【基本】伝わる図解の作り方とは?作成のポイントとおすすめツール
適切でわかりやすい図解を作るのは難しいと思っていませんか?
実は作成ポイントをおさえるだけで、わかりやすい図解は簡単に作成できます。
今回は、伝わる図解を作るためのポイントと、図解作りのおすすめツールを詳しく紹介します。
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目次[非表示]
理解しておくべき図解の構造
図解にはさまざまな構造があります。伝わる図解を作るためには、まず構造のパターンを理解しておきましょう。
図解の構造①関係性
関係性を示す図解の構造には、以下のようなものがあります。
因果関係・変化
物事や事象の原因からの結果や変化は、図解で表現しやすいコンテンツです。
「SNSで拡散したことにより問い合わせが急増した」「子犬が成犬へ成長した」といった情報は、因果関係や変化があるので、図解に適しています。
相互関係・流れ
物事の相互の関係性ややりとりは図解に向いています。
「株式会社と株主」や「物流の流れ」などといったものが該当するでしょう。
双方間での関係性を表現します。
対立関係・流れ
物事の対立関係や流れ、矛盾は図解で表現すると理解が深まります。
「ライバル会社との関係性」や、「認知は増加したが、売上は減少している」などが表現可能です。
図解の構造②基本の型
わかりやすい図解を作るためには適切な型選びが重要です。図解の基本の型について解説します。
フローチャート
フローチャートは、因果関係・変化の表現に向いています。
「設計」「実行」「評価」といった順番や、PDCAサイクルなどといった循環する情報を表現可能です。
ツリー
ツリーは、物事の親子関係や階層、分析などに適した図形です。
階層であれば組織図、分析であればマインドマップなどに適しています。
ピラミッド
ピラミッドは、ツリーと同様に階層を表現することに適した図形です。
特に上下関係や、比例関係の表現に適しています。組織の構成図などの表現におすすめでしょう。
リスト・表
複数の情報を比較したり、情報の構成要素をまとめる図形です。
定性・定量の両面での表現に適しています。
グラフ
リストや表よりも、数値がはっきりしている定量的な表現に適した図形です。
全体の中のそれぞれの構成要素の割合を、視覚的に見れることが特徴です。細かい数字よりも、割合を見せたい場合に活用しましょう。
マトリックス
マトリックスは、縦軸と横軸を基準として情報のマッピングやポジション、分類を視覚的に表現できる図形です。
企業のポートフォリオ分析などによく活用されています。
ベン図・包含ベン図
情報の集合体を円形で視覚化し表現した図形です。
ベン図は、A・B・AB両方の3つの情報を表現します。
一方、包含ベン図ではA・B・AB両方・そのどちらでもない、の4つの情報を表現可能です。
伝わる図解の作り方
相手に伝わる図解を作る手順を解説します。
図解の作り方手順①情報を整理する
まずは、図解したい物事の情報を整理しましょう。
文字で表現すべきこと、形で表現すべきこと、一番伝えたいこと、などを細かく分けていきます。
図解の作り方手順②使用する型を決める
表現したいコンテンツに合わせて使用する型を決定しましょう。
表現したい要素に重なり合いや共通点があるのであれば、ベン図・包含ベン図がおすすめです。
親子関係・階層構造であればツリー・ピラミッドがよいでしょう。
要素同士の関係性を矢印で表現可能であれば、フローチャートや基本の型で表現可能です。
数値表現が可能であれば、グラフ・リスト・表がおすすめでしょう。
それ以外であれば、マトリックスを活用してみてください。
図解の作り方手順③文字を整える
図形だけで表現しようとするとわかりにくくなります。適切に文字を記載し、重要項目やポイントとなる箇所は太字・色付けをしましょう。
全てが太い・カラフルだとわかりにくい資料となってしまいます。必ず重要な箇所・目に入れてほしい箇所にだけ装飾をしましょう。
図解の作り方手順④色を整える
図形の色・矢印などの色・文字の色を整えます。基本的に色は3~4色のみにおさえるようにしましょう。
使用する色が多すぎると、重要箇所がわかりにくくなり、結果として伝わらない資料となってしまいます。マイナス情報は青、注目ポイントは赤、など情報ごとにカラーをまとめると、視覚的に理解しやすくなるのでおすすめです。
伝わる図解を作るためのおさえるべきポイントは?
物事を伝えるためには、適切な図形選択や情報の整理が大切です。
では、図解を作る時にどこに注意すれば伝わりやすくなるのでしょうか?
図解の作り方ポイント①異なる種類の図形の併用しない
図形は併用しないようにしましょう。同じ情報を伝えるために異なる種類の図形を併用すると、閲覧者は混乱します。
同じ情報を違う切り口で表現する場合は、異なる図形を使用しても問題ありません。この時、必ず「異なった切り口である」ということをきちんと明示しておきましょう。
図解の作り方ポイント②スペースは均等にする
図形を作成する際は、スペースを均等に保ちましょう。縦横のスペース比率が同じ、要素が均等に配置されていると、図解としてまとまりが理解しやすくなります。
不均等な図解は、関係性が理解しにくくなるので、必ず図解のスペース比率に配慮しましょう。
図解の作り方ポイント③色付けは塗りと線のどちらかのみ
図形を作成する時の色付けは、塗り・線どちらかのみにしましょう。図解はシンプルであればあるほど理解しやすくなります。
両方に色付けすると、複雑な印象を与えてしまいます。色付けは必要最低限にしましょう。
図解の作り方ポイント④使用するテキストは必要最小限にする
図解の最大のメリットは、視覚により直感的に理解できることです。さらに図解できるスペースは限られているので、余分な文章やテキストは極力省きましょう。
繰り返し同じ言葉を使用する場合は、タイトルでまとめる、長文のテキストは箇条書きにする、など工夫してみましょう。余分な要素を極限まで省いたシンプルな図解は、伝わりやすくなります。
図解を作るためのおすすめツール3選
さまざまな工夫を凝らすことで、図解はより伝わりやすくなります。
では、図解を作成するためにはどのようなツールがおすすめなのでしょうか?
draw.io
登録不要で使えるオンライン作画ツール「draw.io」。
アクセスすると、まず作画データの保存先選択画面が表示されます。Google DRIVEやドロップボックス、自身のデバイスも選択可能です。
作画画面には方眼のマス目が表示されており、均等なスペースで図形を作成しやすいため、非常に便利です。
公式サイト:https://www.diagrams.net/
パワーポイント
Microsoft社の提供する「PowerPoint」は、図解を盛り込んだ資料制作に最適なツールです。
丸や矢印、コメント挿入など必要なツールが揃っています。
しかし、PowerPointのオブジェクトには、線にも塗りにも色がついた状態のものが大半です。
どちらかの色付けを「なし」にするなど、シンプルになるよう手を加える必要があります。
公式サイト:https://www.microsoft.com/ja-jp/microsoft-365/powerpoint
Canva
無料でわかりやすい図解を作成できる「Canva」には、サイクル図メーカーの機能があります。
文章や背景色の変更をするだけで、簡単に図解を作成可能です。
無料テンプレートの中から選択できるので、デザイン構成に悩む必要もありません。
周期的なプロセスのフローやステップの表現もできるので、フローチャートを作成したい人におすすめです。
公式サイト:https://www.canva.com/
図解の作り方をマスターして伝わりやすい資料を作成しよう
伝わる図解を作るためには、適切な図形選択とわかりやすい情報表現が重要です。細かなポイントをおさえた図解は、資料がよりわかりやすくなり意図が明確に伝わります。
図解の基礎をしっかりと理解し、適切でかつ効果的な資料作りに役立てましょう。
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