HubSpot(ハブスポット)とは? 評判と機能を解説


BtoBマーケティングを自社で行うとき、MA(マーケティングオートメーション)ツールを活用すると、業者に依頼するよりも円滑に、自分たちだけで取り組むより安心感を持った運用が行えます。

MAツールを選ぶとき、候補になりやすいのがHubSpot(ハブスポット)です。この記事では、HubSpotにどんな機能があるのかを解説します。

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目次[非表示]

  1. 1.HubSpot(ハブスポット)とは
  2. 2.HubSpot(ハブスポット)の機能プラン5つ
  3. 3.HubSpot(ハブスポット)のメリット・デメリット
  4. 4.HubSpot(ハブスポット)の評判・口コミ
  5. 5.HubSpot(ハブスポット)とその他マーケツールとの比較
  6. 6.HubSpot(ハブスポット)の使い方を解説
  7. 7.まとめ:HubSpotをはじめ、自社に合ったツールを検討しよう


HubSpot(ハブスポット)とは


HubSpotとは、マーケティングをはじめとした、顧客管理やWebサイト構築などを行えるツールです。

細分化されているツールを使用用途に合わせ連動させ、自社に最適な土台(プラットフォーム)を作り上げられるようになっています。

2005年にアメリカで開発されたツールで、世界120ヵ国以上・128,000社がビジネスに役立てています。6言語に対応していて、日本語でも使用可能です。(2021年11月現在)


MA(マーケティングオートメーション)ツールとは

MAツールは、売れる仕組みを構築して、その仕組みを自動で運用するためのものです。

顧客を獲得するためのマーケティング戦略に関わる業務を幅広く網羅しているため、担当者は効率的に取り組めます。


HubSpot(ハブスポット)の特徴

HubSpotは、拡張性の高さに特徴があります。すべてのツールを自社開発しているため、プラットフォーム全体の操作に一貫性を感じられるのです。

少ないストレスで、違和感なく使用できるため、ユーザーにとって非常に使いやすいMAツールといえるでしょう。


HubSpot(ハブスポット)の料金プラン

HubSpotでは、4つのツールそれぞれに対して複数の料金プランが存在しています。

自社が必要とする機能・自社の規模・予算の兼ね合いなどを考慮して、プランを選択することが可能です。

すべてのツールには、お試し用の無料ソフトウェアがあるため、実際に使ってみることができます。まずは無料版を使って、自社に合っていたら有料プランに切り替えるといいでしょう。


HubSpot(ハブスポット)の機能プラン5つ


HubSpotは、BtoBマーケティングにおいて欠かせない業務に役立つツールや、連携機能を備えています。

プラットフォームに組み合わせる各ツールは、単体でも大きな効果を発揮します。しかし、組み合わせることで相乗効果を生むこともできるのです。

HubSpotが提供している5つのツールを、細かく確認してみましょう。


リードの創出と育成をするMAツール「Marketing Hub」 

マーケティング業務を幅広くサポートしてくれるツールが「Marketing Hub」です。

HubSpotの核心的なソフトウェアであり、顧客を獲得するためのインバウンドマーケティングの実施が可能です。

主な機能は、リードジェネレーション、マーケティングオートメーション、アナリティクス、ブログ記事・LP(ランディングページ)作成、メール・SNSなどでのコミュニケーションなどです。

獲得した顧客はリスト化することができ、やりとりの内容をデータとして残すことも可能です。
顧客とのやり取りという質の高いデータを活かすことで、より明確な顧客育成を行えるでしょう。



Starter
Professional
Enterprise
料金
5,400円〜/月
96,000円〜/月
384,000円〜/月

Eメール送信数

広告表示数

1,000件〜
2,000件〜
10,000件〜
機能
フォーム
コンタクトおよび会社のスコアリング
チームの階層化
Eメールマーケティング
キャンペーン管理
適応型テスト
Webチャット
ABテスト
予測リードスコアリング


顧客データや案件管理をするCRMツール「Sales Hub」

営業業務のサポートをしてくれるツールが「Sales Hub」です。

見込み顧客に関する情報の整理、やり取りの管理、効果が表れたメールのテンプレート化など、業務を自動化してくれるソフトウェアです。

主な機能として、見積もり作成、ミーティング機能、顧客との通話をデータ化やAI分析などかあります。



Starter
Professional
Enterprise
料金
5,400円〜/月
54,000円〜/月
144,000円〜/月
機能
ミーティング設定
セールスアナリティクス
カスタムオブジェクト
タスクキュー
1対1の動画メッセージ
詳細な権限
電話拡張SDK
電子署名
予測リードスコアリング


