教えて!Webマーケ・サイト制作の疑問「SEOのお悩みを解決!」
Webマーケティングツール「ferret One」のカスタマーサクセスグループには、日々いろいろなお悩みがお客様から寄せられます。
これまでいただいたお客様からのお悩みをもとに、カスタマーサクセスグループのマネージャーが「Webマーケティング・サイト制作の疑問」に答える企画の第2回目。
今回は、「SEOのお悩み」についてです。
▼第1回目の内容はこちら
教えて!Webマーケ・サイト制作の疑問 第1回「ドメイン取得はどうすればいい?」
疑問にお答えするのはこの人!
塚本雄介(つかもとゆうすけ)
株式会社ベーシック SaaS事業部 カスタマーサクセス部
カスタマーサクセスグループ マネージャーコンシューマー向けインターネットサービスプロバイダの営業、サービス企画を経て、リテンションマーケティング、データ分析に取り組む。2017年に株式会社ベーシックに入社し、Webマーケティングツール「ferret One」の導入支援や活用支援を担当後、カスタマーサクセスグループのマネージャーに就任。現在は2拠点に分かれたチームの意思をまとめるべく、チーム作りに奔走中。
▼カスタマーサクセスってなに?という方は、こちらの記事をご覧ください。
「最近よく聞く「カスタマーサクセス」ってどんな部門?実態を知りたい!」
目次[非表示]
SEOとは
SEOとは、「Search Engine Optimization」の略で、「検索エンジン最適化」を意味します。
また、検索エンジンに向けてWebサイトを最適な状態に近づける、一連の対策のことを「SEO対策」と言います。検索エンジンにおける自然検索結果で、自社サイトの露出を増やし、Webサイトへのアクセス増加を目指すことです。
今回は、これまでいただいたSEOの疑問について、QA形式で回答していきたいと思います。
Q.SEOのキーワードは、何を選べばいいですか?
塚本:検索キーワードは検索ユーザーのニーズの現れです。ユーザーが何かキーワードを検索する時は、「知りたい」「欲しい」「はじめたい」など、何かを求めている時です。
自社が獲得したいユーザーがどんなニーズを持っているのか考えてみましょう。
STEP1 ペルソナを設定する
まずは、自社のターゲットの中で、最も重要な顧客イメージをペルソナとして設定します。ペルソナの設定が終わったら、ペルソナの持つニーズをもとにキーワードのリストを作成しましょう
STEP2 キーワード(元素ワード)を抽出する
作成したペルソナが検索しそうなキーワードを集めます。
まずは細かいニーズよりも、検索数が多い規模の単一キーワードである「元素ワード」を抽出します。
STEP 3 検索ボリュームを確認
Googleキーワードプランナーを使い、月間平均検索ボリュームをチェックしていきます。
キーワードごとの検索数がわかるので、明らかに少ないキーワードを取り除き、整理します。
STEP 4 キーワードの拡張
集めた元素ワードをもとにキーワードを拡張しましょう。元素ワードと組み合わせて検索されるワードを大量に集めます。
これは検索エンジンの「サジェスト」と呼ばれる仕組みを使います。Googleなどでキーワードを入力すると、そのキーワードと一緒に検索される可能性が高いキーワードが自動的に表示されます。そのキーワードをサジェストキーワードといいます。
STEP 5 キーワードの選定
STEP3と同じように、検索ボリュームを調べ、明らかに少ないものは排除します。
その際、同じ綴りでも明らかに意味が異なる単語は除去しましょう。
以上のようなステップで、一旦できるだけ多くのキーワード候補を挙げ、ペルソナのニーズと照らし合わせて絞り込んでいきましょう。
Q.SEOの順位が上がらない場合は、どうすればいいですか?
塚本:検索エンジンは、 ユーザーの使い勝手を最重要視し「ユーザーの評価の高いWebサイト=質の高いWebサイト」と考え上位に表示させようとしています。
ユーザーに評価されるWebサイトを作ることが、結果として検索エンジンに評価されます。
上位表示の肝は「ユーザーから評価されるWebサイトになること」です。
では、検索エンジンがユーザー満足度の高いサイトを見分ける方法は、どういったものがあるでしょうか?
Webサイトは、下記のようなあらゆる指標で検索エンジンから評価をされ、検索順位が決定します。
・ユーザーのニーズとページの内容が合致した有益な情報が掲載されているか
(直帰率の低さ・平均滞在時間・閲覧PV・コンバージョンの有無など)・閲覧環境やペルソナ・デバイスなどに合わせた、ユーザーファーストな仕様になっているか
(表示速度・マルチデバイス対応・文字サイズ・レイアウトなど)・他のWebサイトからもリンクが貼られるなど、評価されているサイトと考えられるか
(被リンク数・直帰率・コンバージョンの有無など)
これらの数値を向上していくために、内部対策・外部対策をしていくことが、「ユーザーから評価されるWebサイトになること」につながります。
Q. 内部対策・外部対策とはなんですか?
塚本:内部対策は、ページの構成、ページの内容など、自社サイトの中身を検索エンジンが把握しやすいように整備することです。
具体的には
- 適切なキーワードを、title要素、meta discription要素など適切な箇所に含める
- 見出しタグを正しい順番で使う
- サイト内の別のページにリンクを貼る、内部リンクを強化する
- 継続的に更新していく
などの手法になります。
ferret Oneでも、タイトルとディスクリプションは必ず設定していただくようにご案内しています。
外部対策は、自社サイト外との繋がりを作ることです。
具体的には、自然とリンクが貼られる外部リンク(被リンク)数を増やすことです。外部リンクを多く集めるページは良質なページたと判断され、検索結果で上位に表示されます。
ただ、順位操作を目的として、ページを相互に大量にリンクするような悪質・質の低いリンクは、ペナルティの原因になりますので要注意です。
Q.SEO対策の効果が出るまでに、どれくらい時間がかかりますか?
