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第2章:CMSツール活用で得られた成果とROI評価|BtoB調査レポート2025【CMSツール編】

はじめに

CMSツールを導入したものの、期待通りの効果が得られているのか判断に迷うことはありませんか。「他社はどれくらいの費用をかけているのか」「具体的にどのような成果をROIとして評価しているのか」、その実態はなかなか表に出てきません。

本章では、CMSツールを活用中の企業が実感している「具体的な成果」や、月額費用帯によって異なる「成果の現れ方」、そして投資対効果(ROI)に対するシビアな評価を明らかにしました。

コストに見合う成果を出すためのポイントはどこにあるのか。データから見える「成功企業の共通点」を、貴社の予算策定や運用改善にお役立てください。

  • この記事で分かること
  • 6割以上が実感した成果の正体、「CV」よりも評価されたポイントとは?
  • 費用で成果が変わる?「月額30万円以上」の企業に見られた決定的な違い
  • ROI満足度は8割超。高評価の裏で見えてきた「評価できない」層の課題とは?

サマリー

「忙しくて全部は読むのは大変…」という方に向けて、各調査データの重要なポイントをまとめました。関連する章へのリンクもつけておりますので、気になるところだけでもぜひ詳細をお読みいただき、マーケティング活動にご活用ください!

6割以上が「施策スピード」向上を実感。SEO効果も顕著

CMS導入後の成果として最も実感されているのは「更新スピードの向上(62.6%)」でした。また「SEO流入の増加」も約6割が実感しており、Webサイト運用の効率化と集客強化において高い効果を発揮しています。

→ ❹成果を感じているポイントについて

投資額で成果が変わる。「30万円以上」はPDCAまで到達

月額費用は「10万円以上」が主流です。分析の結果、低コスト層は「作業効率化」にとどまる一方、月額30万円以上の投資を行っている企業は「PDCA改善」まで成果を実感しており、投資額と得られる成果の範囲には相関関係が見られました。

→ ❺CMSツールのコストと成果の相関関係

評価指標は「SEO」と「リード数」。プロセス評価も重要視

ROIを判断する指標(KPI)としては、「SEO流入数」や「リード獲得数」が上位に挙がりました。同時に「施策の実行スピード」も約半数が重視しており、成果が出るまでのプロセスがいかに改善されたかも重要な評価軸となっています。

→ ❻CMSツールの成果評価の指標

ROI満足度は8割超。明暗を分けたのは「可視化」と「体制」

全体の84.5%がROIに肯定的ですが、課題を感じている層も存在します。満足している企業は「定量成果」が見えているのに対し、不満・測定不能な企業は「成果の可視化」や「KPI設計」ができていないことが主な要因となっています。

→ ❼CMSツールのROI評価について

❹成果を感じているポイントについて

CMS導入によって、現場では具体的にどのような変化が起きているのでしょうか。実際に活用している企業が「効果が出た」と実感しているポイントを見ていきましょう。

Q.

CMSツールを活用して、成果がでたと感じる点はどこですか?

A.

「施策スピードの向上」が6割以上で最多。SEO流入増などの集客効果も実感

注目ポイント

01

6割以上が「更新スピード」と「量」の向上を実感。運用サイクルの高速化が最大のメリット

注目ポイント

02

「集客(SEO)」の成果実感は高い一方、「リード獲得(CV)」には約20ポイントの開きがある

施策の「回転率」と「量」が劇的に向上

成果として最も多くの回答を集めたのは、「更新のスピードが向上し、施策の回転率が上がった(62.6%)」でした。さらに「コンテンツ更新量が増加し、情報発信が活発になった(52.0%)」も半数を超えています

また、「サイト運用が自社で完結でき運用コストが下がった(46.3%)」という回答も多く、これまで外注していた作業を内製化することで、スピーディかつ低コストな運用体制へとシフトできている様子がうかがえます 。CMS導入は、マーケティング施策の実行スピードを加速させるためのエンジンとして機能しているといえます。

「集客」は成功、「リード獲得」には課題も

定量的な成果に目を向けると、「SEO流入が増え自然検索からの集客が強化された(59.4%)」が約6割に達しており、多くの企業が導入目的である「サイト更新の効率化」や「SEO強化」を果たしていることが分かります

