有料のCMSおすすめ10選|無料との違いと失敗しないポイントとは
CMS(コンテンツマネジメントシステム)とは、HTMLやCSSの専門的知識がなくてもWebサイトの制作やコンテンツの管理・更新ができるツールです。導入することで、サイト管理の手間の軽減、運用面での分業を可能にするなど、さまざまなメリットがあります。
便利なツールですが、多種多様なCMSが存在し、どれを選んでいいのか悩んでいませんか?この記事では、有料・無料それぞれおすすめのCMSと、選び方のポイントを紹介します。
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目次[非表示]
CMSの種類|導入前に知っておきたい3つのタイプ
CMSは以下3つの種類に分けられます。
1.オープンソース型
オープンソース型とは、ソースコードを一般公開しているCMSです。自由にカスタマイズでき、ほとんどが無料で使えます。
利用者が多いため、検索すれば知りたい情報が手に入りますが、ハッカーに狙われやすく、不正アクセスなどセキュリティ面で不安があります。
最も有名なWordPressはオープンソース型の代表です。
2.パッケージ型
パッケージ型は、企業が開発したCMSを購入し、自社サーバーにインストールして利用します。コストが発生し、導入に知識が必要となりますが、企業での利用を想定した機能が充実しています。
3.クラウド型
クラウド型は、インターネットを経由して利用するCMSです。サーバーやソフトウェアの準備が不要で、パッケージ型に比べ安く導入できます。
開発企業がツールのアップデートを行うので、最新の状態で利用できるのもメリットです。
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静的CMSと動的CMSの違い
CMSは「静的CMS」と「動的CMS」に分類できます。
2つの違うポイントは、HTMLを生成するタイミングです。静的CMSは、HTMLページを前もって準備し、動的CMSはユーザーがアクセスした時にHTMLページを生成します。
静的CMSと動的CMSの特徴は下記の通りです。
静的CMS
静的CMSは、準備しておいたページをそのままWebサイトに転送します。そのため、ユーザーがアクセスしてから短い時間で表示できる点がメリットです。
セキュリティに強く、CMSサーバーでコンテンツを作成しているため、Webサーバーがダウンしても影響を受けません。
更新の際には完成しているページ全体を構築し直す必要があります。少しの修正でも時間がかかってしまう点がデメリットです。
HTMLの知識を必要とする部分があるため、初心者の方は注意しましょう。
大規模なサイトはサーバーに負荷がかかるため、更新頻度の少ないサイトなどにおすすめです。
動的CMS
動的CMSは、修正の際に全体を構築せずに済みます。コンテンツの作成・修正・管理が簡単に可能です。
ページの構成要素をバラバラに保存しているため、仕組みが複雑になってしまいセキュリティ面に不安があります。ただし、社内にWebに強い人がいて、セキュリティ対策がしっかりできれば問題ありません。
頻繁に更新するサイトや、検索機能を備えているサイト作成に向いているCMSです。
おすすめツール比較表
おすすめツールの比較表です。自社ツールを検討する際の参考にしてください。
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ツール名 |
タイプ |
費用 |
特徴 |
---|---|---|---|
ferret One |
クラウド |
初期費用:10万円 月額利用料:10万円〜 ※プランにより異なる |
・BtoBマーケティングに強い
・施策の実行を支援する伴走サポートで初めてWebマーケティングに取り組む企業におすすめ
・ホットリード抽出、メール配信などマーケティング機能が豊富
|
Movable Type |
パッケージ クラウド |
・Movable Type クラウド版:月額5,500円〜(税込) ・Movable Type ソフトウェア版:99,000円(税込) ・Movable Type 年間メンテナンス:33,000円(税込)※1年ごとに更新 ・Movable Type workflow pack:198,000円(税込) ・Movable Type staging pack:275,000円(税込) ・Movable Type premium:825,000円(税込) ・Movable Type advanced:1,320,000円(税込) ・Movable Type Premium (Advanced Edition):1,650,000円(税込) |
・静的コンテンツを作成可能
・プラグインは運営会社が検証しているので安心
