BtoBマーケティングのBPOとは?業務内容と導入方法


人手不足の解消や業務の品質向上のために、BPOの導入を検討していませんか。

導入を検討しているが、自分の会社に合うか分からず悩んでいる方向けに、マーケティングのBPOで委託できる業務内容や、BPOのメリット・デメリット、導入方法をご紹介します。

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目次[非表示]

  1. 1.BtoBマーケティングのBPOで委託できる業務内容とは?
  2. 2.マーケティングはBPOを導入すべき? 導入のメリットとデメリット
  3. 3.マーケティングをBPO活用するには?導入方法と会社を選ぶ基準
  4. 4.状況に合わせてBPOをうまく活用し、マーケティングの成果を最大化しよう


BtoBマーケティングのBPOで委託できる業務内容とは?

BtoBマーケティングのBPOとは、具体的にはどんなことをしてくれるのでしょうか?
BPOでどんなことが委託できるのかをまとめました。


マーケティング全般を丸ごと委託する

BPOは、専門領域をプロセスごと広範囲で委託できるのが特徴です。
市場調査から課題発見・改善策実行といった、マーケティング領域のプロセスを丸ごと委託することが可能です。

具体的には、ターゲットとなるメーカーの調査、データベースの構築、メールマーケティングやアウトバウンド施策のサポートやシステム設計まで、マーケティングに関わる実務を幅広く対応してくれます。


クリエイティブ制作に特化して委託する

相談しながら柔軟に必要なサポートをしてくれる点がBPOの強みです。
特定の分野や領域に特化して委託をお願いすることも可能です。

例えば、自社発信しているオウンドメディアのクリエイティブ制作にBPOを導入すると、進行管理から制作、運用の効果分析、改善策実施までが委託でき、実務の煩雑さを解消できます。


取引先の企業管理を委託する

BtoB業態において、取引先企業とのやり取りや契約情報を管理していくのは大変です。
また、各企業とのやり取りや動向分析はCRMに生かせますが、同時に手間がかかります。

企業管理の煩雑さを解消するには、BPO会社が提供しているMAツールを導入し、運用サポートしてもらいながら顧客企業管理を委託する方法がおすすめです。

業務を完全に請け負う、という形だけではなく、自社で主体的に運用するのを助けるような支援をしてくれるBPO会社はたくさんあります。

最終的には自社内でツールによる管理を推進していくことを見据えつつ、事業拡大期は素材開発やマーケティングに注力するためにも、一時的に顧客管理をBPOに委託するのも良いでしょう。


マーケティング以外の分野を委託する

BPO会社によって得意とする専門領域はさまざまです。
例えば、コールセンター部門や総務・人事・経理のシステム化にテコ入れし、会社全体の業務効率化に寄与する、といったBPOの活用も可能です。

大手メーカーでは、会社規模や所属人数も多く、これらのバックオフィス部門の業務をいかに効率化するかが社内の死活問題となります。
自社のリソースを必要な部門に集約し、結果を出すためにも、バックオフィスの専門領域をまるごと委託する方法も検討しましょう。


★BPOは外注やコンサルとは何が違う?

外注
業務の一部を委託すること
コンサル
クライアントの課題を解決すること
BPO
クライアントの課題を解決するために、業務のプロセスごと委託すること


BPOは、言わば外注とコンサルの混合型。単なる業務委託ではなく、抱えている課題解決につながる業務委託である点が特徴です。

また、BPOは「Business Process Outsourcing」の略で、「ビジネスをプロセスごとアウトソーシング(委託)する」こと。
業務プロセスをそのまま委託し、専門的なスキルとノウハウを生かしながら、外注よりも広い範囲で仕事してもらうことで、業務効率化や課題改善が期待できます

▼コンサルに相談する際のポイントについては、下記の記事もぜひ参考にしてみてください。
Webマーケティングをコンサルに依頼するには?費用相場とメリット・デメリット

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マーケティングはBPOを導入すべき? 導入のメリットとデメリット

実際に自社がBPOを導入した場合、どんな良い効果が期待できるのか、また気を付けなければならない点は何か、ご紹介します。


マーケティングをBPOに委託するメリット

業務を効率化できる

専門的な知識をもつ外部企業に委託することで、余計な手間や工数をかけずに、より効率的・効果的な業務の進め方を実現できます。
業務の効率化は自社内でノウハウがないと推進が難しいので、まるごとプロ集団におまかせすると良いでしょう。