カスタマーサポートツール「Service Hub」

カスタマーサポートの運用を支えることで、顧客との関係性強化を助けるのが「Service Hub」です。

カスタマーサポートを訪れる顧客は、サービスに対して疑問点や不安を感じて問い合わせをしてきます。そのため、的確でスムーズなサポートを提供できるかどうかが、サービス満足度に大きく影響するでしょう。

「Service Hub」は顧客の全データと、やり取りを実施できるツールの一括管理が行われているため、優先度の高い順にカスタマー対応が可能となるのです。

主な機能として、顧客フィードバック、ナレッジベースなどが充実しています。

そのほか、ヘルプ記事や動画コンテンツを制作もできるので、顧客に問い合わせの手間をかけることなく自ら問題を解決してもらえる仕組み作りも目指せます。



Starter
Professional
Enterprise
料金
5,400円〜/月
43,200円〜/月
144,000円〜/月
機能
チーム共有アドレス
動画のポスティングと管理
カスタムオブジェクト
スニペット
カスタムアンケート
チームの階層化
レポートダッシュボード
電話サポート
コミュニケーションインテリジェンス


Webサイト構築を支援するCMSツール「CMS Hub」

サイトの構築はもちろん、掲載する記事などコンテンツ管理ができるツールが「CMS Hub」です。
安全性が高く、顧客に合わせた効果的なCMSの制作に役立ちます

Webサイト閲覧者データを分類することで、ユーザーに適したページを紹介します。閲覧に使用している端末は、パソコンかスマートフォンか識別して最適化が可能です。

主な機能は、ドラッグ&ドロップエディター、SEOのアドバイスなど。エンジニアが行う作業を自動でしてくれるので、統一感のあるサイトの構築を目指せるのです。



Starter
Professional
Enterprise
料金
2,700円〜/月
43,200円〜/月
144,000円〜/月
機能
プレミアムホスティング
ABテスト
適応型テスト
ウェブサイトテーマ
コンテンツ戦略
コンテンツのパーティション分け
ウェブチャット
google search consoleとの連携
追加のルートドメイン


データ整理や他ツールと連携を実現する「Operation Hub」

「Operations Hub」は、顧客のオペレーション業務を支援するためのソフトウェアです。さまざまなツールと連携することができ、顧客のデータ整理・管理や、業務の自動化を図れます

主な機能には、データ同期、プログラマブルオートメーション、データ品質管理オートメーションなどがあります。

社内間のシステム連動も可能なため、効率的な業務推進を目指せるでしょう。



Starter
Professional
Enterprise
料金
5,400円〜/月
86,400円〜/月
240,000円〜/月
機能
カスタムプロパティ
Webhook
データセット
リストのセグメント化
重複管理
詳細なデータ計算と準備
Eメールアプリ内のチャットサービス
レコードのカスタマイズ
カスタムオブジェクト