|
Sharewith |
クラウド |
・コンパクト:初期費用75万円〜、月額12万円〜 ・スタンダード:初期費用100万円~、月額費用14万8千円~(非上場企業)。 初期費用150万円~ 月額費用16万8千円~(上場企業) ・レジリエンス:初期費用280万円~、月額費用24万8千円~ |
・国内上場企業で支持が高い
・マニュアルがなくても使いやすい
|
NOREN |
パッケージ |
・低予算、少人数でスモールスタート:1,000万円〜 ・全員参加型のWebサイト運営を目指したCMS基盤構築:2,000万円〜 ・デジタルマーケティングの基盤構築と実現:5,000万円〜 |
・保守継続率96%
・導入した企業の87%が自社のみで運用
・お客様満足度平均98%のサポートセンターを常設
|
HeartCore |
パッケージ |
要問い合わせ(公式サイト記載なし) |
・ワードやエクセルを操作するようにWebサイトを作成
・検索エンジン搭載で、サイト内の検索機能を充実
|
RCMS |
クラウド |
・スタンダードプラン:初期費用44,000円、月額利用料11,000円
・仮想専用サーバープラン:初期費用88,000円、月額利用料55,000円 ・オンプレミス提供プラン:1,595,000円、ソフトウェアサポート料275,000円/年間
|
・250以上の機能を標準装備
・開発元によるサポートが充実
・要望を出せば、セキュリティの強化が可能
|
CREAM |
パッケージ |
・レギュラープラン:初期費用30,000円、月額費用15,000円(税抜) ・プレミアムプラン:初期費用190,000円、月額費用30,000円(税抜) |
・SEOに強い
・コンテンツ作成に役立つ機能が充実
|
CMS ALAYA |
パッケージ クラウド |
要問い合わせ |
・第三者機関によるセキュリティ検査
・サイトの品質維持と向上のための機能が充実
・エンジニアチームと密に連携したサポート体制
|
BiNDup |
クラウド |
・エントリーコース:初年度無料(2年目以降:月528円) ・基本コース:月額換算2,728円 ・ビジネスコース:月額換算8,983円 |
・400以上のテンプレート数
・追加費用があまりかからず、低コストでのサイト運用が可能
|
a-blog cms |
パッケージ |
・スタートアップ:月額費用1,650円 ・スタートアップ+:月額費用5,500円 ・プロフェッショナル:月額費用11,000円 ・プロフェッショナル+:月額費用16,500円 ・スタンダード(買い切りプラン):初期費用:66,000円 バーションアップ費用:11,000円 |
・ブログを作成するような感覚でサイト作成
・オンラインビデオ通話でのサポートを受けられる
・60日間の無料トライアルあり
|
WordPress |
オープンソース |
無料 |
・利用者数世界No.1
・豊富なテンプレートとプラグインが魅力
・ある程度の知識が必要
|
Jimdo |
クラウド |
無料 |
・ドイツ製品だが日本語対応
・おしゃれなデザインが多い
・メールアドレスを入力すれば、すぐに利用できる
|
Baser CMS |
オープンソース |
無料 |
・コンテンツの操作はプルダウンメニューから可能
・「VAddy」が行う脆弱性検査をクリアしていて安心
|
SOY CMS |
オープンソース |
無料 |
・企業サイトに必要な機能に絞ったシンプルさ
・開発元のサポートは有料のみ
|
EC-CUBE |
オープンソース |
無料 |
・ECサイトに強い
・国内シェアの高いCMS
|
Drupal |
オープンソース |
無料 |
・専門のセキュリティチームによるシステムの監視
・100近い言語に対応
・ホワイトハウスやオーストラリア政府に導入実績あり
|
Wix |
オープンソース |
無料 |
・800種類以上のデザインプレート
・190か国、2億人以上のユーザー
・動きのあるページも簡単作成
|
concrete5 |
オープンソース |
無料 |
・多人数で運用するWebサイトを前提にしている
・動的CMSだが、表示速度への対策を実施
・日本企業の制作事例あり
|
Joomla! |
オープンソース |
無料 |
・WordPressに次ぐ利用者
・初期設定の段階から十分な機能が備わっている
|
Ameba Ownd |
クラウド |
無料 |
・デザイン性に優れた豊富なテンプレート
・スマートフォンからの記事投稿や編集が可能
|
おすすめの有料CMS 10選
それでは、有料のCMSの中で特におすすめのものを10種類ご紹介します。
BtoBマーケティングに強みのある「ferret One」
