Webマーケティングはコンサルに依頼すべき?業務内容や選び方、費用相場を解説
自社でWebマーケティングに取り組んでいるものの、なかなか成果が出ない…。そんな時、コンサルに依頼し相談することで、専門家から客観的な視点でのアドバイスがもらえ、マーケティングの改善につながる可能性があります。
しかし初めてコンサルに依頼するのは、有意義なサポートが受けられるか分からず、費用も高額なイメージがあって不安ですよね。
この記事では、コンサルへの相談依頼を検討中の方向けに、依頼できる業務内容やコンサルの選び方、依頼する流れ、費用相場などを解説します。
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目次[非表示]
Webマーケティングのコンサルタントとは
Webマーケティングのコンサルタントとは、企業がオンライン上で効果的なプロモーションを実施するためのアドバイスを行う専門家です。
なぜWebマーケティングのコンサルティングが必要なのか?
現代ではBtoB・BtoCに限らず購買行動がますますオンラインにシフトしており、Web上での存在感を高めることが企業の成功に直結しています。ここで重要なのが、市場や競合の動向を分析し、SEO(検索エンジン最適化)やコンテンツマーケティング、リスティング広告、SNS運用といった多様なWebマーケティング手法を駆使し、適切な戦略策定・施策を実行することです。
ただ、「専門人材がいない」「リソースが不足している」「ノウハウが足りない」といった問題から自社だけではWebマーケティングを推進するのが難しい場合があります。
そういった場合に、経験豊富なコンサルタントの支援が効果的なのです。
Webマーケティングコンサルタントが担当する業務範囲
Webマーケティングコンサルタントが担当する業務範囲は幅広く、それぞれの企業のニーズに応じてカスタマイズされます。マーケティングの戦略設計から施策の実行まで、大きく分けて3つの担当業務があります。
- マーケティングの戦略設計・施策設計
- Webサイト制作・改善(制作・運用改善など)
- 各種マーケティング施策の実行・改善(コンテンツ制作・広告運用など)
マーケティングの戦略設計・施策設計
マーケティングの戦略設計は、どのような訴求をすればターゲットに貴社の魅力が伝わるかを整理する作業です。
商材のターゲットの整理はもちろん、競合他社のマーケティング実施状況、市場トレンドを詳細に分析し、現時点での課題を浮き彫りにしてマーケティング戦略を設計してくれます。
次に、戦略を具体的な施策に落とし込んでいきます。必要な施策は業界やマーケティングの実行段階によって様々です。SEOを改善するためのキーワード分析から始まり、高品質なコンテンツ作成、パフォーマンスを最大化するペイドメディア戦略まで、「各企業の目標に沿ってカスタマイズされたプランを提案します。また、MA・SFA・CRMなどのシステム導入やマーケティング体制構築の提案が含まれることもあります。
どのような人に必要か?
- 自分でマーケティングの戦略設計が立てられない
- 市場分析の方法がわからない
- どのような施策が必要で、どのくらいの期間・量をこなせばいいのかがわからない
Webサイト制作・改善(制作・運用改善など)
Webマーケティングを進めるにあたって、Webサイトは情報発信の要となります。いかにターゲットを集められ、CVしてもらえるWebサイトかが重要です。
コンサルタントはそのためにアクセス解析やWebサイトの構造を見直して、Webサイトに必要な具体的な改善案を提案してくれます。
例えば、コンバージョン率の最適化を目指したデザイン変更、流入増加を目指したSEO施策などです。また、Webサイトの制作や改善には、技術的な知識も必要不可欠です。レスポンシブデザインの採用や、ページの読み込み速度を改善するための技術的な施策も含まれます。こうした知識はアップデートが激しいため、専門知識のあるコンサルタントを活用すると情報収集の手間を省けるメリットがあります。
どのような人に必要か?
- Webサイトのアクセス解析でどこを見たらいいかわからない
- Webサイトをどのように改善したら成果を上げられるかわからない
各種マーケティング施策の実行・改善(コンテンツ制作・広告運用など)
SEO施策、記事やホワイトペーパーなどのコンテンツ制作、広告運用、セミナー運営など、Webマーケティングの各種施策単位でコンサルティングを依頼することもできます。
またこういったコンサルティングの場合、定期的なミーティングで施策を振り返りながら、改善施策を提案してくれ、施策の実行自体は自社のスタッフが行うという伴走サポートの形をとるコンサルタントもあります。伴走型のコンサルタントのメリットはマーケティングのノウハウが自社に蓄積しやすいことです。将来的に自走できるようになりたい場合におすすめです。
どのような人に必要か?
