メタディスクリプションとは?SEO効果の有無・書き方・文字数・設定方法
メタディスクリプションとは、記事の内容を70〜120文字程度で要約した文章のことです。
メタディスクリプションを正しく理解して効果的な文章にすることで、記事へのクリック率向上やSEO評価の改善につながる可能性が高まります。
そこで本記事では、メタディスクリプションの概要から効果的な書き方や設定方法を解説します。
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目次[非表示]
メタディスクリプションとは
メタディスクリプションとは、検索結果にタイトルと一緒に表示される、記事の内容を要約した文章のことです。
メタディスクリプションは検索結果に表示されるため、ユーザーからのクリック率に影響します。また、メタディスクリプションを読んだユーザーが想定した記事内容でない場合は、サイトの離脱率にも影響するでしょう。
以下では、メタディスクリプションがWebサイトや記事にどのような影響を与えるのか具体的に解説しつつ、効果検証のやり方も紹介します。
メタディスクリプションには直接的なSEO効果はない
「メタディスクリプションの設定はSEO的に意味のないこと」と言われることがありますが、これは説明が不足しているため誤解を与えてしまいます。
正確には、直接的に影響しないだけで、間接的には影響力のある要素です。
たしかにGoogleの公式でも、メタディスクリプションの設定自体をSEOの評価にはしていないと公言しています。
しかし、検索結果には必ずメタディスクリプションが表示されるため、ユーザーがページをクリックする判断材料にはタイトルの他に、メタディスクリプションの内容も含まれると考えられるのです。
メタディスクリプションを設定して、タイトルだけでは伝えられないコンテンツ内の情報を要約することには価値があります。ユーザーに価値あるコンテンツであると認識してもらい、クリックを促せられれば、流入数増加にも繋げられるはずです。
ユーザーのクリック率に影響する
メタディスクリプションは検索結果のタイトル下に表示されるので、ユーザーのクリックを促す役割があります。
ユーザーにとって読みたくなるような魅力的な文章であればクリックされやすくなり、反対に内容が不明瞭で読むメリットを感じないテキストだとクリックされにくくなるのです。
クリック率を向上させるには、ユーザーが悩みを解決できるかもしれないと思ってもらえるように内容を分かりやすく要約しつつ、クリックするメリットを伝えましょう。
ユーザーの離脱率に影響する
メタディスクリプションと記事内容の親和性が高ければ、記事をしっかりと読んでもらえる可能性が上がります。
しかし、メタディスクリプションを読んだユーザーがイメージする内容と記事の内容がズレていると、「読みたい内容が書かれていない」と判断して離脱されやすくなるでしょう。
ユーザーの離脱は記事の品質にも左右されますが、少なくともクリック前に記事の内容を把握させるメタディスクリプションの文章と、実際の記事の内容にズレがないようにすることは重要です。
メタディスクリプションの効果検証のやり方
メタディスクリプションの良し悪しを検証するには、「Googleサーチコンソール」と「ヒートマップツール」を使うのがおすすめです。
Googleサーチコンソールでクリック率が確認でき、ヒートマップツールでどこで離脱されたのかを可視化できます。
クリック率は高いのに早い段階で離脱されている場合は、メタディスクリプションやタイトルと記事の内容にズレが生じている可能性が考えられるでしょう。
クリック率の良し悪しの基準は、以下の表を参考に検索順位ごとの平均クリック率を判断基準とするのがおすすめです。
順位 |
クリック率 |
---|---|
1位 |
13.94% |
2位 |
7.52% |
3位 |
4.68% |
4位 |
3.91% |
5位 |
2.98% |
6位 |
2.42% |
7位 |
2.06% |
81位 |
1.78% |
9位 |
1.46% |
10位 |
1.32% |
出典:2021 CTR Research Study: The Largest Ever for SEO
メタディスクリプションのの効果的な書き方
効果的なメタディスクリプションの書き方のコツは、以下4つが挙げられます。
- 文字数は70〜120字以内にする
- 記事の内容を具体的かつ簡潔に伝える
- ニーズの高いキーワードを適度に含める
- 記事を読むメリットを明確に伝える
1.文字数は70〜120字以内にする