ferret OneはBtoBマーケティングに強いCMSです。CMS機能以外にも、アクセス解析、SEO、メール配信、顧客管理などBtoBマーケティングに必要な機能が揃っています。
ツールと合わせての戦略・施策設計などのマーケティング支援も依頼できるのが特徴です。
Webサイトの公開と合わせて、その後の運用までしっかりと見据えたい企業におすすめです。
【費用】
初期費用:10万円
月額利用料:10万円〜 ※プランにより異なる
【公式サイト】
https://cloud.ferret-one.com/
静的コンテンツで作成「Movable Type」
Movable Typeは小規模サイトから大企業や官公庁などのサイトにいたるまで、多数の導入実績がある国産CMSです。ブログを編集するためのツールとして開発されましたが、機能が拡張し、現在では幅広いWebサイトに利用されています。
静的にコンテンツを作成するため、表示スピードが速く、アクセスの多いサイトに向いています。
Movable Typeは運営会社により検証されたプラグインを提供しているため、安心して機能の拡張が可能です。
【費用】
Movable Type クラウド版:月額5,500円〜(税込)
Movable Type ソフトウェア版:99,000円(税込)
Movable Type 年間メンテナンス:33,000円(税込)※1年ごとに更新
Movable Type workflow pack:198,000円(税込)
Movable Type staging pack:275,000円(税込)
Movable Type premium:825,000円(税込)
Movable Type advanced:1,320,000円(税込)
Movable Type Premium (Advanced Edition):1,650,000円(税込)
【公式サイト】
https://www.sixapart.jp/movabletype/
コーポレートサイト向けCMS「Sharewith」
Sharewithは国内上場企業での支持が高いクラウド型CMSです。コーポレートサイトに必要なCMS機能からセキュリティ・サポート機能までまとめて提供するので、カスタマイズせずに、そのままで十分に使えるのが特徴です。
わかりやすく誰でも使える共通プラットフォームで、マニュアルがなくても、ページの編集から公開が行えます。
【費用】
コンパクト:初期費用75万円〜 月額12万円〜
スタンダード:初期費用100万円~ 月額費用14万8千円~(非上場企業)
初期費用150万円~ 月額費用16万8千円~(上場企業)
レジリエンス:初期費用280万円~ 月額費用24万8千円~
【公式サイト】
https://www.share-with.info/jp/index.html
自社のみでWebサイト運用が可能に「NOREN」
NORENは導入実績国内トップクラスで、保守継続率96%を誇る国産パッケージ型CMSです。コンテンツ管理の機能に力を入れており、シンプルで使いやすいため、誰でも簡単にコンテンツの登録や承認を行えます。導入した企業の87%がWebサイトの運用を、外注せずに自社のみで行っています。
NORENは「NORENサーバ」と「公開サーバ」を切り離して管理。安定してWebサイトを公開でき、セキュリティ面も安心です。
お客様満足度平均98%のサポートセンターの常設や、専任講師による3日間の研修などサポート体制も充実しています。
【費用】
低予算、少人数でスモールスタート:1,000万円〜
全員参加型のWebサイト運営を目指したCMS基盤構築:2,000万円〜
デジタルマーケティングの基盤構築と実現:5,000万円〜
【公式サイト】
https://noren.ashisuto.co.jp/
既存サイトを低価格で取り込める「HeartCore」
HeartCoreは導入実績750社以上のパッケージ型CMSです。ワードやエクセルを操作するようにWebサイトが制作でき、画像データの取り込みもコピー&ペーストの簡単操作で可能です。
HeartCoreには検索エンジンが搭載されており、サイト内の検索機能を充実させます。既存のサイトやコンテンツを、他社の数分の1の価格で一括取り込みできる機能があるので、すでにサイトを持っている企業に便利です。
170カ国の翻訳エンジンと連携しており、多言語サイトにも利用できます。他にもSNSとの連携も可能で、コミュニティサイト、会員制サイトにも向いています。
【費用】
要問い合わせ(公式サイト記載なし)
【公式サイト】
https://www.heartcore.co.jp/
250以上の標準機能が魅力「RCMS」
RCMSは、金融、商社、メーカなどの上場企業から中小企業まで幅広い企業で利用されています。導入実績は4,000社以上におよびます。
250以上の標準機能を備えており、必要な機能を選んで、さまざまなサイト作成が可能です。