- 施策ごとに詳細なアドバイスが欲しい
- マーケティングを自社でできるようになるまで伴走してアドバイスしてほしい
Webマーケティングのコンサルタントの選び方
確実に成果を出せるWebマーケティングのコンサルタントかどうかを見極めるためには、自社に適しているかを確認することが重要です。確認すべきポイントを解説します。
- 自社の課題を正確に把握してから提案してくれるか
- 自社と同じ業界の企業を支援した実績があるか
- 目指す成果に近い成功事例を持っているか
- コミュニケーションがスムーズに取れるか
自社の課題を正確に把握してから提案してくれるか
自社の課題を正確に認識し、それに基づいて具体的かつ実行可能な提案をもらえていますか?
特に、優れたコンサルタントは、最初の提案の時点でクライアントに細かいヒアリングを行い、「自社でも気づいていない課題」を掘り下げる能力を持っています。そして、その分析に基づいて、戦略的かつ効果的な解決方法を提案するものです。
そうした提案を行うためにはクライアント企業の業務フロー、組織文化、顧客層に精通することが必要です。それ以外にもトレンドや市場の動きも理解し、企業が置かれている状況を包括的に捉えるための視点を持つことが求められます。ヒアリングした情報だけをもとにしたうわべだけの提案をされていないか、必ず確認しましょう。
自社と同じ業界の企業を支援した実績があるか
マーケティングには業界別の勝ちパターンが存在しています。業界特有の顧客行動や競合他社の動向を理解していれば、より成功確率の高い効果的な提案をしてもらえる可能性が高いのです。
それを手早く判断するための材料として、自社と同様の業界で過去に成功実績を持つコンサルタントかどうかを確認しましょう。
目指す成果に近い成功事例を持っているか
成果については、具体的な数字で確認しましょう。
自社が求める成果に近い事例を提示している場合、その再現性について具体的に質問することで、コンサルタントの能力を詳細に評価する基準となります。
成功事例から、どのようなプロセスで成果を挙げたのか、そのプロジェクトマネジメントの手法やモチベーション管理についても考察を得ることができます。成功事例をもとに、具体的なプロジェクト展開のプランを描くことができるため、有用なシミュレーションを行うことが可能です。
コミュニケーションがスムーズに取れるか
Webマーケティングは長期に渡って行うため、コンサルタントとのコミュニケーションがスムーズに行えるかどうかは非常に重要です。コミュニケーションがきちんと取れないと、元も子もありません。
レスポンスが速いか、一貫性のある発言を行っているか、例えば質問にその場しのぎで回答しようとしていないかは最低限確認してください。
Webマーケティングをコンサルに依頼する方法
Webマーケティングをコンサルにお願いする場合、どのように進めたらよいのでしょうか。Webマーケティングをコンサルに依頼する方法について解説します。
- 依頼先を探す
- 依頼先に実情を伝えプランを提案してもらう
- 提案内容を加味し、契約を結ぶ
依頼先を探す
まずは、ネット検索などで依頼先を探しましょう。同じ業界の知り合いに聞いてみるのもよいでしょう。
最初は得意とするサポート領域が自社がお願いしたい領域か、自社と同じ業界の実績はあるか、費用感が予算内で収まりそうかといった大枠の観点でチェックし、気になった企業をリストアップしていくのがオススメです。
こちらの記事でおすすめのBtoB企業のWebマーケティングのコンサル会社をご紹介しております。企業にお悩みの際はぜひは参考にしてみてください!
関連記事:BtoBマーケティングの支援会社を比較!おすすめ13社
依頼先に実情を伝えプランを提案してもらう
良さそうな依頼先が見つかったら問い合わせして、Webマーケティングの立ち上げ・改善案を提案してもらいましょう。資料をダウンロードしたり、問い合わせすると、コンサルティング企業からメールや電話で提案の場を打診されることがほんとどです。
基本的に最初の商談はヒアリングとなりますので、自社の実情を伝えてみましょう。自社がWebマーケティングの何に課題を感じ、どこにアドバイスが欲しいのかを伝えると、解決策やサポートプランを提示してくれるはずです。
コンサルというと、マーケティングのアドバイスをくれるイメージが強いですが、実務として制作も一緒に請け負ってくれたり、あるいはオススメの外注会社を紹介をしてくれるケースもあります。紹介料が発生する場合もありますが、状況に応じて適切なサポートを紹介してくれるのは嬉しいポイント。内容問わず、困っていることはいったんすべて相談してみましょう。
提案内容を加味し、契約を結ぶ
実際に話を聞いて、継続的にサポートをお願いしたいコンサルが見つかったら、いよいよ契約を結びます。
サポート内容と費用の見積もりをもらい、必要な会社承認を進めましょう。契約書や秘密保持契約を結び終えたら、本格的にコンサルによるサポートが開始されます。
余裕があるなら、複数のコンサルに声をかけて相見積もりをとったり、サポートプランを比較したりすると良いでしょう。
Webマーケティングをコンサルに依頼したときの費用相場は?
