のネックとなっている企業
- MA導入支援伴走サポート(伴走プラン)
- 対象 移行作業は自社で進めるが、プロに相談しながら確実に完了したい企業
- 内容 月次伴走サポート(月10時間までのミーティング枠)、初期設定支援(手順・注意点)、
活用セットアップ支援(旧MAの再現)など - 期間・工数 単発(2〜3ヶ月)、MTG枠は月10時間
- おすすめ 自社リソースで進めつつ、専門家のサポートを得たい企業
- MA成果最大化支援(年間伴走プラン)
- 対象 MA移行後、ツールを使いこなして「商談数」まで伸ばしたい企業
- 内容 戦略設計・土台構築(KPI・ロードマップ)、施策実行・自動化の伴走、
分析・コンテンツ改善の月次定例など - 期間・工数 継続(12ヶ月〜)、MTG枠は月1時間
- おすすめ MA活用を定着させ、マーケティング成果にコミットしたい企業

移行を確実に終え、ツールを立ち上げ、運用を定着させたうえで成果最大化へ進む流れを取ると、
社内の負担を抑えながら商談創出につながる体制を作れます。
【導入事例】外資MAからferret MAへリプレイスした企業の変化
株式会社エルテスは、高機能な外資MAツールを約10年間利用していましたが、機能過多や設定の
複雑さ、リード数増加に伴うコスト高騰が、運用の足かせになっていました。

旧MA利用時の課題
- 機能過多で使いこなせない 実態はメール配信中心で、「便利そうだが触れない機能」が積み上がっていました。
- 設定の複雑さによる属人化 特定の担当者しか操作できず、新施策のたびに開発スキルが必要でした。
- やりたい施策に着手できない オートメーション活用を望んでも、設定の難しさが障壁になっていました。
- リード数増加によるコスト高騰 利用年数とともに課金上限が上がり、費用負担が増えていました。
移行支援と導入後の効果
移行時は2万7,000件のリードと60個のフォームがあり、施策を止められない状況の中でスピードと
確実性が求められました。移行支援を通じて、定例で進捗を細かくフォローし、フォーム移行や
テンプレート整備も含めて移行作業を前に進められる状態を作りました。
結果として、約2ヶ月で移行を完了し、年間約120万円のコスト削減と、メール配信の作業時間を
約半分に短縮する効果が出ています。ミスの不安が減り、慣れていないメンバーでも運用しやすい体制づくりにもつながりました。

FAQ
Q. | MAリプレイスは具体的にどれくらいの期間と工数がかかりますか? |
|---|---|
A. | 規模にもよりますが、リード、フォーム、配信設定などをまとめて移行する |
Q. | MAリプレイス後もツールを使いこなせない、という事態は避けられますか? |
|---|---|
A. | 移行完了をゴールにせず、「立ち上げ」「定着」「成果最大化」までを段階的に進めることで避けられます。稼働確認と基本操作の習得から始め、運用を内製化し、施策改善や自動化までつなげる流れを取ることで、使いこなせる状態に近づけ |
Q. | 移行作業は自社で行う必要がありますか? |
|---|---|
A. | 棚卸し、データ移行、初期設定などの作業は支援を受けながら進められます。 |
まとめ MAリプレイスは、自社に必要なものを整理することから
MAツールのリプレイスでは、いきなり新しいツールを比較するのではなく、まず現在の運用を整理する
ことが重要です。
「なぜ今のMAを使いこなせていないのか」
「どの機能を実際に使っているのか」
「どこにコストや運用負荷がかかっているのか」
を整理したうえで、次のMAに必要な要件を決めていきましょう。
高機能なツールを選んでも、現場で使われなければ成果にはつながりません。
機能だけでなく、操作性・運用工数・コスト・サポート体制なども含めて、自社のマーケティング体制に合ったMAを選ぶことが、リプレイスを成功させるポイントです。
MAのリプレイスにお悩みなら、ferret MAにご相談ください
とはいえ、
「今のMAを本当に乗り換えるべきなのかわからない」
「どの機能を残して、どの機能を削っていいのかわからない」
「自社に必要なMAの要件を整理できていない」
「自社の場合、どのようにリプレイスを進めるべきかわからない」
という方も多いのではないでしょうか。
ferret MAでは、MAツールの導入・リプレイスを検討しているBtoB企業様からのご相談を受け付けて
います。
現在のMAの利用状況や課題を整理しながら、
「そもそもリプレイスが必要なのか」
「自社にはどの程度の機能が必要なのか」
「自社に合った進め方はどのようなものか」
といったところからご相談いただけます。
まだ具体的なツール選定まで進んでいない段階でも問題ありません。
MAのコストや運用負荷を見直したい方、リプレイスを検討し始めた方は、ぜひお気軽にご相談ください。