アクセス制限、パスワード暗号化、パスワード強化機能などセキュリティ機能が特に優れています。要望を出せば、さらに高度なセキュリティ対策も可能です。
プランが細かく設定されており、自社の予算に合わせてツールを有効的に活用できます。
国産ツールで、構築から運用にいたるまで、開発元がしっかりサポートしてくれるため安心です。
【費用】※すべて税込価格
スタンダードプラン:初期費用44,000円 月額利用料11,000円
仮想専用サーバープラン:初期費用88,000円 月額利用料 55,000円
オンプレミス提供プラン:1,595,000円 ソフトウェアサポート料275,000円/年間
【公式サイト】
https://www.r-cms.jp/
コンテンツ作成に便利な機能が豊富「CREAM」
CREAMは「続けることでビッグワード1位が狙える」を売りにしたCMSで、SEOに強いのがメリットです。
カンタン記事作成機能、記事の管理・承認機能、キーワード管理機能など、コンテンツ作成に役立つ機能が豊富に揃っています。
記事作成の作業工程を軽減でき、手間を省ける点が特徴です。
記事がメインのオウンドメディア向けサイト作成におすすめのツールです。
【費用】
レギュラープラン:初期費用30,000円 月額費用15,000円(税抜)
プレミアムプラン:初期費用190,000円 月額費用30,000円(税抜)
【公式サイト】
https://www.cream-cms.com/
セキュリティ検査実施で安心「CMS ALAYA」
CMS ALAYAは、官公庁や大手企業への導入実績が多数あるCMSです。大規模サイトに利用できます。
第三者機関にセキュリティ検査を依頼しており、その結果を元にセキュリティ対策を実施しているため安心できます。
サイトの品質維持と向上のための機能が充実している点が特徴的です。アクセシビリティチェック、自動修正、リンク切れチェックなどの機能を利用すれば、経験がなくても品質ガイドラインを満たしたコンテンツの作成が可能です。
社内のサポートチームは、エンジニアチームと密に連携しており、さまざまな問い合わせに迅速に対応してくれます。
【費用】
要問い合わせ
【公式サイト】
https://www.kanata-jp.com/alaya/index.html
レスポンシブ対応のテンプレートあり「BiNDup」
BiNDupは、導入実績が200,000社を突破した国産CMSです。テンプレート数が400以上準備されており、多種多様な業種・目的に応じたWebサイトを作成できます。
テンプレートの中には、レスポンシブ対応のものがあるので、スマートフォンにも対応可能です。
サーバー、サイト構築、SEO対策、マーケティングなど、必要な機能が一つに揃っています。
機能の追加費用をあまりかけずにすむ点がメリットで、低コストでのサイト運用を検討している企業におすすめです。
【費用】
エントリーコース:初年度無料(2年目以降:月528円)
基本コース:月額換算2,728円
ビジネスコース:月額換算8,983円
【公式サイト】
https://bindup.jp/
ユーザー目線で作られたCMS「a-blog cms」
a-blog cmsは、ブログを作成する感覚で手軽に更新できる国産CMSです。
ユニットと呼ばれる枠を選択し、文章を入力、画像のレイアウトを決めるだけでコンテンツを作成できます。
開発元の株式会社アップルップルは、Web制作を請け負ってきた会社です。経験から培ったノウハウを活かし、ユーザー目線でのカスタマイズや新機能の充実に取り組んでいます。
費用をかければ、オンラインビデオ通話でのサポートを受けられます。
60日間の無料トライアル期間を利用して、使いやすさを試してみましょう。
【費用】
スタートアップ:月額費用1,650円
スタートアップ+:月額費用5,500円
プロフェッショナル:月額費用11,000円
プロフェッショナル+:月額費用16,500円
スタンダード(買い切りプラン):初期費用:66,000円 バーションアップ費用:11,000円
【公式サイト】
https://www.a-blogcms.jp/
おすすめの無料CMS 10選
無料のCMSの中で、おすすめできるものを10種類紹介します。
- 利用者数世界1位「WordPress」
- 簡単登録ですぐに利用できる「Jimdo」
- コンテンツ操作はプルダウンメニューからの簡単操作「Baser CMS」
- 1か月間は無料で使える「ペライチ」
ECサイト作成に強い「EC-CUBE」
- ホワイトハウスなどの政府機関でも利用「Drupal」
- 魅力的なデザインテンプレートが豊富「Wix」
- ツリー形式で全体像を把握しやすい「concrete5」
- プラグイン不要でも機能が豊富「Joomla!」
