被リンクとは?チェックする方法とSEOに有効な獲得方法
被リンクとは、外部サイトから自社サイトに貼られたリンクのことです。バックリンクや、外部リンクと呼ばれることもあります。
被リンクは、サイトの検索順位を左右する項目のひとつです。今回は、被リンクを獲得する方法や、必要性・得られるメリットなどを解説します。
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目次[非表示]
被リンクの調べ方とは?チェックする方法
自社のWebページを守るために、定期的な被リンクのチェック作業は重要です。
被リンクのチェックにはツールを利用します。ツールの特徴を確認し、自社の欲しい情報が調べられるツールを選びましょう。以下より、4つのツールを紹介します。
Google Search Console
Google Search Consoleは、Googleが提供するツールで、無料で利用できます。被リンクの対策はもちろん、インデックスの状況や検索パフォーマンスなど、被リンク以外の情報を知りたい場合にも役立ちます。
利用の手順は以下の通りです。
- Google Search Consoleを開く
- 左側サイドメニューにある「リンク」をクリック
- 外部リンクの「詳細」をクリック
- リンクを確認したいページを選択してクリック
被リンクの一覧は、右上の「エクスポート」よりCSV形式でダウンロード可能です。被リンクをどこから獲得しているのか、外部リンク数、リンクのアンカーテキストなどの情報が調べられます。
被リンクの否認機能を備えているので、関連性の低い被リンクは削除依頼可能です。
Google Search Console:https://search.google.com/search-console/welcome?hl=ja
Google以外のチェックツール
Google以外のチェックツールには、無料と有料のツールがあります。
今回は無料ツールの「hanasakigani」と有料ツールの「Ahrefs」「Link Explorer」を紹介します。
シンプルな無料ツール「hanasakigani」
hanasakiganiは、SEOサービス企業の(株)ディーボが提供してるツールです。操作は簡単で、「マイサイト被リンクチェックツール」を開き、URLを入力して、「チェックする」をクリックします。手軽に調べられるのが魅力です。
hanasakiganiは「競合サイト被リンクチェック」で、他社サイトの被リンクがどのような状況か確認できるため、自社サイトと比較できます。分析可能リンク数に制限があるので注意してください。
hanasakigani:https://hanasakigani.jp/
世界中で利用されているツール「Ahrefs」
Ahrefsは60万人の利用者がいる有料のSEOツールです。海外製品のため英語表記ですが、日本語への対応が始まっています。
約14兆のリンクデータと約1.8兆のページURLを保有しており、独自のクローラーが24時間で40億ページを収拾するため、データの更新頻度が速いのが特徴です。
新規獲得した被リンクだけではなく、失った被リンクまで詳細にわかります。また、被リンクの増減がグラフで把握でき、増減を知らせるアラート機能があるので、被リンク数をこまめにチェックできます。
費用は$99/$199/$399/$999の4コースがあります。無料のお試しから始めて見るのがおすすめです。
Ahrefs:https://ahrefs.com/ja/backlink-checker
スパム判定ができる「Link Explorer」
Link Explorerは、アメリカのMoz社が提供する有料ツールです。
独自の指標で、Webサイトの権威性や信頼性を数値で把握できます。URLを入力し、「Get free link date」をクリックすることで、ドメインパワー、ページランク、被リンク数と推移などがチェック可能です。
被リンクがスパムかどうかの判定ができるので、ペナルティ回避に役立ちます。
費用は月額$99/$179/$299/$599の4コースがあり、プランによって被リンク分析回数などが異なります。
被リンクとSEOの関係性
SEOとは、検索エンジンの最適化を指した言葉です。
検索エンジンとは、GoogleやYahoo!などの検索サイトが、世界に存在しているさまざまなWebサイトの質を評価するために用いられるもので、被リンクとも深く関わっています。
被リンクを獲得してWebサイトの評価を高めよう
Googleにとって被リンクとは、リンクを貼りたいほど質の高い記事であると判断されていると考えられています。
SEOで被リンクを獲得することで、
- Webページの検索順位が上がり閲覧ユーザーの目にふれやすくなる
- ドメインパワー(検索エンジンからの信頼)が高まる
などのメリットが発生するため、非常に重要と考えられます。
関連記事:【重要SEO対策】ドメインパワーチェック!強化方法と計測ツールをご紹介
獲得すべき「良質な」被リンク
SEOから良質と判断されやすい被リンクは、主に3種類です。
ナチュラルリンク
ナチュラルリンクとは、ページの完成度を閲覧ユーザーが評価して、自然にリンクを貼った状態のことです。Googleからはリンクを設置されるような有益なWebページと判断され、Webサイト評価の向上が目指せるでしょう。
高い関連性をもつ被リンク
検索エンジンは、高い関連性が判断できる外部サイトが設置した被リンクに、通常よりも高い評価を与える傾向があります。リンク先が、閲覧ユーザーの知りたい情報と結びついている有益性は評価につながりやすいはずです。
評価や知名度の高いサイトからの被リンク
被リンクを設置したサイト自体の評価が高い場合も、良質な被リンク獲得といえます。自社Webページの質の高さは、多くのユーザーから信頼されているサイトがリンク先に指定するほど素晴らしいという証明になるからです。
Googleの評価でも、信頼や名の知れたサイトの被リンクは「良質」といえるでしょう。
被リンクの獲得方法とは?
