Googleサジェストとは?表示の仕組みと活用方法、抽出ツールを解説


Googleサジェストとは、検索窓に文字を打ち込んだ時に自動で表示される検索候補のことです。


オートコンプリート機能とも呼ばれており、ユーザー(検索者)がより便利に使えるように、Google独自の基準で選定されています。

※参考:Googleのオートコンプリート候補の仕組み

Googleサジェストはユーザーの検索をより便利にするだけでなく、Webコンテンツを作る際の参考にもなります。この記事では、Googleサジェストの基本や活用方法について解説します。

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目次[非表示]

  1. 1.Googleサジェストができることとは?
  2. 2.Googleサジェストの表示の仕組み
  3. 3.Googleサジェストを活用する目的
  4. 4.Googleサジェストで表示されるキーワード取得方法
  5. 5.無料で使えるGoogleサジェストの自動取得ツール5選
  6. 6.Googleのサジェスト汚染とは?対処法を解説
  7. 7.Googleサジェストの基本を知り高品質な発信をしよう


Googleサジェストができることとは?

Webコンテンツを作成する視点で考えると、Googleサジェストは以下の3つに役立ちます。

  • ユーザーの検索意図の分析
  • キーワード選定
  • 新規・既存コンテンツ作成


Googleサジェストはユーザーが実際に行った検索を元に表示されているので、Googleサジェストを読み解くことで、ユーザーニーズに沿った質の高いコンテンツを作成できます。

質の高いコンテンツを作成すれば、検索時に上位表示されやすくなります。コンテンツマーケティングを実践するのであれば、Googleサジェストの仕組みや活用方法はぜひ押さえておきましょう。


Googleサジェストの表示の仕組み

下記はGoogleが指標にしていると思われる、サジェスト表示の基準項目です。
Googleからは明確な基準が公表されていないため、Googleのポリシーである「ユーザーファースト」に沿って選定しています。

※ユーザーファースト:ユーザー(検索者)にとって便利で役に立つこと


全ユーザーの共通項目

Googleサジェストは、長期にわたって蓄積される多くのユーザーの検索データ(頻度、数、話題となったキーワードなど)を元に表示されています。


検索ボリューム

検索ボリュームは通常、直近1か月で検索された回数が表示されます。
検索ボリュームが大きいほど検索ワードとして人気が高く、注目されている=ユーザーニーズが高いと判断されます。
ユーザーニーズがあるキーワードは、Googleにも表示されやすくなります。


検索回数

検索ボリュームが全体の検索数であるのに対し、検索回数はどれだけのユーザーが検索したかが指標となります。

1人のユーザーが数多く検索しても少数のニーズでしかありません。広い範囲のユーザーニーズを満たすため、検索ボリュームと同様に重視されていると考えられます。


キーワードを内包するサイト数

いくらユーザーニーズがあるキーワードでも、ユーザーの疑問や悩みを解決できるサイトが少なければ、ユーザーニーズを充分に満たせません。

そのため、表示基準にはキーワードを内包するサイト数も含まれていると予測できます。


パーソナル項目

ユーザー個人に最適な情報を提供するため、Googleはパーソナルな検索データもサジェスト表示に反映しています。


検索ユーザーの検索場所や使用言語

日本で検索した場合、国内の現在地に近い検索結果が出るようにアルゴリズムが組まれています。

そのため、東京のカフェを検索した時に福岡のカフェが表示されたり、外国語のサイトが表示されることはまずありません。


検索ユーザーの検索履歴

ユーザーが過去や直前に検索したキーワードは、ユーザーの関心ごととして記憶され、サジェストで表示されやすくなります。

ただし、Webコンテンツの作成にあたっては、パーソナルデータを含まない方が都合がいいでしょう。
パーソナルデータを含まずに検索したい時には、プライベートウィンドウを使用するようにしましょう。

また、Googleであらかじめパーソナルデータの活用を無効にすることもできます。

※参考:Googleのオートコンプリート候補を管理する


Googleサジェストを活用する目的

Googleサジェストの目的として、以下のものがあります。

  • ユーザーの検索意図を分析する
  • キーワード選定
  • 検索順位が下がった記事のリライトに活用する
  • 新規コンテンツ作成に活用する


Googleサジェストで表示されるキーワードには、ユーザーによる数多くの検索データが反映されています。

サジェストキーワードはユーザーの検索意図を含んでいる可能性が高く、Webコンテンツ作成に活用することで質の高い記事=ユーザーニーズを満たす記事を作成できます。
ユーザーニーズが高い記事は、Googleに上位表示されやすくなります。

ちなみにGoogleでは、ユーザーが疑問を入力するとサジェスト段階で答えまで表示されることがあります。(天気、気温、計算式、株価など)


このようにシンプルな答えが表示されるものは、検索段階でGoogleが答えを用意してしまうため、ユーザーのサイト流入までたどり着かないこともあります。


Googleサジェストで表示されるキーワード取得方法

Googleサジェストで表示されるキーワードを取得するには、下記の2つの方法があります。

  • 手動で取得する
  • 自動で取得する


それぞれ詳しく解説します。


手動で取得する方法

サジェストキーワードの手動取得は、検索窓にキーワードを入力して行います。自分の過去の検索データが反映されないよう、シークレットウィンドウを使うのがポイントです。

一見シンプルで簡単に思えますが、サジェストキーワードはひらがな(カタカナ)で「あ」〜「ん」まで、アルファベットの「A」〜「Z」まで、数字の「0」〜「9」までと、多いものでは1,000を超える場合もあります。
あまり現実的な方法ではありません。