一方で、「CV数が改善しリード獲得につながっている」という回答は40.7%にとどまりました。SEOによる集客効果と比べて約20ポイントの開きがあり、単にCMSを入れて更新するだけでは、必ずしも直結しにくい「リード獲得の難しさ」も浮き彫りになっています

❺CMSツールのコストと成果の相関関係

続いて、各社がCMSツールにどれくらいの費用をかけているのか、そのボリュームゾーンを見ていきます。また、その投資額によって「目的」や「得られる成果」にどのような違いが生まれるのか、詳細な分析結果もあわせて解説します。

Q.

CMSツールにかけている月額費用はどのくらいですか?

A.

「10万円以上」が約7割。価格帯は分散しているが、低コスト運用は少数派

注目ポイント

01

月額10万円以上かけている企業が全体の約7割(68.3%)。本格的な運用には一定の投資が必要

注目ポイント

02

「5万円未満」はわずか5.7%。低コストなツール運用は主流ではない

「月額10万円以上」がスタンダード

調査の結果、CMSにかける月額費用は「10万円以上」の企業が合計で68.3%を占めました。 内訳を見ると「10〜20万円未満(23.6%)」「20〜30万円未満(22.8%)」「30万円以上(22.0%)」と各層に分散しており、企業の規模や用途に合わせて予算が組まれていることが分かります

一方、「5万円未満」で運用している企業は5.7%にとどまりました 。BtoBマーケティングにおいて、CMSは単なる「安価なページ作成ツール」ではなく、一定の予算を投じて成果を求める「マーケティング基盤」として捉えられているといえます。

【導入目的の比較】低コストは「効率化」、高コストは「多目的」

では、コストをかけることで、その活用内容にはどのような違いが表れるのでしょうか。まずは「導入目的」の違いを比較します。

月額5万円未満の企業を見ると、導入目的は「サイト更新の効率化」が100%となっており、その他の目的(コンテンツ強化やリソース解消など)は一切挙げられていません

対照的に、月額30万円以上の企業では「リソース不足の解消(85.2%)」や「コンテンツ施策強化(81.5%)」が高い割合を示しており、多角的な目的で導入されていることが分かります

【低コスト層(〜10万円未満)の成果】効果は「SEO」止まり?

続いて、費用対効果の「成果」について、まずは低コスト帯(月額5〜10万円未満)の実態を見てみましょう。

この層における成果実感を見ると、「SEO流入の増加(58.3%)」が最多である一方、「CV改善(29.2%)」や「PDCA改善(25.0%)」の実感値は低迷しています。このことから、低コスト帯では「手作業を減らす」「とりあえず記事を出す」といった作業レベルの効率化には寄与するものの、そこからリード獲得や改善サイクルといったマーケティング成果につなげるにはハードルがあることが推察されます。

【高コスト層(30万円以上)の成果】:効果は「PDCA」まで到達

最後に、高コスト帯(月額30万円以上)の成果を見てみます。

月額30万円以上の企業では、「SEO流入(88.9%)」という圧倒的な集客効果に加え、過半数が「改善のPDCAを回せるようになった(51.9%)」と回答しています

十分な投資を行っている企業は、流入獲得(SEO)から効果検証・改善(PDCA)まで、一連のマーケティングプロセス全体で成果を実感しているといえるでしょう。

この分析から、CMSへの投資額は単なる「ツールの値段」ではなく、「どこまでの成果を求めるか」によって決めるべきものであることが分かります

❻CMSツールの成果評価の指標

導入したCMSが「成功だったかどうか」を判断するための評価軸(KPI)についても確認しておきましょう。多くの企業が重視している指標のランキングです。

Q.

CMSツールのROIを判断する際、重視している指標は何ですか?

A.