参照:HubSpot価格表


HubSpot(ハブスポット)のメリット・デメリット


実際にHubSpotを使用することで、得られるメリット、またはデメリットはどのようなものがあるのでしょうか。


HubSpot(ハブスポット)のメリット

HubSpotを使用することで得られる代表的なメリット4つを紹介します。


無料で使える機能が多い

HubSpotの大きな特徴でメリットとなるのが、無料お試し機能が多いところです。

有料契約をして理想と異なっていた場合、解約をして新たなツールを探すなどの手間がかかります。効率的なマーケティングを行いたい企業にとって、避けたい状況です。

その点、HubSpotはさまざまなツールを無料使用できるので、使い勝手を確かめることができます。


インバウンドマーケティングでの効果が大きい

HubSpotには、Webサイトや記事などのコンテンツ制作機能ができるツールもあり、自社サービスや顧客に有益な情報発信が可能となります。

コンテンツに興味関心をもってくれた顧客が自ら、自社に接触してくれるケースも生まれるため、人的コストを削減できるのです。


必要な機能を選定して導入できる

自社が提供したいサービス内容に合わせて、ツールの組み合わせを行えるのも、HubSpotのメリットです。

必要な機能だけを導入できるため、コスト削減が可能です。加えて余計な機能がないプラットフォームとなり、使いやすさを感じられます。


公式のコミュニティがある

HubSpotは、有料・無料ユーザーどちらでも使用できる、公式コミュニティがあります。

HubSpot販売パートナーや、連携アプリ開発者とコンタクトをとれるため、感じた不安点を解消したり、より円滑な運用方法を学んだりできるのです。

日本語版コミュニティもあるので、英語がわからないユーザーも安心してコミュニティを利用できるでしょう。


HubSpot(ハブスポット)のデメリット

HubSpotを使用したとき感じる、代表的なデメリット2つを紹介します。


無料版だけでは十分に活用しきれない

HubSpotは、非常に使いやすく役立つMAツールです。

しかし、無料版では使える機能に限りがあります。目的に応じて、有料プランや他社ツールの検討が必要になるでしょう。


日本語がわかりにくい部分がある

HubSpotはアメリカで開発されたツールのため、Webサイトなどで掲載されているのは、英語で作られた文章の日本語訳が中心です。

元は異なる言語のため、しっかりと和訳されていない箇所がある、わかりにくい文章構成になっていることがあります。

英語からの翻訳文章に抵抗を感じない、海外製のツールに慣れている人であれば、違和感を覚えずツールを使用できるでしょう。


HubSpot(ハブスポット)の評判・口コミ

実際のHubSpotユーザーが発信している生の声も、ツール導入の貴重な判断基準となります。

ここでは、TwitterやITreview( IT製品・クラウドサービスのユーザー口コミ・評価がチェックできるプラットフォーム)に掲載されている内容を紹介します。

リアルユーザーの意見をもとに、HubSpotの使用イメージを、さらに掴んでください。


HubSpot(ハブスポット)の評判・口コミ

Twitterユーザーが発信している評価・口コミをご紹介します。

良い点としては、このような声が聞こえました。



必要な機能を厳選して提供しているため、使いやすさを感じているようです。

加えて、ITreviewではコストパフォーマンスのよさに注目が集まっています。スタートアップ企業や中小企業にとって強い味方となってくれる、との意見が聞かれました。


続いては、Twitterユーザーが発信していた改善してほしい点・口コミです。




やはり一部、日本語に関して違和感を感じているユーザーがいるようです。

ITreviewでも日本語に対する要望が見られました。マニュアルを充実させてほしい、海外製ツールなので使いこなすまで手間がかかる、との意見があがっていました。

ただし、日本語対応については随時アップデートされているので、今後改善していく可能性は高いでしょう。


HubSpot(ハブスポット)とその他マーケツールとの比較

各社が提供するMAツールには、それぞれ独自の特徴を備えています。

HubSpot以外にどのようなツールがあるのか、どのような違いがあるのかを、「Marketo(マルケト)」と「Pardot(パードット)」「ferret One(フェレットワン)」の3つと比較しながら紹介します。


CMS
MA

HubSpot(ハブスポット)
使いこなすにはスキルが必要だが、機能が豊富な方がいい
ferret One(フェレットワン)
BtoBマーケに必要な機能だけでいい。初心者でも使いやすい方がいい。
Marketo(マルケト)
×
詳細な顧客の行動分析を行いたい
Pardot(パードット)
×
顧客育成を行いたい


ferret One(フェレットワン)

弊社の「ferret One」は、BtoBマーケティングの実績が豊富な「ferret」が開発した、BtoBマーケティングに必要な機能をまるっとそろえたマーケティングツールです。

CMSとMAの機能を1つのツールの搭載しているため、Web制作からリード獲得、顧客管理までできます。高機能なのに、操作はシンプルで簡単で、誰でも使いこなせる直感的な操作性が特徴です。 やりたい施策がすぐできるため、生産性向上の実現に役立ちます。

高機能なMAでマーケティングしたい場合はHubSpotが適していますが、BtoBマーケティングに必要な機能さえあれば十分で、扱いやすさを重視する場合はferret Oneの方がおすすめです。

▼ferret One(フェレットワン)
https://cloud.ferret-one.com/


Marketo(マルケト)