Webマーケティングのコンサルを依頼する上で、一番気になるのは「費用」の面ではないでしょうか?
実際問題、依頼先によってコンサル費用はまちまち、サポート内容によって価格が大きく変動します。そこで、少しでも参考になるよう、依頼内容ごとにおおよそどのくらいが相場の価格帯なのか、まとめてみました。
単発的にアドバイスをもらう |
1回5〜10万円 |
数値解析や分析のサポート |
月額10〜50万円 |
記事の制作サポート |
月額10〜30万円 |
メディア運営のサポート |
月額30〜50万円 |
戦略立案や事業プランニングのサポート |
月額50〜100万円 |
単発的にアドバイスをもらう:1回5〜10万円
自社側でマーケティングの現場や進捗、商品・サービスに関する情報などを伝えて、1回90~120分を目安に単発で相談していくプランを想定すると、おおよそ1回につき5~10万円が相場の価格帯とされています。
アドバイスに加え、実際に数値分析やサイト運営の設計、サイト改善提案まで依頼の幅を広げると、その分費用は上乗せされるのです。
数値解析や分析のサポート:月額10〜50万円
サイトのアクセス解析や集客状況の分析など、数値回りの検証まで含めてコンサルを依頼する場合は、単発的なアドバイスよりも金額が上がり、月額10~30万円で請け負うケースが多いようです。
ただし、どのくらいの量・深度の解析・分析をするのかで費用感が大きく異なり、1回につき50万円かかるような場合もあります。
記事の制作サポート:月額10〜30万円
オウンドメディア運用などでよくあるパターン。コンサルでの定期的なサポート・アドバイスと合わせて、実際にサイトやブログの記事制作までサポートしてくれるケースです。この場合は、月額10~30万円が相場になります。
実際にコンサル担当者がそのまま記事をつくる場合もあれば、馴染みの記事制作会社にコンサル側から依頼する場合も。社内リソースに不安があったり、品質の高い記事をつくりたいなら、コンサル依頼時にそのまま記事制作まで相談すると良いでしょう。
なお、数値解析~記事製作まで込みで複合的にコンサル・サポートを依頼すると、まとめて月額30~50万円で請け負ってくれるなど、ちょっとお得になる場合もあるようです。
メディア運営のサポート:月額30〜50万円
自社サイトやSNSアカウントなど、メディアの運営について、改善点を示してもらったり新たなプランを立案してもらったりするサポートは、月額30~50万円が費用の相場であると言えます。
これも数値解析・分析サポートと同じように、仕事内容で大きく費用が変わるので、一概に判断が難しいですが、ひとつのメディア運営に関わってもらうのに月30~50万円かかり、メディアが増えればその分費用が上がる、と捉えておきましょう。
戦略立案や事業プランニングのサポート:月額50〜100万円
提案の規模が大きくなり、戦略の骨子から立て直しを依頼したり、事業のプランニングを提案してもらうような話になると、月額50~100万円の相場になります。
もちろん、1~2ヶ月で結論が出る話でもなく、半年~1年と長期的に続けていくと、全体を通して1000万円を越す規模になることも。金額がかなり大きいですが、その分大きなプロジェクトになるので、成功した時のインパクトも大きいのは確かです。
費用感は依頼するコンサルそれぞれ
費用は依頼するコンサル・企業によってかなり差があります。美容院の料金体系と同じようなもので、社員のスキルや会社のブランドなどによって大きく異なるのです。
相場はあくまで相場、参考程度に捉えて、本当に自社のために協力的に取り組んでくれるのか、自社の課題を解決する術をもっているのか、といった費用以外の観点も踏まえて判断するのが良いでしょう。
また、費用を支払う形式として、月額として支払うパターンもあれば、成果報酬型で成果に結びついて初めて支払うパターンもあります。
Webコンサルと合わせて使いたいWebマーケティングツール
マーケティングの実行には、知識だけでなくツールも必要です
最初はコンサルティングを通じてノウハウを学びながら、将来的には自社でマーケティングを実行できる体制を整えることで、コンサルに頼らずに、よりコストパフォーマンスの高いマーケティング活動が可能になります。
そこで今回は、Webマーケティング初心者からでも簡単に使えるWebマーケティングツールをご紹介します。経験者でも簡単に使えることでより効率的にマーケティングができるようになるはずですので、生産性向上にお悩みの方はぜひご確認ください!
関連記事:【プロ厳選】Webマーケティングツールおすすめ13選
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