「SEO流入・検索順位」が最多。コンテンツ施策の成果指標が上位に

注目ポイント

01

「SEO流入」と「リード獲得」が2大指標。コンテンツマーケティングの成果を重視する傾向

注目ポイント

02

約半数が「施策の実行スピード」を評価。運用効率の改善も立派な成果指標となっている

コンテンツ施策の「結果」を重視する傾向

ROIを判断する指標として最も多く選ばれたのは「SEO流入数・検索順位の改善(61.0%)」でした。次いで「コンテンツ経由のリード獲得数(59.4%)」が続いています。

この結果から、CMSは単なるサイト管理ツールとしてだけでなく、コンテンツマーケティングの成果(集客・リード獲得)を創出するためのエンジンとして評価されていることが分かります

❼CMSツールのROI評価について

最後に、CMSツールへの投資対効果(ROI)について、導入企業がどのような評価を下しているのか、その全体像と評価の理由を見ていきます。

Q.

CMSツールのROIをどう評価していますか?

A.

「非常に満足」「一定の成果あり」が合計84.5%。大半の企業が導入効果を実感

注目ポイント

01

満足度は全体で84.5%。「費用以上の成果」を感じている企業も約4割にのぼる

注目ポイント

02

低評価・測定不能の層も約15%。共通課題は「属人化」や「KPI設計の欠如」にある

【分析①】「スピード」で満足する層、「可視化」で悩む層

まずは、ROIを高く評価している層と、一定の成果は感じつつも課題を持っている層(肯定的な評価層)の理由を比較してみましょう。

満足層は「スピード」と「定量成果」を実感

「非常に満足」と回答した企業の83.7%が「更新スピード向上による施策回転率のアップ」を挙げています。さらに「SEOやCV改善などの定量効果」も63.3%と高く、スピードと数字の両面で成果が出ていることが満足度の源泉といえます。

改善余地層は「成果の可視化」に壁

一方、「改善の余地がある」とした層では、コンテンツ量は増えたものの「リードやCVへの貢献が限定的(78.2%)」であったり、「成果の可視化が弱い(60.0%)」といった課題を抱えています。 施策は実行できているものの、「やりっぱなし」にならず正しく効果検証できるかどうかが、満足度をさらに引き上げるための壁となっているようです。

【分析②】効果が出ない・測れない企業の共通点は「体制と準備」

続いて、ROI評価が低かったり、測定できていない企業(課題層)の理由を見ていきます。ここには、導入前の準備不足や体制の問題が色濃く反映されています。

効果が出ない原因は「属人化」と「専任不在」

「効果が出ていない」と感じている層では、「外注依存や属人化(66.7%)」や「更新しても成果が出ない(66.7%)」が主な理由となりました。ツール自体の問題というよりは、それを使いこなす運用体制が安定していないことが要因と考えられます。

測定できない原因は「KPI設計の欠如」

「ROIを測定できていない」層では、「KPI設定がなく何を見ればよいか分からない(60.0%)」が最多でした 。 導入段階で「何を成果とするか」を決めずにスタートしてしまうと、後から評価しようがなくなり、改善の打ち手も見えなくなってしまいます。CMS導入においては、ツール選定と同じくらい「目標設計」と「運用体制づくり」が重要であることを示唆しています。

まとめ

本章の調査データから明らかになった、企業のCMSツール導入における「現状と選定基準」に関する重要なポイントをまとめます。

1. CMSは「スピード」と「集客」に効くツール

多くの企業がCMS導入によって「更新スピードの向上」と「SEO流入の増加」を実現しています。内製化によって運用コストを下げつつ、施策の回転率を高められる点が、CMSツールの最大の提供価値といえるでしょう。

2. 「投資額」は「得たい成果の範囲」で決めるべき

分析データが示す通り、低コスト運用では成果が限定的になりがちです。「更新作業の効率化」だけでなく、「リード獲得」や「PDCAサイクルの定着」といった高度なマーケティング成果を目指すのであれば、それに見合った機能やサポートを持つツールへの投資(月額30万円〜目安)が近道となります。

3. ROI向上の鍵は「KPI設計」と「可視化環境」

ROI評価が低い、または測定できていない企業の多くは、ツール自体ではなく「目標(KPI)がない」「成果が見えない」という運用体制の問題を抱えています 。ツールを入れる前に「何を成果とするか」を定義し、それを計測できる環境を整えることが、導入成功の必須条件です。

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ferret(One Tip編集部)
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