メタディスクリプションは、デバイスによって表示される文字数が異なります。スマートフォンは70字程度、パソコンだと90〜120字程度が表示されます。
各デバイスで表示される文字数内におさめることで、メタディスクリプションによる情報を過不足なく伝えられるのです。
最適な文字数は対策するキーワードから判断します。スマートフォンユーザーが多いと想定されるキーワードであれば70字程度でメタディスクリプションを作成します。
一方で、toB向けのキーワードやパソコンユーザーが多いと想定されるキーワードであれば90〜120字でメタディスクリプションを設定するといいでしょう。
2.記事の内容を具体的かつ簡潔に伝える
メタディスクリプションの文字数は決して多くないため、簡潔に記事内の情報を伝える必要があります。また、ユーザーはメタディスクリプションを読み込んでくれるわけではないため、要約文は分かりやすく書かなければいけません。
分かりやすくかつ簡潔なメタディスクリプションを書くためには、対策するメインキーワードを必ず入れ込み、記事内の結論から記述するようにしましょう。
対策キーワードについての悩みや疑問について結論から述べることで、ユーザーに「この記事を読めば自分の悩みや課題が解決するかもしれない」と思ってもらえるからです。
3.ニーズの高いキーワードを適度に含める
対策するメインキーワードの他にも、ニーズの高いキーワードも入れられるとより良いメタディスクリプションが作成できます。
ニーズの高いキーワードは、検索結果に表示されるサジェストキーワードや関連キーワードで確認できます。以下画像の赤枠部分がサジェストキーワードです。
注意点として、記事内で言及しているキーワードのみメタディスクリプションで記述してください。言及されていないキーワードを記載してしまうと、記事の内容とズレが生じて離脱の可能性を高めてしまいます。
また、キーワードばかり入れ込むと要約が難しくなるので、ユーザーニーズの高そうなキーワードを2〜3つほど入れ込むようにしましょう。
4.記事を読むメリットを明確に伝える
メタディスクリプションでは、必ずユーザーの読むメリットを明確に伝えましょう。
ユーザーは課題や悩みを解決するために検索しているため、自分ごとだと感じなければクリックしてくれません。
読むことで何が知れるのか、自分に関係のある内容なのかを記述すれば、競合の記事よりもクリック率向上が目指せるでしょう。
例えばオウンドメディア記事の書き方を解説する記事の場合、以下のような要素を記述します。
- 記事の書き方
- 執筆時のコツ
- 初心者向けであること
以上の要素があれば、ユーザーは自分に関係がある情報なのかや、記事の内容がどのようなものかを判断しやすくなります。
メタディスクリプションを反映させる設定方法
メタディスクリプションを設定する場合、HTMLで記述する方法とWordPressで記述する方法でやり方が異なります。
以下では、それぞれのメタディスクリプションの書き方を実際のキャプチャを用いて解説します。
HTMLでの書き方
HTML5で構築されている場合は、以下のコードでメタディスクリプションを記述できます。
<meta name=”description” content=”ここにmeta descriptionを記述します”> |
HTMLでメタディスクリプションを書く場合は、以下のキャプチャのように、必ず<head>から</head>の間に記述します。
また「xhtml」の場合は、以下のコードでメタディスクリプションを記述してください。
<meta name=”description” content=”ここにメタディスクリプションを記述します”/> |
最後に「/」を入れ忘れないように注意しましょう。
CMSでの書き方:WordPressの場合
WordPressではプラグインをインストールしてメタディスクリプションを設定します。
「All in One SEO」や「SEO SIMPLE PACK」などのプラグインをインストールすることで、記事編集ページから設定できます。
▼「All in One SEO」をインストールした場合のメタディスクリプション設定画面
▼「SEO SIMPLE PACK」をインストールした場合のメタディスクリプション設定画面
また、WordPressテーマによっては、デフォルトで設定できる機能が備わっている場合もあります。
WordPressでのメタディスクリプション設定は、記事の投稿ページから可能です。
プラグインを使ったメタディスクリプション設定と同じく、記事編集ページの最下部で設定できます。