被リンクを獲得するために、とるべき対応はさまざまです。ここでは、代表的な3つの方法を紹介します。
コンテンツを充実したものに
読者に役立つ情報を発信できているコンテンツは、被リンクを獲得しやすくなります。
コンテンツは企業にとって、ユーザーと結びつくための大きな財産です。業界ならではのユーザーにニーズがある知識や、自社サービスに関連した内容など、有益な情報提供を目指しましょう。
過去に作成して公開しているコンテンツも見直し、必要に応じて編集をしてください。足りていないコンテンツは、地道に作成していくようにしましょう。
作成や編集の手間があり、短期間で効果はでにくいですが、継続することで大きな効果を発揮するはずです。
読者の需要を考える
読者の需要には、顕在ニーズと潜在ニーズが存在しています。たとえコンテンツの数が多くても、ニーズを満たしていなければ、読者の満足度につながりません。
読者のニーズとのズレを防ぐためには、コンテンツを作りはじめる前に、キーワード検索をする必要があります。
上位記事のタイトル・記事構成を調べ、読者が記事に対して何を求めているのかを把握するようにしましょう。
相互リンクを依頼する
相互リンクとは、2つのWebサイトがお互いにリンクを設置しあうことです。
提携しているブランドや、類似サービスなどでリンクをし合うことで、関連性の高さを狙えます。コンテンツの関連性が高ければ、ユーザーの行動の質が自然と向上します。
リンク先で資料請求やメルマガ登録をする、商品を購入するなどの成果が期待できるでしょう。
Googleでは、相互リンクの明確な判断基準を設けていません。ただし、「過剰なリンク交換・相互リンクのみを目的としたパートナーページの作成はやめてほしい」という内容の解答があるので、悪質な相互リンクは避けてください。
相互リンクは、読者のためになる質の高さを意識する必要があります。互いの企業をよく理解し、信頼性の高いクライアントなどに相互リンク依頼をすることで、質の高いコンテンツの被リンクを獲得し合えるでしょう。
被リンクの購入はリスクが高い
被リンクを購入し、検索順位を上げようとする行為はリスクが高くおすすめできません。
リンク販売業者の中には、低品質なリンクを販売する業者が存在します。以前はリンクの質より数で判断されていたため、リンク販売業者から被リンクを購入し、数を増やすことで検索順位を上げることが可能でした。
Googleでペンギンアップデート以降、現在では購入したリンクは不自然なリンクと判断され、ペナルティが課せられるようになりました。検索エンジンガイドラインでも、被リンクの購入はガイドラインに違反すると記されています。
ペナルティが課せられると、検索順位が落ちたり、インデックスから削除されてしまうため、リンクを購入するのではなく、良質なリンクを獲得するよう他の対策をとりましょう。
参考URL:https://developers.google.com/search/blog/2009/02/blog-post?hl=ja
被リンクを獲得するメリット
被リンクを獲得することで得られるメリットは何があるのか、代表的な2つを紹介します。
Webサイトの評価を高める
良質な被リンクの獲得は、Googleからの評価を高める効果があります。
リンク先の質が悪ければ、リンクを設置した外部サイトも信頼性を損なうでしょう。そのため、リンク先の選定は慎重に行われると考えられます。
コンテンツの質を高めることを意識して、日々サイト運用することで、自然と被リンクが増え、評価も高まるでしょう。
アクセス数の増加
被リンクが増えるということは、Webサイトへ訪れる方法が増えることだともいえます。なおかつ、読者が読んでいる内容と関連しているリンク先であれば、リンク先にも目を通そうと考える人も多いでしょう。
つまり、被リンクが増えるほど、Webサイトへの訪問者が増えるようになるのです。
加えて、被リンクとして活用される信頼性を評価したGoogleの判断により、検索順位の上昇も望めます。読みやすさを考えたレイアウトや、わかりやすいグラフやイラストを挿入するなど、工夫を凝らすことで、さらなるアクセス数増加も目指せるでしょう。
被リンク獲得の注意点
被リンクを獲得できたことで望める相乗効果は多いのですが、同時に注意が必要なポイントもあります。ここでは、被リンクを獲得したとき、注意すべき点を5つ紹介します。