- スマートフォンからも投稿・編集可能「Ameba Ownd」
利用者数世界1位「WordPress」
WordPressは人気のオープンソース型CMSで、世界で1番利用されています。豊富なテンプレートとプラグインが特徴で、自分たちに合わせたカスタマイズが可能です。
プラグインのインストールは管理画面から簡単に行えます。サイトに合わせて機能を追加することで、コーポレートサイト・ECサイト・ブログなど、さまざまなWebサイトに対応できます。
セキュリティ、SEOへの対策もプラグインを導入が必要です。ある程度の知識は必要ですが、自由度が高い分オリジナリティのあるサイトになります。
【公式サイト】
https://wordpress.com/ja/
簡単登録ですぐに利用できる「Jimdo」
Jimdoはドイツ発のCMSですが、(株)KDDIウェブコミュニケーションズが運営しており、日本語にも対応しています。
メールアドレスを入力して会員登録するだけで、すぐに利用可能。ドラッグ&ドロップの簡単操作とプレビュー画面の直接編集が特徴で、初心者でも簡単に作成できます。
テンプレート数は40種類と少なめですが、おしゃれなデザインが多く魅力的です。独自ドメインは有料プランでなければ利用できないので注意が必要です。
【公式サイト】
https://www.jimdo.com/jp/
コンテンツ操作はプルダウンメニューからの簡単操作「Baser CMS」
Baser CMSは国産のオープンソース型CMSです。Webサイトに必要な機能を標準で備えているので、すぐに制作にあたれます。
ページの編集や公開、タイトル変更などコンテンツの操作がプルダウンメニューからできます。サイトの全体像をツリー構造で把握するため、大規模なサイト制作も可能です。
カスタマイズ性が高く、知識を身につけなければ難しい部分もありますが、クリエイターの手助けがあれば簡単に運用できるようになります。
Webアプリケーション脆弱性検査サービスの「VAddy」が行う脆弱性検査をクリアしており、セキュリティも安心です。
【公式サイト】
https://basercms.net/
1か月間は無料で使える「ペライチ」
ペライチは、小規模なビジネスや個人利用に向いている国産CMSです。
基本的には有料になりますが、1か月間無料で使えるので、手軽に始めたい場合や短期間の施策を行う際には有用でしょう。
豊富なテンプレートと機能、充実したサポート体制により、手軽にウェブサイトを構築し、運営することできるので、お試し期間中の使い心地が気に入れば継続利用も検討するという臨機応変な活用方法もできます。
【公式サイト】
https://peraichi.com/
ECサイト作成に強い「EC-CUBE」
EC-CUBEは3万5千以上の導入実績があり、国内でシェアの高いCMSです。
ECサイトに強く、ポイント機能、定期購入機能、商品管理機能、会員管理機能など役立つ機能が多く揃っており、プラグインを追加してより使いやすくすることも可能です。
デザインも豊富で自社のイメージにあったECサイトが作れます。
【公式サイト】
https://www.ec-cube.net/
ホワイトハウスなどの政府機関でも利用「Drupal」
Drupalは大規模なサイトで多く利用されているCMSです。ホワイトハウスやオーストラリア政府といった政府機関、大企業、大学などに導入実績があります。
専門のセキュリティチームがシステムを常に監視しています。セキュリティが高く、安心できる点は魅力です。
拡張モジュールを組み合わせて、自社に必要な機能をサイトに備えられます。さまざまな用途のサイトに対応できる、柔軟かつ拡張性の高いツールです。
100近い言語に対応しており、言語別にそれぞれページを準備する必要がありません。
1つのページで多言語の翻訳データを管理します。
【公式サイト】
https://annai.co.jp/drupal
魅力的なデザインテンプレートが豊富「Wix」
Wixは世界190か国、2億人以上のユーザーがいるクラウド型CMSです。
デザイナーの作成したデザインテンプレートが豊富で、800種類以上におよびます。
動画背景、スクロールエフェクト、アニメーションなどユーザーの目を惹きつける機能も充実しており、動きのあるサイトを簡単に作成できる点がメリットです。
サイトは6つのステップで完成します。中でもWix ADI機能は、質問に答えるだけでサイトが作成できる便利な機能です。
独自ドメインや広告の非表示は有料版でしか利用できないため、企業で利用される際には、有料へのアップグレードをおすすめします。
【公式サイト】
https://ja.wix.com/
ツリー形式で全体像を把握しやすい「concrete5」
concrete5はサイトの全体把握がしやすいCMSツールです。