集中したい分野に自社のメンバーを集約できる

限られた社員の工数を、出来るだけコアな業務に集中させる上で、BPOは効果を発揮します。
委託できる業務を広範囲で外部に任せることで、会社が注力したい業務に社員のリソースを割けるのは大きなメリットです。


業務の質を向上できる

BPO会社は知識豊富なプロ集団です。
自社にはない知識やノウハウを活用できるのも魅力のひとつ。
実績や経験を生かし、最適な業務プロセスを踏むことで、成果を最大化するのに貢献してくれるはずです。
法改正や新技術の導入など、情報のアップデートもスピーディーになります。


セキュリティ・グローバル対策を万全にできる

BPO事業者にはISMS等の認証を取得しているところが多く、適切なセキュリティ対策が期待できます。
特に管理系の業務を委託する場合は、最新のセキュリティシステムの導入で対応してくれるメリットがあります。


BPOに委託するデメリット

自社が業務を把握できなくなる

外部に自社業務の運用や管理・改善を任せることになりますので、その業務の中身を自社で把握できなくなるリスクがあります。
仕事の進め方をすり合わせる時点で、進捗状況を定期的に共有するフローをつくる等、任せっぱなしにしない工夫が必要です。


自社に知識やノウハウが蓄積されない

委託してしまうと、どうしても自社に知識や経験、ノウハウが蓄積されません。
結果、委託する範囲を自社で巻き取れずに、BPO企業に長期的に依存してしまう羽目になるかも…。
依存しすぎないよう、外部からの情報収集を怠らないようにしましょう。


組織変更などに合わせるのが難しい

特にベンチャーや成長中の中小企業では、規模拡大に伴う組織体制の変化により、BPOの運用内容を柔軟に変化させていく必要があります。
BPO企業とのコミュニケーションを密接にとっておかないと、委託してもうまく機能せず、BPOが継続できなくなる懸念もあるでしょう。


個人情報に留意が必要

契約時に秘密保持契約を交わしたとて、外部に個人情報をはじめとした機密情報を開示したり管理させたりすることはひとつのリスクです。
コールセンター業務や顧客管理に関わるBPOは、信頼できる企業なのかをきちんと見極めないといけません。


費用がかかる

委託するので、当然そこには費用が発生します。
BPOが適切かを判断する上で、費用対効果の視点が重要です。
ただし、人事部門や経理部門のBPO、システム化による業務フローのBPOだと、固定費や人件費の削減によりコスト削減につながる場合もあります。


★マーケティングBPOの適正な費用感とは?

マーケティングの幅が広いため、委託内容により異なります。
適正か否かを見極めるには、導入にかかる「初期費用」と、運用していく上での「ランニング費用」が、それぞれどの程度なのかを把握します。そして、何で発生している費用なのか、価格の根拠が、適正な費用かどうかを判断する材料になります。複数社で相見積もりをとると、比較ができておすすめです。

参考までに、下記にWebマーケティングで委託する業務のおおまかな費用感をまとめています。

数値解析や分析のサポート
月額10〜30万円
記事の制作サポート
月額10〜30万円
メディア運営のサポート
月額30〜50万円
戦略立案や事業プランニングのサポート
月額50〜100万円


マーケティングをBPO活用するには?導入方法と会社を選ぶ基準


導入時のメリット・デメリットを踏まえた上で、自社でもBPOの導入を始めてみたい場合はどうしたらいいのでしょうか。
ここからは、マーケティング領域でBPOを導入するときの方法と、会社を選ぶときの基準についてご紹介します。


BPOを導入する方法

委託会社を探す

BPOをしてくれる会社はたくさんありますが、それぞれ委託できる領域や得意とする分野が異なります
各社のホームページを参考にし、自社に合いそうな会社を探してみましょう。
一番手っ取り早いのはネット検索で、最近では下記のような検索サービスもあります。

▼BPO関連サービス提供の会社・企業一覧(全国)|Baseconnect
https://baseconnect.in/companies/keyword/23b2acb7-2228-4ba3-be15-a2eee247c70a

▼BPOサービス紹介センター
http://www.bpo-center.com/search/


自社の課題を伝える

良いなと思える会社を見つけたら、契約前に一度相談の場を設け、自社の実情を伝えましょう
マーケティングを行う目的と目指すゴール、ターゲット、推進していく上での課題などを伝え、BPOでどんな状態を実現したいのかを明確にすり合わせます。


