catch-img

SEOは終わるのか?AI検索(AIO)時代にBtoBマーケターが生き残るためには

仕事終わりのBtoBマーケターが、日々の気づきやトピックをゆるっとお届けするポッドキャスト番組「しごおわ!ゆるっと12分ラジオ」。今回は、GoogleのSGE(Search Generative Experience)やAI Overview(AIO)の登場により、度々議論になる「SEOはオワコンなのか?」というテーマについて深掘りします。

「自社サイトの流入が減っている」「検索順位が乱高下している」──そんな不安を持つマーケターへ、現場のリアルな数字とこれからの戦い方をどう考えているか、お届けします。

本配信のまとめ

  • SEOは死なないが、戦い方は変わる:従来のやり方だけでは通用しなくなるため、変化に適応する必要がある。
  • 信頼できる情報の重要性:AIが回答を生成する際、信頼できるソース(Grounding)を引用するため、一次情報や信頼性の高いコンテンツが不可欠。
  • 順位変動の激化:1日の中で検索順位が大きく変動する現象が確認されており、順位のみをKPIにするのは危険。
  • 大手と中小の戦略の違い:予算のある大手はマルチチャネルで、中小はニッチなロングテールキーワードや独自性で勝負すべき。

※本記事はポッドキャスト「しごおわ!ゆるっと12分ラジオ」の内容を再構成したものです。

AIOとGEO、巷で話題のSEOオワコン問題

見山 今日はトピックとして「AIO」について話していきたいなと思っています。というのも、色々とSEO・AIOについて議論はSNS上などでも日々されていますが、実際、わたしたちが運営している「ferretメディア」、AIOの影響で流入だけを見たら相当減っていますし、自社のブログで見ても2年前と比べると10万近く流入が減っているんだよね。
後藤 それによってクリック数だったりコンバージョン数も左右されていくから、かなり影響としてはでかいよね。
見山 流入数だけで見たら「死」に近い状況ではあるんだけど、後藤さん的にはSEOは死ぬと思いますか?
後藤 僕は、SEOは死にません。と思っているよ。

今までのSEOと、これからのSEO

見山 よかった。

後藤 安心して。ただ、「今まで通りのSEOが効くか」というと、そこは大きくガラッと変わると思います。「今まで通りで大丈夫だ」という思考だと、今後めちゃくちゃ苦労するというか、生き残っていけない。戦い方を変えないといけないと思っています。

AI Overviewって、記事やページよりも先にAIが回答を出しますけど、あれも結局「グラウンディング」と言って、AIが回答するにあたって信頼できる根拠のある情報を引用するんです。

AIは企業のサイトや記事を調査して、そこから信頼できる内容をもとに回答を出します。結局は、信頼できる記事を出していくことでAIに引用されるようになりますし、本当にユーザーが興味ある情報であれば、AIの回答だけでは満足せずにサイトをクリックして入ってきてくれる。その流れは絶対にできていくので、SEOは死なないし、仕組みを理解してやっていけば競合に打ち勝つチャンスだと思っています。

AIO対策の実態

見山 AIOの対策は、やるかやらないかだったらやった方がいいとは思うけど、個人的にはAIO対策をしたからといって、それが直接売上や商談につながるのかについては懐疑的な部分もあるかな。

後藤 企業規模によって戦い方は変わってくるでしょうね。大手企業で予算があるなら、SEOやAIO以外にも広告や展示会などマルチチャネルで勝負してブランド認知を広げることもできるしね。

一方で、予算が限られている中小企業の場合は、ロングテールのキーワードでAIに引用されるような記事を書いていくとか、AIに選ばれるように自社サービスの価値を再定義して、それをサイト内で見せていくことが大事になりそう。

見山 ビッグクエリで守備を張っていたような大型サイトは、これからリカバリーが大変そうだよね。逆にニッチな市場で展開しているメーカーさんとかは引き続きチャンスがあるかもしれない。

後藤 ロングテールキーワード、というかAIにはチャット形式。いわゆる文章で検索だからね。ロングテールキーワードのチャンスは今まで以上にありそう。

見山 実は、「AIOに全てを賭けるのは危険」とわたしは思っていて。というのも最近、特定のクエリで順位を見ていたんですけど、1日の中で順位がめっちゃ変わるんですよ。たまたまなのかな。

後藤 1日の中で?