コンテンツをツリー形式で管理します。また、サイトマップ画面からドラッグ&ドロップで簡単にページの入れ替えができます。
多人数で運用するWebサイトを前提にしたツールで、サイト・ページ・ディレクトリ単位で、承認・編集権限を設定可能です。
システム開発者とコンテンツ編集者の両方のニーズを満たしたいという思いから、使いやすさとカスタマイズ性の両方を備えています。
動的CMSのデメリットを改善するため、フルページキャッシュ機能などで、表示速度をできるだけ早くするよう対策しています。
公式サイトから日本企業の制作事例が閲覧できます。自社導入時の参考にしましょう。
【公式サイト】
https://concrete5-japan.org/
プラグイン不要でも機能が豊富「Joomla!」
Joomla! は、海外ではWordPressに次ぐ利用者がいるCMSです。海外でさまざまな受賞歴があります。
プラグインを利用しなくても、十分な機能が初期設定の段階から備わっているのが特徴です。
メタディスクリプションの設定やロボット設定など、SEO対策に必要なものは基本機能として準備されています。
Joomla! の拡張機能であるエクステンションが数多く開発されているため、複雑で大規模なサイトでも問題なく作成できます。
メールフォームを複数作成でき、問い合わせフォームや資料請求フォームなどに用途別に利用可能です。
管理画面がシンプルで、コンテンツの公開、編集、設定が簡単にできます。初心者でも扱いやすいツールです。
【公式サイト】
https://www.joomla.org/
スマートフォンからも投稿・編集可能「Ameba Ownd」
Ameba Owndは、デザイン性に優れたテンプレートの豊富さが特徴です。デザインに自信がなくても問題ありません。
カラーやフォントの組み合わせ次第でオリジナル感を出せますし、CSSの知識があればさらに高度なカスタマイズが可能です。
独自の解析機能とGoogle Analyticsとの連携で詳細な分析が可能で、サイト運用に活かせます。
スマートフォンから記事投稿や編集ができるため、時間や場所を気にせず更新できる点は魅力です。
【公式サイト】
https://www.amebaownd.com/
失敗しないCMS選びのポイント
CMSを選ぶ際に注目すべき6つのポイントを紹介します。
①目的に適しているか
利用するCMSが自社の目的にあっているかどうかは重要です。具体的には以下3点に注目してみてください。
制作するWebサイトの種類
制作するサイトによって必要な機能は異なります。サービスサイト、コーポレートサイト、ECサイト、メディアサイトなどサイトの種類に適したCMSを利用しましょう。
必要な機能は揃っているか
機能はプラグインで追加できますが、最初から必要な機能が備わっているCMSを選べばコスト削減にもつながります。後から機能を追加する予定があるならば、拡張性にも注目しましょう。
サイトの規模
ページ数やアクセス数の増加により、表示動作が遅くなってしまっては困ります。ユーザーのストレスにならないためにも、サイトの規模に適したCMS選びが大切です。CMSを選ぶ前に、自社が制作するWebサイトの目的を明確にしておきましょう。
②使いやすさ
CMSはサイト管理の手間を軽減する便利なツールですが、使いづらいと更新に時間がかかったりと、効率が悪くなってしまい逆効果です。
コンテンツの更新や編集には社内のさまざまな人が関わります。知識差を考慮して、管理画面がわかりやすく、操作が簡単なものがおすすめです。
使いやすさの点では、他のツールとの連携性も重要です。MAツール、SFA、グーグルアナリティクスなど、連携することでマーケティング活動が効率的にできます。
③サポート体制
導入や操作方法で不明なことがでてきた時に、すぐに解決できるサポート体制が整っているかがポイントです。
サポート体制も電話やメールの他にも、操作に関する講習会を行ってくれるCMSもあります。自社に必要な体制が整っているCMSを選びましょう。
オープンソース型はWebマニュアルを参考にするなど、基本的に自分たちで解決しなければなりません。また、海外製のCMSはサポートが外国語だったりするので、国産のCMSがおすすめです。
④セキュリティ
企業がWebサイトで扱う情報を考えると、セキュリティ対策は重要です。万が一情報が漏洩するようなことがあれば、企業の信頼問題に関わります。
オンプレミス型は自分たちでセキュリティ対策を行う必要があり、有料のCMSは情報提供会社がサーバーの監視やセキュリティのアップデートなど対策を行ってくれます。
⑤デザイン性
デザイン性を求めるならば、テンプレート数が多く、自由にカスタマイズできるCMSがおすすめです。ブランディングを目的としたデザイン重視のWebサイトの場合は、自社の制作したいイメージに合うテンプレートがあるCMSを選びましょう。