関連性の高いページを被リンクとして設置する
リンク先との関係性として重要なのは、読者の思考を妨げないことです。
関連性の高いページだと、読者のニーズに沿ったコンテンツの可能性が高いでしょう。そのため、リンク設置をしていたページの内容から思考を途切らせることなく、内容の理解に集中できるのです。
被リンクは読者の知りたい情報(外部サイト)の補足・派生情報になっているか、関連性が高いかを確認するようにしましょう。関連性の高ければ、Googleからの評価にもつながり、検索順位の上昇が望めます。
アンカーテキストの内容は多様に
アンカーテキストとは、サイトを訪れた読者と、検索エンジンに対して「リンク先のページ内容を明確に表す」文字列です。
リンクテキストとも呼ばれ、Webページを構成するHTML(プログラミング言語)の、「ここをクリック」部分を指しています。
<a href="被リンクのURL">ここをクリック</a>
Googleの評価項目には、アンカーテキストリンクも含まれるのです。リンクとコンテンツの関連性から、信頼性を割り出し評価をしています。
ユーザーにとって、「どれだけわかりやすいアンカーテキストか」が評価の基準です。ですので、誤字脱字、専門用語や、わかりにくい省略表現はおすすめしません。
文字数はそこまで重要ではなく、内容が明確に伝わる質の高さのほうがポイントとなりそうです。
ただ多く獲得すればよいわけではない
被リンクを多く獲得することで、検索順位の上昇を狙えます。しかし、数が多くても質の低いWebページからのリンクばかりだと逆効果となる可能性もあるのです。
被リンクを獲得したときは、相手ページの確認を欠かさないようにしましょう。質が低く、読者にとって有益でないページからの被リンク獲得の回避が、自社Webサイトを守るためにも重要となるのです。
隠しリンクを設置しているページは避ける
隠しリンクとは、読者が見つけにくい設置方法で貼られているリンクです。アンカーテキストのフォントを小さくしたり、Webサイトの背景とテキストを同色にするなど、目立たないように手を加えられています。
隠しリンクの見つけ方は以下の通りです。
- Webページ全体をマウスでドラッグして、範囲選択を反転表示させることで、リンクを表示させる
- CSS(Webページの装飾)をブラウザ機能で無効にする
- WebページのHTMLソース(プログラミング言語)を表示して、リンク表記「<a href="~"……」があるか確認する
- アドオンを使用して、Webページに存在しているリンク一覧を表示する など
低品質な被リンクは削除依頼を
低品質な被リンクは、読者やGoogleに不信感をもたれ、自社Webサイトの信用性を低下させてしまう可能性があります。
信頼を保つためには、定期的な外部リンクの品質チェックが必要です。「Google Search Console(Googleの外部サイト確認がツール)」を活用することで、問題ある被リンクを見極めるようにしましょう。
低品質と評価されやすいリンクの例は、以下の通りです。
- 相互リンクのみが目的で、関連性が低いWebページからのリンク
- ブログなどのコメント欄からのリンク
- キーワード数が異常に多いリンク
- 評価の低いブックマークサイトからのリンク
このようなリンクを発見した際は、すぐにサイト運営者に削除依頼を出すアクションをとってください。もし、依頼をしても対応してくれない場合は、Googleの否認ツールを活用しましょう。
否認ツールは、Googleが発表している公式のリンク無効化ツールで、「削除依頼をしたのに対応してくれない・削除してもらえない」ときに削除対応してくれます。
被リンクを得られる高品質のサイトをつくろう
自社独自の発信に加えて、被リンクを獲得することで、より多くのユーザーにコンテンツを届けることができます。
信頼できるクライアントなど、横のつながりもうまく活用することで、記事の有用性を感じてもらえるように働きかけましょう。
コンテンツが検索上位表示されるほど、自社認知や自社サービスに興味を持つ、数多くの見込み顧客と出会うことができるはずです。
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