記事コンテンツ作成方法とアイディアに困った時の5つのヒント
(2021-05-30 更新)
「記事を書いていても、問い合わせにつながる”成果”が見えない」
「成果を出すために、どのような記事を書いたら良いかわからない」
記事コンテンツの作成は、良し悪しの判断が難しいですよね。いったい、コンテンツ作成とはどのように行えばよいのでしょうか。この記事では、記事コンテンツ作りに困った時のヒントをご紹介します。
目次[非表示]
- 1.コンテンツ作成とは?
- 2.コンテンツ作成のコツとは?
- 3.良質なコンテンツ作成のメリットとは?重要視される理由
- 4.コンテンツ作成するべき企画とは?
- 5.記事コンテンツ作成のやり方・手順とは?SEOの観点から解説
- 6.コンテンツ作成のヒント1:読者(ペルソナ)設定を見直してみる
- 7.コンテンツ作成のヒント2:カスタマージャーニーを見直してみる
- 8.コンテンツ作成のヒント3:コンテンツがペルソナのニーズに応えているか、を見直す
- 9.コンテンツ作成のヒント4:コンテンツのタイプを変えてみる
- 10.コンテンツ作成のヒント5:周囲からアイディアをもらう
- 11.コンテンツマーケティングは、記事だけではない
コンテンツ作成とは?
コンテンツとはWebサイトに掲載されている、文章・動画・画像などの情報のかたまりのことです。この記事も、コンテンツの一つ。
ユーザーは探している情報を求めて、インターネットで検索し検索結果に出てきたコンテンツを閲覧します。集客あるいはセールスといった目的を果たす役割を担うコンテンツにより、検索ユーザーの満足度は高まります。検索ユーザーに照準を合わせてコンテンツを作ることで、質が高いコンテンツになるだけではなく、SEO対策になるのです。
良質なコンテンツ作成は、コンテンツマーケティングに取り組むうえでの肝と言えるでしょう。
コンテンツ作成のコツとは?
コンテンツ作成を行う上で、大切にするべきコツがあります。とくに大切なコツを2点お伝えします。
コンテンツには質と量を求める
検索ユーザーにとって良質なコンテンツは、検索エンジンから高く評価されます。良質なコンテンツとは、検索ユーザーの疑問を解決し、興味・関心を満たすような、有益で役に立つ情報を含んだコンテンツです。
良質なコンテンツを量産することで、サイトへの流入数が増え、コンバージョンに繋がるでしょう。
結論を先に書く
結論を先に書くことは、読者の離脱を防ぐために有効です。
インターネットユーザーの特徴として、「流し読み」があげられます。流し読みでも、検索ユーザーの疑問を解決し理解ができるコンテンツが良質であると判断されるのです。
また、検索ユーザーは、自身の疑問に対する答えが書かれていない、と判断するとすぐにサイトから離脱します。途中離脱を防ぐためにも、結論を先に書くことが大切です。
良質なコンテンツ作成のメリットとは?重要視される理由
良質なコンテンツ作成が重要視されるのは、大きなメリットがあるからです。主な3つのメリットをご紹介します。
検索エンジンに高く評価される
良質なコンテンツは検索エンジンに高く評価され、サイト流入に大きな変化をもたらします。
検索流入が増えることで、サイトの最終的なコンバージョンに大きな影響をもたらすことは、良質なコンテンツ作成の大きな理由の一つです。
SNSで拡散される
コンテンツの読者は役立つコンテンツや、面白いコンテンツを拡散する傾向にあります。信頼性のある情報として認識されやすいのも特徴の一つです。
SNSで一気に拡散されると、高額な費用をかけて広告を打たなくても、高い宣伝効果が得られます。
企業のブランディングに繋がる
良質なコンテンツを作成することは、企業のブランディングに繋がります。
- 高い専門性
- 正確な情報
- 検索ユーザーの疑問への明確な回答
- オリジナリティ
これらの条件を満たしているコンテンツは、検索ユーザーからの厚い信頼を獲得できます。
検索ユーザーからファン化に成功すれば、価格競争から脱却が可能です。一度ファンになれば、ユーザーが必要とするタイミングで自社商品を選んでもらえる確率が高くなります。
検索ユーザーを見込み顧客化・ファン化を促すために、良質なコンテンツを作成し発信し続けることが大切です。
コンテンツ作成するべき企画とは?