⑥費用
導入費用、運用費用が企業の負担にならないCMSを選びましょう。費用は長期的な視点で考える必要があります。
クラウド型の方が安く導入はできますが、初期費用が高くても長く利用することを考えると、パッケージ型の方が結果的に安くなることもあるのです。オープンソース型でもサーバ費用がかかるCMSもあるので注意してください。
無駄な費用になってしまわないよう、無料トライアルなどで試しに利用してみると良いでしょう。
有料・無料どちらがいい?各CMSのメリット・デメリットとは
有料と無料のCMSだと、どちらを選ぶべきなのでしょうか。それぞれのメリットとデメリットをご紹介します。
有料CMS
有料CMSの最大のメリットは高いセキュリティです。有料のCMSは企業での利用を想定しているものが多いため、セキュリティの水準が高く安心して利用できます。サポートも充実しており、トラブル対応のためのコストを省くことも可能です。
デメリットは費用がかかってしまうことです。パッケージ型、クラウド型どちらを導入するにしても、導入費用や運用費用、月額利用料などが必要です。
企業では個人情報などの重要な情報を扱うことが想定されます。コストはかかりますが、有料CMSの方がWebトラブルのリスクは低く、企業での利用に向いています。
無料CMS
無料CMSのメリットは基本的に無料で利用でき、自由度が高いことです。ある程度の知識は必要ですが、柔軟性が高く、自社の目的に合わせて機能やデザインを自由にカスタマイズできます。
デメリットはセキュリティの脆弱性で、ハッカーの攻撃対象になりやすいという問題があります。セキュリティの強化対策は自分たちで行わなければなりません。
無料CMSはセキュリティ対策の他にも、導入作業や保守管理も自分たちで行う必要があります。ある程度の知識がある人材が揃っていて、Webサイトの管理を自社で行えるような企業に向いています。
そもそもCMSとは何なのか?
CMSとは、画像、テキストデータ、デザインなどのサイト構成要素を管理するツールです。
直感的な操作でコンテンツの作成や更新ができます。時間がかかっていた修正も手軽にでき、情報を素早く発信します。
HTMLやCSSの専門的な知識が不要なため、分業が可能です。サービス紹介、採用ページなど、それぞれの部署が担当すべきページを各自で作成できます。作業する人が違っても、テンプレートを使用するので、統一感のあるサイトに仕上がります。
CMSツールはSEOに役立つ点がメリットです。ツールに準備されているテンプレートがSEOに優れた構造で、検索上位に上がりやすい特徴があります。マルチデバイス対応やサイトマップ作成機能で、ユーザー目線のサイトを作成すれば、Googleからの評価がさらに向上します。
Webサイト作成初心者の方や、更新頻度の高いサイト作成を検討している方などに、ぜひ導入してほしいツールです。
▼CMSの詳細はこちらの記事で解説しております。
→【初心者でもわかる】CMSとは?導入するメリットとおすすめツール比較12選
CMSのシェア|日本で支持されているCMSはどれ?
数多くあるCMSですが、日本ではどのCMSが人気なのかでしょうか。
株式会社DataSignが2020年に行った「上場企業CMS調査」によると、1位はオープンソース型CMSである「WordPress」でした。世界でもシェア率の高いWordPressは日本の上場企業でも圧倒的に支持されています。
次いで、2位に「Sharewith」、3位に「Movaple Type」と国産のCMSがならびます。
インターネットのセキュリティへの関心が高く、企業ではセキュリティ対策をしっかり行ってくれる国産CMSも注目されています。
参考:https://oshiete-url.jp/report/cms/2022_8/
▼国産CMSについてはこちらの記事でも解説しています。
→国産CMSならferret One|充実サポートでBtoBマーケティング支援
自社にあったCMSを選ぼう
CMSはWebサイトを制作、運用していく上で非常に便利なツールです。
できるだけコストは抑えたいですが、無料のCMSはセキュリティに不安があります。有料CMSは企業サイトに役立つ機能も多く、セキュリティ対策やサポート体制が充実しているので、コストはかかりますが導入を検討してみてください。
ツールにもそれぞれ特徴があり、自社の制作目的に合ったCMSを選ぶことが重要です。CMSの特徴や選ぶポイントを参考に、最適なCMSを見つけてください。
BtoBサイトの作成・リニューアルをご検討中ならferret Oneがおすすめです。
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