Adobe社が提供している「Marketo」は、全世界で6,000社以上が導入しているMAツールです。

顧客自身がまだ気づいていない潜在的な購買欲求を掴み、それぞれに合わせた最適なアクションを提供できるため、アクションに対する効果が現れやすくなります。

BtoB・BtoCマーケティングどちらにも特化しており、販売パートナー・参加コミュニティ両方のユーザーがバランスよく存在しているのも特徴です。

HubSpotのようなCMS(顧客の管理システム)はありませんが、多様な分析方法が搭載されているツールです。そのため、顧客がどのように商品認知をしたか、購入に至ったかなどの詳しいデータを可視化します。それによって、マーケティング戦略の課題点・優れている点を明確にでき、顧客に適したアプローチが実行できるのです。

CMSによる新規顧客の獲得が目的だとHubSpotが適していますが、幅広い分析項目を活用したい場合は、Marketoの方がおすすめでしょう。

▼Marketo(マルケト)
https://jp.marketo.com/


Pardot(パードット)

「Pardot(パードット)」は、Salesforceドットコム社が提供しています。

顧客の管理システムと連携させて顧客育成を図ることを得意としており、メールを活用した見込み顧客のフォローアップが特徴のひとつです。

すでに自社を認識している見込み顧客に合わせたアプローチをすることで、契約まで結びつけることができるでしょう。

HubSpotで揃えられている機能と内容は似ていますが、料金形態に大きな違いがあります。Salesforceはユーザーごとに課金が発生し、さらに機能を組み合わせると別途料金が発生するため、注意が必要でしょう。

見込み顧客は多いけれど、成約にたどり着けない、もっと契約数を増やしたいと考えている企業にあったツールです。

見込み顧客の獲得が目的だとHubSpotがおすすめですが、すでにいる顧客の感度を高め、成約に結びつかせることを目的にしている場合はPardotが適しています

▼Pardot(パードット)
https://www.salesforce.com/jp/products/pardot/overview/


HubSpot(ハブスポット)の使い方を解説

実際にHubSpotを使いはじめるとき欠かせない、無料版の登録と初期設定方法を紹介します。


アカウント登録

1.サイトTOPページの右上にある「無料で試す」か、中央の「無料で始める」をクリックし、「無料版を使ってみる」へと進みます。

2.氏名とメールアドレスを入力します。
※Googleアカウント所有者は連動させることもできます。


3.内容入力を済ませて、「次へ」をクリックします。

4.入力したメールアドレス宛てにHubSpotからメールが届いていることを確認しましょう。
メールを開き、「Eメールアドレスを確認」をクリックして、詳細な情報入力をしていきます。

5.業種・会社の詳細・パスワードの設定など、詳細な情報を画面の指示に従い入力すれば、アカウント登録は終了です。


初期設定

アカウント登録が完了したら、続いて初期設定を行いましょう。「HubSpotユーザーガイド」に掲載されているので、その通りに作業を進めます。


コンタクト(顧客)の情報ファイルをアップロードして、画面右下の「次へ」をクリックします。

アップロードした情報は、画面上部の「コンタクト」で確認可能です。

顧客ごとの担当者変更やフィルター設定などが行えます。自社に合わせた使いやすい設定をしていきましょう。

初期設定以後のユーザー追加は、画面右上の設定マーク→ユーザーとチームをクリック→追加したいアドレス入力で対応可能です。

複数ユーザーでアカウント利用をするときは、相手に利用許可権限を与え、プラットフォームへの招待を行いましょう。使い始めの段階でユーザー招待をしておけば、本格的な運用開始時にスムーズな活用が可能となるはずです。

また、セキュリティ対策である2要素認証も設定ができます。情報の保護管理は、企業の信頼性にも関わります。しっかりと対策を講じましょう。

基本的な初期設定のみを紹介しましたが、そのほかの使用方法についてはユーザーガイドに記載があります。機能の設定変更や、有料プランの活用をすることで自社に最適な設定をしていくとよいでしょう。


まとめ:HubSpotをはじめ、自社に合ったツールを検討しよう

HubSpotは、マーケティングに必要な機能を拡張できるツールです。

競合他社の中から自社サービスを選んでもらうには、質が高い情報の迅速に発信や、見込み顧客に合わせたアプローチが不可欠となるでしょう。

自社にとって最良なマーケティングを行えるのは、どのMAツールなのかを検討してから導入することで、ライバル企業との競争から一歩飛び出せるかもしれません。


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ferret(One Tip編集部)
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登録番号 IA180169 適用規格 ISO/IEC 27001:2013 / JIS Q 27001:2014