コンテンツ作成を行うにしても、企画に迷ってしまうことも多いのではないでしょうか。どのようなコンテンツを作成するべきなのかを解説します。
充実した商品・サービス紹介ページ
自社商品やサービスの紹介ページは、企業Webサイトの中核を担うコンテンツです。
自社商品やサービスの情報が少なかったり、質が悪いとコンバージョンに繋がりません。
まずは、自社の商品やサービス紹介のコンテンツを充実させてください。内容の紹介だけでなく、実際の現場での活用方法や、活用動画、実際に使っている人の声などのコンテンツを取り入れると良いでしょう。
プロだからこその情報
アクセス数を増やすためには、売り込み以外のコンテンツも充実させましょう。
商品やサービス紹介のコンテンツは、広告と同じです。
しかし、その商品を扱っているからこそ知っている知識や情報を、プロ目線での解説コンテンツとして発信すれば、純粋に検索ユーザーにとって有益な情報になります。
売り込み以外のコンテンツを発信することは、サイトへの訪問者の増加・コンバージョンの増加に繋がるのです。
知識・教育系コンテンツ
知識・教育系コンテンツは、自社の専門分野をうまく生かすことで、じつは取り組みやすいコンテンツです。
自社の専門性を訴求できるだけでなく、読者から「有益」と判断され、SNSで拡散されやすい傾向もあります。
読者との信頼関係を築くきっかけにもなり得るので、ぜひチャレンジしてみてください。
記事コンテンツ作成のやり方・手順とは?SEOの観点から解説
記事コンテンツを作る手順を詳しく解説していきます。
①キーワード候補を洗い出す
自社サイトが検索ユーザーが検索するであろうキーワードを洗い出しましょう。
膨大なキーワードの中から、人力で抽出するのは膨大な時間と労力がかかります。
Googleキーワードプランナーなど無料ツールもあるので、活用してみてください。
②キーワードを絞り込む
ユーザーの検索意図・コンテンツ作成の目的を考えながら、キーワードに優先度を付けていきましょう。
ビッグキーワードを狙うよりも、ロングテールキーワードから対策していくとSEOの効果が出やすいのでおすすめです。
-
ビッグキーワード
検索ボリューム・競合が非常に多く、検索上位を狙うのが難しいキーワード -
ロングテールキーワード
検索ボリュームが小さく、検索意図が明確なキーワード
③競合を調査する
狙ったキーワードで検索した際に、1位~10位までの上位表示される競合を調査しましょう。
コンテンツ内容だけでなく、なぜ上位表示を獲得しているのか分析しながら、積極的に自社のコンテンツにも取り込んでいきましょう。
単にコピーしたり、真似をしたりするのは絶対にやめてください。調査の際に参考とするのは、あくまで「切り口」です。その切り口でどのように解説するのがベストなのか、しっかりと考えるようにしましょう。
④ユーザーの検索意図を理解する
検索ユーザーがどのような意図で検索するのか、サイトを作成するときに設定したペルソナに合わせて考えてみましょう。
どのような情報を求めているのか、検索ユーザーが知りたいもの・得たいものは何なのか、ユーザーの検索意図が汲み取れるようになれば、キーワードやテーマは自然と狭まります。
コンテンツを作成する上で最も重要なのは、ユーザーニーズです。検索ユーザーの要望に対する答えを正確に落とし込めた記事が、優良コンテンツとして役割を果たします。
⑤テーマを決定する
キーワードを選びながら、コンテンツのテーマを決めましょう。
集客増の増加やリード獲得、ブランディングなどサイトの目的からテーマを決めると、コンテンツ作成する上で方向性にブレがなくなります。
⑥コンテンツのアウトラインを作る
コンテンツを作る前に、構成と呼ばれるアウトラインを作成します。
- タイトル
- 導入文(リード)
- 各見出し
- まとめ
コンテンツやサイトの目的をズレが生じていないか照らし合わせながら作ると良いでしょう。
⑦ライティング(執筆する)
検索ユーザーの要望に答える記事制作を心がけましょう。
検索ユーザーは答えが得られないと判断した瞬間に、サイトから離脱します。検索エンジンから優良なコンテンツだと判断されるのは、検索ユーザーが読んでいる時間が長い(=滞在時間が長い)サイトです。
ユーザーニーズを満たす良質なコンテンツを作成しましょう。
⑧校正する
執筆が完了したら、記事を校正しましょう。
記載してある内容に間違いは無いか、読みにくい部分や理解しにくい部分、誤解を招く部分は無いかなど数回見直します。
⑨公開する
校正が完了したら、すぐにサイトにアップして公開しましょう。
情報は鮮度が命です。コンテンツが完成したら、なるべく早く公開するのをおすすめしま
コンテンツ作成のヒント1:読者(ペルソナ)設定を見直してみる
読者として、どのようなペルソナを設定していますか?
