
株式会社ベーシック マーケティング部 マネージャー
見山 悠妃
営業支援会社にて現場営業からマネージャーを経験。その後「1人マーケター」としてマーケティング部署を立ち上げ、サービスサイト制作・コンテンツ制作・ウェビナー施策・MA活用の基盤を構築。
2021年にベーシックに入社し、BtoBマーケサービス「ferret One」のインサイドセールス、フィールドセールス、イベント企画登壇などを経て、現在はマーケティングマネージャーとして、マーケティング・事業部を横断した戦略立案/企画/オペレーション設計を担う。

株式会社ベーシック マーケティング部 リーダー
後藤 大貴
2022年にベーシックに入社し、ferret Oneカスタマーサクセスとして顧客の「BtoBマーケティング」の立ち上げ支援から関わり、担当社数は約100社にも及ぶ。製造業・ITサービスから人材業界まで幅広い業界を担当し、中長期的な戦略からサイト改善やコンテンツ制作までの、マーケ施策の提案と伴走支援を行う。
現在はマーケティング部に異動して、商材を横断したナーチャリングファネルの戦略立案/企画/オペレーション設計を担う。
独学しやすい時代、足りないのは第三者の目
この秋、長年の念願だったギターを始めたという見山。驚いたのは、YouTubeに教材がたくさんあることだったそうです。
以前なら、入門書を買って独学するのが一般的でした。いまは動画を見ながら、自分のペースで練習できます。後藤も、筋トレやピックルボールをYouTubeで学んでいるといいます。
一方で、見山がギター動画のコメント欄を見ていて気づいたのが、独学の弱点です。
「独学だと、第三者からの評価がない。もうちょっとこうしたほうがいいよ、と言ってくれる人がいない」
学べる教材が増えた分、自分のやり方が合っているかを確かめる機会は、意識しないと持ちにくいのかもしれません。
独学とOJTは、使い分ける
見山は、独学の反対側にあるものとしてOJT(実務を通じた学び)を挙げます。
独学の良さは、自分のペースで、困ったときに一気に学べることです。ただ、知りたいと思っていないことには、そもそもたどり着きません。現場に出てみて初めて「こんなやり方があるのか」と気づくこともあります。
独学 | OJT | |
|---|---|---|
良いところ | 自分のペースで、必要なときに集中して学べる | 現場でしか得られない気づきや、他人からの指摘がある |
限界 | 知りたいこと以外には出会いにくい。客観的な評価がない | 時間や場所の制約があり、機会が限られる |
後藤によると、成長が早いのはOJTのほうだと感じつつも、機会は限られがちです。その不足を補う手段として、動画などで学べる環境がある、という整理です。
どちらか一方ではなく、両方を組み合わせて進める。見山と後藤の話は、そこに落ち着きました。
「知っている」と「できる」の間にある壁
見山自身、マーケターになりたての頃は独学に力を入れていたそうです。コトラーの本を読んだり、ビジネス書に書かれたワークをチームで一緒にやってみたりしていました。
ただ、振り返ると実務に勝る学びはなかった、とも話します。
「知っている、分かる、できる。この間の壁はすごく分厚い」
知っているだけでは理解したことにならず、理解していなければ実務ではできない。独学には限界があった、というのが見山の実感です。
一方で、当時しっかり学んだからこそ、物事の本質を理解できている部分もある。独学そのものを否定する話ではなさそうです。
AIは、フィードバック役にもなる
独学に足りない第三者の目を、AIで補う使い方もあります。後藤のチームのメンバーには、ダイエット中の食事管理をChatGPTにコーチしてもらっている人がいるそうです。
見山がすすめるのは、AIにクイズを出してもらう使い方です。NotebookLMに教材を読み込ませれば、確認問題を作ってくれます。
後藤は以前、Notion AIに「見山さんなら、この問いにどう考えるか」という問いを作ってもらい、マーケの知識問題として解いていたといいます。
身近な先輩の考え方をなぞる練習としても、使えるかもしれません。
AIとの壁打ちだけでは、世界は広がりにくい
ただし、AIとの壁打ちには気をつけたい点もあります。見山がたとえに出したのは、ドラえもんとのび太の関係でした。
「AIとのやりとりだけで完結してしまうと、怖い。自分から広げにいかない限り、AIのほうから世界を広げてくれることはないから」
AIは、一つのテーマを深掘りするのは得意です。ただ、思いがけない出会いや、視野を広げてくれる問いかけを、AIのほうから持ってきてくれることは少ないのではないでしょうか。
特に一人マーケの場合、そもそもアドバイスをくれる人が社内にいないこともあります。そんなときは、社外のコミュニティやコンサルタントなど、人からの指摘をもらえる場を探すのも一つの方法です。
番組では、「こういうことで悩んでいます」という相談に二人がひたすら答える、無限壁打ちのようなウェビナーをやってみたい、というアイデアも出ていました。
まとめ
アクション | ポイント |
|---|---|
独学とOJTを組み合わせる | 自分のペースで学ぶ時間と、現場で気づく機会の両方をつくる |
知っているで止めず、試してみる | 学んだことを実務で一度使ってみて、できるかどうかを確かめる |
AIにクイズや問いを出してもらう | NotebookLMやNotion AIで、理解度を確認する |
人からの指摘をもらう場を持つ | 社外のコミュニティや支援サービスなど、第三者の目を借りる |
目標と期限を決めて宣言する | 何日後にどうなっていたいかを決め、周りに伝える |
独学しやすい環境が整ったいまこそ、人からのフィードバックをどう組み込むかが問われているように思います。
番組の最後には、見山の「100日後にYUIになる」というギターの目標や、以前の放送で話した「3カ月で5キロ減量」の話から、何日後にどうなっていたいかを決めて宣言することの大切さが話題になりました。新しいことを始めやすい秋、まずは一つ目標を決めて、身近な人に話してみてはいかがでしょうか。
社外の視点がほしいときは、ferret Oneの伴走支援のように、マーケの実務に詳しい人と一緒に施策を進める方法もあります。
しごおわ!ゆるっと12分ラジオ ep74より













