catch-img

第4章:サイトリニューアルの実態|BtoB調査レポート2025【サイト運用編】

はじめに

他社はどのくらいの頻度で、どのくらいの費用感でサイトをリニューアルしているのでしょうか? 本章では、330社の調査から見えてきたリニューアルのサイクルとコスト感の実態に迫ります。

調査から浮き彫りになったのは、リニューアルのサイクルが明確に短期間化しているというトレンドです。多くの企業が採用している費用のボリュームゾーンや、安価に抑えるためのポイントなど、次のリニューアル計画に直結するデータをご紹介します。

  • この記事で分かること
  • 他社のサイトリニューアルの頻度は?
  • サイトリニューアルにかける費用のボリュームゾーンは?
  • サイトリニューアルの考え方はどう変わってきているのか?

サマリー

「忙しくて全部は読むのは大変…」という方に向けて、各調査データの重要なポイントをまとめました。関連する章へのリンクもつけておりますので、気になるところだけでもぜひ詳細をお読みいただき、マーケティング活動にご活用ください!

サイトリニューアルの頻度は増加傾向

かつては数年に一度だったリニューアルですが、現在は約7割の企業が2年以内に実施しています。GA4への移行やAIの台頭など、Webを取り巻く環境変化が激しいため、常にマーケティングがしやすい状態にサイトをアップデートし続ける企業が増えています

→ ❿リニューアルの頻度について

リニューアル費用の相場は「150〜500万円」

一般的な相場は150〜500万円程度ですが 、「100万円未満」で実施している企業も約2割存在します。CMS(更新ツール)やテンプレートを活用することでコストを抑えるか、独自のデザインや機能にこだわって投資するか、目的によって二極化が進んでいます。

→ ⓫リニューアル費用について

❿リニューアルの頻度について

Q.

サイトリニューアルはどのくらいの頻度で行っていますか?

A.

「2-3年に1回」39.1%が最多、毎年リニューアルも32.7%

注目ポイント

01

「2年に1回以上」が71.8%(毎年+2-3年に1回)

注目ポイント

02

「毎年」が32.7%で、かなり頻繁にリニューアルしている企業も多い

注目ポイント

03

「4年以上」+「予定しているが未着手」の27.9%は、リニューアルが滞っている

なぜ「リニューアル頻度」が高まっているのか?

かつてはサイトを作成したら、「とりあえず数年はそのままでOK」と考えるのが一般的でした。 しかし調査データが示すように、現在は多くの企業が2年に1回以上のペースでサイトリニューアルを行っています。

なぜこれほどまでにサイクルが短くなったのでしょうか? その背景にある過去と現在の違いを紐解いていきます。

理由1: Webマーケ環境の変化スピードが速い

  • 以前: 一度サイトを作れば数年は安泰

  • 現在: GA4やAIなど技術・ルールが次々変わる → 変化に対応できるマーケティングしやすい土台が必要

理由2: サイトの役割の変化

  • 以前: あれば安心な「会社の顔」

  • 現在: 売上に直結する24時間稼働する「集客装置」 → 作って終わりではなく、変化に合わせて常に最新の状態へ調整する運用が定着

理由3: 顧客の購買プロセスの変化

  • 以前: 営業マンからの説明で知る(営業主導)

  • 現在: 問い合わせ前にWebで調べ尽くす(顧客主導) → 多くの企業がサイトの重要性を理解し、最適化されたサイトを公開している。そのため、例えばサイトの情報が古いと検討の土俵にすら上がれないといえる。


成功の鍵は要件定義にあり。RFPテンプレートでスムーズな発注を

定期的なリニューアルが不可欠とはいえ、「何から始めればいいか分からない」「制作会社にどう伝えればいいの?」と悩む担当者の方も多いでしょう。

リニューアルを成功させるためには、発注段階で自社の要件をまとめた「RFP(提案依頼書)」を作成し、制作会社とゴールを共有することが最も重要です。ここが曖昧だと、意図したサイトにならないリスクが高まります。

失敗しないための「RFPテンプレート」をご活用ください

「RFPの作り方が分からない」という方のために、ferretでは「BtoB事業のサイトリニューアル RFP[提案依頼書]テンプレート」をご用意しました。

初めての発注で不安な方や、必要な情報の整理にお困りの方でも、穴埋め形式でスムーズに要件をまとめることができます。プロジェクトの成功に向け、ぜひ本テンプレートをご活用ください。

リニューアル費用について

Q.

前回のサイトリニューアルにかかった費用はどれくらいでしたか?

A.