魅力的な記事を書くためにはたくさんのアイデア出しが必要ですが、その前にどのような読者をターゲットとして記事を書くのかを設定する必要があります。これを明確にしないまま、どんなに内容の充実した記事を書いても、狙った読者層の興味を引くこともなく、せっかく作成した記事が無駄になってしまうことにもなりかねません。
一度設定したペルソナを、そのままにしていませんか?
Webサイト開設時に設定したペルソナは、もしかしたら実際とズレているかもしれません。また、時代や環境は常に変化しています。現在問い合わせに至っているユーザーと、ペルソナを比較し、ペルソナは随時アップデートをしていきましょう。
ペルソナ見直しのポイントは?
1.データや具体的な情報に基づいて作成したか?予測や思い込みで作っていないか?
2.時代や環境の変化により、ペルソナの生活パターンや興味は変わっていないか?
3.閲覧しているユーザーとCVしているユーザーの特徴が異なっていないか?
(「CVをするユーザー」のペルソナを作成する必要があります)
コンテンツ作成のヒント2:カスタマージャーニーを見直してみる
カスタマージャーニーの中で、どのようにコンテンツを配置していますか?
見込み客がどのような接点で商品やサービスを認知し、関心や興味を持ち、最終的に購入に至るのかという「カスタマージャーニー」は、コンテンツ設計に欠かせません。
とはいえ、最初は想像がつかない部分も多いので、まずは自社にとって理想的なストーリーで書き、各ステップに適当なコンテンツを作成していきましょう。
カスタマージャーニーは、アップデートしていますか?
施策を重ねていくうちに、コンバージョンしやすいユーザー行動などが見えてきます。ペルソナと同様に、カスタマージャーニーも定期的にアップデートしていきましょう。
カスタマージャーニー見直しのポイントは?
1.時代や環境の変化により、「認知」や「決定」などの各ステップにおいて方法に変化はないか
2.ペルソナの生活パターンや興味は変わっていないか?
3.ペルソナの行動が担当者の「きっとこう動くはずだ」という願望になっていて、CVしているユーザーの行動と異なっていないか?
ユーザーがする体験を定期的に見直すことで、条件や環境の変化に気付きやすくなります。
コンテンツ作成のヒント3:コンテンツがペルソナのニーズに応えているか、を見直す
用意したコンテンツは、ペルソナに好まれるものになっていますか?
コンテンツとペルソナの組み合わせを見直しましょう。
- ペルソナが興味を持つようなタイトルになっているか
- ペルソナが普段使うワードを使っているか(例えば、「ホームページ」というワードを使うか「Webサイト」というワードを使うかは、ペルソナによって変わります)
- コンテンツの内容に、ペルソナの知りたいことやキーワードが含まれているか
- 文章構成・ページデザイン・文体・画像がペルソナに合っているか
- 検索ワードにおけるニーズと、CTAは合っているか
などをチェックします。
コンテンツ作成のヒント4:コンテンツのタイプを変えてみる
コンテンツの構成がマンネリになっていませんか?
