アンゾフのマトリックス
アンゾフのマトリックスとは
アンゾフのマトリックスとは、経営戦略を考えるフレームワークの一つです。縦軸に既存市場と新規市場、横軸に既存製品と新規製品を設定して、4象限のマトリックスとしています。
この4象限の内容を分析することで、企業の経営戦略を策定できるようになります。企業の規模を問わず、活用できるフレームワークです。
アンゾフのマトリックスで重要な4つの成長戦略
アンゾフのマトリックスで重要とされる、4つの成長戦略について詳しく解説します。
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市場浸透戦略
既存の市場に既存商品、サービスをより広げていく戦略のことです。4つの成長戦略の中で、もっとリスクの低い戦略です。市場浸透戦略では、顧客あたりの購入金額、購入頻度を高めるための施策を策定します。
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新商品開発戦略
既存の市場に新しい商品、サービスを売り込むときの戦略です。新商品開発のために投資が必要となるので、市場浸透戦略よりリスクは高くなります。既存製品との差別化を実現する商品を開発することが必要です。
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新市場開拓戦略
日本で売れた商品、サービスを海外に持ち込むときなど、既存の商品を新しい市場に販売していくときの戦略です。新しいエリアやターゲットなどに広げるために、入念な分析が必要となり、市場浸透戦略よりもリスクは高くなります。
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多角化戦略
新しい市場に向けた新しい商品、サービスを開発して、売り込んでいくときの戦略です。単体では4つの成長戦略の中で、もっともリスクが高い戦略となります。しかし、会社全体で考えると、既存事業が衰退する事態に備えるリスクマネジメントにもなるのです。