「151-300万円」が25.5%で最多、151-500万円が45.5%

注目ポイント

01

ボリュームゾーンは151-500万円で45.5%

注目ポイント

02

「50-100万円」までの低価格層も21.8%存在

注目ポイント

03

「501万円以上」の高価格層も15.2%

リニューアル費用の相場は「150〜500万円」が目安

「サイトリニューアルにはいくらかかるのか?」 この問いに対する回答は、「151〜500万円」がひとつの基準となります。

調査結果を見ると、最も多かったのが「151〜300万円(25.5%)」、次いで「301〜500万円(19.7%)」でした 。これらを合わせると全体の約半数(45.5%)がこの価格帯に収まっており、ある程度のクオリティと戦略性を担保したBtoBサイトを作るための「ボリュームゾーン」と言えます

ただ、企業ごとに大きく開き方が分かれることからも、「自社がリニューアルで何を実現したいか(要件定義)」を明確にすることが重要だと言えます。「リード獲得を増やしたいからフォーム改善に予算を割く」「更新頻度を上げたいからCMSを入れる」など、目的に合わせて予算配分を決めることが、納得感のあるリニューアルへの第一歩です。


「安くない投資」を無駄にしないために

数百万単位の予算をかけるプロジェクトだからこそ、「段取りが分からない」「リニューアルして成果が落ちたらどうしよう」といった不安はつきものです。

BtoB企業のリニューアルで成果を出すには、見た目を変える以上に、ユーザー視点に立って「情報をより分かりやすく提供するWebサイト」へと作り変えることが重要です。

そのようなお悩みをお持ちの方に向けて、ferretでは「BtoBマーケティングのためのサイトリニューアルガイド」をご用意しました。

  • リニューアルの正しい段取りを知りたい

  • 見た目だけでなく「成果」が出るサイトにしたい

  • マーケティング戦略の見直しも併せて行いたい

本ガイドでは、リニューアルを成功に導くための重要なステップを時系列順に解説しています。失敗しないサイトリニューアルのために、ぜひお手元でご活用ください。

→「BtoBマーケティングのためのサイトリニューアルガイド」のダウンロードはこちら 

まとめ

1. リニューアルは数年に一度ではなく、定期的なプロセスへ

リニューアルの頻度は高まっており、2〜3年に1回以上が71.8%、毎年行う企業も増加しています。

背景には、Web技術の変化スピード加速や、顧客の情報収集行動の変化があり、サイトを“育てるもの”として改善し続ける意識が広がっています

2. リニューアルの成功には、目的の明確化が不可欠

「何のために」「どんな成果を求めて」リニューアルするのかが曖昧なまま進めると失敗しがちです。目的と成果指標(KPI)を明確にした上で、必要な要件を定義することが重要です。

3. 運用を前提にしたサイト設計が成果に直結する

リニューアル後の運用まで見据えた設計が求められます。特に内製運用を強化したい企業では CMS活用が必須 であり、「作って終わり」ではなく改善を続けられる仕組みが鍵になります。

もっと詳細を知りたいという方へ!

BtoBサイト運用の「今」を、全44ページで完全網羅。 本記事では紹介しきれなかった詳細データや、成果を出すための運用ノウハウをまとめた調査レポート完全版はこちらから!

BtoBマーケティングにお悩みならferret Oneにご相談ください!

「ferret One」は、BtoBマーケティングに必要なツールとノウハウを提供するサービスです。

課題に合わせて貴社に不足している要素を過不足なく提供し、マーケティング施策の実行を促します。使いやすいツール、Webサイト、伴走サポート、制作代行など、必要な要素をまるっと揃えることができます。

導入して終わりではなく、より有効な運用をして頂くための様々なサポートをご用意しています。これからもBtoBマーケターのみなさんのお役に立てる内容やマーケティングの成功のために必要なサポートを充実させてまいります。

BtoBマーケティングにお悩みの方は、ぜひ「ferret One」 にご相談ください!

ferret(One Tip編集部)
ferret(One Tip編集部)
One Tipは、BtoBマーケティングに特化した支援サービス「ferret」から生まれた、「リード獲得の打ち手が見つかるメディア」です。 BtoBマーケティングにかかわる人にとって、価値あるコンテンツをお届けしていきます。 Twitter:@ferret_One_

記事を探す

マーケティング戦略設計方法を探す

マーケティング組織の作り方を探す

リード獲得施策を探す

Webサイト改善方法を探す

マーケティングツールの活用方法を探す

マーケターへのインタビュー記事を探す

登録番号 IA180169
適用規格 ISO/IEC 27001:2022 / JIS Q 27001:2023