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第1章:SEO施策の取り組み状況と投資傾向|BtoB調査レポート2025【SEO施策編】

はじめに

自社のSEO施策への投資額について、「他社は一体どれくらい予算をかけているのか?」「今の予算規模で成果を出せるのか?」と不安を感じることはありませんか? 多くの企業がSEO施策に取り組んでいる中で、その裏側にある実情を知る機会は少なく、適正な投資判断をするのは難しいものです。

本章では、330社の調査データをもとにBtoB企業のSEO施策におけるリアルな予算規模や実施実態を可視化しました。多くの企業が年間どの程度の予算を投じているのか、最新の相場観を知ることは、自社の戦略を見直す第一歩になります。ぜひ、自社の現状と照らし合わせながらチェックしてみてください!

  • この記事で分かること
  • SEO施策に年間どのくらい投資しているのか?
  • SEO施策をやっていない企業の割合は?

サマリー

「忙しくて全部は読むのは大変…」という方に向けて、各調査データの重要なポイントをまとめました。関連する章へのリンクもつけておりますので、気になるところだけでもぜひ詳細をお読みいただき、マーケティング活動にご活用ください!

年間予算は「100万円以上」がスタンダード

かつては「SEO=無料の集客手段」と捉えられがちでしたが、現在は全体の約74%が年間100万円以上の予算を投じています。特に「300〜499万円」の層が最も多く、企業がSEOを資金を投じてリターンを得る戦略投資として重視している実態がうかがえます。

→ ❶SEO施策への投資額について

「投資の配分」が成果を分けるフェーズへ

「未実施」の企業は17%にとどまり、8割以上の企業がすでにSEOに取り組んでいます。多くの企業が予算を確保している今、「やるかやらないか」ではなく、限られた予算を制作・設計・ツールなどの「どこに重点的に配分するか」という戦略設計が成果を左右する段階に入っています。では、どのような戦略設計を考えるのが良いのでしょうか?

→ 【考察】戦略設計への着眼点

❶SEO施策への投資額について

まず、各社がSEO施策に対してどれほど投資しているのか、その実態をデータで見ていきましょう。

Q.

SEO施策における年間投資額は?(人件費・ツール費用など)

A.

「300~499万円」が26.1%で最多

注目ポイント

01

年間100万円以上を投資する企業が7割を超え、SEOは「無料集客」ではない

注目ポイント

02

実施率は8割超え。「やるかやらないか」ではなく「投資配分」が成果の分かれ道

年間100万円以上がスタンダード。もはや「無料集客」ではない

調査の結果、SEO施策における年間投資額で最も多かったのは「300〜499万円(26.1%)」でした 。次いで「100〜299万円(21.2%)」、「500〜999万円(20.6%)」と続き、これらを合わせると全体の約74%が年間100万円以上の予算を投じていることがわかります

かつてSEOは「広告費をかけずに集客できる手法」として注目されましたが、現在は状況が異なります。コンテンツの品質担保、ツールの導入、専門家の活用など、成果を出すためには月額換算で数万〜数十万円のリソースを割くのが当たり前の「中〜高額投資」のフェーズへ移行していることがわかりました。

「やるかやらないか」ではなく、「どこに配分するか」が成果の鍵

「SEO施策を実施したことがない」と回答した企業は17.0%にとどまり、8割以上の企業がすでにSEOに取り組んでいます

多くの企業が予算を確保している今、成果を分けるのは予算の総額ではなく、限られたリソースをどの工程にどう配分するかという「設計力」だといえるでしょう。

では、具体的にどのような視点で設計すべきなのでしょうか?調査データを基に考察してみましょう。

【考察】戦略設計への着眼点

調査結果から導き出された、成果を出すための投資・設計のポイントは以下の3点です。

投資判断は「リソース」ではなく「事業フェーズ」で

「予算や人が足りないから」という理由で投資判断を行っていませんか?

重要なのは社内リソースの有無ではなく、「現在の事業フェーズにおいて、SEOを何(認知拡大、リード獲得など)に使うか」を定義できているかです

SEOを単なる集客施策として捉えるのではなく、事業成長のプロセス全体と連動させて投資を決定する視点が求められています

未実施なら「小さく始めて、仕組み化」から

未実施企業の多くは、設計の不透明さが障壁となっています

いきなり大規模な予算を組むのではなく、まずは小規模から始めてKPIとPDCAの型(仕組み)」を作ることに注力すべきです小さく始めて社内体制を段階的に整備することが、結果的に成果につながる近道となります

金額だけでなく、期待する成果の粒度を明確に

投資額や記事数といった規模ばかりに目が行きがちですが、何をどこまで求めるのか(期待値)の解像度を高めることが重要です「リード獲得」なのか「認知」なのか、目的によって評価軸は変わります。期待する成果の粒度が粗いままでは、適切な投資判断も、その後の正しい評価もできません

まとめ

調査から明らかになった、SEO施策の取組状況と投資傾向に関する重要なポイントをまとめます。

1. 年間100万円以上の「中〜高額投資」が約7割

調査の結果、全体の約74%が年間100万円以上の予算を投じていることがわかりました。特に「300〜499万円」の層が最も多く、SEOはもはや「無料の集客手段」ではなく、一定のコストをかけてリターンを狙う「戦略投資」のフェーズにあると言えます

2. 8割以上の企業がSEOを実施済み

「SEO施策を実施したことがない」と回答した企業は17.0%にとどまり、8割以上の企業がすでに何らかの施策に取り組んでいます。多くの企業が予算とリソースを確保している現状において、「実施するかどうか」を迷う段階は終わりつつあります

3. 成果を分けるのは金額ではなく「投資の配分」

多くの企業が予算を投じている中で差をつけるのは、予算の総額ではありません。コンテンツ制作、調査、ツール活用、導線設計など、限られた予算をどの工程にどう配分するかという「設計力」が、ROI(投資対効果)を大きく左右します

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ferret(One Tip編集部)
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登録番号 IA180169
適用規格 ISO/IEC 27001:2022 / JIS Q 27001:2023