いつも同じような記事構成になっているなら、コンテンツのタイプを変えてみるのもいいでしょう。見込み顧客がどのようなコンテンツに興味を持つか、いろいろと試してみることをオススメします。
下記に、よくある記事タイプをご紹介します。
・ノウハウ記事(お役立ち情報)
ユーザーの課題解決のための方法、ソリューションやツールの利用方法など、ユーザーが直面しているであろう課題の解決のためのノウハウを紹介する記事です。
・事例記事
自社ソリューションの導入成功事例をまとめた記事です。導入前の課題、導入による解決、そして今後の課題を紹介します。課題解決を検討しているユーザーがぜひ読みたいと思う記事のひとつです。また導入企業名を出すことによって、導入実績をアピールすることにも繋がります。
・インタビュー記事
顧客や、自社の開発者などにインタビューを行い、読者にとって興味深い事柄に関しての肉声を伝える記事です。例えば、顧客からは「導入において苦労をしたポイント、また自社に対する印象」など、また開発者からは「製品開発において工夫を凝らしたところ」などがテーマとしてあります。
・比較コンテンツ
課題解決方法の比較や、自社ソリューションと、競合する他社ソリューションの比較をまとめた記事です。見込み顧客は、サービス導入の最後の決定にあたって、必ず導入候補ソリューション間の比較検討を行います。そのための情報提供としても有用です。
しかし、他社比較をする場合は社名や商品名を出し、批判をすることは避け、ポジティブな情報のみ公開するようにしましょう。
・社員の紹介
自社の社員を紹介し、担当業務の紹介や日頃苦労をしていること、顧客への感想などを紹介します。サービスに関わる社員の人となりを知ってもらうことで、読者と自社の距離を縮め、関係強化に役立ちます。
・ニュース
課題や自社ソリューションに関する業界動向など、最新のニュースを伝えます。読者は短時間で業界の状況を把握できるとともに、自社ソリューションの価値も理解しやすくなります。
・用語解説
テーマに関連して、よく用いられる用語を解説します。これから勉強しようとしている人によく読まれるコンテンツです。
・FAQ(よくある質問)
ユーザーからよく寄せられる質問と回答を集めて紹介します。同じような疑問を持っている人にとって役立つコンテンツになりますし、その中で自社がアピールしたいポイントを伝えられるメリットもあります。
・物語
企業の創立の経緯、製品開発のストーリー、秘話などを物語として掲載します。ユーザーの企業や製品への理解が深まり、企業、製品価値の向上につながります。
・チェックリスト
ある課題を解決するためにチェックすべき項目を示します。網羅的にもれなく必要事項を確認することに役立ちます。
・ユーザーの声
導入して利用しているユーザーの感想・意見などを紹介します。自分と同様の課題を持つユーザーの声を知ることで、読者が製品への関心を高めてくれるコンテンツです。
・人気記事ランキング
読者にとって、他の読者がどのような記事に興味を持っているかは、気になるポイントです。サイト内ブログなどの人気記事をまとめて紹介するのも、ひとつの立派なコンテンツになります。
コンテンツ作成のヒント5:周囲からアイディアをもらう
自分一人で考えていませんか?
Webサイト担当者だけで記事アイディアを考えていても、行き詰ってしまったり、視点が偏ってしまうことがあります。周囲からアイディアのヒントをもらいましょう。
すでに投稿した記事の感想や、これから読みたいと思う記事についての意見は、これから作る記事コンテンツの参考になります。
実際に顧客と接点がある営業担当や、カスタマーサポート担当から「見込み顧客に読まれそうな記事」のヒントが見つかることは多いです。記事作成担当は自分一人であったとしても、他のメンバーに協力してもらえる体制を作っておき、定期的にフィードバックをもらえるのが理想です。
コンテンツマーケティングは、記事だけではない
以上、記事コンテンツの作成のための5つのヒントをお伝えしました。
コンテンツマーケティングは、ブログなどの記事コンテンツからスタートする方は多いですが、「コンテンツ=記事」だけではありません。ホワイトペーパーや、紹介パンフレット、動画コンテンツ、セミナー、ミートアップなど、「見込み顧客にって価値あるもの」はすべて、コンテンツになります。
最後に、記事コンテンツ以外のコンテンツ作成をする際の「お役立ち記事」をご紹介します。ぜひあわせてご覧ください。
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