▼WordPressテーマ「Cocoon」に実装されているメタディスクリプションの設定画面
CMSでの書き方:ferret Oneの場合
弊社で提供している「ferret One」でも「メタタグ」はhtmlで記述しなくても、管理画面で所定の場所に入力するだけで簡単に設定できます。
初めてSEO対策に取り組む企業やコーディング知識不要でWebサイト制作をしていきたい方は、このようにメタタグなどのSEO対策が簡単にできるCMSを選ぶと安心です。
メタディスクリプションの重複に注意する
メタディスクリプションを記述する際、設定が重複していないかに注意しましょう。本来メタディスクリプションはひとつしか設定しません。重複しているとHTMLの構造上間違っているため、SEOにも悪い影響を及ぼす可能性があります。
特にWordPressは、プラグインで設定する方法とWordPressテーマにデフォルトで実装されている設定機能があるため、メタディスクリプション設定が重複しやすいのです。
例えば、デフォルトでメタディスクリプションを設定できるWordPressテーマ「Cocoon」と、プラグインの「All in One SEO」の両方でメタディスクリプションを設定した場合、以下のようにコードが重複してしまいます。
どのようにコードが記述されているのかを確認したい場合は、以下手順で確認できます。
- 確認したいページをCromeで開く
- 右上にある3本線の設定ボタンをクリック
- 「その他のツール」から「デベロッパーツール」を選択
- ▶︎<head>…</head>の「▶︎」をクリック
- <meta name=”description” content=”〜〜”>を確認
以上の手順でメタディスクリプションが重複しているかどうかがわかるので、確認しておきましょう。
設定したメタディスクリプションが反映されない場合もある
メタディスクリプションを設定しても、検索結果の表示画面に反映されない場合があります。
メタディスクリプションはGoogle側が自動で調整するため、設定したからといって必ず設定が反映されるわけではありません。
しかし、設定をしなければGoogle側で自動生成されてしまい、意図しない文章が表示される可能性もあります。
少しでもユーザーのクリックを促せるように、メタディスクリプションは必ず手動で設定を行っておきましょう。
メタディスクリプションの例文
効果的なメタディスクリプションを記述するには、以下の内容を意識して書くといいでしょう。
- ターゲット
- 記事内容
- 興味付け
- 読むメリット
以上の内容を用いて、メタディスクリプションの例文を紹介します。
【タイトル】
オウンドメディアの記事の書き方とは?編集部で共有しているライティングのコツ
【キーワード】
オウンドメディア 書き方
【メタディスクリプション】オウンドメディアの記事の書き方には、コツがあります。この記事では、これからオウンドメディアに取り組みたいと考えている方に向けて、弊社編集部で実践している「書き方のポイント6つ」をご紹介します。
このメタディスクリプションでは、4つの内容に対して下記の箇所で対応しています。
- ターゲット
→これからオウンドメディアに取り組みたいと考えている方に向けて - 記事内容
→オウンドメディアの記事の書き方には、コツがあります。この記事では〜 - 興味付け
→弊社編集部で実践している - 読むメリット
→「書き方のポイント6つ」をご紹介します。
「これからオウンドメディアに取り組もうとしている初心者の方」を対象に、「弊社編集部で実際に心がけている書き方のコツ」を、「6つのポイントにまとめて紹介」しているという訴求です。
キーワードである「オウンドメディア 書き方」を盛り込みつつ、メタディスクリプション内で記事のターゲットや内容、魅力が伝わるように構成しています。
▼実際の記事はこちら
クリック率の上がるメタディスクリプションを設定しよう
- メタディスクリプションには直接的なSEO効果はない
- ユーザーのクリック率に影響する
- 文字数は70〜120字以内にする
- 書き方のコツは記事を読むメリットを明確に伝えること
- 設定したメタディスクリプションが反映されない場合もある
メタディスクリプションの設定は、検索結果のクリック率を向上させる施策として効果的です。また、コンテンツの品質が良いことも前提にあると理解しておきましょう。
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