見山 そうそう、数時間おきくらいに。一気に7位、8位に落ちたと思ったら、また1位に戻ってたりする。「今まで通り上位にいれば流入が来る」という単純な話じゃなくなってきている気がして。

今の検索結果画面(SERP)って、AI Overviewがあって、広告があって、動画セクションがあって……と要素が多いじゃないですか。仮にSEOで1位だとしても、画面上の見え方は昔と全然違う。だから順位だけに振り回されるのは良くないなって。

後藤 確かに。1位を取ったらめちゃくちゃクリックされる、という時代ではなくなっていますね。

結局は「誰に」「何を」「どのように」という本質論

見山 もちろんSEOが無駄なわけじゃなくて、価値あるコンテンツを作ることは変わらないんだけど、今まで良しとされていた数値指標が揺らいでいるタイミングだなと思います。
後藤 そうだね。ユーザーやお客さんが求めているものに対して、どういうコンテンツでアンサーを返せるか。AIで生成したような当たり障りのないものではなく、自分たちだからこそ作れるもの、独自性のあるコンテンツでないと意味がない。このゲームチェンジの波にうまく乗れたところが、これから成果を出していくんじゃないかなと思います。

見山 テクニカルな対策は、AIOが話題になってからだいぶ出てきているから取り入れつつ。テクニカルも重要だけど、結局は「本物しか残らない」っていう、昔から言われているコンテンツの本質に回帰している感じだよね。

後藤 AIOはトレンドも激しいから、定期的に取り上げていこう。


編集後記

配信は「ゆるっと」雑談をしていたので、改めて少し具体的なお話を。
弊社がAIOとして実践している対策は、大きく3つあります。

まず一つは、コンテンツの構造化です。

  • 結論ファーストの徹底:冒頭100文字以内に明確な回答を配置
  • FAQ形式の強化:「〇〇とは?」に対する簡潔な定義を必ず入れる
  • 構造化データの実装:FAQPage、HowTo、Articleなどのマークアップ
  • リスト・表形式の活用:AIが引用しやすい明快なフォーマット

実際に、AIからの流入があがっていることを確認しています。AIごとの特徴もあるようです。

二つ目に、E-E-A-Tの再定義と強化

ここはSEOが終わらない、むしろ土台になると考えている一つのポイントです。

  • 著者プロフィールの明示:実名、役職、経験年数を記事に表示
  • 一次情報の発信:自社の実験データや顧客事例の積極的な公開
  • 定期的な情報更新:古い記事も最新データに更新(更新日は自動反映)
  • 外部からの評価獲得:メディアへの寄稿、カンファレンス登壇

AIは「誰が言っているか」を重視します。匿名の情報よりも、実名で専門性が証明されているコンテンツが引用される傾向が強いんです。

最後に三つ目、測定方法の刷新です。

ここはまだ確立された手法はないので、手探りなところはありますが、従来のSEO指標だけではAIO時代の成果は測れないので、以下のような指標をチェックするようにしています。

  • AI Overview引用回数:手動で主要キーワードを実際に検索してチェック。Google Search Consoleの「検索パフォーマンス」でインプレッション数とクリック数の乖離を見る。Ahrefsなどでモニタリング。など
  • ブランド検索の増加率:GA4でorganic流入のうち、ブランドキーワード経由の割合を確認

直近でGoogle Search Consoleもアップデートしていますよね。今後もアップデートが頻繁に行われるので、また色々お伝えできればと思います。

ポッドキャスト内で見山さんが言っていた「Googleを見て仕事してるわけじゃない、お客さんを向いて仕事する」という言葉、まさにその通りです。

ただ、その本質を実現するための具体的な戦術は、時代とともに変化します。2026年の今、それがAIO対策であり、新しいコンテンツ設計なんだと思います。

SEOは終わりません。でも、SEOの定義は生まれ変わっています。

これからも、お客様に価値ある情報を届けるために、最新の戦術をアップデートし続けていきます!

後藤 大貴(ごとう ひろき)
後藤 大貴(ごとう ひろき)
人材系の営業からSaaSマーケへの大転身を遂げ、現在はferret Oneのカスタマーサクセスとして、BtoBマーケ支援を行いながら、自社マーケも担っている。 SEOコンサルタントとしても活躍しており、E-E-A-Tを踏まえた新規記事のテーマ設計やリライトをマニアックに行っている。 早起きと朝活が大得意で、会社に一番最初にいる人。某番組の有名人そっくりさんにも出演したことがあるとかないとか。

記事を探す

マーケティング戦略設計方法を探す

マーケティング組織の作り方を探す

リード獲得施策を探す

Webサイト改善方法を探す

マーケティングツールの活用方法を探す

マーケターへのインタビュー記事を探す

登録番号 IA180169
適用規格 ISO/IEC 27001:2022 / JIS Q 27001:2023