塚本:成果が出るまでの時間は一概には言えませんが、少なくとも3~4ヶ月は見ていただきたい、とお伝えしています。短期的な成果を求めるお客様の気持ちもわかるのですが、長期的な目線で取り組んでいただきたいです。
また、SEOの順位は、日々変動します。
インターネット上ではいくつもの新しいサイトが立ち上がり、次々とページが更新されていくので、日々、検索結果が変動することは必然的なことです。
1度検索して自社のサイトの順位を知ったとしても、明日も同じ順位で表示されるとは限らないため定期的に検索順位をチェックする必要があります。
ferret Oneでは「SEO順位チェック」の機能を使うことで、簡単に定点観測を行うことができますので、こちらをチェックしていただくようにご案内しています。
Q.SEOの順位が急に下がったのですが、なぜですか?
塚本:ひとつの理由として、Googleの検索アルゴリズム変更が考えられます。
Googleの検索アルゴリズムとは、検索順位を決めるためのプログラムで、その判断項目は200以上といわれています。検索アルゴリズムは、比較的大きな変更があった場合は公表されますが、公表されない情報もあります。
公表される場合は、Googleの公式ブログ「Googleウェブマスター向け公式ブログ」で発表されることが多いため、最新情報をチェックしておきましょう。
ちなみに、これまであった大きなアルゴリズム変更は、下記のものがあります。
・パンダアップデート(2011年)
ユーザーにとって不適切だと思われる低品質なWebサイトの評価を下げるためのアップデートです。「オリジナルの内容を持たない」コンテンツは評価が下がるようになりました。
・ペンギンアップデート(2012年)
意図的に検索順位を操作する行為や、悪質なスパム行為を行っているWebサイトの評価を下げるためのアップデートです。
ブラックハットSEOと呼ばれる悪質な行為を行っていると、評価が下がるようになりました。
・ハミングバードアップデート(2013年)
話し言葉で検索しても、適切に検索結果が表示されるようにするアップデートです。
・モバイルフレンドリーアップデート(2015年・2016年)
スマートフォンで検索した際に、スマートフォンに最適化されているページの表示を優遇するアップデートです。
・日本語検索アップデート(2017年)
日本語検索において、オリジナリティのない品質の低いサイトの順位が下がるようなアップデートです。医療や健康に関する検索結果の改善を意図したもので、より信頼性が高く有益な情報が評価されるようになりました。
これまでのアルゴリズム変更の歴史を見ても、検索ユーザを考慮せず、短期的に検索順位をあげようという動きをGoogleが排除していることがわかります。
Googleは検索ユーザに品質の高いコンテンツを提供すること、検索しやすくすることを重視していると考えられます。長い目で見ると、「質の高いコンテンツを作る」ことが検索順位を下げない対策と言えるでしょう。
また、これらのアルゴリズム変更があった直後は、順位が変動し、安定しない時期がしばらく続きます。
検索順位が下がると「すぐに何かしなければいけないのでは?」と焦ってお問い合わせをいただくこともありますが、その場合は、まずは様子を見ていただくようにお伝えしています。
その上で、検索順位がもとに戻らない場合は、上位に表示されているサイトをチェックしてみてください。「上位に表示されている=評価されている」ということなので、その評価ポイントを推測して、自社サイトに反映させることで、改善が期待できます。
Q. SEOについて学ぶために、おすすめの本はありますか?
塚本:SEOについてこれから勉強したいという方は、以下の2冊が読みやすくておすすめです。
10年使えるSEOの基本
著者:土居 健太郎
出版社:技術評論社
沈黙のWebライティング
著者:松尾 茂起
出版社:エムディエヌコーポレーション
SEO以外でもおすすめの本があるので、紹介させてください。
ネット広告運用“打ち手”大全 成果にこだわるマーケ&販促 最強の戦略102
Googleの検索結果を理解する意味でも、Google広告に関しても知識を持っておくと良いです。
デジタルマーケティングの実務ガイド
Webマーケティングと範囲を広げて進め方の理解に役立つと思います。
SEO対策は、ペルソナ設定から
塚本:先にもお伝えしたように、SEO対策の最初のステップは「どんな人が顧客なのか」というペルソナ設定です。
ferret Oneを導入いただく際には、ペルソナ設定、カスタマージャーニー設定、目標設定といった初期の設計をした上でSEOキーワードを選定していく「Webマーケティングを行う際の導入支援プログラム(オンボーディングプログラム)」を提供しております。
サイトのリニューアル、SEOへの取り組みに課題がある方はぜひご相談ください!
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