自動で取得する方法

サジェストキーワードの取得は、自動取得ツールの使用がおすすめです。

自動取得ツールは無料で使用できるものも多く、手動よりも簡単にキーワードが取得でき、取得した結果を見やすくまとめたり、条件別に加工することも可能です。


無料で使えるGoogleサジェストの自動取得ツール5選

Googleサジェストの自動取得ツールの中から、おすすめのものを5つご紹介します。


Googleキーワードプランナー

Google広告を出稿する広告主向けに提供されているキーワード調査用ツールです。
広告出稿者向けツールのため、広告出稿がない場合は、大まかなボリュームしか分からないという点は注意が必要です。

【特徴】

  • Google検索のキーワード検索数(検索ボリューム)、競合性が分かる
  • 取得したキーワード情報をCSVでダウンロードできる

▼公式サイト
https://ads.google.com/intl/ja_jp/home/tools/keyword-planner/


ラッコキーワード

Google、Bing、YouTube、楽天、Amazon、Yahoo!知恵袋、教えて! gooなど、8種類の関連キーワードが同時取得できるツールです。

取得結果をCSVでダウンロードすることもできます。

【無料プランでできること】

  • 各種キーワード調査:合計50回/日
  • 見出し抽出/共起語取得:合計15回/日
  • 上記機能全般のご利用:合計65回/日(IP単位)

▼公式サイト
​​​​​​​https://related-keywords.com/


Ubersuggest

日本語に対応している海外製のツールです。キーワードの検索ボリュームや難易度、ページの被リンクが確認できます。

検索ボリュームや関連キーワード・ドメイン評価が確認できる、Chrome拡張機能版もあります。

【無料プランでできること】

  • SEOツールへのアクセス
  • SEOトレーニング & サポート
  • 検索順位を毎日追跡
  • サイト別SEO

※検索は1日3回まで(24時間後にリセットされる)となっています。

▼公式サイト
​​​​​​​https://app.neilpatel.com/ja/ubersuggest/


グーグルサジェスト キーワード一括DLツール

Googleサジェストに特化したツールです。Googleサジェストで表示されるキーワード候補を、1度で大量に取得できます。

また、取得データはCSVでまとめてダウンロードすることもできます。

※無料版の使用は1日1回まで

▼公式サイト
​​​​​​​https://www.gskw.net/


Keyword Tool

Google、YouTube、Bing、Amazon、eBay、GooglePlay、App Store、Instagram、Twitterのサジェストキーワードが検索できる海外製のツールです。

750を越えるロングテールキーワード(複数単語で検索されるキーワード)が取得でき、取得データはCSVとExcelでダウンロードができます。

▼公式サイト
​​​​​​​https://keywordtool.io/jp


Googleのサジェスト汚染とは?対処法を解説

企業名を検索すると「ブラック」「詐欺」などといった、企業にとってマイナスなサジェストが表示されてしまうようなことを「サジェスト汚染」といいます。


サジェスト汚染が起こった場合にどのような対処をすればよいのでしょうか。


サジェスト汚染とは

サジェスト汚染とは、サジェスト機能がネガティブキーワードで埋め尽くされてしまうことを言います。
一般的にサジェストされるキーワードは検索(クリック)されやすいため、サジェストが汚染されていると企業や個人にマイナスイメージが持たれやすくなります。

過去にはGoogle利用者の日本人男性が、本名を入力した際の検索候補に虚偽の犯罪行為が表示され、就職活動中に内定を取り消されたとして訴えを起こした事例もあります。

男性は名誉棄損やプライバシーの侵害としてGoogleに表示の停止や賠償金を請求したものの、結果はGoogle側の勝訴となりました。

※参考:グーグルが逆転勝訴 検索予測の表示差し止め、東京高裁で


サジェスト汚染対処法

サジェスト汚染に対処するには、下記の2つの方法があります。


対処法はあるものの、上記はどれも確実なものではありません。

ネガティブなサジェストは、他の普遍的なキーワードやポジティブなキーワードの検索数が増えることで表示されづらくなりますが、そうしたコントロールは狙ってできるものでもありません。

サジェストが汚染されないための1番の対策は、やはり日頃から信頼されるサービス、情報提供を行うことに尽きるでしょう。


Googleサジェストの基本を知り高品質な発信をしよう

Webコンテンツの検索順位は、ユーザーニーズがどれだけ満たせているかに左右されます。

順位が上がらない記事はユーザーの検索意図から外れていると考えられてしまいます。
Googleサジェストを見直しキーワードを含めることで、SEO効果や新たな流入を見込めます。(順位が下がった記事のリライトも同様です)

サジェストキーワードの数だけ、Webコンテンツは作成可能です。
ユーザーが求める情報は、サジェストのサジェストなど、関連キーワードを追うことでより明確になります。

メインとなるキーワードを元に表示されたキーワードを対策し、ユーザーニーズに沿ったコンテンツを作成しましょう。

「そもそも自社で対策すべきキーワードが思いつかない…」とお悩みの方に向けて、5ステップでキーワード選定ができるワークシートをご用意しました。ぜひ、記事と合わせてご活用ください!

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One Tip編集部
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