サービスプランと見積もりをもらう

課題が伝わったら、どんな風に解決してもらえるか、BPOする上でのプランや見積もりをもらう段階になります。

内容によっては、BPO会社が所有しているサポートツールの導入を提案される場合もあります。
費用や導入までにかかる時間、仕事の進め方や報告のタイミング、トラブル時の対応など、実際に実務をするイメージで具体的に詳細を詰めていきましょう。


契約する

内容上問題がなければ、実際にBPOを進めるべく、契約書面を取り交わしましょう。
秘密保持契約の締結と併せて、情報の扱いに伴うセキュリティ面のやり取りも必ず進めましょう。


BPO会社を選ぶ基準

コミュニケーションのとりやすさ

最重要と言っても過言ではありません。
長期的に委託するのを見据えて、担当の人とコミュニケーションをスムーズに取れるかが、選定基準のひとつです。

委託内容に関しても、メリット・デメリット両側面から分かりやすく具体的に伝えてくれるか、運用中にトラブルが起きたらどのように連絡すると良いか等、委託中のやり取りを確認しておきましょう。


対応業務や得意ジャンル

業者によって得意とする専門領域や、対応できる業務範囲が異なります。
自社の課題が何であるかを理解し、課題解決に貢献してくれるスキルやノウハウをもったBPO会社であるかを見極めましょう。
業者のホームページなどから特徴や実績を調べるのはもちろん、担当者に直接質問をぶつけてみるのも良いです。


企業規模や対応能力

BPO会社の規模が大きければ大きいほど、業務の適用範囲も広がります。
自社が発注したい業務がどのくらいか、今後どの程度の量を発注する見込みか、業務の規模や量によってBPO会社を選定するのも大切な観点です。

業者の規模が小さすぎると、途中で対応できなくなり、依頼業者を選び直さないといけなくなるかもしれません。
マーケティングをBPO委託するなら、どのくらいのデータ量をさばけるのか、クリエイティブ制作はどの程度の量まで対応可能か、契約前に確認しておくと良いでしょう。


価格

費用感は業務内容に左右されるので、一概に高い・安いで判断しにくい面もあります。
BPO会社を最初から1社に絞りこまず、複数社から相見積もりを取るのがベターです。
また費用の詳細として、何にいくらかかっているのか、詳細を説明してもらい、納得性の高い会社を選びましょう。


セキュリティポリシー

情報漏えいをはじめ、セキュリティに関するリスクは十分に注意が必要です。
個人情報の取り扱いを明記しているか、プライバシーマークを取得しているか、最初の段階で調べ、きちんとセキュリティに対する社内方針(セキュリティポリシー)を提示してもらうようにしてください。


番外編:BPOせずに業務を効率化&質を向上させるには

マーケティングツールを活用して、自社内で効率化したり、品質向上したりする方法もあります。

例えば「ferret One」は、誰でも簡単に操作・運用できるBtoBビジネス特化型のWebツール。
サイト制作やLP・フォーム作成、問い合わせ管理、メール配信、アクセス解析までをオールインワンで実現できるので、BPOのメリットでもある業務効率化・工数削減を社内で実現できます。

また、BtoB事業に特化したマーケティングのノウハウ実績を基にした成功メソッドの提供や、マーケティングのプロの運用サポートも受けられる点もおすすめです。


公式サイト:BtoBマーケティングをこれ1つで「ferret One」


状況に合わせてBPOをうまく活用し、マーケティングの成果を最大化しよう

工数削減による業務の効率化や、専門家のノウハウによる業務品質の向上が期待できるBPO。
一方で、委託業務が把握しにくくなったりノウハウが溜まりにくくなったりするデメリットもあります。

BPOを導入する際は、メリット・デメリットを把握した上で、自社に合う会社を冷静に見極めながら、業務推進することが重要です。
適切にBPOを取り入れて、BtoBマーケティングの成果を最大化し、事業を成功に導きましょう!

ferret Oneは、BtoBに特化したマーケティング支援を行います。自社で運用できるようになる運用支援はもちろん、人材が不足している場合は運用代行も承っております。ぜひ資料をご覧ください。

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One Tip編集部
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One Tipは、Webマーケティングツール「ferret One」から生まれた、「リード獲得の打ち手が見つかるメディア」です。 BtoBマーケティングにかかわる人にとって、価値あるコンテンツをお届けしていきます。 Twitter:@ferret_One_

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